今回の話は、活動報告から番外編のリクエスト内容が多かったためお試しとして、感想から要望された内容を書かせていただきました。
この話の反応次第で今後も番外編を時々投稿していくかどうかを検討させていただく予定であります。
あっ、それと今回の話はNTR要素が含まれています。苦手な方は、ここでUターンしてください。
因みに、時間軸はプロメテウスが転移してから2か月ほどとなります。
番外編➀ 護衛騎士の悲劇
———クライム。
その名前は第三王女であるラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフのお付きの騎士である少年のものだ。
クライムという少年は、幼少期に一人でスラムを彷徨っていた時にラナーにより拾われた過去がある。そのためクライムはラナーに対して絶対的な忠誠を誓っており、彼女の役に立つために騎士として生きることを決めた経緯がある。
ただクライムがラナーに対して抱いている感情は尊敬や敬愛だけでなく、一人の男としてもラナーのことを愛していたのだ。だが、自分の身分が平民ということもあり、彼女のことを愛していても王族であるラナーと結婚することは不可能であると自覚しており、そのことを表に出さずに心の内にしまっていた。
本来の世界線では、紆余曲折しながらもギルド『アインズ・ウール・ゴウン』の守護者統括を任されているアルベドの協力の元、ラナーによってナザリック地下大墳墓にて2人で生活をすることができる筈であった。
————しかし、この世界線ではそんな未来はなかった。
毎年恒例である帝国との戦争。クライムの実力は王国最強の戦士であるガゼフ・ストロノーフが認める程であり、王国における職業軍人のレベルが13前後ほどであるのに対して彼のレベルが20前後ということからも、彼の実力の高さが伺えるだろう。それほどの実力があれば戦争に出て戦果をあげようと思うのが騎士として普通ではあるが、クライムはまだ十代半ばということもあり騎士でありながら一度も戦争に参加したことはなかった(まぁ、戦争に参加できなかったのはある少女の暗躍があったりもする)。だが、クライムは構わなかった。なぜならクライムはラナーを守るために騎士になったのであって、戦争に出て戦果をあげて出世するといった欲がなかったためだ。クライムとしてはたとえ恋が叶わなかろうと、ラナーと一緒に平和な日々を過ごすことが出来ればそれで満足であった。
クライムは戦争のことを一人の国民としてなんとかしたいと思いつつも、自分ではどうにもならないことからどこか他人事のように思い自分やラナーが関わることはあまりないだろうと思っていた。
………だが、そんなクライムの日常は唐突に終わりを迎えることとなった。
またいつも通り決着つかずで終わるだろうと思われていた戦争が、プロメテウスの参戦によって王国、帝国の両国が敗戦国となり、プロメテウスに対して賠償を払わなければならなくなったのだ。
プロメテウスが単身王都へ乗り込み魔法攻撃を行っていた時、王族の務めとして地方の方へ出払っていたラナーと護衛として付き添っていたクライムは運よくプロメテウスによる魔法の被害を受けることはなかった。当初クライムは王からラナーへ遣わされた伝令が報告して来た、『一人の男の手によって20万を超える軍が壊滅し、王都が火の海となりそこでも十数万にも及ぶ死傷者を出すこととなった。』ということを信じることが出来なかった。しかし、実際に王都へ戻ってきて目で見た光景からそれが現実であると理解させられた。いつもなら治安が悪いながらも人が溢れている王都が、人気はなく民家は崩れ外に出ている民衆は悲しみと恐怖に包まれていた。クライムはそんな民衆に対して何もできない無力な自分を呪ったが、今はラナーを王城まで無事に帰さなければならないため、ラナーにその光景が見えないように注意しながら自分も極力見ないようにして馬車を走らせた。
だが、クライムは知らなかった。王城へ帰り王への謁見をして聞かされた内容に、民衆を見た時以上に自分の無力さを呪うことになることを。
王城へと帰って来たラナーとクライムは、一息つく間もなく国王から呼び出しを受けた(正確にはラナーのみで、クライムは付き人として付いてきただけ)。そうして王から聞かされたのは、プロメテウスから賠償として金銭は勿論のこと王国の美女・美少女500人を要求されたこと、そして貢物として連れて行かれる女達の中にラナーとアダマンタイト級冒険者チーム『蒼の薔薇』を絶対に入れるようにと厳命されたこと。
クライムはそれを聞いて一瞬頭が真っ白になり、その言葉の意味を理解することが出来なかった。いや、正確には理解はしているが、脳がそれを受け入れることを拒否したのだ。しかし、いつまでもそのままではいられない。クライムは意識が戻ったことで、彼はまずラナーがどうなるのかを考えた。相手の方から厳命されているのだ、ラナーを差し出さなければ今度こそ王都は地獄を見る羽目になるかもしれない。それはたとえ娘をとても大切に思っているこの優しき王でも、国民のためには王として娘に…王女に命を下さなければならない。プロメテウスの元に行け、と。
クライムにとってそれは許しがたい事だった。彼は王城へ来るまでの道すがらの光景を思い出す。民が万単位で死に建物もただの瓦礫の山となったもの、たった一人であのような惨劇を行った化物の元にラナーが行く。無事で済むはずがない。女達を要求していることから女好きであることは大体予想出来る。そして、女好きというのであればラナーほどの美少女に対して何を行うのかは想像に容易い。
クライムには王に対して意見する権利はない。それは当然のことで、ラナーと王から可愛がられているとはいえ所詮クライムはたかが一騎士に過ぎない。しかし、この時ばかりはその考えが働かない程彼は動揺しており、なんとかラナーを助けてあげたいという気持ちから本来なら許されない王に対して意見を述べようとした。『どうかラナー様をそのような化物の元に送るのはどうかお止めください』、と。
……だが、それを口にすることは出来なかった。なぜなら、クライムが言葉を発する前にラナーが何かを言おうとしたのかを察し、彼より先に王へ要求に対する返答を口にしたからだ。
『——畏まりました。このラナー・ティエール・シャルドロン・ライル・ヴァイセルフ。王族の一員として……王女としての務めを果たしてまいります』
国王は王女の…娘からの返答を聞き、顔を辛そうに歪めて下を向くと、ただ一言「すまない」と呟いた。
クライムはラナーの返答に呆然となった。なぜ受け入れるのか。辛くないのか、と。だがそこでクライムは、ハッとなった。ここで相手からの要求を拒否すればどうなるのか。簡単だ、王都が……そしてそこに住む民が多大なる被害を被ることとなる。クライムからしてラナーは民を思いやる心優しい王女と思っているため、民をこれ以上苦しめないために彼女が自分を犠牲になろうとしていると思ったからだ。
その考えはクライムだけでなく、国王と王の護衛であるガゼフもそう思っており、2人はラナーの健気なさと優しさに涙が零れそうになるのをこらえながら、彼女に対して何もすることが出来ない自分の無能さを呪った。
だがラナー本人としては、彼等が思っているような民のことなどこれっぽっちも思ってはいない。彼女はそう答えたのはひとえにクライムが不忠を起こさないようにフォローするためと、自身のためだ。プロメテウスはわざわざラナーを名指しで指名してきていることから、彼女は相手が自分に対して相当の執着をしていると考えた。クライムは見えないようにしていたつもりだが、王都の王城までの道中の光景はラナーには見えており、たった一人の魔法によってこのようなことが出来る相手なら、もしかしたら自分を手に入れるためにもどこかから監視をしているのかもしれない。それこそ今この瞬間も見られているかもしれない。もしそうならここで要求を拒否するのは、悪手であると感じた。ラナーにとって民や家族、貴族などどうでもいいが、万が一でもクライムにまで相手の魔の手が迫る可能性があるのなら、たとえ業腹だとしても要求を受け入れるしか選択肢はなかった。
こうしてラナーがプロメテウスの元に貢物として連れて行かれることが決定した。数日後にはこの王都を出発し、プロメテウスの根城であるザッハーク城へと向かうこととなる。
それから僅か2日後。ラナーは冒険者チーム『蒼の薔薇』と共に、プロメテウスの住まうザッハーク城へと旅立っていった。
——1か月後。
ラナーがプロメテウスの貢物として連れて行かれてから一月以上が経った。クライムは王城の自分に割り振られた部屋で、今日も訓練や仕事もせずに引きこもって悲しみに暮れていた。
クライムが平民でありながら王城にいられるのはラナーの護衛であったからであり、ラナーがいなくなった今となっては城から追い出されてもおかしくなかった。それでも王城に今でも住めているのは、ラナーが王都を出立する前に父であるランポッサにクライムのことを頼んだからで、それを聞いた王はせめて娘の願いを叶えてやろうとクライムを自分が最も信用している臣下であるガゼフの部下とし、王城警備としての役割を与えたからだ。
