ベアトリスは、禁書庫から解放された人工精霊だ。
400年も書庫に籠っていた所為で、
彼女は愛欲だの性欲だのにとても疎かった。
しかし、ベアトリスのほんの気まぐれで、状況は一変した。
前回は絶頂のカタルシスを味わい、大興奮のようだったね。
さて、今回の彼女は何を学ぶのだろうか。
エミリアの手は、とても優しかった。
内側からゆっくりと刺激され、感情の収拾がつかなくなった。
彼女は
ベアトリスはその事実に動揺するも、「まぁ育ち盛りの年だから」と納得する事にした。
スバルが毎晩一人でゴソゴソしている原因も判明した今、
ベアトリスは自慰についてやけに達観していた。
「どう?ベアトリス…。気持ちよかった?」
「どうって…気持ち、ヨカッタ、ノヨ…」
突然聞かれて狼狽するベアトリスを見て、エミリアが薄く微笑む。
その顔は、正に天使に相応しい穏やかな顔だ。
「…うん。今夜はもう寝ましょ。ほら、お月様もあんな所に。」
月を指差し、その紫紺の瞳を輝かせるエミリア。
その指の先にあるのは、希望、愛、はたまた絶望か。
少なくとも、並の人間では確実に通らないような道である事は確かだ。
だが、今はそれでいい。
下半身に残る仄かな温かさと余韻を残して、ロズワール邸の廊下に幼女が消える_訳では無かった。
「…!スバル!?それとペトラも!」
「えぇ!?嘘…」
「あ…」
「やべ、ばれちった…」
☆★☆
時間は、ベアトリス達の宴が終わる少し前に遡る。
「おい。お前誰だ?」
「ふわあぁ!?」
スバルは声の聞こえた部屋、エミリアの部屋の前に蹲っている何かを発見した。
侵入者ではいけないので、警戒しながら声をかける。
すると、聞きなれた声が返ってきた。
「…ペトラ?」
「え、あ、えと、スバル…」
そこにいたのは、メイド服を着たペトラだった。
その手はスカートの下に潜り込んでおり、小刻みに揺れている。
無論、スバルがその揺れの理由を知らないはずもない。
スバルの脳内には、親心とも呼べるような不思議な感情が芽生えた。
それはさておき。
「その…ご、ごめんな?そ、えと、お取込み中に…」
「あー。…うん。」
ペトラは少し頬を赤らめながらも、こちらを見つめる視線を外さない。
まずい、これはかなり嫌われてしまっただろうか…
「じゃ、じゃあ、俺はこの辺で…」
「まって!」
「うおっ!」
気まずくなって退散しようとしたスバルの腕を、ペトラがギュっと掴む。
普段は気にならない胸とメイド服との隙間に、スバルは何故か視線が釘付けになった。
そしてペトラは、動揺しているスバルを床に押し倒すと、頭のリボンを取り外しながら言う。
「スバル…私、料理が得意なの。」
「え、ちょま、ペトラ!?」
「私…私ね、お裁縫も出来るの。洗濯だって、お世話だって。…エッチな事だって。」
「待て!待て待て待て!なんか色々順番すっ飛ばしてる気がする!というか、俺は…」
「エミリア様、でしょ?分かってる。でも、でも…でも、今だけは!今だけでいいから!」
片方の腕でスバルの腕を掴み、もう片方でスバルの股間を撫でる。
息遣いは荒く、月明かりに照らされたその顔は先ほどよりも紅潮している。
そして、上目遣いでペトラは訴えかける。
「ねぇ…駄目?」
「っ…!!」
何度死んでもエミリアを救うと誓っているスバルも、自身の欲には抗えなかった。
過度な興奮と少しばかりの後悔を胸に覚えながら、彼はペトラを抱く。
_だが。
「後悔しても知らねぇぞ…?」
「うん…私、元から、スバルに全部あげようって思ってたから。」
「そうかよ!なら、なら!…なら。」
「…?なら?」
「…やっぱり、駄目だ。こんなの間違ってる。」
☆★☆
スバルは根っからの純愛派だ。
それはこの世界に来てからも変わらず、ただ一人の少女を想い続けると誓った。
しかし、その考え方も今やなくなりつつある。
深い愛と厳しさで、絶望の淵からスバルを救った恩人、レム。
400年もの間、エキドナによって禁書庫に囚われていた聖霊、ベアトリス。
アーラム村での騒動も生き延び、スバルを慕い続けてくれる少女、ペトラ。
ここ1年で、自分の浮気性な一面に気付かされた。
しかし、それはスバルが繰り返す時を生きる原動力となった。
大切な誰かを、彼女たちを失うなど考えられない。
自分が守りたいと誓った人達は、一人残らず全員幸せになって欲しい。
だからこそ、だからこそ__
「ペトラは、俺じゃ、駄目だ。」
「…」
「俺は、人間としては0点だ。他の誰かが、俺を支えてくれるから、
「じゃあスバルは、他の女の子とはもう話さないの?」
「…」
「ねぇ…スバルは、普段から頑張ってるんだから。こんな事くらい、欲出してもいいんじゃない?」
「あ、え…」
「私ね…スバルの目が好き。最初はちょっぴり怖いと思ったけど、皆と話してる時は優しい目になってるのに気付いて。ジッと見つめられると、恥ずかしくておかしくなっちゃいそう。」
「…ペトラ。」
