こちらは本編39話からの続きとなっております。20.5話から「次の話 >>」を押してこちらに飛ばされた方は、先に本編の方からお読みください。
ずずいと追い詰められて部屋の端の机に体重を預けながら、かちゃかちゃとズボンの留め金を外してくるプロメスティンを俺は無言で見下ろしていた。
「この前は貴方に動いてもらいましたけど……やっぱり
こういう展開に慣れていないといえば嘘になる。いい加減こいつの人外としての一面に耐性も付いてきたと自負してるし、普段通りの状況下であれば体を重ねる行為も受け入れているのだが。
(だけど今はすぐ近くに人が……)
……まあいいか。魔物じゃあるまいし、いくらエリックとはいえ寝てる間にこれだけ離れた場所の事なんて分からないだろう。
きちんと考えた結果というよりは希望的観測に近いが、それも仕方がないと思えるほどプロメスティンの久々の誘いは俺にとっても魅力的に見えた。据え膳食わぬはってのとは少し違う気もするが、まあ今日ばかりは俺も楽しませてもらうとするか……。
「……ふふ、言葉に反して意外と乗り気みたいじゃないですか」
「うっ……」
つー、と唾液を局部に垂らしたプロメスティンの手コキが始まった。ゆっくりと丹念に、俺の弱点を知り尽くしているが故の的確な指捌きでにゅくにゅくとカリや裏筋を責め立てる。
たっぷり溜め込んだ精子を慈しむように玉袋を撫でる手つきがどうしようもなく興奮を誘ってくる。すっかり熱と硬度を帯びてしまった竿を指の輪っかで上下に扱かれる刺激の何とも言えない快感に思わずため息が漏れてしまった。
「はあっ……う、気持ちいい……」
「そうでしょう? ……私は貴方で上手くなったんですよ。ほらほらっ」
なんとか耐えようとする時間も長く感じてしまうような濃密な快楽。先走り汁が溢れて潤滑油となり、いっそう強く粘度を増した水音への興奮から肉棒が脈動を始めようとした次の瞬間——
ぱっ、と。
唐突に手を離され刺激を失ったペニスは切なげにピクピクと痙攣するだけに終わってしまった。
「なっなんで……」
「ふと思ったんですけど」
決して触れる事なく、それでいて挑発的に手のひらで亀頭の先端をくりくりと捏ねまわす動作だけを見せつけながらプロメスティンは肉棒だけに視線を落としてこんな事を言い始めた。
「ここ数日で貴方が何をオカズにして精子を出してたのかがど〜しても気になりまして。ぜひ教えて頂けませんか?」
「…………っ」
「まさかとは思いますが、あのクィーンドラゴンの裸体でも想像して浅ましく性器を扱いていたんじゃないでしょうね? だとすれば愚かな事としか言えませんが……。所詮あの女は我々の敵なんですよ?」
プロメスティンの言うことを完全には
「どうやら改めて教え込まないといけないようですね。私以外の人外には体も心も許してはいけないということ。そして……私も天使という高位の存在の端くれであるということを」
「えっ……!? あ、えっ、ああ〜〜!?」
にゅぐっ……と沈み込むような感触を亀頭に感じた直後、その快楽と原因に衝撃を受ける。
何より強烈なのは視覚からの刺激だ。ゆっくりと上下する手のひらを甲から突き出してくる自分の性器が見え隠れする様子は冒涜的なのか背徳的なのか、決して強くはない摩擦運動に反して並ならぬ興奮をもたらした。
たん、たん、たん……暫くの間、決して単調ではない手つきのピストンが続く。ある時はサオ全体にかけての抽送、ある時はぐりぐりと亀頭に集中させた刺激。手指という人体の
まだ精液を出してもいないのに我慢汁と唾液が混ざり合い、べっとりと白く泡立った汚れでコーティングされてしまったペニスが真っ赤に腫れながらぴくぴくと震えている様子をプロメスティンは満足げに眺める。
興奮と羞恥、そして何より射精欲で息も絶え絶えとなっていた俺の様子を確認した彼女はペニスから手を離して一歩分だけこちらから距離を取ったかと思えば——するすると、まるで見せ付けるように服を脱ぎながら俺の前に裸体を晒してきた。
「さあ立って……まだイかせてはいませんから動けるでしょう?