そんな温情で住まわせてもらっているクライムはラナーがいなくなった日から気力がなくなり、生きていながら死人の様であった。彼にとってラナーとは生きるための糧であり、彼女がいることで自分という存在がいると思っていた。そんなクライムにとってラナーがいなくなったとなれば、こうなることはある意味必然と言えた。彼のことを部下としても今後の王国を担う騎士としても期待していたガゼフは、クライムの内心をある程度理解していながらそれをあえて放置していた。ガゼフはラナーとクライムの関係はただの主従の関係でないことは薄々気づいており、部外者である自分が何を言ったところで彼のためにはならないと思ったこと、そして彼には時間が必要だと感じたため放置しているのだ。
そんなクライムはというと、ラナーが連れて行かれてからまともに食事もとっていないため顔は痩せこけ、睡眠もできていないのか目には隈ができていた。
そんな彼はラナーが出立する前夜のことを思い出していた。
………
……
…
実はラナーが出立する日の前夜、クライムはラナーの部屋を訪ねていた。本来ならラナーから呼ばれることなく部屋へとおもむくことはほとんどないのだが、今回クライムは無礼を承知でラナーの部屋を訪ねたのだ。
クライムが訪ねて来たのは、何とかラナーをプロメテウスの元に連れて行かれないように必死に考え続けた結果、一つだけいい方法を思いついたからだ。だがそれは、ラナーの意思を確認しなければ行えない事であったため、こうやってわざわざラナーの部屋まで来ているのだ。
『それでどうしたのですかクライム? 私にお話したいこととは何ですか?』
ラナーは内心ではクライムが何を言うのか大体の予想をしつつも、いつもの様に純粋な王女としての表情を繕って彼に問いかけた。
クライムはラナーを目の前にして言うべきか否かを迷っていたが、ここで言わなければもう二度と彼女と会えなくなってしまい一生後悔することになると思い、彼は覚悟を決めた。彼はラナーの前で跪くと、言葉を発した。
『……ラナー様。貴女様の意思に反することを承知の上で話させていただきます……っ! ですが! どうか私と一緒にどこか遠くまで行ってくれませんか!? 誰もいない遠くの地まで……っ!』
『クライム……』
『分かっています…っ。私が言っていることがラナー様や国王陛下、この国の民の誰もが望んでいないことであるのは! ですが…っ! ですが、私にはラナー様が犠牲となることがどうしても受け入れられないのですっ! 私は———ラナー様を愛しているからっ!!』
ラナーは珍しく本当に驚きから目を見開いた。彼女はクライムが自分に対して要求を無視してどこかへ逃げようと提案してくるのは予想していた。しかし、クライムが自分に対して恋心あることを打ち明けてくることまでは想定していなかったからだ。
しかしラナーが予想出来なかったのは、クライム自身も最初は恋心まで打ち明ける気はなかったが、話していくうちに感情を押さえつけられなくなり、意図せずに告白してしまったからだ。
そんなクライムは、ラナーの内心など知らずに話を続ける。
『平民という身分であり大恩ある身でありながらラナー様にこのような不敬な思いを抱いていることの重大さは承知しています……っ! ———私には、何もありません…今の様な生活は正直言ってできないと思います……。それでも! 私の全力を持ってラナー様を幸せにしてみせますっ!! ですから……っ!!』
クライムは思いのたけをラナーに暴露した。ラナーを愛していたこと。ラナーが連れていかれることが、たとえ国を思ってのことだとしても自分には受け入れられない事。
だから自分と一緒に逃げようと話すクライムに、ラナーは彼の頭を抱きしめた。そして彼の耳に顔を寄せると、彼の提案に対しての返答を口にした。
『……クライム、貴方の私を思っての発言は嬉しく思います。———ですが、私は貴方からの提案を受け入れることは出来ないのです』
『っ』
ラナーからの返答は———否であった。
ラナーはそう言うと、クライムを放して立ち上がると窓の方へ向き、夜空と月を眺める。クライムはラナーからの返答に呆然となってしまうが、なんとか口を動かして理由を問いた。
『ど、どうして……?』
『…クライム。確かにあなたと一緒に行けば私は助かるでしょう。……ですが、残された民はどうなりますか? ハッキリ言って、許されないでしょう。それこそ今度は王都だけでなく、王国全土で今回の…いや、今回以上の惨劇が起ることでしょう。私は、無力な女性の身でありますが、この国の王女です。王族の一員として、この国を守護する者の一人としてそれを到底許容することは出来ないのです』
ラナーは窓から目線を離すことなく、子どもを諭す母親の様にクライムに対して一緒に行けない訳を話した。
ラナーの言葉と雰囲気から、クライムはラナーの意思は揺れることなく、自分は彼女がいなくなるという現実を受け入れるしかないことを察した。
『…私なら大丈夫です、クライム。相手は私やラキュースたちのことを名指しで指名してきています。それはつまり私たちに興味があると言う事です。少なくとも乱暴に扱われることはないと思います。だから安心してクライム。必ず無事にあなたの元に帰ってきます。ですから………どうか、それまで私のことを待っていて下さいね? 私に告白したんですから』
ラナーはクライムへと振りかえると、笑顔でそう言った。だが笑っていたはずの彼女の目には、うっすらと涙が浮かんでおりどこか悲しみが現れているようであった。
クライムはラナーから言われた「待っていてほしい」という言葉から、ギリギリのところで今日まで何とか生きて来ていた。
しかし、時が過ぎ去っていくにつれてクライムの思考は不安に包まれていく。確かにラナーの言う通りであれば、ラナーたちは無事に過ごしているのかもしれない。だがもしそうではなかったら。もしかしたら乱暴に扱われて、今にも死にそうになっているかもしれない。仮に生きているとしても、ラナーほどの美少女がいて手を出さない男がいるのだろうか。それに待つと言ってもいつまで待てばいい? 何年、何十年も待つのか? いや、仮に今は大丈夫だとしても、何年も先の未来では無事であると言う保証はない。
もしかしたら…もしかしたら……と、そういったもしもの考えが時間が経過するごとに頭の中に出てきてしまい、本当にそうなったらと思うと彼は恐怖と不安で気が気ではなかった。
そこでふとクライムは思った。確かに今のままならわからない。では————自分の方から行けばいいのではないか。ラナーの言う通り生きていれば、何とか潜入してラナーを連れて逃げればいい。もし自分がもしもと思っているように、ラナーが死んでしまっていたらその時は……自分も死んでラナーの騎士として主について行けばいい。
少なくともこのまま毎日何もせずにベッドの上で寝て過ごすよりは何十倍もマシなはずだ。それにたとえ連れ出せなくとも、一目でも死ぬ前にラナーの顔を見れたのなら人生に悔いはない。
クライムは覚悟を決めると、ベッドから起き上がり机に向かう。そして紙とペンを取り出すと、何かを書き始めるのだった。
そうして翌日。クライムは朝早くからガゼフの元を訪ねており、2人はテーブルに向かい合って座っている。テーブルの上には一つの紙があり、それは昨夜クライムが書いていたものだ。
その紙とは————
「……本気なのか?」
———リアルで言うところの退職届であった。
現在のクライムはいつも着ていた鎧を脱いで私服であり、彼が座っている椅子の足元にはギリギリまで物を入れていることでパンパンに膨れている冒険者などが旅に使うバックが置かれていた。
そのまとめられた荷物やクライムの表情からガゼフは、彼が持ってきた退職届は本心であると悟った。
しかし、ガゼフはクライムの説得を始める。彼は才能がなくとも気合や忠誠心からここまで成りあがってきたクライムのことを騎士としても、一人の男としても認めており、彼にとってつらい事であるのは重々承知ではあるが、それでもなお騎士としての道を諦めて欲しくなかったからだ。
「クライム、考え直せ。私は王に仕える騎士の中で、最もお前に期待しているのだ。お前は鍛えれば俺以上、もしかしたら歴代騎士の中で最も強い騎士となれる素質があるのだ。それは俺だけでなく陛下や……ラナー王女殿下も思っていたことだ。ラナー王女殿下もそれを願って王にわざわざお前のことを頼んでいったのだ。その意思を、他でもないラナー王女殿下の騎士であるお前が、その想いを無下にしようと言うのか?」
ガゼフはあえてラナーの名を挙げることで、何とか彼が考えを改めないかと期待した。それは実際に効果はあったようで、クライムはラナーの名が出て少々心を震わせた。しかし、ガゼフの期待とは裏腹に、彼の覚悟は決まっているため考えは揺るがなかった。
「……申し訳ありません、ストロノーフ様。国王陛下とストロノーフ様、そして…ラナー様のお陰でこうやって未だに騎士として仕えさせていただけていることは存じております…。———ですが…っ! 私の意思が変わることはありません……!!」
クライムはガゼフの目を見てはっきりと、そう告げた。その目には覚悟の炎が燃えており、もはや説得は無理であるとガゼフは彼の目を見てそう思った。
