オリジナル:現代/ノンジャンル
タグ:R-18 人外×人間 脳クチュ 常識改変 洗脳 失禁 嘔吐 アナル責め 触手? 拡張 子宮脱 ピアス シュールストレミング 巨クリ クリ責め
#リプきたネタ全部ぶっ込んでR18SS書く
これは長串さんの人がエイプリルフールにTwitterで募集した「#リプきたネタ全部ぶっ込んでR18SS書く」というハッシュタグ遊びです。
エイプリルフール当日に公開できないものはエイプリルフール企画ではないのでは……?
リプ来たネタは以下の五つです。
・青竹踏み
・シュールストレミング
・人恋しくてかろうじて人の形はしてるけど性別まで人類が再現できない人外
・鼠蹊部リンパ腺
・耳舐め
試されているのか……?
一応この五つをメインで回していきますがそれ以外の要素も含むと思います。
最低限この五つが地雷でない方のみお読みください。
◆◇◆◇◆
「おかえりおかえり人間ちゃん!」
「はいはい、ただいまただいま」
寮室のドアを開けると、柔らかなムニムニが私の顔面を包んだ。
顔面と言わず全身を抱きすくめてくるその柔らかな暖かさにもなれたものだ。靴を脱ぎながら押しのけると、それはまるで重さのない暖簾か何かのようにあっさりとどいて、私の脚元に跪くようにして、脱ぎ散らかされた靴をきれいに並べ直した。
褒めて褒めて、と言わんばかりの笑顔で見上げてくるそれに、私は雑なありがとうをなげかけた。それだけでそいつは花開くように笑って、私をまたも抱きすくめる。
鬱陶しい。甚だしく鬱陶しい。
しかし私に自由行動が許されるのはここまでだろう。
玄関から一歩踏み入れれば、こいつの「お世話」が始まるのだ。
観念して脱力すれば、あるいは全力であらがったとしても、そいつは関係なく軽々と私を抱き上げて運ぶ。まるで負担を感じさせない抱き上げ方は、技術だけでなく単純に手足の数や構造の問題だった。こいつはその時々で、都合のいいように形を変えるのだった。
見上げた先で微笑みをたたえるその存在は、天使と呼ばれていた。
天使は神の使いだ。と本人たちは名乗っている。何かしらの超存在に従う超存在らしい。こいつらはその神様とかいうのに、人間を護り愛し慈しみ支えるように命じられ、全身と全霊とをもってその命に従っているそうだ。
柔らかく暖かいが、しかし天使に性別はない。人間に似た姿をしているが、それは人間を愛し人間に恋するこいつらが、人間が安心するような姿を選んでとっているからに過ぎない。そもそも連中に生殖の必要もないし、意味もないので、再現はできていないらしかった。
というか天使の「愛」というものは我々人類からすれば非常に雑なので、私が黒猫の違いを見分けられないように、連中も人間の細かい違いを把握していないか、する気がない。なのでよく見ると違和感がひどい。
一応、その姿は美しい。らしい。
見るもの全てを魅了し骨抜きにする美貌なのだそうだった。
それは誇張抜きの純粋な事実らしく、実際その顔面の暴力は人間の認知や認識と言ったものを捻じ曲げ、あいまいにし、あらゆる『聞き分け』をよくすることになる。
この世界のほとんどの人類は、だから天使たちの微笑みのもと、まるで自分で考えたと思い込みながらそれぞれの日々を過ごしている。人間が全き人生を送れるように、そして全き死を迎えるように、全ては天使たちが微笑みのままに支配しているそうだ。
その『破壊力』に対しては、私のような先天的に脳に異常──非常にユニークな脳器質を持っているような人間か、精神外科的処置によるマスキングを受けたものでなければ対抗できない。
そして対抗できるものは、天使にとってすれば幸福な世界を受け入れることのできない憐れむべき存在であり、それゆえにこそ一層の寵愛を受ける羽目になる。私のように。なので対抗できようが抵抗はできず、抵抗しても意味はない。
「はい人間ちゃん踏んでね踏んでね?」
「はいはい」
