「…これを持って逃げるんだ」
業火に包まれる城に、一人の子とその父親がいた。
「これ…重いよ」
「だろうな。でも次第に慣れるさ、何年も必要になるだろうけど…」
「一緒に行こうよ!」
「ダメだ、このままじゃ2人とも…」
「…」
「そんな顔をするな、大丈夫だ。すぐに追いつく」
「…わかった。先に行ってる」
「いい子だ」
そう言うと父は子の頭に手を置いた。
…その父の背後には、漆黒の影が迫っていた。
…と。
そこでトールは目を覚ました。
「あ!トールさん、起きましたか」
「……?死んでなかったか」
「これからって時に死なれちゃ困りますよう…ハイドさん呼んできます」
「…あぁ」
今のはなにか…薄々勘付いている。
分かっている。
記憶が戻り始めているのだ、何が起因かはわからないが。それは確かだ。
(…そうだ城で…火の中…父に逃がされた。何かに襲われたんだ…影…やはりあいつが…)
「死ななかったか。トール」
「まぁな…っていうかここはどこだ」
自分が真っ白なベッドの上に座っている事に気がつく。
「ただの山小屋だ…無人のな」
「あれからどうなった?」
「…いろいろあった。お前が納得するかは知らん」
「おいおい。気になる言い方だな…いつつ…」
「……来い、外にいる」
言われた通り、痛む身体を起こして、ボロボロのドアを開けて外に出たハイドについていく。
「…んん!?」
「起きたのか、良かったなぁ」
「やぁ」
「私は初めましてね」
切り株に座っているフレイ…注目すべきは、その横にいる2人の男と女だった。
「…誰だ」
「…………女の方はフレイが探していた姉のだ。もう片方は…」
「?」
「影の……あいつだ……」
「なんだって?」
「…影の王ってやつだよ!何が起こったかはローザに聞けッ!」
「…あ、あぁ…」
「?」
ローザに話を聞いてみるとこうだ
血塗れで虫の息だったトールに治癒魔法をかけていた所、そいつが目の前に現れたらしい。
…重要なのは、そいつがローザより幾分かましな治癒魔法でトールを救った所だった。
「それで」
「…」
「なんで生きてる?というより何故そいつらは一緒にいるッ!」
「…影の奴に関してはフレイの奴が
情けをかけた。奴が完全に消え去る直前に小さく影を作っていたらしい」
「はぁ…」
「姉の方は元々の目的を達成しただけだろう…それで、一緒にいる理由は…」
「…」
「利害の一致だ」
「はぁ?お前あの時、人間と手を組む気無いって言ってたよなぁ?」
「ふむ、私は借りは返す主義でして。貴方を助けた事に関しては気まぐれです」
「…いやいや。あいつら魔人だぞ?だい利害ってのは魔王のことか?」
「私は純血の魔物ですが」
「あぁ。手を組んで魔王を殺して…そこで協力は解消。殺しあう関係って事になってる」
「信用してんのか?お前が一番こういうの嫌いだろ、ハイド!」
「……………いつでも殺せる」
「怖いですねぇ」
「全くよ」
「俺は含まれてないよな?」
「まぁ安心して下さい。私は以前より魔力が若干ですが…弱まっているので」
立ち上がり、空を見上げる。
「…もう一ついいか。なんであいつ光を浴びて無事なんだ?朝だぞ」
「あぁ。これですか?魔力体を維持できなくなってしまいまして」
「だからって肉体がどっから…」
「そこらに沢山転がっていた肉を集めて…中に入りました。簡単な事ですね」
「なんだよそれ…なんでもありかよ」
「弱体化はしましたが。目的達成まではしっかりやる事はやりますよ」
「あっそ。もう好きにしてくれ」
「ちょっと。トールさん、二度寝はダメですよ!」
トールは機嫌を悪くし、小屋に戻っていった。
