※この作品はR-18です。

黒のテスカトリポカ   作:被害者宅

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第十五話 意固地

 

谷、崖と崖に挟まれた地下には、大量のゴーレムが潜んでいた。

 

「人間に危害が及ばない内に殲滅する。で、よかったな、勇者」

「それで良いけど…いい加減さ、称号で呼ぶのやめてよ三人とも」

「ハインツさま。って感じでいきましょう」

「様はいらないだろう」

 

 

人工の人型ゴーレム達が、四人の気配に気が付く。

「メリシア」

オリーヴァが合図すると、メリシアはある魔法の準備をする

 

【魔法探知】

自身の魔力を当たりに散布する事で、自身の魔力と他の魔力を纏うものを干渉させる事で察知することができる。

 

「数は16体。全て人型の中型です」

「乗っ取れるか?」

「コアの術式がかなり硬いです。壊した方が早いですね」

「よし、戦闘準備だ。広いから暴れていいよ」

「「「了解」」」

 

各自が近くにいるゴーレムに攻撃を開始する。

 

(俺とゴーレム種は相性悪いんだが…)

 

中型のゴーレムの全長は4m程度。

 

動きは早く無いが。硬いのが特徴だ。

 

「破片に気を付けてくださいね」

 

メリシアの右手に巨大な火の玉が出現する。

「"ブロウ"…今考えました」

 

ゴーレム に向かい、走る炎。

 

接触と同時にゴーレムが爆散する。

 

「うお!?」

 

ハイドの目の前にいたゴーレムに岩が激突。動きが止まった。

「凄すぎだ…」

 

ハインツは魔力の刃でゴーレム達をバターのように切っている。

 

二人の戦闘方法は明らかに別次元のものだった。

 

そして

 

「きつそうだな。オリーヴァ」

「うるさい…貴様より倒してる」

「正直、俺たち向きの敵じゃないな。まぁしょうがないが」

「……大丈夫だ」

「後ろ、来てるぞ」

 

オリーヴァにゴーレムの巨大な腕が伸びていた。

 

「くっ!!」

強化された腕でゴーレムの指を砕く。

 

「転けとけ」

ハイドがゴーレムの足に刀を叩きつける。

 

岩と砂でできた足が不安定になり、こける。

 

「コアの場所わかるか?」

「基本的に胴体だ!私が砕く!」

 

剣に全力をかけ、ゴーレムの胸に突き刺す。

 

すると、形が崩れ始める。

 

「やっと一体だな」

「貴様はな」

「あ、今のが最後か」

 

谷にいるのは四人だけだった。

 

「それで?誰がゴーレム作ったと思う?」

「探知した時、それらしい者はいませんでしたし」

「一体一体が長く動けるように、かなりの魔力が注がれてるんだ」

 

「…あれ?」

「メリシア、どうかした?」

「何か…います」

「…ハイド、後ろのゴーレムのコア。破壊した?」

「俺じゃなくてオリーヴァが間違いなく砕いたが…」

 

オリーヴァとハイドで始末したゴーレムのコアに

「黒い…渦」

 

鏡の骸骨の、黒いガスを思い出す。

「来るぞ!」

 

その黒いものは生きているように、ハイド達に突進してきた。

だが、生きているもの者の形ではない

 

「メリシア!」

「間に合いません!」

「!」

 

「あれ?」

「消えた?」

 

ハイドを狙うように動き、ハイドの目の前で消えた。

 

「一応、治癒と探知魔法を」

 

 

 

 

砂漠。

 

「正直言って。街に戻るの面倒なんだが」

「正直、僕もかなり面倒に感じてるよ」

「それじゃあもう、次の目的地行きましょうよ、私も嫌ですし」

「勇者一行とは思えないな。私も賛成だが」

 

これ以上暑いのはごめんだった

 

「次は…更に東ですね」

 

 

 

 

夜、砂漠。

 

「こんなに寒くなるのか…砂漠…」

 

彼らは焚き火に集まっている。

 

「…次はどこに行く予定だっけ」

「しっかりしてください…そうですね、また国を出る事になりますが…」

「途中で、"生命の森"があるな」

「なんだよ、それ」

「唯一魔物が寄り付かない場所だ。他に見所は無い」

 

「眠たくなってきた…念のためにトラップ張っておくか」

「道具あります?ハイドさん」

「大丈夫だ」

 

棒を刺し、糸をくくりつける

 

そのとき

 

 

「ん?…なんかいないか?」

 

「先に探索掛けたときは何もいませんでしたけど」

 

「んー?」

 

 

 

 

 

 

 

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