【魔具】
遠い昔。勇者と魔王が戦争していた時代に造られた道具。
特殊な魔法なようなものが掛かっており、使用者は自身の魔力を消費することで使用できる
形は様々で、指輪、鎧、剣など様々である。
「タネ明かしだ…俺が持っているのは『本能の指輪』」
「人の五感を限界まで上げる効果がある。まぁ、さっきは魔力を送ってなかったせいで…」
ハイドの生きてるいるのを確認すると、剣を構える
大剣、切るより壊す方が向いているようだ。
(このタイプのは"コア"を破壊する必要がある…)
一歩大きく踏み出し、全力でなぎ払う。
ゴーレムはそのスピードを認識できず。胴は二つに別れる。
が、コアは破壊できず
「!」
ゴーレムのからだから岩の針が飛び出す
それを難なく避けるスティーブ
「連続で行くぞ!」
スティーブの腕に、黒い膜のような物が浮かび上がる
身体強化魔法である。
「みじん切りだ…!」
常人では捉えられない速度で大剣を振り回す。
ゴーレムのからだは徐々に小さくなって行く。
だが、一向に岩の再生が止まる気配は無い。
(コアが無いのか!?)
(埒が明かない!)
彼はゴーレムの身体を掴むと前方に投げ飛ばした。
「ハイド!動けるか!?」
「あぁ…なんとかな。それよりゴーレムは?」
「近くで直接操っている奴がいるみたいだ。そいつを止めないとゴーレムは動き続ける」
「へぇ…その指輪の出番だな…」
「魔力にもまだ余裕があるさ、期待しとけ」
そう言うと彼は目を瞑った。
嗅覚と音での捜索だろうか
(こいつ一人で十分じゃないか?)
そう思っていると
「だめだな、見つからない」
「おいおい、もっとよく探してくれよ」
「俺たちとゴーレム以外の匂いも音もしない…」
「…!おいスティーブ、ゴーレムが…」
倒れていたゴーレムが起き上がり、二人の背後に迫っていた
だが、明らかに
「でかくなってないか?」
「あぁ、俺の三倍はあるな…」
ゴーレムが腕を振り挙げると同時に…
「「逃げろ!」」
駆け出す二人
「自慢の指輪でさっさと見つけてくれ!」
「だから手掛かり無いって言ってるだろ!お前が何とかしろ!」
「あー!おれ無能だから何もできないわ!ごめんね!」
振り向くと猛スピードで迫ってくるゴーレム
しかし、ここであることに気がつく
「あれ…?」
「なんだハイド。囮でも見つけたか」
「砂だぞ、あれ」
「あ?あれ、マジだ」
最初現れたときは"岩"だった
だが今は、砂で身体を構成しているようだった
(岩が足りなかったのか!なら)
「丁度いい!このまま行けば川がある!」
「追って来れない…!」
鎧を着たまま走り続ける二人
次第に体力は無くなって行く
「おい!俺背負って身体強化魔法で跳べよ!」
「集中しないとできないんだよ!もうすぐ見える!」
前方に光の反射が見える
川はもうすぐそこだった
「やばい!追いつかれる!」
「跳べ!」
草木をよけ、全力で地を蹴った二人
だが、そこに見えたのは
「な!?崖!?滝か!死ねスティーブ!」
「誰が滝じゃ無いって言った!?忘れてました!」
空中で止まることもできず、勢いのままに崖から飛びおりる二人
「だが、ここまでは…!」
落ちながら上を向くと、直ぐそこまで、一緒にゴーレムは落ちてきていた
砂で作った触腕がハイドの足に巻きつく
「くっそ!」
動けない
触腕はハイドの身体を断崖に寄せようとする
「す、摩り下ろす気か!」
終わった
どの道このまま滝壺に落ちても生き残る保証は無い
「クソっ…」
諦めかけたその時
一本の光がゴーレムを貫き、内部から爆散する
「なッ!…」
砂の触腕も同時に吹き飛ぶ、ゴーレムは粉々になったため、再生には時間が掛かるようだ
何が起こったのか考える暇も無く、滝壺まで落ち切る
「生きてるか…ハイド」
「なんとかな…スティーブ、お前は?」
「魔法のおかげで溺れなくてすんだよ…」
「便利だな…魔法」
疲れたのか、グッタリする二人
「もう帰っていいか?」
「…あぁ…いいぞ…仕事は済んだ」
「「!?」」
突然聞こえる声
予想外の声
「グスタフ…!!」
「…?あ!大弓の!」
グスタフ•ヴィンクラー。
弓隊隊長の男
「終わったてどい言う事だ」
スティーブは無表情で問う
「…俺が捕まえた…もう拘束して城に送り届けた…」
なおも帽子で顔を見ることはできないが
「なんで此処にいるんだよ…グスタフ」
「…散歩のついでだ…あと、隣国の兵は拘束した奴だったようだ…」
背中を見せ、どこかに歩いて行く
「…信頼の理由はこれか…」
「あぁ…編み物も上手いしな、あいつ…」
「俺たち何しに来たんだ……俺一回も剣抜いて無いぞ…」
「帰ろう」
これから更新早くなるかもしれません
まぁ多少(の質の低下)はね?