「……はぁ」
「影の王…か」
「なにか?」
「いや…なんでも…全員、出発準備だ。時間を取りすぎた」
「はーい」
…王と呼ばれる魔物達が、城の広間に集まっていた。
「いやだからさ、王座は要らないってば。僕の分だけじゃ不公平だろう」
魔王が少し不機嫌そうに、ティトラカワンと話していた。
「なら全員の分を作りますかな?」
そこに一人、割り込んだ。
「六個?凄いことになるよそれ。生命の王」
「名で呼んでください」
「…イパルネモアニ」
「…ふふ…」
「それより、呼んだ理由は? モヨコヤニ」
「トロケ。作戦会議といったところかな」
「それで良い。俺たちはお前に貰った名を誇ってる。ぜひ名前でよんでくれ」
そういった彼は、"雷王"の冠を持つ。
「作戦会議?この前やらなかったー?」
「ナワケ。いたんだ」
「君が呼んだんだろ。ちっさいって言いたいのか」
この中では一番幼い風貌。
男の子と言って違和感は無いだろう彼は、"風王"の冠を持つ。
「あぁ…そう言えば。君の子供がフレイジアの王になってたよ」
「えぇ?魔人が?」
「……人と交わった異端者が……何故まだ此処にいる……」
「ネコク•ヤオトル…君は相変わらず口がキツイね」
片腕のない、ある意味で骸骨のような女が、"毒王"の冠を持つ。
「いや、作戦会議は嘘。新しい王の紹介が遅れてただろう?」
「双子のか?今時純血の魔物なんてどこから拾ってきたんだ?」
「先日、志願してきた魔人が連れてきた」
「瞬間移動のやつか」
「そう…事情がありそうで、詳しくは聞いてない」
「そんなの信じて良いのかよ」
「魔物は信じる。魔人と人は信じない」
「…」
「だから、君の子供は殺しておいたよ。ナワケ」
「気にしないよ別に。一時の気の迷いさ」
「そうか!良かった」
「所で、君の"半身"である"彼"も魔人だろ?」
「彼は僕だ。魔物で魔人じゃない」
「……」
「ふーん…」
「……なにか不満が」
「いや」
「そうか。なら良い」
「なぁ、その双子の王。来てないみたいだが」
「そういえば…呼んだんだけど」
「城にいるの?」
「うん。少し前に前線から戻ってきて…」
「……私は……仕事に戻るわ……」
「はぁ……まぁ仕方ない。後日にしよう」
「無駄足かよ」
「無駄足じゃんか」
「私は最近暇ですがね」
「ごめんごめん。仕事に戻って良いよ」
「王よ。皆を集めた本当の理由はなんだ?」
「分からないか?まぁ…簡単さ。みんな昔と変わってないか見ただけさ」
「変わっていたのか?」
「いや。家族のままさ」
「そうか 」
「…これで、最大限の力を最高の状態でぶつける事ができる。もう僕達は負けない」
「当然、負ける気などない」
「そういえば、また話が変わるけど…さらってきた女は処分した?」
「あぁ」
「そっか。魔具の事は残念だったけど、仕方ないよね」
ティトラカワンは返事をしなかった。
黙って頷き、それ以上は喋らなかった。
「…君が良からぬ事を考えているのはわかってるよ」
「…ふん。流石は主だ」
「それでも放っているのは問題が無いからだ。きっと、僕達の邪魔にならないような事だと僕は考えている」
「…」
「君を信頼している」
「…我を信頼しているという事は…結局の所、自分しか信用していないという事だろう」
「だろうね」
「君は僕の"半身"で"魔具"だ。本当に僕が邪魔だと思った時は"消す"。だから…やり過ぎないでくれよ」
「分かっている。自分の事は自分が一番知っている。限度と我慢の限界も」
「…準備を始めよう。向こうも次の衝突を最後にするつもりだろう」
魔王の読みは正しく、勇者達は戦力の増強を試みている。
