異世界転生した奴が作ったエタったエロゲ世界 作:三次元童貞
「おい兄ちゃん。異世界転生の時間だ」
野太いオッサンの声が背後から聞こえた。
反射的に後ろを振り向くと異様な……それこそ物理現象というか生物として異様と言わざるおえない張り詰めた筋肉が膨張したような腕を携えたマスコットが居た。
全長3メートルにも満たない愛らしいウサギかネコかよく分からないデフォルメ調の胡散臭さ前回と言わんばかりのマスコット人形様な存在。
振り被られた人を殺すに十分な肉の塊が俺へと襲い掛かってきて———
「っと」
「……は?」
当然の如くに俺は半歩スウェイして肉の塊が過る軌道を読み切って避ける。
殺気を撒き散らした見掛け倒しの肉塊如きで俺を殺せるとでも思ったのか?
引いた足を軸にカウンターとして拳をくれてやる。
「へぶ?!」
訳の分からん気色悪いデフォルメ人形の腹にキレイに突き刺さる拳。
そのまま軽く後ろへと吹っ飛ぶままにする心算もない。
俺は追撃として放った拳と逆側を更に見舞う。
またもやモロに突き刺さる物体。
何時の間にやら気持ち悪い肉の塊は視界から消え失せていた。
更に吹っ飛ぼうとする人形の顔面を掴む。
「あが?!」
そのまま勢いよく膝にその顔面を叩き下ろす。
「ごっほ?! ちょ、ちょ、まっ———」
何か言いたげだが聞く耳を持つ気はない。
明確に殺しに来たのだから少なくとも動けない状態にまでは持っていく……!
膝を叩き込み。そのまま地面へと裏拳で叩き落とす。
「おっぼっ?!」
右足を高く振り上げる
「まっまっ! まって、まって、まって、たんま! にいさん、た———」
足の指先にしっかりと力を込め、固く締めあげたまま人形の顔面へとトゥキックを全力で放つ。
「へぼぉ──────ー!!」
ドップラー効果を靡かせながら人形は勢いよく、放課後の校舎の壁へと激突するまで飛んで行った。
「き、きいとら、へん……で」
「まだ喋れるのか」
「タンマ! たんまたんまたんま! もう、なんもせえへん! せえへんからまってぇなぁ?!」
ググっと身を何とか上げようとする人形を足蹴にして踏みつぶすと、哀れな程に切羽詰まった声音で降参を叫んできた。
「で?」
「あのー……足、上げて貰えまへんやろうか……?」
「中身の綿ぶちまけるまで磨り潰してやろうか?」
「さっせん!!! ナマ言いました!! ほんま、さっせん!!」
唯一動く首から上部分を必死に地面に叩きつけながら命乞いするデフォルメ人形。
「お前なんだよ」
「へ、へへ……あ、あっしはしがない使い魔でしてね」
「使い魔?」
「に、兄さんは漫画とかアニメは見ますか?」
「それなりには見るし読む」
「ほいたら話が早いわ。わい、別世界の神の使い魔でしてね…………そんなキチガイ見る様な目でみいひいんといてや……心が折れてまうで」
「それで漫画やアニメの話を先に振ったのか」
「まぁ知ってはる人が最近は仰山増えましたからなぁ……昔はわいみたいな気味悪い人形見かけたら悲鳴上げて逃げるもんやったし」
「…………取り合えず、お前がそういう存在だっていうことを前提に話を進めるしかないのか」
「それ以外にドコに前提を置かれはりますか興味ありますけども———あああ!!! あかんて!!! 中身出ててまうって!! 兄さん、めんどいなって思って踏み潰して見なかったことにする心算やろ?!」
ちっ……。
「絶対心の中で舌打ちしとるでほんま……やめてやめてやめて!! 図星つかれたからって潰そうとするのダメ!! 使い魔の虐待ダメ! 絶対!」
「下らんことを言ってないで本題に入れ。どうせ、この手の話は手赤塗れの導入と同じだろうが」
「はぁ、まぁ……それ言われたらどないしようもあらんのですが……一応」
という事でマスコット……使い魔が言うにはありふれたライトノベルの異世界転生の導入と全く同じようなものだった。
しいて違いを上げれば———
「すると、異世界転生した過去の勇者が褒美として神より賜った世界を作ったはいいが途中で飽きて世界を捨てて帰ってしまったと?」
「ちゃいます!! エロい世界作ってSEXもレイプも好き放題のウハウハ18禁世界作ったら思った以上にハードすぎてインポになってしまったから帰ったんです!!」
「二次創作のエタッた作者よりひでぇ放り出し方だな」
「まさしくその通りですわ」
男女比10000対1。典型的な中世の世界観だがご都合主義的に衛生面完備の下着類も発達しているなんちゃってファンタジー世界。
世界の中央に巨大なダンジョンがあり其処を加工用に大きな都市が出来上がっている。
魔物が其処から地上へ溢れ出したら世界は滅亡エンド。
ダンジョンは女性のみで入ればモンスターにバフが入る仕様、それでも下層なら多大な犠牲を払いながらも掃討できるのでソレで時間稼ぎ。
因みにエロ優先で作り上げたから世界はその都市と近郊のエリアしかない。
「なぁ」
「はいな」
「それ男女比10000対1の設定いるの?」
「それは作った奴に言うてもろて……」
黄昏を背負った人形が物悲しく肩を落としながら呟いた。
「とにかくまぁ、ええ加減に欲望のまんまに作られた世界やさかい。えらい不安定なんすわ……ワイも世界に紐づけられた存在やさかい。滅べば一緒にお陀仏って訳で……」
「それでこういう暴挙に出たと?」
「最初はちゃんと勧誘しましたよ?! せやけど、みんな胡散臭そうって断って来るし。別に転生じゃなくて転移でも行けるって言うても断られるし……」
「もっと見た目からしてオタク臭い……っていうより現実に満足してなさそうなやつに声を掛ければいいんじゃないのか?」
「……ワイを作った奴が同じタイプやったって言ったら?」
そりゃそうか。同じ二の舞になると思ってるのか。
「数打ちゃなんとかなるんじゃないのか?」
「意外と簡単に異世界へ連れてけると思われてますけども、基本的に理の理外から存在を連れてくる……ようはチートっつうかバグ技のようなもんやさかい。そんなポンポン連れてこれまへん……」
「アホみたいな世界なのに意外と手厳しいな」
「現地民と女にちょー手厳しいっすからね。成り立ちはアホですしエロゲの世界そのものなんですけど、あっさり殺されたりとハードな部分もありますさかい」
「そういやレイプもやりたい放題って言ってたもんな」
「和姦も強姦もどっちも楽しみたい言うてモリモリに設定だけは持った(本人視点)っていうのがアホの言い分でしたわ……」
だんだんと黄昏を背負い始めた人形だった。哀れすぎる……。
「はぁ……兄さんみたいな手練れさんやったらワイの見る目もあったんやけども」
「別に行かないと言ってないぞ?」
露骨に地獄で神をみたような眼差しで見つめてくるなよ……。
「俺だって健全な男子高校生だ。エロゲみたいな世界に憧れがないとは言わないからな。……とはいえ、こっちの要求を全部満たせること、制約や仕様を全部教えることって前提はつくけどな」
「聞きます! 聞きます! 聞くだけはタダやさかい!」
「ちょっとでも嘘ついてるとか違和感感じたら話は終わりだ。いいな?」
「へぇい! そらもう、勿論!!」
……調子のいい人形を見ていると少し不安になってきたが、取り合えず話を擦り合わせてみるか。
モンスターによる陰惨な強姦描写が
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欲しい
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要らない