無数の手によってスーツを脱がされた私は、帰宅時のルーチンとして青竹踏みをさせられている。
実際にはそれは青竹そのものではなく、天使が体の一部を使って作り上げた青竹もどきだ。表面には複雑な凹凸が刻まれ、なんかこう、私の足のツボにいい感じに作用するなんからしい。
体重をかけて足踏みするようにして、しばらくそれを踏みつけていると、成程なんだか効くような気もする。少なくとも痛くはある。程よい痛みだ。続けているうちに、ほんのり汗ばむ程度に体が温まってきて、じんわりと足裏から響くものがある。気もする。
ちゅっちゅっと耳元でリップ音がする。天使は私の耳元で踏み方を指示する。より体にいいらしい踏み方を。脳器質がマトモではない私はそれに抗うこともできる。だが意味はない。痛みや苦しみで強制されるわけではないが、しなければ『青竹』の方から私の足を刺激してくるだけだ。
そして私が指示に従えば、ぬるりとした暖かさが私の耳を包む。しめった熱が私の耳の穴にねっとりと入り込み、その先端から柔らかくこもった声で称賛の声が響く。よくできたね。かわいいね。上手だよ。私は失禁する。がくがくと腰が震え、潮を噴く。天使の舌が私の耳をぞろりと舐めあげた。私は失禁する。かわいいね。かわいいね。かわいいね。その度に私の体は締め上げられたように痙攣し、びゅっびゅっと絞り出すように潮を噴く。一日溜め込んだ尿をまき散らす。青竹踏みでリラックスしすぎたのだ。仕方ない。
排尿による解放感と快感、喪失感。ぬちぬちとした舌を表面に無数に広げた天使の手のひらが私の股座を舐め清めていく。陰唇の日だの一つ一つに潜り込むような舌の動きに私がまた震えれば、安心させるような動きで細長く伸びた舌が尿道の中まで清めていく。
天使がお世話の一環として失禁の後始末をしてくれるのは連中の本能に過ぎないとはいえ、自分で掃除しなくていいのは助かる。
天使が毎日のように開発したために性器と大差ない感度になってしまった尿道を、ぬるぬるした細長い舌がさかのぼっていくものだから、私の腰はがくがくと壊れたように痙攣してしまって、青竹が踏めなくて困った。しかし天使はそんな私の無様もただかわいいねと受け入れ、震えるだけの私の代わりに、青竹自体を変形させて私の足をマッサージしてくれる。
尿道括約筋を通り抜けた舌が、私の膀胱を内側から嘗め回す。感覚を増設された私の膀胱が、もう中身もないのにびくびくと震えてひきつる。私は失禁できない。ぬめぬめとした舌が膀胱一杯に膨らんで嘗め回し、膀胱越しに私の子宮を圧迫する。私は失禁できない。
青竹踏みが終わると、私はまた抱き上げられ、ソファまで運ばれる。でもソファに座ることはない。天使がそこに座り、私は天使の膝の上に座らされる。天使は私を離す気がない。安物のソファよりもはるかに座り心地がいいのは確かだが、正直拘束されているような気持ちにはなる。ようなも何も、実際拘束されているのだが。
私が望むことはおおむね叶えられるが、私自身が動くことはあまり許されない。天使がすべてをしてくれる。天使は人間を護り愛し慈しみ支えるように造られ命じられているので、人間への奉仕を至上の命題としている。それが幼子の人形遊びのようなものにしか見えなくてもそれは天使にとってはご奉仕なのだ。やれやれ。自由意志を信奉する身としてはあまり気分のいい話ではないが、慣れれば快適と言えば快適である。
「人間ちゃんお疲れお疲れ様だねご飯食べないとねご飯を食べないと人間ちゃんは死んじゃうもんね」
「一食食べないくらいじゃすぐには死なないけどね」
「ダメだよダメだよ人間ちゃんご飯にしようねご飯だねおいしいおいしいだよ」
「はいはい」