といっても、近場の国はほぼ壊滅。頼れる場所はない状態である。
「ハイド達が合流すれば幾らかは変わるけど、それだけでは戦争を変えられない」
ハインツがクリフと共に、作戦室で案を練る。
「…100年前の戦争では、魔王達の戦力はここまで大きくなかった。何故だと思う?」
「えっと。魔人の量でしょうか」
「いや…むしろ、100年前の方が魔人の個体数は多かった。今回と違うのは…」
「魔物…雑兵の数でしょうか」
「あぁ、確かに新種の魔物の所為でこちらは王を殺されたりなんだりした…あの時とは違い、そこらをほっつき歩いている普通の魔物まで魔王の配下についている」
「…なるほど」
「魔人や純血の魔物達と違って、知能の低いはずの雑種の魔物達が…だ」
「エンディさんが言っていた"魔物を操る王"…そいつを倒せば…!」
「…ここ最近は敵の魔物達が規則的に行動している。そう離れていない場所にそいつらがいると思って良いだろう」
「探す手は…」
「こちらが大きな動きを見せれば良い。そうすれば自然と…敵も動く」
「…ハイド達が帰ってきたら。動きましょう」
「あぁ。こちらでもう準備をしておこう」
そしてそのハイド達は今…
魔人を引き入れてからフレイジアに向かう旅を開始してから数週間。
…ついに、フレイジアの領内に辿り着く。
「人がいないですね」
「そうね」
「…とにかく城までだ。このペースならあと一週間程で着く」
「それにしても…ここって街ですよね。なにか必要な物残ってないですかね」
「お前も染まってきたなローザ…漁るか」
そう言うと、トールは一軒の武器屋を見つける。
ちょうど、彼の剣は刃こぼれを起こし始め、交換のタイミングが来ている。
「ハイドの剣は何でできてんだよ」
自分のガタガタな剣を見ながら、ハイドの刀を見せるように要求する。
それに応えて刀を手渡す。
刀を鞘から抜き、刀身に太陽の光を反射させじっくりと眺める。
「…しっかりしてるな。ただ刃こぼれ一つ無いのが納得いかねぇ。魔具じゃないのかこれ」
「魔具でも俺には使えないだろう」
「それもそうか」
鞘に刀身を収めた時…小さいが、確かに武器屋内から物音が聞こえる。
その場にいた全員がそれを聞き逃さなかった。
「……誰かいるのかー?」
トールがそう呼ぶかける。
「なんだ?人か?」
以外…という訳では無いが、普通の人間が普通にドアを開けてその姿を現す。
「ん?」
「あっれ?」
その男とハイドは面識があった。
…この場所の名前は"スラヴァ"
あの時、ハインツ達と出会った場所だ。
目の間にいる"元山賊"グントラムと出会った場所。
「…生きてたか、グントラム…だっけ」
「…ハイドだっけ?いや、俺は覚えてるけどな」
「誰ですかハイドさん?」
「おっ、なんだそのかわいい子…っていうかなんだこの面子…!?女二人に老人だと!?」
「まだ現役ですよ」
「そんな事はいい。グントラム。お前はここで何やってる?」
「何って…魔物退治かな」
「退治って」
グントラムは武器屋から完全に身を出し、ドアを閉める。
「見れば分かるだろ?ここは魔物の襲撃にあった。殆どの人間が殺され、生き残った数人は城へ行ったが…俺は残った」
「何故だ?」
「…ここは俺が育った場所だ。それに…ここで何人も何体も死んで、俺にとっては最高の戦場だ」
「……魔具か」
「あぁ。今なら魔人程度なら余裕で屠れる数の"死"が、ここで渦巻いてる」
「そうか…ところで俺たちに付いてくる気は無いか?」
「なんで?」
「…数がいる。俺たちが城に着いたら、最後の攻撃を始める手筈になってる」
「……んー…悪いが遠慮しとく。迎え撃つなら最高の状態が良いんでな」