ガゼフとしては何とか立ち直ることを期待していたのだ。だが、クライムは一人前の騎士とはいえ、年齢は十代半ばとまだまだ精神は子どもなのだ。そんな少年に対して主を失ってもなお騎士として王の——国のために立ち直り騎士として仕えろという考えが、酷な話だったのかもしれないと、ガゼフは思った。そのためガゼフは溜め息を吐くと、クライムに対してそれ以上何かを言うことなく、彼の騎士退職の願いを受け入れた。
「………はぁ。そこまで意思が固いのであれば、これ以上は何も言わん。国王陛下には俺から話をしておく」
「っ! ありがとうございますっ!」
クライムはガゼフから許可が出ると、椅子から立ち上がって頭を下げた。そして、バックを持って早々に部屋を後にしようとしたが、扉を開けたところでガゼフから呼び止められた。ガゼフは椅子から立ち上がると、棚から何かが入った袋を取り出した。
クライムが振り返ると、ガゼフはその何かが入った袋を彼に投げた。彼は突然投げられたことと袋が思いのほか大きいことに戸惑い落としそうになったが、何とかキャッチすることが出来た。そして中々に重い袋の中身を見てみるとそこには古びた剣の指南書とこの国では中々に高値であるポーションが何本も入っていた。
クライムは中身を見て目を見開くと、ガゼフを見る。なぜならこの指南書はガゼフが傭兵時代から大切にしている物だと本人から聞いたことがあるからだ。ガゼフはクライムからの視線にただ一言、こう言い放った。
「……達者でな、クライム」
「っ。……はい。ストロノーフ様も、どうかお元気で」
クライムはこの袋はガゼフなりの餞別なのだと感じ、目に涙がこみ上げてくるのを何とかこらえると、もう一度頭を下げて彼に向けて別れの挨拶をした。
この瞬間が本当に最後の対面になることは、この時の2人はまだ知らなかった。
クライムはガゼフに別れの挨拶をしたその日の内に、徒歩で王都を後にした。目的地であるザッハーク城までは馬でも4~5日はかかるため、本来なら徒歩ではなく馬を借りた方が早く到着する。しかし、彼は今まで溜めていた金銭を全て持ってきていたが、彼は第三王女の護衛という役職であったことから他の騎士と比べると給金は安かったため、道中の食料や宿など諸々のことを考えると馬を借りることはできなかった。
だがクライムはガゼフたち戦士団の厳しい訓練を今まで受けてきたこともあり、そこらの人よりも体力はずっとある。それに加え、ラナーに会いに行くと言う目標が出来たからか昨日までの様な不調さは感じられず、生き生きとしたようであったことから全く苦ではなかった。
そうして王都を出発して歩き続けること10日目。野党やモンスターの襲撃と言った困難に遭いながらも歩き続けた結果、クライムはようやく目的地であるザッハーク城を視界に捉えたのだった。
クライムはようやく目的である場所が見えたことに少しばかり達成感が出てきたが、そんな風に思っている自分にハッとして心を引き締めるために顔を軽くたたいた。
(何を喜んでいるのだ私は…! むしろこれからが本番なんだ。気を引き締めなければ……!)
クライムは道すがらの道中にて、ザッハーク城の周りに造られた城下町ですら中に入るためには許可が必要であり、また許可が貰えるのは女のみということから自身がそのまま中へ入れないことは知っていた。
そのためクライムはまず城下町の中に入るために、こっそりと慎重に近づいていき侵入するための手段を頭の中で模索していた。
————だが、クライムは知らない。そんな自分の後ろを追跡してくる者の影があることを。そして、自分が何をしようとしているのかが、既にプロメテウス側に知られているということを。
————刻は少し遡る。
———ザッハーク城
場所は変わって、ザッハーク城の執務室。
そこには城の主であるプロメテウスが配下たちからあげられている報告書を捌いている途中であり、その仕事の補佐として全軍統括兼彼の妻でもあるブリュンヒルデの姿もあった。
プロメテウスは大量の紙束に嫌気がさしていたが、しなければならないことは自覚していたため文句を愚痴りながらも処理を進めていく。そんな彼の姿を見て、可愛らしいと感じたブリュンヒルデは思わず笑ってしまい、笑われた彼は少々恥ずかしく感じ仕事に集中していた。
するとブリュンヒルデに【伝言/メッセージ】がかかってきた。暫しの間かけてきた相手とやり取りしたブリュンヒルデに、話が終わったタイミングでどういった内容だったのかとプロメテウスが話しかける。
ブリュンヒルデは彼からの問いに答え、侵入者を見つけた報告だと告げた。
「ああ? 怪しい男を見つけたァ?」
「ああ、たった今周辺を警戒している者からの報告だ」
プロメテウスはブリュンヒルデから話を聞くと、溜め息を吐いて顔を不快そうに歪めながら呟いた。
「はぁ……。ま~た、スパイでもやって来たのかねぇ。これで何度目だよまったく…」
プロメテウスが言うように戦争が終わってから2か月の時が経過したが、この間に周辺諸国から遣わされたスパイが何十人も情報を集めようと、城下町や城への侵入を試みてきているのだ。
だが、誰一人としてザッハーク城にスパイが侵入することが出来なかった。それはさきほどの様に周辺や城下町に監視として放っているモンスターたちの存在だ。彼らのレベルは平均で50ほどであり、周辺諸国最強の戦士とされているガゼフ・ストロノーフよりも強いのだ。スパイとしてやってくる者たちは戦闘能力より潜入能力を重視して育てられておりそっち方面は関係ないと言えるかもしれないが、諜報関係の職業レベルの差も著しいため遅くとも城下町へ入った段階でその者たちにスパイたちは捕えられてしまうのだ。
そして捕まったスパイたちの運命は決まっている。男であれば情報を抜き取られた後は、殺されてアンデットの材料にされ、女ならばプロメテウスが気に入れば奴隷にされ、好みでない者は人間が主食であるモンスターの餌か、羊皮紙作成や繁殖等の実験のために研究室又は地下の拷問部屋送りとされる。
プロメテウスとしては、最初の内は美人なスパイが勝手に手に入ることへの喜びからたいして気にはしていなかったが、意外と男のスパイが多い事やひっきりなしにやって来ては報告書を増やす原因となっている奴らに対し、だんだんとストレスが溜まっていったことで、現在では今の様にスパイがやって来たと報告されると嫌そうな顔をするのだ。
これでまた確認しなきゃいけない書類が増える、と。
「いや、どうやらそう言った類の者ではないようだ…。それでどうしたらよいのかと対応を求めてきているが…どうする?」
「スパイじゃない? ——ふ~ん……。そいつの映像って見れるか?」
ブリュンヒルデからの否定の言葉にプロメテウスはしばし考えると、その怪しい奴のことに興味を持ったようで、彼女にその者を見れないかを聞く。
ブリュンヒルデはプロメテウスが男に興味を持つとは珍しいと内心驚きつつも、さきほど報告してきたモンスターに【伝言/メッセージ】にて映像を見せるように伝えた。そうするとブリュンヒルデの前に四角い画面が出て来て、そこに映像が流れ始める。
ブリュンヒルデはそれをプロメテウスの前まで持ってきて、その映像を見せた。プロメテウスはその映像に出てきている人物を見ると、目を見開いた後に顔を手で覆うと大声で笑い始めた。
「! ……カハハハハハハハッ! おいおい…! マジかよ…っ!?」
「いきなり笑い出してどうした? この男がどうかしたのか?」
「カハハハハハハハ! ———ああ、よく知ってるとも……! カハハハハハハハ…! だがしかし、たった一人でここまで来るとは、ラナーも大分愛されてもんだなァ……!!」
プロメテウスはラナーからクライムのことは知っていた。ラナーの情報を収集させていた時についでに彼のことも調べ上げていたのだ。また、ラナーからもクライムのことは聞かされており、主人に忠実なまるで子犬のようだと彼女はプロメテウスに言っていた。
プロメテウスはたった一人でここまでやって来たことに、「確かにこりゃあ忠犬だな」と内心ラナーの評価が間違っていないと感じていた。
そしてそんなクライムを見てとあることを思いつき、それを実行したら面白くなりそうだと彼は内心笑っていた。
黙ったままのプロメテウスを見て、ブリュンヒルデは画面に映っている男をどうするのかを問いた。
「それで結局どうするのだ? 今までの奴らの様に情報を取って殺すのか?」
「……いいや。こいつには俺の玩具になってもらう。監視している奴には生け捕りにして独房へ連れて行けと伝えろ」
「…わかった」
ブリュンヒルデはプロメテウスからの要望をモンスターに伝えるために、再び【伝言/メッセージ】を使用する。
そしてプロメテウスの方も、【伝言/メッセージ】を使用して誰かに連絡を始めた。
その相手とは————
「おう、今時間あるか? ああ、ちょっと用事があってなァ。俺の部屋まで来てほしいんだわ。…ああ、それじゃあ後で俺の部屋に来てくれや—————ラナー♪」
————ラナーであった。
プロメテウスは要件を伝えて【伝言/メッセージ】を終了すると、笑みを浮かべて頭の中ではこれからする楽しいことについて考えを巡らしていた。
(カハハハハハハハ…! さぁ~て、これからのことが楽しみだァ……!)