頭上から万民をとろかすような微笑みが降り注いでいるが、その万民には生憎と私は含まれていない。精神外科的処置によるマスキングと同様の機能不全が私の脳器質には存在しているのだ。社会生活を送るうえでさしたる問題ともならないようないわば個性に過ぎないが、そのわずかな構造的欠陥が天使の暴力的魅了を決定的に遮る防壁となっている。人間を護り愛し慈しみ支えるように造られ命じられている天使は私を傷つけることはできず、しかし人間を護り愛し慈しみ支えるように造られ命じられているからこそ人間からずれている私の精神を魅了できないのだ。私は失禁できずにただ膀胱を震わせ尿道をひくつかせた。潮が噴き出た。
魅了の効かない私は、耳奥にねじ込まれたぬめぬめとした舌先がささやきかける声に従う必要もないが、好き好んで断食する趣味もない。私は天使の無数の腕、無数の手、無数の指が食事の支度を整えるのを下半身を無様に痙攣させながら見守る。
白く美しくほっそりとした指先がうやうやしく私の前に運んできたのは缶詰だった。内側からパンパンに膨れ上がって今にも破けそうな缶詰だった。
「なにこれ?」
「シュールストレミングだねシュールストレミングだよ」
「それって確か、世界一臭い食べ物じゃなかった?」
「そうだよそうだねとてもとても臭いだね人間ちゃんは賢いね」
「待て待て待て、そんなものをこの部屋で開けたら、」
天使は私の制止も聞かず、白魚のようなたおやかな指先で容易く缶詰を引き裂いて開けた。
途端に圧縮されていたガスが強烈な異臭を伴って吹き出し、何ものとも知れぬ汁をまき散らした。天使ガードによって汁の直撃を避けた私だったが、しかしその異臭ばかりは避けようもない。
「え゛ン゛ッ゛」
遠くから少しずつ慣らしたのであれば、ギリギリ行けたかもしれない。すくなくとも覚悟はできたかもしれない。
しかし目の前で炸裂した異臭は、私の目と鼻と舌とを目に見えぬ爆撃で破壊していった。涙がぶわっとあふれ出て、ぞぞろと鼻水が垂れ落ちてくる。口内は食欲ではなく防衛的本能からよだれで一杯になり、だばあと口の端からこぼれていった。肌は粟立ち、下半身だけでなく全身が痙攣した。失禁するかと思った。腹に物が入っていたら嘔吐していたかもしれない。少なくとも胃液は出た。
しかもそれは、その臭気は爆発的瞬間的なものばかりではないのである。むしろそれは飛んできた飛沫にまとわりついていた尖兵に過ぎなかったのである。引き裂かれた缶詰を中心に、どんよりと立ち込めていく悪夢こそが本隊であった。かの九尾の狐が変じた殺生石が放つという瘴気なるガスはあるいはこのようなものなのかもしれない。
発酵臭とはとても言えなかった。はっきりと腐敗臭だった。側溝のどぶのにおいと痛んだ魚の生臭さと夏場に放置した生ごみのにおいと温泉地帯の硫黄臭とを掛け合わせて四で割らずにチームワークで殴り掛かってくる。
馬鹿か?
馬鹿なのか?
もはやそれくらいのシンプルな罵倒しか出てこない。
「臭いものほど美味しいんだってね美味しいんだよって人間は変わってるね変わってるよ」
「『ちりとてちん』か馬鹿が!」
罵倒語に名詞を一つ付け加えることに成功した私は、それと引き換えに盛大に胃液を嘔吐し、天使の柔らかくぬめぬめとした舌が無数に生え広がった手のひらでそれをぬぐわれた。
それに感謝する気力もいとまもないままに、天使のたおやかな指先が容赦なく一切れのニシンをつまみ上げる。それはどう好意的に解釈したとしても、工場排水垂れ流しの汚染河川で腹を見せて浮き上がっている死魚の青ざめた切り身にしか見えなかった。実際、そこまで大きな差はないように思われた。しかもそいつは異臭を放つ白く濁った工場排水じみた汁をたっぷりとまとっているのだ。
大丈夫かこれ。スウェーデン人に怒られないか。そして私の生命は無事で済むのか。いや、私の生命がむごたらしく終わるのであればそれはまだマシだ。しかし私の命はおぞましいことに天使の手のうちなのだ。仮にこの死んだニシンの一切れに致死的な威力があったとして、私が腹痛発熱脱水その他もろもろの苦痛に見舞われたとして、天使は私の死を許さないだろう。一切合切の苦痛から逃れるすべを持たないまま、私は延命され続けるに違いない。