「はあ、はあ……プロメスティン……プロメスティン……っ!!」
がばっ、と華奢なその身体に抱きつく俺に理性と呼べる物はほとんど残されていなかった。
「ふふっ、さっそく
幼さの残るプロメスティンの小さな膣穴は俺の生殖器を何の抵抗もなく受け入れ、ようやく得られた解放の許しが痺れるような多幸感を齎した。
より奥深くまで肉棒を突き込むために軽い右足を持ち上げ、片足上げ背面立位の姿勢で思い切りプロメスティンの膣内を掻き回した。
心なしか普段より蕩けた表情でこちらを見る彼女を抱きしめ、衝動のままに唇を重ねる。舌と舌が柔らかく絡み合う感触に恍惚としながら必死に腰を振る。
「ん、れろ……っ」
既に限界まで追い詰められていたペニスは膣奥でひくひくと脈動を始め——
にゅぐっ、びゅるるるっ! びちびち、どくっどぴゅ、ぐりぐりっ、ぴゅっびゅう──…っ!!
歯を食いしばりながらの激しい射精。どろどろと粘っこい精液が尿道を通り抜けてプロメスティンの中に送り込まれていく快感で腰が砕けそうになる。
「ふーっ、ふー……っ!!」
「んっ、はぁ……。ちゃんと私の中に出せましたね、偉いですよ」
一気に力が抜けて立ってもいられなくなる俺を支えてゆっくりと床に寝かせてくれたプロメスティンは──まだ秘所同士で繋がりながら──今度は体の上にまたがり、いわゆる騎乗位の体勢からしなだれかかってきた。
「はぁ、それにしても……変な味。あの司祭に変なことを教え込まれて、火をつけた草を咥えたりして何が楽しいんですかね」
「はっ、はっ……あっ、す、すまん。嫌だったか……?」
ここ最近の切羽詰まった状況に耐えかね、せめての拠り所にとエリックの奴に煙草を貰い始めてからキスをするのは初めてだった。そこまで入れ込んでもいないとはいえあまり良い代物じゃないのもまた事実。
ドウェルガの空気で具合を悪くするようなプロメスティンに配慮が足りなかったかと不安になる俺に対して、彼女はふにゃりと笑いながらこう返した。
「んー……嫌いな味じゃないですね。自分で吸うとなると体調を崩しそうで怖いですけど……こうして味わう分にはむしろ良いかも。んっ、ちゅっ……」
「むぐっ! ふ、ふぁ……」
啄むようなキスを繰り返し行う——と同時に、まだまだ射精し足りないと猛る肉棒を慰めるようなピストン運動が再開される。柔らかい膣肉と精液で滑りやすくなったヒダが絡みつくようにカリ首を擦ってきた。
ぱちゅん、ぱちゅんと甘く蕩けるような快楽の音が心地よく響く——緩やかに与えられる快楽に恍惚としていると、いつの間にか腹の上をむにむにと押すような圧迫感があることに気がついた。
ぼやけた思考ながらもそれが気になり見てみると、何やらプロメスティンは俺の腹筋を無心にまさぐっているようだった。
こっちの視線を感じたのか少しだけ赤みが差した顔で、しかし何恥じる事なくはっきりとこんな事を言ってきた。
「いえ、最初に体を重ねた時より随分と逞しくなったなぁ……と思いまして。くふっ、強い身体は格好よくて好きですよ……?」
不意に乳首をコリコリと指先で摘む刺激にビクンと肉棒が膣内で跳ねたのを見逃さず、滑るように舌先を胸板に動かしたプロメスティンは歯で転がすように狂おしい刺激を与えてきた。
「へえ……ここも弱いんですね。新しい発見です」
「あっ、そこ駄目、やば……っ、精子昇ってくるっ、あっ! ああ〜っ!」
びゅうっ、びゅくるる、どくっどくん……っ!