プロメテウスはブリュンヒルデからモンスターがクライムを捕らえたという報告を聞くと、楽しいことを始めるためにもまずは私室へと移動をし、準備を始めるのだった。
クライムは侵入できる場所はないかと城下町の周りをうろついている所をプロメテウスから命令されたモンスターの手によって捕らえられ、城の地下にある独房の中に入れられていた。
「んん……」
クライムが目を覚ますとそこは石で造られた部屋。鼻からは微かな腐敗臭と血の臭いが感じられた。
現在のクライムは剣や荷物を奪われ、椅子に鎖で縛り付けられ猿ぐつわをされている状態であった。
「むぐぐ…(ここは……独房、か? 私は、敵に捕まったのか……。剣が奪われている……。それに縄ではなく鎖とは……一人で脱出するのは無理か……っ)」
クライムは、自身が置かれている状況から敵に捕まったことを悟った。そしてその次にどうにか脱出できないかと身体を動かしたが、自身を縛り付けている物が縄ではなく鎖だと分かると、一人では無理だと思いなんとかする方法を考え始める。
すると、正面にある扉から音がしてそちらを向くと、何者かがいた。
「おや、目が覚めたのかい坊や♪」
部屋に入って来たのは、プロメテウスのNPCであるメイフォンに朧、そして彼女たちの部下である女悪魔の3人の計5人であった。女悪魔の方はそれぞれ何かを持っているようであった。
クライムは露出度の高い服装をしているメイフォンと朧を見て頬を赤くして顔をそらした。彼は可愛い系や綺麗系の女性についてはラナーやラキュースたちが周りにいたため多少は慣れていたが、2人の様な大人で色気を感じさせる女性への免疫がなかったため顔をそらしたのだ。
そんなクライムに最初に話しかけたのは朧だった。
「くくくっ。随分可愛らしい反応ねぇ~。プロメテウス様の命令がなければ可愛がってあげても良かったのに」
「朧、遊んでないで準備しなさい」
「はいはい、分かってるわよ姉さん。———【動くな】」
「ッ!?(な、なんだっ!? 身体が…動かない……っ!?)」
朧はクライムの初心な反応を見て面白く思い、命令さえなければおもちゃとして遊んであげたいという欲が出てきた。しかし、それを姉であるメイフォンが 責したことで改め、命令通りプロメテウスが喜ばせるためにクライムに【支配の呪文】の魔法をかけた。
クライムは突然自分の身体が言うことを聞かなくなったことに驚きの声を上げた。そんな彼に様子を見てメイフォンと朧は安堵の息を吐いた。
「うん、どうやら魔法は通じるようね」
「万が一があったらと思ってたけど、どうやら杞憂だったようね」
2人はこの世界には自分たちの知らない魔法やタレントという特殊な技能をあることを知っており、予め調べていたとはいえもしかしたらクライムが魔法の効かないタレントを持っていたらどうしようかと思っていたが、それが杞憂で終わり安堵したのだ。
そして女悪魔の一人に命じて、クライムにされている猿ぐつわと鎖を解かせると、その次にとある指輪を2つ付けさせた後に彼の服を脱がせるように命じた。
女悪魔は命令に従い指輪を装着させると速やかにクライムの衣服をはぎ取った。クライムは服を脱がされることに抵抗しようとしたが、【支配の呪文】によって身動きが取れなかったため、結局は何もすることが出来ずに服を取られて全裸にさせられた。
クライムの身体は幼少から鍛えているために、他の同年代の男児よりも身体付きは良いためそこらの女子であれば感心したりしたかもしれないが、メイフォンや朧はプロメテウスのレベル100の最早芸術的と言ってもいいがっちりとした肉体を見ているためか、特に何も思わなかった。むしろその体を見ても貧相だという感想を抱いた。
「プロメテウス様の身体には及ばないわねぇ~。残念~♪」
「朧、おかしなことを言うんじゃないの。プロメテウスは至高なる存在なのよ? たかが人間の子どもの身体と同じはずがないでしょ?」
「それもそうだったわ。私ったら失言っ♪」
朧はプロメテウスの身体には及ばないとクライムをバカにすると、メイフォンが彼と自分たちの主人の身体付きを比較すること自体が間違っていると、妹を叱る。それを聞き確かにそうだと感じた朧は、メイフォンに失言だったと謝った。
朧はしゃがんでクライムに顔を近づける。そしてよく観察すると、わからないという言葉を口にする。
「ん~……プロメテウス様がお気に召すことは大して感じられないのよね~。…ねぇ坊や~、プロメテウス様はあなたのことを面白いと言っていたわ。あの御方が男に対してそんなこと言うのは珍しいのよ?」
「ん? …どうやら準備が出来たみたいね。…朧! そろそろ始めるわよ!」
「はぁ~い。——【あなたは今から始まる映像が終わるまでオナニーを続けなさい】。それじゃあ坊や、プロメテウス様の催しを精一杯楽しんでね♪」
朧がクライムに話しかけている間に何かをしていた女悪魔たちの一人がメイフォンに準備が終えたことを告げた。それを聞いたメイフォンは、未だにクライムと話をしている朧に声を掛ける。朧は姉からの催促に言葉を伸ばして返事をすると、クライムにまた【支配の呪文】をかけた後に、言葉をかけてメイフォンや女悪魔たちに続いて独房から出て行った。
独房に残されたのはクライムと、女悪魔たちが持ってきてさきほどまで設置をしていたテレビだけだ。クライムは何だったんだと不思議に思っていると、テレビの電源が点いて映像が流れ始める。
『んひぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっ❤❤❤❤』
その映像とは男女2人がベッドで交わっている様子であった。クライムは内容からか目を背けようとしたが、映像に移っている女性の顔を見ると目を見開いて固まってしまった。
なぜなら—————
『んあああっ❤❤ イクッ❤❤ イッちゃうぅぅぅっ❤❤』
「ラ、ラナー…様…?」
————その女性とは、クライムにとって愛してやまない主人であるラナーだったからだ。
映像に映っているラナーは、映像に映っている男のペニスをマンコに挿入されており、正常位で犯されていた。
クライムはなぜラナーが他の男とセックスをしているのだと、物凄く混乱したが映像から流れてくる彼女の声を聞いて正気に戻った。
『お、オチンポォォッ❤❤ オチンポズポズポだめぇ…っ❤❤ オマンコ壊れちゃうぅぅぅっ❤❤』
『カハハハハハハハ! いい反応だァ…! オラッ! もっと俺を楽しませ、ろっ!』
『んぎぃぃぃいいいいいっっ❤❤ いやぁぁあああああああああああっっ❤❤』
「っ!(ラナー様っ! ラナー様……!! くそっ! 動いてくれ身体……!!)」
クライムはラナーの嫌がる声を聞いて何とかテレビに近づこうとしたが、身体は言うことを聞かずに、朧から命令されたオナニーを始めてしまう。
勝手にオナニーをしてしまう身体に驚きつつも、まずはラナーを救わねばという使命感から何とか身体を動かそうとするが、依然として体は動かずにオナニーのみを続ける。
『おい、ラナーちゃん! そろそろ射精すからなァ…!? しっかり受け止めろよォ……!!』
『いや、いやぁぁぁああああああああああああっっっ❤❤❤』
『オラッ!! 孕めやッ!!』
『あひぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっっ❤❤❤❤』
映像に映っている男——プロメテウスは、クライムが何とか身体を動かそうと四苦八苦している内に射精欲の限界が来ていたようで、ラナーに一言告げると彼女が嫌がっているのを無視して射精し、彼女の子宮の中に精液を大量に送り込んだ。マンコとペニス隙間から入りきらなかったのだろう精液が泡を立てて溢れてきている。
「ああ……っ。ラナー、さま……」