もちろん、天使の腕の中から逃げることなどかなわない。柔らかく暖かな無数の腕と手と指とが、私の体を傷つけずしかしびくとも動かないほど強固に捕まえているのだ。
無理矢理に開かれた口の中に死んだニシンの肉片がねじ込まれ、顎をつかまれて強制的に咀嚼させられる。
その味を何とたとえればいいだろうか。とにかく塩辛く、生臭く、排泄物と汚物のにおいが拡がる。もはや馬鹿がさえ出てこない。出るのは胃液だけだ。自らの吐き出した胃液と腐れ魚肉を口内で混ぜ合わせる作業が繰り広げられる。
喉元過ぎればともいうし、いっそ飲み下してしまえばとも思うのだが、吐き気がひどく、というか現在進行形で胃液を吐き戻しながらなので困難きわまる。胃液で焼けただれた喉が痛いし、なんなら頭痛もしてきた。ひどい頭痛だ。血流とかホルモンとか、身体のありとあらゆるものが混乱している気がする。
それでも天使の恐るべき人体操作術によって強制的に呑み下した後は、いくらかマシになった。気がしたのは一瞬だけだった。恐るべき異臭は喉の奥からなお上がってくるのである。夏場の排水溝から立ち上る匂いが、私の食道をのぼってくる。地獄か。
耳の奥にぬめぬめとなじこまれた舌先が囁く。上手にできたね。かわいいね。いい子だね。よくできました。私は失禁できない。腰ががくがくと震えて痙攣した。ぷしゅぷしゅと断続的に潮を噴く。
「おぶぇ……ヴぉっ……」
「よくできたねできたねごっくんして偉いねかわいいね人間ちゃん」
耳元で声がする。耳の中で声がする。耳の奥で声がする。頭の中で声がする。頭蓋骨の中で音が響いている。私の頭の中を細かな舌がべろりねろりと舐めあげている。私は失禁できない。耳が舐められる。耳が舐められている。無数の舌に生えた無数の舌が私の耳を包んでなめしゃぶっている。私は失禁できない。私は失禁できない。私は失禁できない。
天使のたおやかな指先がまた次の一切れを私の口に運ぶ。相変わらずひどい臭いだが、感覚は慣れるものだ。麻痺するものだ。最初のインパクトに比べればまだもマシになってきた。だがマシになったというだけで劇的に美味しくなるわけではない。
とにかく塩辛い。塩辛い魚である。発酵食品特有の旨味とかそういうもの別にない。あるのかもしれないが特筆するものがない。臭いアンチョビだ。これは。本場ではウォッカで洗って食べるのだとか、玉葱やハーブ、チーズと一緒に食べるのだとか言うけれど、そこまでして食いたいものかというと全く頷けない。アンチョビでいいだろ。普通に。何としてもこれを食べなければならない理由が地球上にあるとは思えなかった。アンチョビでいいだろ。いまの時代にこれを製造して食わねばならない事情があるとはとても思えなかった。
スウェーデン人には申し訳ないが心底その伝統は滅びてくれと思う。地球の裏側の私の知らないどこか遠くでひっそりと幕を閉じてくれと願う。存在していてもいいとは思うが私の前に二度と現れないでほしいと祈る。しかし冷静になってみるとこの不幸な出会いはクソ天使の仕業なので、憎むのも恨むのもこの邪神の被造物だけにすべきかもしれない。この人類のクソみたいな事情で生み出されたクソみたいな缶詰も、その伝統を続けてきたスウェーデン人も、なにも悪くないのだ。ひとえに天使が悪い。
しかしそのような平和主義的思考も、優しくも容赦のない手つきで死んだ腐敗した崩れかけた異臭を放つ塩辛く生臭い魚の死肉を口に放り込まれ続けるうちにかすれて摩耗して風化していった。私は生涯シュールストレミングを食べないだろう。
「ごちそうごちそうさまだね美味しかったね人間ちゃん」
「馬鹿が……」
げっぷをするまでもなく胃から登ってくる異臭が私のメンタルをゴリゴリに削る。何の拷問だこれは。私が何をしたというのだ。ハーグ条約をチリ紙程度にしか思っていない北の軍隊でさえ、こんなおぞましい拷問には青ざめることだろう。