「そうか」
「ただ…何かあったらここに来い、手伝ってやる」
「…覚えとくよ。それじゃ、急いでるんでな」
「おう、またな」
言葉を交わすのはやめをお互いするべき事に戻った。ハイド達は城に向かって再度、歩き始める。
「彼、魔具を持ってるんですか?」
影の魔人は興味を隠すことなく、ハイドに尋ねた。
「…話すことじゃないな」
「あら、信用されてないみたいね、あなた…」
「そういえば…ハインツから聞いたが、お前…スプリガンって魔物を操ってたらしいな」
「えぇ。植物を操るのが私の魔法だもの」
「他の魔物は操れるか?」
「行ったように、植物と関係があるものしか無理よ。残念ね」
「そうか。そう言えばお前ら…名前はなんだ?」
「なぜ?」
「…植物の魔人とかフレイの姉とか影の王とか長いだろ」
その場に居た全員が納得したような反応をし、頷く。
「そうね…私は…魔王様には一応ウーラって名前を貰ったけど…フオンと呼んで」
「フオン…ね、偽名かフレイ」
「本名だよ」
「影の方は?」
「私は…"シテン"で。お願いします」
「わかった。当分の間は協力関係だ。それなりの意見は聞いてもらうぞ」
「わかっていますよ」
機嫌を悪くする事もなく、"シテン"と名乗った影の王は、納得してそれに答える。
「ならいい…あと数時間で陽が落ちる。それまでに出来るだけ進むぞ」
「えぇ」
それからはただひたすら黙々…と言っても、フレイとフオンの姉弟は休む事もなく喋り続けていたが、足を運び続ける。
(うるせぇなあいつら)
最後日にいる二人を見てトールは心の中で呟く。
シテンはその様子を見て、さりげなく、自然にトールへと距離を詰める。
「同感ですね」
「あん?気安く喋りかけんな」
「おぉ怖い怖い…」
「……お前、本当に俺のこと知らなかったんだな?」
「嘘はつきません」
「なら、お前みたいに他に影を操る奴は?」
「……一人、心当たりがあります」
「どこにいる?そいつが…やったのかもしれない」
「さぁ?場所はわかりませんね。ただ…"そのような事"をするような方ではありません」
「魔物か魔人だろ。やってもおかしくない」
「まぁ、確かにそうかも知れませんね」
それから暫くするとまた、最後尾の姉弟を除いて沈黙が始まった。
それから数時間、先頭を歩いていたハイドが足を止め、今日はここで止まる事を提案した。
皆、それに賛同する。
「はぁ…やっと座れますね」
盛りでた木の根を椅子代わりに、ローザはそれに腰掛けた。
「あなた頻繁にへたり込んでいたじゃない」
「皆さんが異常なんですよ。今日1日でどれだけ進んだか…」
「馬でも手に入れば楽なんだがな」
「屍体すら見えませんからね…」
皆、次々に荷を降ろし始める。
そして休息を取る。
「……おい、ちょっと…ハイド」
「ん…なんだ、フレイ」
他の者には聞かれたくない話でもあるのか、フレイがハイドを静かに連れ出す。
「なんだ?」
「ほら…質問に答えるって言ったろ」
「あぁ…」
「で、先ずはなんだ?なんでも良いぜ」
数秒の思考の末、ハイドは。
「……じゃあ。魔人は人の姿のままじゃ人を殺さないってのは?」
「あぁ、それか…魔人は人の姿のままだと攻撃的な魔法が使えないんだよ。大量の魔力を体内に留めている状態で、常に治癒魔法がかかってる止まる思ったらいい」
(…確かに、赤い結晶の魔人は…最初は剣を抜いて来ていたな…)
「他は?」
「他か…不老不死ってなんだ?」
「あぁー…なんでも知ってる訳じゃないぜ、俺は」
「それもそうか…」
