異世界転生した奴が作ったエタったエロゲ世界 作:三次元童貞
UIからインベントリ……異次元空間にあるとでも言うべき収納スペースから鉄のメイスを取り出す。
背中に背負っていたラージシールドを左手に持つ。
ジョブの特性のお陰か明らかに重たそうな見た目の盾だというのに持っている感覚がない程に軽い。
「もっとジメジメしたイメージがあったが……」
一階層。ダンジョンの一番最初の入り口とでも言うべき場所は城の大門程の大きさでパックリと開いていた。
内部からモンスターが溢れ出したら駄目だと言っている癖に、何故か扉が設置されていない矛盾というか抜けているというか。
女神が作った代物に対して人間が何かしら施してはいけないのかもしれないのか?
細かい説明はそこまで聞いてないしな……そのうち機会があれば誰かに聞いてみるかな。
鉄のメイスをギュッと握り直して俺はダンジョンの内部へと足を踏み入れた。
内部は外の出入り口から急に窄められていくように小さくなっていく。
更に整合性のとれた均一な作りからして自然物とは考え難い構造だな。
通路の広さ的には、俺が持っているラージシールドを振り回せれる程度の横幅と縦幅はある。
人間三人が横になって歩いてもギチギチにはならない程度にはあるな。
戦闘になると前衛二人のスペースが限界ではあるだろうが……
ゆっくりと自分なりに警戒しつつ歩いていると、前方で何かが蠢いたような気配を感じた。
メイスを握る力が強くなる。俺は意識を更に集中させて薄暗い奥を確認する。
「げ、げげげげ」
本当にポピュラーな魔物が居た。
ゴブリン……としか見えない小柄な醜悪な顔面に手に錆塗れのボロボロのナイフを持っていた。
ゲームによっては最弱。良くて最弱からちょっと上程度に描写されるモンスター。
さて、この世界も基本的には最弱ではあるだろうが……生の命のやり取りは初めてだ。
前方の奴以外にもいないかどうか辺りを見回す。
気配もなければ不意を打って飛び出してくるような道も穴もないと思える。
取り合えずは目の前の一体だけに意識を集中すればいい状況は初戦闘としてはありがたい。
「これがチュートリアル戦闘かもしれんな」
立場的にはこの世界を作ったエタった中学生勇者と同じ存在というか代わりを務めているようなもんだからな。
基本的には俺に都合よく回っていく世界だろうとは思うが、それを過信していれば死に繋がるという認識はしっかりと持っておかないと。
「先手必勝! っと言いたいが、先ずは敵の攻撃がどんな物か生で味わってみないとな……!」
なんでアーマーナイトなんて選んで重装鎧を着込んでいるのか?
それは不意の痛みにどれだけ俺が耐えられるかを実験する兼ね合いもあるが……味方を守るイベントなり殺されてはいけないキーパーソンの人間がきっと居ると思ったからだ。
ゲームのRPG同様なればこの世界には重要な役割を振られた人間が必ず居ると思う。
そして、この世界の人間は脆く殺されやすい存在であるというのは使い魔から情報として得ている。
実際にその現場を見たことはないが、初めての現場が殺されてはいけない詰み要素に繋がりかねない人間で体験しました。では済まない。
「そうなると守れるのは俺だけって事になりかねないしな……防御力はそれなりに積まないといけないかもしれん」
という事でメインタンクのサブアタッカーに振りつつ、回復もそこそこ出来るような……多分この世界の人間からしたらチートオブチートのような理不尽極まりないビルドを今のところは心掛けている。
「げぎゃ!」
脳内でそんな事をブツブツと考えているとようやく俺を認識したようであるゴブリンが、幾許か俺の様子を伺ってから手に持ったボロナイフで襲い掛かってきた。
反射的にメイスを振りかぶりたくなる欲求と、避けようとする体を抑えつける様にして俺はラージシールドで合えて受けてみる。
「ギャァァァァア?!」
「……は?」
ゴブリンとしては全力で切りつけたであろうボロナイフはラージシールドに当たった瞬間に砕け散ったとしか言えないほどに無残な……元から無残ではあるが原型すら残さずに柄だけが残された物体へと変貌。