以前、同じようなニュアンスの言葉を言われた事がある。
状況は違えど、その言葉から伝わるのは、確かな恋心で。
「…俺は、弱い人間だ。絶対にそんな事はしないと誓うけど、多少なりともお前と絡む時間は少なくなるかもしれない。」
「うん、自慢じゃないけど、私いい子だから待てるよ。」
「フフッ、そうか…」
どれだけ否定の言葉を使っても、この優秀なメイドには勝てない。
スバルはそう思いながら、もう一度ペトラを胸に抱き寄せる。
今度は勢いではなく、自分の意志で。
☆★☆
スバルは恐る恐る、ペトラのスカートの中に手を入れた。
スバルの指先が、既に準備が整っている彼女の秘部に触れる。
湿っぽい感触と同時に出る艶っぽい声に、脳の奥底まで狂ってしまうような感覚がした。
「…んっ!」
「あ、大丈夫かペトラ!痛かったら、その、言ってくれれば…」
途中、ペトラが一際大きな声を出した。
それを心配するスバルだが、その必要は無かったようで。
「…んもぅ、スバルはそんな事も女の子に言わせるの?」
「え?」
「あのね…」
ペトラはスバルの腕を掴み、一舐め。
そのままスバルの耳に近寄り、ぽしょっと囁いた。
「気持ちよかったんだよ…。」
その甘い囁きは、スバルの理性を崩壊させるのには容易かった。
崩壊しきった理性のままペトラを押し倒し、スバルは無我夢中でペトラと唇を重ね、舌を絡める。
彼女もスバルの背中に足を回し、健気に舌で応えている。
「んむぅ…。好き、好きだよ、スバル」
「あぁ、俺もだ。…お前も、俺に無くちゃならない存在だ。」
「もちろん…。ずっと、ずっと、離れない…!」
ひとしきりキスを終えた後、スバルは改めてペトラの足を開く。
そこには、二つの可愛い膨らみがあった。
始めてみる、オンナノコ。
スバルはそこから目が離せない。
文字通り、釘付けだった。
スバルは急かされるように服を脱ぎ、膨張したソレをペトラの秘部に宛がった。
「…これが最後だ、ペトラ。…後悔は無いな?」
「うん。…私の全部スバルにあげる。」
それだけ確認した後は、もう言葉はいらない。
スバルは少しずつ、快感に抗うように腰を沈めていく。
「あ、あぁぁぁぁ…」
どちらの声とも分からない程に脳が快感の犯され、正に脳が震える。
気付けば、腰が動き出していた。
「ぺとら…ぺとらぁ…」
「んっ、んん!」
「もう出す…出す!出したい!」
「うん!スバル、あっ、スバル!出してぇ!」
腰の動きに合わせ、ペトラの締め付けが強くなったり弱くなったり。
自分がこの現象を起こしているのだと思うと、更に欲が出てくる。
もっと、もっと_!
スバルはそのままペトラに腰を押し付け、解き放った。
今まで味わった事の無い暴力的な快感に、何度も意識が途切れかけた。
ひとしきり出し終わった後は、そのまま自然なキス。
小さいながらも受け入れてくれたペトラに敬意を示しつつ、スバルはソレを引き抜いた。
すると、急に眠気が襲ってくる。
「…あれ?スバルも眠いの?」
「あぁ。…でも、このままは、マズイ…」
「どうせベアトリスちゃんが起こしてくれるから。それまで、寝ちゃお?」
「…そうだな。」
こうして、二人は抱き合ったまま、暫く眠りについた。
☆★☆
「えと…結局、ペトラとスバルは、その…エッチな関係に、なったの?」
「あ、えと…」
「なりました。申し訳ございません、エミリア様。全ては私の責任です。なんなりと処罰を。」
「ちょ、おい、ペトラ…!」
「スバル、ちょっと、黙っててくれる?」
何の躊躇いもなく真実を口にしたペトラに、スバルは何とかペトラを弁明出来るような言葉を探した。しかし、エミリアの強い口調によって窘められてしまう。
「ペトラは…スバルの事、どう思ってるの?」
「まさか、その場の欲に任せた体だけの関係とでも言うんじゃないかしら?」
「いや、それはあなたと私もだと思うけど…」
軽くコントのようなものをしつつ、エミリアとベアトリスはペトラの答えを待つ。
少し経って、ペトラが決心したような顔になった。
「私は、スバルを…スバル様を、愛しています。他の誰が、世界の全てがスバル様の敵だろうと、私は彼を味方します。例え…あなた達が敵になろうとも。」
「ちょ、ちょっと待つのよ!何か誤解があるかしら!」
「…え?」
「ほら、別に私達、ペトラちゃんを邪魔したい訳じゃないのよ?」
全力でスバルに愛を伝えたペトラを、ベアトリスとエミリアが慌てて止める。
一方で、伝えられたスバルの方は、自身の見知った感情で支配されていた。
レムと話している時のような、優しく包まれるような、温かく満ち足りる心。
スバルは改めて、愛の偉大さを知るのであった。
しかし、そんなしんみりした雰囲気も、エミリアの一言で崩壊した。
「えと、その…私達も、混ぜて欲しいなって…。」
「…は?」
ペトラとスバルの対格差ってどれくらいなんでしょうね。
まぁ、これ二次創作だし…
というか、エロければ何でもいいんだよぉ!(思考放棄)