クライムはラナーが中出しをされている様子を見て涙を流した。彼にとってまるで女神の様な存在である彼女が穢されていることが、彼女にとってどれほど辛いことは想像に容易い。
『カハハハハハハハ! お前のマンコいい締め付け具合だったぜェ、ラナーちゃん♪』
『ああ……っ❤❤ いやぁ……っ。……クラ、イム……たすけ、て……っ』
「っ!(ラナー様が私に助けを求めている…! クソっ!! なぜだ!? なんで動かないんだクライム!? お前はラナー様を守ると誓っただろうが……っ!! 動け、動けよォォォッ!!)」
ラナーはふと、クライムの名を口にした。そして口されたクライムの方は彼女が自分に助けを求めている様を見て、何としてでもラナーを助けようと心の中で叫びながら体を動かそうとする。だが、悲しきかな。クライムの身体はビクともせずに、手がオナニーのためにペニスを扱くのみであった。
『おいおい、俺に抱かれてんのに他の男の名を出すとは……これはお仕置きが必要だなァ……!』
一方、ラナーがクライムの名を口にしたことを耳にしたプロメテウスはというと、ペニスを彼女のマンコから引き抜いた。マンコからは大量の精液が溢れ出て来た。クライムはプロメテウスのペニスの大きさや精液の量を見て自分とは比べ程にならないほどのモノであることに絶句した。
そうしてペニスを抜いた後、プロメテウスはラナーの頭の方へと移動すると、ペニスを彼女の顔へと近づける。ラナーは何をされるのかを察し、悲鳴を上げて何とかそれを回避するために言葉を口にする。
『い、いや……っ。お願いします…プロメテウス様、許して……っ。———んぶぅぅぅっっ❤❤❤!?』
『カハハハハハハハ! 口の方も名器じゃねぇかっ!? 最っ高だぜお前はよォ!』
『んぐぼっ❤❤ んぐぷぷっ❤❤ んじゅぐぽっ❤❤ んぐぐぐっ❤❤ ぐじゅぽっ❤❤』
『オラオラ! もっと喉マンコ締めろやっ!? あいつがどうなってもいいのかァ? んん?』
『っ! ——んぐじゅぽっ❤❤ ん゙じゅるるるっ❤❤ んじゅれろっ❤❤』
「あい、つ……? っ!? ま、まさか……!?」
ラナーはプロメテウスに許しを請うたが、彼はそれを無視して彼女の頭をがっしりと掴むと、無理矢理頂戴なペニスを根元までねじ込んだ。そうして根元まで入ったことを確認すると、今度は彼女の頭を激しく上下させてイマラチオを始めた。ペニスが喉奥まで突っ込まれた苦しさからか、彼女の口からは苦悶の声をあげている。
ラナーは涙を浮かべて嫌がっていたが、プロメテウスがあることを言うと彼から言われた通りに苦しさに耐えながら自分の方も頬や喉を締め、舌を絡ませてペニスに奉仕をする。
クライムはプロメテウスから言われた言葉を聞いて最初はだれかと思ったが、今の自分の置かれている状況からプロメテウスが誰のことを言っているのかを理解した。
それは————自分のことであると。
自分を守るためにラナーがプロメテウスから無理矢理犯されているのだと、クライムは理解したのだ。
『カハハハハハハハ! おい! 射精すけど全部飲めよォ……!?』
『んぐぅぅぅうううううううううううううううううううううううっっっ❤❤❤❤』
プロメテウスはラナーの喉奥にて射精を行った。ラナーは何とか逃れようと体を動かしていたが、レベル100の彼の身体をどかせるはずもなく、なすすべもなく射精を受け入れるしかなかった。
プロメテウスはある程度の精液をラナーの喉奥に出すと、ペニスを彼女の口から抜き出した。そして残りの精液をラナーの顔へと放出したのだ。彼女の顔や髪にプロメテウスの精液がかかっていき、白濁色に染められる。
「くそ……! ラナー様……っ。ラナー様ぁ……っ!! ああ……っ!!」
クライムは射精されて顔を精液まみれにされているラナーの姿に涙を流すが、先ほどから自慰で扱いていた彼のペニスは限界を迎えていたようで、プロメテウスと同様に射精した。しかし、クライムのペニスから放出された精液はプロメテウスのものと比べると、量や濃度といった全てにおいて劣っていた。それにプロメテウスは2度も大量の精液を放っていてもまだまだ元気でペニスの方もそれを示すかのように反り返っているのに対して、クライムはたった一度の射精で気力を使ってしまったようで肩で息をしており、ペニスの方も硬さが落ちて萎え始めている。
クライムはラナーが犯されているのに何もできないことやそんな彼女を見て興奮してしまい射精してしまっている自分がいることに、無力感や罪悪感に包まれていた。
だがクライムはそんなことを思っていても動画も、プロメテウスの魔の手も止まらない。動画内のプロメテウスは、身体が動かせないラナーを掴むと動かしてうつ伏せで尻を着き上げさせる体勢にすると、今度はバックで犯し始めたのだ。
それを見ているクライムは、萎えていたペニスが再び硬さを取り戻し始め、数分もすると先程の大きさに戻っていた。そして嫌だと思っていても、身体は正直の様で快感に耐えられずに射精する。数時間に渡ってクライムは、このループが続いて行った。
そうしてその動画はプロメテウスが様々な体位でラナーの犯すと言う内容が3時間以上も続き、その間クライムは涙を流して自身の無能さを呪いながらただオナニーをして時々射精することしか出来なかった。
そうして3時間後。クライムにとっては拷問に等しき動画が終わって画面が暗くなると、タイミングを見計らったかのように扉が開き、メイフォンと朧の2人がまた独房の中へと入って来た。
2人はクライムの表情や出された精液を見て、まるでゴミを見るような表情をしながら彼に対して言葉を発した。
「あらあら。そんなに射精しちゃってまぁ~。自分のお姫様が犯されていたって言うのに、興奮して射精しちゃったのねぇ~。とんだ変態さんね♪」
「それにしても3時間もあったのにこの程度のザーメンしか出せないの? これじゃあプロメテウス様にお姫様を取られても無理ないわね。ねぇ、インポで雑魚ザーメンしか出せない騎士くん♪」
「でも本当にラナーちゃんが可哀そうになるわねぇ。こんなインポ騎士のためなんかに、奴隷になっちゃうなんて。……まぁでも、彼女にとっては幸せかもねぇ~。だってあなたとは違って、プロメテウス様のオチンポはと~っても大きくて硬くて、ザーメンの方も最強なんだから♪ あの御方の奴隷になれたことはとても名誉な事よ♪」
メイフォンと朧の2人はクライムをバカにする発言を多発する。しかし、これほど罵倒されれば普通何かしらの言葉を返すはずだが、クライムは何も言わずにただ下を向いて涙を流していた。
「あら~?心が壊れちゃったかしら?」
「『不心の指輪』を付けてるんだから、それはないわよ。ただ単純に自分のお姫様が犯されて悲しくなってるだけよ」
朧は無反応のクライムが、精神が壊れてしまったのかと心配する。まぁ心配しているのはクライムのためではなく、プロメテウスのためなのだが。
メイフォンはクライムが反応しないのは悲しいからだと辺りを付ける。実際彼女の推測は当たっており、クライムは主が犯されたことやそんな主を見ても何もできないことに心を痛めていたため、2人の罵倒に対して何も言わなかったのだ。
「まぁ、いいわ。それよりも……ほら。それをあなたにあげるわ。プロメテウス様からのプレゼントよ♪」
メイフォンはクライムの様子に溜め息を吐く。彼女としては何かしら反論してきたところを正論で論破してやろうと楽しみにしていたのだが、彼の様子からしてそれが出来ないことに残念がっているのだ。
ただメイフォンはそれはそれとして自分もプロメテウスから命令されたことを達成しようと、胸の谷間に手を入れるとそこからとある物を取り出した。
そしてその取り出した物を、クライムの前へと投げ捨てた。それをピンク色の物体であった。