そして切りつけてきたゴブリンはナイフを振った細い腕があらぬ方向というより人体の構造と同じなら曲がっていてはいけない方向へと関節部分から曲がっていた、というかプラプラと折れてぶら下がっていた。
戦闘が始まってゴブリン……敵をターゲットしたと視界内に広がるUIにはゴブリンの頭上にネームプレートのような物が赤く表示されている。敵対関係になったというか、敵意を向けられていることが分かりやすい。
そしてその下にバーが三つあり、上からHP、MP、TPという順に並んでいる。した二つは端から空っぽのようで空洞のような黒が表示されており———
「HPバーが……ない?」
いやあったんだろうな。悲鳴を上げて痛みに転げまわっていたゴブリンはやがて事切れたように舌を出して動かなくなると……RPGによくある敵を倒した瞬間の消滅音を小さく奏でて消えた。
「火力が低すぎて俺の防御力から逆算ダメージを……受けたって感じか?」
外傷的にも視覚からして折れた腕からダメージを受けたのは分かるし、俺の視界にあったHPバーも欠損していた。
という事は耐え切れない程のダメージを受けて死亡したと考えるのが普通だろうが……
「チュートリアルにすらならねぇ……!!」
もっと武器のスキルや魔法……と言ってもヒールしかないけどの練習というか使い勝手を試したかった。
それに食らってみた攻撃だって赤ん坊がじゃれついてきたかのような衝撃しか感じてない。
ゴブリンから強烈な一撃なんて食らう羽目になるなら、フ〇ムゲー並みの死にゲーで積みだから速攻で元の世界に帰っていただろうが……。
「それにしたって弱すぎるだろう。もし、このゴブリン如きにすら殺されるなら……マジでこの世界の人間を味方にする必要あるのか?!」
いや、今のはたった一体による襲撃だ。ゴブリンと言えば凶悪に描写されるときは個体は弱くても物量が圧倒的に描かれる。
どんだけ弱くても集団による暴力っていうのは個体の強さすら轢き殺せる場合だってあるもんだ。……気を取り直して進むとするか。
「ん?」
ゴブリンが居た場所に何かしらが転がっていた。
俺はソレを視界に入れると、視界内にアイテムのUIが表示された。
どうやらドロップ品らしい。と言っても品物の説明文を読まなくても分かる三日月状の耳と思しきアイテム。
よくある換金専用の討伐の証だろう。気になるのは基本換金額だけだ。
俺はインベントリに収納したソレの金額欄を見てみる。
「銅貨10。う〇い棒一本分か」
いや、今は確か値上がりしたんだっけか? 十二円になったんだっけかな?
お察しの通りに銅貨=十円。銀貨=百円。金貨=千円。貨幣はこんな感じで、あとはジェム……宝石に似たような物が諭吉さん代わりだ。
日本円に例えるにしても幾つかない部分が散見されるが、貨幣までしっかりと設定してる訳じゃないんだろう。
中学生のエロ男子が経済を本気で形成できるわけもないしな……俺だって経済がどう成り立っているのか……ちゃんと理解できているわけじゃない。
とはいえ基本的物価の基礎は日本と同じような感じで買えるんだろう。
この世界特有のアイテムとか、武器防具なんかは全く日本の経済感覚では測れるものじゃないから実物を見てみないと予測すら立てられんけども。
「……最弱と思しきモンスターと言えども命のやり取りをする相手を倒しての対価が十円とは」
本当にハイリスクハイリターンなんだろうか?
たまたま今回は一匹だけだったが、基本的には複数体と戦うのがオーソドックスなゴブリン戦か?
疑念は尽きないし、確かめないといけない事はまだまだあるが思考を切り上げて俺はさらに奥へと足を踏み入れる。
モンスターによる陰惨な強姦描写が
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欲しい
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要らない