「ただ、噂程度なら。この世界は神の魔法で成り立ってるって伝説がある。その不老不死は、神が魔力をこの世界に送るための橋…人橋だと」
「…ふむ…それじゃあ、最後に…」
「ああ」
「俺はその不老不死になれると思うか?」
「…"魔力を持たない人間"と"神の魔力を持つ者"にしかなる事は出来ないって話もある。なれるんじゃないか」
「神の魔力を持つ者?」
「…魔王の一族の事だ」
魔王が神の魔力を持つ…初耳だ。
「それで、こっちからも一ついいか?」
「…なんだ?」
「姉を連れてくことに文句一つ無いよな。ハイド。なんでだ?」
「…」
「お前は魔物を恨んでるんだろ?」
「……ここ最近。俺の考えはまとまらなくなってる。考えが簡単に変わる……魔物には仲間や家族なんて物は存在していないと決めつけていた」
「そうか…知ってくれたわけだ。俺たちの事を」
「だが」
ハイドの目つきが変わる。
フレイはそれを見て、全身に"殺意"が降り注ぐのを感じた。
「骸骨の奴だけは殺す。奴が何十人何百人何千人の尊敬を受けていても。何人もの人を助けたとしても…絶対に殺す。頭を砕く」
「…俺はそのあたりには口出ししないよ」
「あぁ…それでいい」
一方、他の四人は…
「…男連中は静かになったみたいね」
「そ、そうですか…」
(なんでこの人こんな近くに…)
フオンがローザに真横に座っていた。
「あなた…私が怖くないの?」
「…私は貴方が悪い人には見えません。あなただけじゃなく、シテンさんも」
「…どうしてそう思ったのかしら」
「フオンさんもシテンさんも"迷ってる"んですよ。多分ですけど…」
「迷う…何が?」
「フオンさんは魔人でしょう?魔物と人の子です。どちらか一方に味方するなんて無理なんですよ」
「でも私は先日まで魔王様と…」
「そうですが、今は私達といます」
「……弟といるだけよ」
「…ふふ」
それからは他愛ない話をし始めた。
少しすると、ローザが…
「どうして…魔王側にいたんです?」
「……両親は戦争で死んだのよ」
「人間が殺したんですか?」
「魔物の父…それを庇う母…あの時なら殺されても不思議じゃないわ」
少し…少しだが…出会って間もないが、距離が縮まった気がする。
お互いが、そう感じた。
(人間も…悪くないわね)
"共存の道"
それもあり得るかもしれない。
翌朝。
「お前ら…そんな仲良かったか」
「え?元々こんな感じですよ」
列の最後尾にローザが加わっていた。
(いい傾向…なんだろうか)
「あぁー…ハインツには言いづらいな」
ハイズとエンディの乗った箱馬車が崩れかけの城門をゆっくりとくぐった。
「あれ…お二人ですか?」
見張りをしていた一人の兵が気がつく。
「まぁちょっとな…」(勘のいいやつ…)
「はぁ…皆さん待ってますよ」
「おう」
「今なんて言いました?」
「オリーヴァが持ってかれた」
「……嘘でしょう?」
「…的には瞬間的に移動する事が可能な魔物がいた。そいつに拐われた」
「……止めれなかったんですか?」
「ハインツ、私の責任よ。ハイズは魔人と戦闘中だった」
「…責任なんか無いです…これは戦いですから。こういう事になる覚悟は…お互いしていました」
(こいつ…)
「とにかく…城へ行かないと…」
(思ったより…)
「…作戦を…」
(…冷たい目をしてるな)
「瞬間移動…?本当かエンディ」
廊下を歩いていたエンディがクリフ、ララルーフと偶然顔を合わせた。
「つまらない嘘は付かないわよぉ」
「それなら…気付けなくてもおかしくないわね」
「そうか……」
一歩分先を歩いていたクリフは動きを止め、ララとエンディへ振り向く。
「死ぬ覚悟は…あるよな…」
「…当然よ」
「それが私たちの仕事…」