「それはねぇ、あなたが愛してやまないラナーちゃんのオマンコが忠実に再現されたオナホールなのよ。プロメテウス様がわざわざあなたのためにって言って作らせたの♪ だからちゃ~んとプロメテウス様の慈悲に感謝して使いなさいよ? ——【そのオナホを使って引き続きオナニーをしなさい】」
その投げ捨てられた物の正体は、オナホールであった。クライムは投げ捨てられたオナホールにも無反応であったが、それ気にせずにメイフォンは【支配の呪文】を使用して、クライムに対してオナホールを拾いそれを使ってオナニーをしろと命じた。
「そういえばオカズがないとヌけないわよねぇ~。ほら、これでも見て精々雑魚ザーメン出すの頑張りなさい♪」
朧が笑いながらそう言ってテレビに触れると、再び画面から映像が流れ始める。それはさきほどとまた違った風にラナーがプロメテウスよって犯されている動画であった。その動画は連れてこられた初日に犯されている光景で、内容について実は少々変えられている所もあるが、クライムにはそれが分からない。
『んんっ❤❤ ああんっ❤❤ んはぁぁあああああああああっっ❤❤』
「うふふふっ♪ さぁ、いっぱい頑張るのよ? 坊や♪」
2人は動画が流れ始めると部屋を出て行った。クライムはラナーのマンコを再現して作られたオナホールをペニスに装着すると、魔法の効果によりまたもや体が勝手にオナニーを始めた。
クライムはまたもや愛しの主人を犯される様を見せられて絶望を感じつつも、動画の内容やオナホールの気持ちよさから、動画が終わるまでにペニスから何度も射精をしてしまうのだった。
場所は変わってプロメテウスの寝室。そこにはプロメテウスと彼に犯されていたラナーがいた。動画ではプロメテウスに対して怯えた様子であったが、今はまるで猫の様にぴったりと彼に抱き着いていており、その表情は情愛にあふれて恍惚としたものであった。
だがそれもそのはず。実は先程の動画でのラナーの嫌がる様子は全て演技だったのだ。
そんなことをしていたのは、プロメテウスがラナーにそう命じたからだ。それはクライムが絶望する様を楽しむためであり、プロメテウスは彼を自身を楽しませるおもちゃとしているのだ。
前までのラナーであればこんなことをさせれば激怒するものだが、今ではすっかりプロメテウスの性奴隷としての意識が芽生えているため、嬉々としてクライムを絶望させる手伝いをしているのだ。元よりラナーは演技が得意のため、プレイの一環だと思えば彼女にとっては容易い事であった。
そんなプロメテウスはメイフォンや朧から送られて来たクライムの様子を見て、大笑いしていた。
「カハハハハハハハ! 不様だねぇ~! カハッ! カハハハハハハハハハハハハハ!!」
「うふふふっ❤❤ プロメテウス様も酷いお方ですわ❤❤ クライムが私のことを愛していると知っていながら、目の前で犯すなんて❤❤」
「カハハハハハ…! そういうお前だって、なんだかんだ言って楽しんでたじゃねぇか! マンコの締め付け具合が今までの比じゃなかったぜぇ?」
ラナーがプロメテウスを非難するようなことを言うと、彼はお前も楽しんでいただろうと逆に質問をする。
そう聞かれたラナーは、笑みを浮かべながらプロメテウスの質問に正直に答えた。
「はいっ❤❤ クライムに見られながら犯されて興奮してしまいましたわっ❤❤ ……ですけど、今はプロメテウス様一筋❤❤ もうクライムになんて興味はないです❤❤」
「カハハハハハハハ! そんなことは分かってるよ。だが、動画を撮る時は嫌がる演技をしろよ? そうじゃなきゃクライムが絶望しないからなァ…!」
「もちろん分かっております❤❤ ですが……今は演技などせずに犯して欲しいです❤❤❤」
「カハハハハハ。そうだなァ…! 今日の撮影は終わったし……今からはお楽しみの時間と行こうかァ……!!」
「キャッ❤❤❤」
プロメテウスはラナーの手首をつかむとベッドの上に押し倒した。そしてラナーの覆いかぶさると、ペニスをマンコにあてがい入り口を摩る。
「最近は書類仕事ばっかでストレスが溜まっていたからなァ…! お前の身体で発散させてもらうぞ……!!」
「はいっ❤❤ 私の身体を、壊れるくらい犯して下さいっ❤❤❤❤」
そうラナーに言われたプロメテウスはペニスを一気に根元まで差し込むと、激しいピストンを始めるのだった。
——1週間後
クライムはこの1週間の間、食事や睡眠を一切取らずにずっとオナニーをしていた。普通であれば死んでしまうものだが、彼の指に付けられた2つの内の一つの指輪の効果によってこうやって生きているのだ。
その指輪は『不滅の指輪』と言い、それを付けると飲食や睡眠をとらずとも生きていけるという、この世界の人にとって国宝級と言っても過言ではないアイテムであった。まぁ、ユグドラシルにおいては、食料ゲージの低下を抑えてくれるだけのアイテムだったが、これもこちらの世界に来てから効果が変わった物の一つである。
もう一つの指輪については……後に語らせてもらおう。
そうして1週間もの間オナニーをしていたクライムは憔悴していた。如何に指輪の効果で生きていられるとは言え、休みなく主が犯されている動画を見続けることや時々様子を見に来る悪魔以外ずっと独房で孤独であったことから、ここまで精神が弱ってしまった。
するとふと、扉が開く音がクライムの耳に聞こえてきた。彼はまたいつもの様に悪魔が様子を見に来たのだろうと頭をあげなかったが、いつもなら直ぐに閉まる扉がまだ開いていることを不審に思い顔を上げると、そこには彼のよく見知っていてずっと会いたいと思っていた人物が立っていた。
その人物とは————————ラナーであった。
「ら、ラナー様……っ!?」
「お久しぶりですね、クライム」
実に2か月ぶりの再開であった。クライムがラナーが目の前にいることに驚いていると、ラナーは彼が良く知っている表情で挨拶をした。その仕草や雰囲気から彼女が本物のラナーであると理解したクライムは、まずは彼女に大声で謝った。申し訳なかった、と。
「ら、ラナー様…っ。も、申し訳ございません……! 貴女様を守る騎士でありながら、私の方が守ってもらうなどと……っ!!」
「いいのよ、クライム。私なら大丈夫よ。……それよりもクライム。今日ここへ来たのはあの日約束したことについてなのだけど、覚えているかしら?」
ラナーはクライムの謝罪を大丈夫だと言って流すと、ザッハーク城へ行く日の前夜にした約束のことを口にした。
クライムにとってその約束は今日生きるまでの糧であり理由であった。そのため、彼はラナーからの質問に対して勿論と答えた。
「は、はいっ! はい!! 覚えております! あの日の約束を一時として忘れたことはありません……!!」
クライムがそう言うと、ラナーはそれならよかった、と安堵の息を漏らすと、笑みを浮かべた。だが、その表情を見たクライムは、少々おかしいと思った。その笑みが今まで見て来たものと毛色が違うように感じたのだ。
そしてそれは不幸にも、正解であった。
「……そう。それなら良かったわ。それでその約束なのだけど……——————申し訳ないけど、忘れて頂戴」
「———えっ……?」
ラナーは彼に対して笑みを浮かべながら、約束を忘れるようにと言った。そう言われたクライムは一瞬頭が真っ白になる感覚に襲われたが、困惑からかすぐさま意識が戻り彼女に対して内心動揺しながら震えた声で理由を問うた。
「え……。なんで………ラナー、様……?」
「もう、あなたとの約束を守ることは出来ないの。だって————」
ラナーは変わらず笑みを浮かべており、クライムに背を向けると服をはだけさせて自身の綺麗な背中を彼に見せつける。
そこには————
「————もう私は、プロメテウス様の忠実なる性奴隷になったから❤❤❤❤」