またも射精に導かれた肉棒を貪欲に咥え込む蜜壺は迸らせた精液をごくごくと嬉しそうに飲み干していく。予想外の快楽を与えられた結果、まるで暴発するように絶頂してしまったのだ───。
「ふふっ、またイってしまいましたね。どうです? 貴方の生殖器がどんな風に陵辱されてしまったのかを見てみますか?」
そう言って体を起こしたプロメスティンは射精の余韻で動けずにいる俺を見下ろしながら……ぬぷっ、と。割れ目から溢れ出た精液に白く汚れたペニスを引き抜きながら見せつけてきたのだ。
否応にも突き付けられる、本来なら同じ人間と子を成すために造られた種汁を他種族の糧にされているという事実。背徳感が転じたのか繰り返される吐精の疲労を押しのける程の興奮が湧いてくるのを感じてしまった。
……しかし同時に、一抹の違和感が胸中を過ぎる。
プロメスティンはこういうセックスをするようなタイプだったか? 今までは例外なく”必要に駆られて”交わりを行っていたのもあり、どちらかというと義務的な搾精や自分の好奇心を満たすためといった側面が強かったのだが、今回ばかりはそれと様子が少しばかり違うように感じる。
最初みたいな寸止めもそうだし、今みたいに陵辱の跡を見せつけるような行為もそう。以前までとは違って何というか、”楽しむ”とか”楽しませる”事に気を使っていると言ったらいいのか……。
「……ん、お気になさらず。予行練習のようなものです」
「っ……?」
そんな困惑を感じ取ったのか、力なく寝転がる俺に覆い被さるような体勢のプロメスティンはこちらの頬に手を当てながらこんな事を言い始めた。
「ドウェルガを発つ前の朝でしたか……今回の旅を終えた後に私たちがこうした交わりを続ける必要性について、以前話し合った事があったでしょう? あの時に私が言った……『貴方の前でだけはただのプロメスティンでいてもいいかもしれない』という言葉。私なりに色々と考えてたんですよ?」
そんな事もあったな……あの時は俺の前で初めて酒に酔って随分と落ち込んでたっけ。もう既に少しだけ懐かしく感じるかもしれない。
「貴方はあの時教えてくれましたよね。意味もなく楽しむ事は別に悪い事じゃないって……あれで私、あれから結構楽になったんですよ? 貴方とこうして交わっているのは、楽しいです。だからもっともっと楽しめるように、私、ちょっと頑張ってみたりしてます」
「プロ、メスティン……」
そっと、触れるようなキスをしてから離れていく。俺の脚の間辺りにまで下がったプロメスティンはまだ硬さを失ってはいない勃起したペニスに顔を近づけ、にやりと笑ってこう言った。
「だから”こういう時”も、普段なら清めの魔法か何かだけで味気なく後始末を済ませたりする所でしたが……」
「……お゛っ、〜〜ッ!?」
ねっとりと、ねちっこく嬲るようなお掃除フェラ。サオ全体をぐっぽりと口に含みつつ頬の内側で亀頭を刺激してきつつ、舌先でカリ首の溝をほじくるようにして付着した精液と愛液が舐め取られていくのが肉棒に格別な気持ちよさを与えてきた。
それだけじゃない。歯などの余計な部位をすり抜けさせる事によって通常のフェラでは実現しにくい大胆な動きをも咥内全体で味わわせてくる。ぐちょ、ぬぽぬぽ、と下品な音を立てながら俺のペニスに顔を歪めてむしゃぶりつくプロメスティンを目の前にして程なく肉体が反応を始め——
びゅぐびゅぐんっ、どぷっ、ぴゅっびゅう……!!
「っ、はあ〜〜……っ!」
「んく、んくっ……ぷはぁ」
ちゅぷん、と唇を亀頭から離したプロメスティンは口の中に溜まった精液をわざと俺に見せつけてきたかと思うと、もぐもぐと咀嚼し、ごくりと音を立てて飲み込んだ。
「ふう……んふふっ、今回はこれくらいにしておきますか。明日に差し障ってもいけませんしね……お疲れ様でした。後始末は私に任せて、ゆっくり休んでくださいね……」
「…………………………」
甘く痺れるような倦怠感に横たわる俺の隣に寄り添って優しく囁くプロメスティンの声を聞きながら、徐々に薄れていく意識に微睡んでいくのだった……。