きっかけは、些細な一言だった。
「スバル、お風呂入るのよ。」
「え?お、おう!」
☆★☆
ベアトリスは、ナツキ・スバルと契約を結んだ精霊だ。
しかし、その正体は魔女によって作られた
彼女は生まれて400年、自分以外の体を見た事が無い。
自分がどういった存在で、どのような力を持っているのか、まだ知らない。
☆★☆
「だから、俺から言ったんじゃ無いって!」
「汚らわしい。」
「さっきからその一点張りだなチクショウ!」
二人で仲良く浴場まで歩いていると、たまたま廊下を通りかかったラムと遭遇した。
ラムはスバルの持ち物を見るやいなや、音速おも思わせる速さでロズワールの部屋へ駆け込み、
「ロズワール様!バルスが遂にベアトリス様に手を出しました!」
なんて言った。
ロズワールは一瞬驚いた顔をした後、こみ上げてきた笑いに思わず顔に手を当て、
「クククッ…。スバル君を、呼びたまえ…」
「了解しました。」
んで、この状況である。
「だから、マナの供給がしたいから一緒に入るって言ってるのよ!」
「そういう問題ではないのです、ベアトリス様。お願いですので、そのような愚行はよして下さい。」
「そっちこそ聞く耳を持ってないのよ!お前はマナの供給を受けた事が無いからわからないかも知れないけど、肌が触れ合う面積が多ければ多いほどスムーズに出来るのよ!分かったら、とっとと自分の持ち場に戻る方がいいかしら!」
「はぁ…何とかしなさい、バルス」
「お前が怒らせといてそれは無いだろ!…なぁベア子、風呂は流石にさ。」
「断固として拒否するかしら!」
ベアトリスの粘りによって、話はずっと平行線だ。
だが、その均衡を崩すのはやはりこの男だ。
「いぃんじゃぁーないかな?本人の希望なんだ。拒否する資格は我々には無い。」
「ですが、ロズワール様…」
「許可は出たのよ。ほら、スバル!さっさと行くのよ!」
「おう…。ごめんよ、ロズっち。」
そのまま、スバルとベアトリスは部屋から去っていった。
「…さて、どんな事になるかな?」
☆★☆
「あが、あがが…」
「…だから嫌だったんだけどな。」
「こ、こんなの、ベティーは知らないのよ!」
ベアトリスの目は、スバルの股間に釘付けだ。
自分には無いし、エミリアにも、ラムにも、ペトラにも、知り合いで尚且つ一緒に湯船に浸かった事のある人達は一切持っていなかった物を、何故スバルが持っているのだろうか。
彼女の脳では思考が纏まらなかったので、とにかく聞いてみる事にした。
「スバル…これ、何なのよ?」
「え、あ、いや…」
「何なのか聞いてるのよ!」
もしこの「何か」が、スバルにとって害になる存在だったら一大事だ。
触って、匂いを嗅いで、記憶を辿って、この「何か」の名前を探し当てる。
「ちょ、ベア子…触らないで…」
「え?痛かったかしら!?」
「いや、そんな大袈裟な事じゃないんだけどな…」
「だったら黙って調べさせるのよ!」
「マジか…マジかこれ…」
今日、偶然スバルと風呂に入りたい気分になって良かった。
この何とも言えない誘われる匂い、間違いなく良からぬ物だ。
それに、触りながらマナを送ると抵抗するように硬くなっていく。
「何か」は最初に見た時の何倍にも膨張しており、いずれ爆発するのではないかと思うほどになった。
これでは、除去後のスバルの体にケガをさせてしまう。
優しく、優しく、ほぐすように触る。
無論、それがスバルの快感へと繋がっているとはつゆ知らず。
「あ…」
スバルの口から、声がこぼれる。
ベアトリスはそれを聞き取ると、
「き、気持ちいいかしら?」
「あぁ…でも、やめて欲しい…」
「気を使う必要は無いのよ。全部ベティーに任せるかしら!」
しばらく手を動かし続けると、物体の先端から謎の液体が出てきた。
半透明だ。
「が、我慢汁が…」
「ガマンジル?なんなのよそれは。」
「い、いや、何でもない!」
「…なるほどなのよ。」
ベアトリスは、これがこの物体の本体から分泌された液体だと悟る。
ならば、そんな物が体内にあって良い筈が無い。
絞り出さねば。
「うぐっ!」
「ス、スバル!?これ、効いてるのよ!」
スバルが呻き声を挙げたかと思えば、先端から大量にさっきの液体が出てくるではないか。
楽しくなり、ベアトリスは夢中で腕を動かし物体を扱く。
頭はフワフワし、スバルの物体の事以外考えられなくなる。
股間の辺りもムズムズして、落ち着かない。
「ちょ、ベア子!マジでマズイって!」
「いやぁ!続けるのよ!」
「まずい…このままじゃ、ベア子にかかっちまう…」
「もう、何でもいいから全部出すのよ!」
「あぁ…。気持ちいいな、クソ…」
抗おうにも、腰が抜けて動けない。
それもその筈、スバルは女性に扱いてもらうのなんて当然初めてで、即刻果ててしまわないだけマシだと言う物だ。
そして、時は訪れる。
「も、無理…」
「ひゃ!」
限界までいきり立ったスバルの物体から、勢い良く白濁した液体が飛び出す。
ベアトリスは呆然とした顔でスバルを眺め、顔を近付ける。
「…何故だか、したくなったのよ」
「えぁ…?ん、んむ、んっ…」
お互いの唇が触れ、熱く舌が絡み合う。
その光景は、動物的で、生々しくて、美しい。
「べ、ベア子…」
「も、もういいのよ。それで、あのスバルのは…え!?」
あんなに苦労して膿をすべて出し切った筈なのに。
スバルの股間に、物体はそびえ立っていた。
「ど、どうしてなのよ…」
「あ、あのな、ベアトリス…」
スバルはベアトリスに、この世の心理について話すか悩む。
しかし、時間と神はそれを許さなかった。
「…やっぱり。最低でクズでゲスなのね。バルス」
「…」
☆★☆
あの後、事情を話したスバルは何とか死だけは免れた。
他のメイド達は呆れて声もでないといった様子でこちらを見つめており、
メイドカーストは地に落ちたと言えよう。
エミリアが何の話か分かっていないのが唯一の救いだが、そういう事を知らないのかと考えるとちょっとがっかりでもある。
「ラム、頼む。ベアトリスに、正しい知識を…」
「何を言うのよスバル!こんな小娘に今更教わる事なんて何一つないかしら!」
「…今だけはバルスに同情を隠せないわ。哀れね、バルス。」
「慰めたいのか虐げたいのかどっちなんだよ…」
「ハッ」
ラムはスバルを鼻で笑うと、ベアトリスを女性メイド専用の部屋に連れて行った。
数十分後、顔を真っ赤にしたベアトリスが出てきたのは言うまでもなかった。
だってベア子は400年書庫に籠ってたからね
しかたないね