———プロメテウスの奴隷の証明である、ギルド紋章の焼き印が押されていたからだ。クライムは焼き印の印は見たことがなかったが、知識として奴隷は背中に何かしらの焼き印を押されることは知っていた。そのため、ラナーの背中に焼き印があることに驚きから目を見開き、絶句してしまった。
ラナーが奴隷となった。だがしかし、クライムとしてはそれを信じることは出来ずに、彼女に対して半ばすがるように、先ほどの発言が冗談であることを願って問いかけた。
「そ、そんな………うそ、ですよね…………?」
「嘘ではありませんよ、クライム。私はもうプロメテウス様専用の肉便器奴隷なの❤❤ ……あなたには感謝しているわ、クライム❤❤ あなたが侵入してきてくれたおかげで、私はプロメテウス様に犯されてあの御方の性奴隷になれたの❤❤ 本当に感謝してるわ❤❤」
「っ!?」
クライムからの問いに否と答えるラナー。未だ自分の言っていることを信じて貰っていないと感じた彼女は、彼に対して奴隷になった経緯を説明して上げ、そのうえで奴隷になるきっかけを作ってくれたのがクライムだと言い、感謝の言葉を告げた。
そんなことを言われたクライムはというと、当然そのようなことを信じられないが、動画の内容や彼女の表情からそれが嘘ではないと思っている。
だがそれでも、彼は自分の所為でラナーがそうなったのは認めたくなかった。
「そ、そんな……(う、嘘だ……。私の、せいで……ラナー様が、そんな……っ)」
クライムがラナーからの言葉を聞いて動揺していると、独房の中に新たな人物が入って来た。
その人物とは———
「おい、ラナー! そのガキとの別れの挨拶は済んだか?」
「!?」
「! プロメテウス様っ❤❤」
————プロメテウス本人であった。クライムはその姿を見て驚き、ラナーの方は愛しのご主人様が現れて顔を綻ばせると彼に抱き着いた。
プロメテウスは抱き着いてきたラナーの髪を一撫ですると、目線を彼女からクライムへと移した。
「よォ、クライム…! お前はもう知っているかもしれないが、俺の名はプロメテウス・バーキュラー。この国の王だ…!」
プロメテウスがそう名乗ると、クライムはラナーと彼の表情から目の前にいる男が本物でラナーを奪った張本人だと確信すると、憎悪の目で彼を見つめる。
「お前が……お前がラナー様をこんな風に……!!」
クライムはプロメテウスに対して、怒りを宿しながら言葉を発した。クライムからしたら愛しの主人を奪い王都を滅茶苦茶にしている男なのだから、そのように怒りを抱くのは当然と言えた。
そんなプロメテウスはクライムからの発言に、否定の言葉を告げた。
「おいおい、俺の所為にすんなよ? ————ラナーがこうなったのはお前のせいだぜ~、クライム♪ お前が大人しく王城で待っていればこうはならなかった。全部ぜ~んぶお前が悪いんだぜェ、クライム君♪」
「っ!? そ、そんな……ばかな……」
クライムはプロメテウスの言葉を否定しようとするが、彼としても心の内ではそう思っていた部分があるため、否定のための言葉が出てこなかった。
だが、プロメテウスはクライムから何かが発せられる前に話を打ち切った。なぜなら、プロメテウスにとってクライムから何を言われようがそんなことはどうでも良かったからだ。
「カハハハハハハハ…! まぁそんなことはどうでもいい。……それよりもラナー。今チンポがうずうずしてんだけど、フェラで治めてくんねぇか?」
「勿論ですっ❤❤」
プロメテウスはクライムから視線を外しラナーに向けてそう提案すると、彼女は嬉々として受け入れた。
そうして彼の前まで行くと、跪いてズボンのチャックを下ろすと中からペニスを取り出した。プロメテウスのペニスは既にガチガチに勃起しており、それの雄々しさを見てラナーは顔を蕩けさせる。
「はぁ…❤❤ プロメテウス様のオチンポっ❤❤」
「どうするラナー? 今だったらクライムのチンポの方を選んでもいいんだぜぇ?」
「そんな意地悪言わないでください❤❤ クライムの雑魚インポよりもプロメテウス様の最強オチンポの方がいいのぉ❤❤」
プロメテウスは最後の確認と言わんばかりに、ラナーに対してクライムのペニスを選ばなくていいのかと問う。そして問われたラナーはというと、クライムのペニスのことを貶してプロメテウスのがいいとはっきり告げた。
ラナーはそう言い終わると、プロメテウスのペニスを一気に根元まで咥え込んだ。普通であれば喉奥までペニスが侵入したことで、息苦しさから吐き出してもおかしくないところだが、ラナーは笑みを浮かべて咥え続けている。そうしておもむろに顔を動かし始め、フェラチオを開始した。頬をへこませ、喉奥を締め、舌を絡めさせてプロメテウスに少しでも気持ちよくなってもらおうと奉仕する。
「んぐじゅぽっ❤❤ んぐぷぷぷっ❤❤ んぐじゅるるるっ❤❤」
「カハハハハハハハ。いいぞォ、ラナー! 随分と上手くなったじゃねぇか…!」
「よほおんれいふぁらへて❤❤ うれふぃれふっ❤❤ んぶれろろっ❤❤ ぐじゅるるるるっ❤❤」
プロメテウスがラナーのフェラチオを褒めると、彼女は嬉しくなりよりいっそう動きを加速させて奉仕をする。
それは動画の嫌々しているものとはまるで違い、奴隷として主への愛が感じられた。クライムは呆然となって、その様子をただ見つめた。
そうして暫くの間独房にはフェラチオによる淫音が響いたが、プロメテウスが限界を迎えたことでいったん終了となる。
「くぅ~~っ! おい、ラナー! そろそろ射精すからなァ…!」
「ふぁいっ❤❤ わふぁふぃのくふぃに、いっふぁいっ❤❤」
プロメテウスは射精した。ペニスが口の中にある状態で射精されたため、口の中にどんどん精液が溜まっていく。
「ん゙んん~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っっ❤❤❤❤」
「まだ飲むなよ~? クライムに俺のザーメンの味を教えてやれ」
プロメテウスは口に蓄えられていってる精液をまだ飲まないように命じた。ラナーはその命令に従って、精液を飲み込まずに口の中へと溜めていく。容量よりも多くの精液を出しているためにラナーの頬がハムスターの様に膨れていく。
そうして射精が収まってプロメテウスが口からペニスを引き抜くと、口に精液をため込んだままクライムの前まで移動すると、口内の精液を見せつける。
「んあ~❤❤」
そうしてラナーが精液を見せつけてくることにクライムはいけないと分かっていても、男として性欲が刺激されてしまっていた。
そんなことは知らないラナーはクライムが見たのを確認すると、喉を鳴らしながら美味しそうに精液を飲み込んでいった。
「んくっ❤❤ んぐっ❤❤ ごくっ❤❤ はぁ~…❤❤ プロメテウス様の濃厚ザーメン❤❤ あなたの雑魚ザーメンと違ってと~っても美味しいわ❤❤」
「カハハハハハハハ! よく出来たなァ、ラナー! 上手く出来た褒美をくれてやる。なにがいい?」
プロメテウスはよく出来たラナーを褒めて何か褒美を出すと告げる。それを聞いたラナーは顔をパァと明るくさせると、プロメテウスの元まで戻り抱き着くと、要望を口にした。
「でしたらぁ…オチンポをぉ、私のマンコにぃぃっ❤❤ プロメテウス様のぉ…オチンポをぉ❤❤」
「そんなに欲しいのなら……くれてやるよっ!!」
プロメテウスはラナーを押し倒すと、パンツを剥ぎ取る。そうして仰向けにさせると、彼がその上から覆いかぶさってペニスを彼女のマンコにあてがうと、一気に根元まで挿入した。
ラナーは挿入されただけでも絶頂してしまったようで、マンコから潮を噴いて嬌声をあげた。ラナーのマンコは待ってましたと言わんばかりにプロメテウスのペニスを包み込むと、もう離さないようにとギュウギュウと締め付けてくる。彼女のマンコは、処女の時は窮屈なほど狭かったが、何度もセックスするうちに彼の大きさへと形を変えていたのだ。
「んひぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいっっ❤❤❤」
「カハハハハハハハ! もうすっかり俺の形になっちまったなァ、ラナー! これじゃあクライムの小せェチンポじゃもう満足できねぇかもなァ…!」
「んんっ❤❤ いいのぉ❤❤ 私はもう、プロメテウス様専用だからぁ❤❤ そんなことよりぃぃ、動かしてぇぇぇっ❤❤」
「そうかよ! それじゃあ動かす、ぞっ!!」
「んほぉぉぉおおおおおおおおおっっっ❤❤❤❤」
ラナーから懇願されたプロメテウスはピストンを開始した。ペニスが子宮を突き上げるたびに、彼の腰と彼女の尻がぶつかり合って乾いた音が部屋に響き渡る。
「んあああッッ❤❤❤ オチンポズポズポォォォッ❤❤❤ 子宮突かれて気持ちいいのぉぉぉっ❤❤❤」
「カハハハハハ! いいぞォ、ラナー! その調子でもっとマンコ締めろ!!」
ラナーはピストンの気持ちよさから嬌声をあげつつもしっかりと奴隷としてプロメテウスに奉仕するためにマンコを締め付けてペニスに快感を与える。プロメテウスの方も気持ちよさを感じつつも、もっとラナーをよがらせようとピストンの速度を上げていく。
「ああ……っ。ラナー……さま……っ」
そしてその様子を眺めているクライムはというと、このような光景は動画で何度も見てきたはずだがそれはどれもプロメテウスにより無理矢理犯されているものであり、今回の様に互いが互いを気持ちよくさせようとするセックスを見たことがなく、しかもそれを愛しのラナーが行っていると言うことに頭は完全に麻痺してしまっていた。
そしてどうしてこんなことになったのかと、考えを巡らしていった。そうしてクライムはある一つの結論に行きついた。
(そうか……これは、罰なんだ……。ラナー様の言う通りにしなかった、ストロノーフ様からの忠告を聞かなかった、愚かな私への罰………)
この光景は自身への罰なのだ、と。ラナーの意思や周りの者の忠告を無視した結果起こった自身への罰なのだと。
そんなことをクライムが考えているとは……いや、もう既に2人の中ではクライムことなど消え去っており、目の前にいる者とセックスして気持ちよくなることしか考えていなかった。そのため2人はそんな彼のことなど知らずに、セックスを楽しんでいた。
そうしてようやくプロメテウスの射精欲が限界となると、ラナーにそろそろ射精しそうなことを告げる。
「おい、ラナー! そろそろ射精してやるからなァ!? しっかり子宮で受け止めろよォ!?」
「はいぃぃぃっ❤❤❤ 私の子宮に、いっぱいくださいぃぃぃぃぃっ❤❤❤」
プロメテウスはラナーからの返事を聞くと、より一層ピストンを上げしくさせた。そうしてペニスが子宮内に入るほどの勢いで突き上げると、ペニスが子宮内へと入った状態で射精した。
子宮に直接精液を出されたラナーは、動画で見た時以上の嬌声をあげて絶頂した。
そうして射精が治まると彼はラナーのマンコからペニスを引き抜く。マンコからはどろどろした精液が大量に出てきており、それがラナーは中出しされたと言うことを如実に示してくる。射精されたラナーは息を荒くしつつも、射精をしてくれたプロメテウスに対して感謝の言葉を述べた。
「はぁ……はぁ……❤❤❤ んんっ❤❤❤ ありがとう、ございましたぁ…❤❤❤ プロメテウス様ぁ…❤❤❤」
「最高だったぜぇ、お前のマンコォ……!」
「私もぉ……最高でしたぁ……❤❤❤ んっ❤❤❤」
プロメテウスは感謝を述べてきたラナーの頭を軽く撫でた。彼女は嬉しそうな表情で、彼からのなでなでを堪能する。
そうしてラナーを撫でた後、プロメテウスはクライムへと視線を向けた。
クライムはさきほどの様子を見ていたところ、オナニーもしていないのにラナーのよがり具合に興奮してしまったことで、独房に入れられてから初めて思いがけないとはいえ、自分から射精をしていた。しかもこれまでオナニーで射精した時よりも多い精液を解き放っていた。しかし、出された精液はプロメテウスのと比べてしまうえば、とても薄く量も少なかった。それに加え、たった一度の射精で彼のペニスは既に萎えて小さくなってしまっていた。
そのため2人はそんなクライムを見て、それぞれが彼に対して侮辱するかのような発言をしていく。
「はぁ……はぁ……っ。ラナー……さ、ま…………っ」
「ん? おいおい、ラナー見てみろよ! お前のクライムが俺たちのセックス見て命令もされてないのに自分で射精してんぞ! 面白いなァ…!」
「まぁ。プロメテウス様と違って何とも情けないザーメンに姿♪ やっぱり私のご主人様はプロメテウス様ですわっ❤❤❤」
「よかったなァ、ラナー。この城に来なかったら、あんなインポで毎日欲求不満になってたろうよォ…!」
「はいっ❤❤❤ プロメテウス様の奴隷になれて本当に私は運が良かったですっ❤❤❤」
クライムのことを貶す発言をしたのちに、顔を近づけるとキスえお始める2人。それは舌と舌が絡み合う濃厚なディープキスで、クライムはそれを見て意図せずに笑ってしまっていた。
「……あはっ。あはははっ。———アハハハハハハハハハハハハハッ! アハハハハハハハハハハハッッッ!!!!」
クライムの精神は完全に壊れてしまったのだ。彼はプロメテウスとラナーがキスをしている光景を見ても、タガが外れたように笑い続けた。これは彼の防衛本能が働いたことで起った事だった。これ以上の辛いことを味わう前に壊れることで身を守る。すべての生物が持つ当然の防衛能力であった。
————だが、それも直ぐに収まった。なぜなら、彼の装着していたもう一つの指輪である【不心の指輪】が効果を発動させ、彼の精神を正常に治したからだ。
この指輪は今のクライムの様に精神がおかしくなってしまったら、心を落ち着かせる魔法を発動させる効果を持っているのだ。本来であれば便利だと思われるこの効果も、クライムにとっては迷惑以外の何物でもなかった。なぜならこれがある限り心を壊して楽になることすらできないというのを、暗に示しているからだ。
そんなクライムを完全に無視してキスしていた2人はというと、キスを終えた後にラナーがプロメテウスに対してお願いを口にした。
「ねぇ、プロメテウス様? ラナーはまだまだ貴方様に犯していただきたいですっ❤❤❤ ですのでもっといっぱい犯して欲しいのですっ❤❤❤ 駄目でしょうか?」
「カハハハハハ! 駄目なもんかよっ! それじゃあ部屋に移動するか。ここじゃあ雰囲気が台無しだからなァ…! ………っと、その前にラナー。お前のクライムに最後の言葉をかけてやれよ」
プロメテウスはラナーの肩を掴み抱き寄せると、そのまま独房を後にしそうになったが、クライムの存在を思い出し、彼女に対して元恋人に対して別れの挨拶をするように命じた。ラナーはプロメテウスからの命令に従い、クライムの前に来ると別れの言葉を告げ始めた。
「それではクライム、さようなら。私は永遠にプロメテウス様の奴隷として生きていくから、もう変な心配しないでくださいね❤ あと、そのオナホは今まで私に仕えてくれたお礼として特別に差し上げます。それで毎日私たちのセックス動画見ながら、惨めな雄として死ぬまで頑張って下さいね❤」
ラナーはクライムに向かってそう別れの言葉を告げ終えると、プロメテウスと共に独房を後にした。
それを最後に、一生彼女がクライムのいる独房に入るどころか近づくことすらしなくなるのだった。
こうしてクライムは、毎日絶望や後悔を感じながら、餓死や精神が病むことすら許されずに寿命で死ぬまでの間、ずっと愛していた主が他の男に犯されてよがる動画をオカズとし、渡されたオナホールを装着して一生オナニーをし続けるのだった。
どうでしたでしょうか? この話を見て面白い、番外編をもっとやってほしいと思った方は、高評価と感想とお気に入り登録のほど、よろしくお願いいたします!