ぐったりと力なく身を預ける私を、天使の柔らかく暖かな無数の腕と手と指がなでさする。ぬろりぬろりと耳がなめ回され、耳の奥深くへと差し込まれた細長い舌先に無数に生えた舌が私に囁きかける。いいこだね。かわいいね。上手にできたね。私は失禁できない。がくがくと腰が痙攣し、股座がどろどろと濡れそぼった。
食事しただけでなんだか疲れ果ててしまった私を抱きしめて、天使は柔らかなマッサージを始める。一日仕事をした私をいたわってくれるのだろう。ならまずあんな拷問みてーな食事は止めろという話だが、天使にそういった常識や倫理観というものを期待してはいけない。そういう高度な知的能力はこいつらには備わっていないのだ。
天使の美しいらしい顔が私の顔を覗き込み、柔らかな唇でもって口付けてくる。いや、違う。そこにたっぷりと含んだ水を、口移しで飲ませてくる。散々吐いて戻して、冷汗を流し、水分も失っている体に、それは甘露のようにも思えた。もっとも、一応は人間のものらしい顔に、無遠慮に口づけされるのはあまり気分のいいものではない。私は失禁できない。天使に魅了されてあいまいになるような普通の人間ならいざ知らず、生憎と私の脳はこいつらの顔面に対して何らの好感も得ないのだ。
冷たい水と共にねじ込まれたぬめぬめとした舌とその表面に生えた無数の舌とが、我が物顔で私の口の中を舐め回すのを感じながら、私はげんなりした気分で溜息をついた。天使は甘い笑顔と口づけとで人間を堕落させるらしいが、まだ大型犬に舐め回されれた方がマシだ。私は失禁できない。ぞわぞわと背筋が粟立ち、ぷしゅぷしゅと断続的に潮を噴きながら、私は天使の無駄な行為に呆れるばかり。
天使の無数の腕と手と指先とそこから生えた無数の舌が、私の足を大きく割り開き、鼠径部をぬちぬちと這いまわり撫でさする。人間の手指ではまねできない、広範囲の面を同時に、かつ繊細に指圧していくこのマッサージ技術ばかりは認めてもいいかもしれない。具合のいいマッサージチェアだ、こいつは。私の秘所からだらだらと垂れ流される体液で汚れても、天使はすぐにきれいにしてしまうから掃除もしなくていい。私は失禁できない。
「きもちいきもちいしようね人間ちゃんきもちいね」
「は、いはい……っ」
適当にあしらうが、天使のマッサージは実際気持ちがいいのだった。
大きく割り開かれた脚のそれぞれに、無数の腕と手と指とそこから生える無数の舌がまとわりつき、丁寧にマッサージしていくと、血行は驚くほどよくなり、身体はぽかぽかと温かくなってくる。おかけでここしばらく私は冷え性知らずだ。そのままお尻を高く持ち上げられると、私の顔の高さに大きく開かれた股座がくる。てらてらと濡れそぼる陰唇のまんなかで、白く泡立って濁った体液を垂れ流す膣口が目に入る。それはいまもマッサージの心地よさに酔い痴れてびくびくと震え、近くの尿道が時折潮を噴いた。私は失禁する。水分を補給したのが呼び水になったのか、ほんのすこしばかり小水が垂れ流され、私の顔を濡らした。それでまた私の腰が跳ねた。
膣口の向こうでは呼吸に合わせてひくひくと開閉する肛門が見えた。私の見ている前で天使の指先が柔らかく肛門を撫でさすり、ずぷずぷと細長い舌をねじ込んでいった。それは中に入った後でどんどんと太くなっていき、ほとんど私の腕と大差ないほどに膨らんでしまう。
しかし私の肛門も直腸も十二指腸も毎日のように天使のマッサージを受けていたから、痛みというものはまるでなかった。少しばかり息苦しさがあるだけだ。私の中にねじ込まれた舌から生えた無数の舌が収縮しながら腹の中を舐め回していく時などは心地よくさえあった。
天使は毎日私の腹の中にこうして潜り込んで、腸内の汚物をすっかり食べつくしてしまうので、私はここしばらくというもの排便をしていなかった。トイレを利用するときはもっぱら健康のためのマッサージで、排便する代わりに腸液でどろどろの肛門に手首まで突っ込んで裏側から子宮を何度も殴りつけてリラックスするのだった。私は失禁した。
天使が私の耳を舐め回す。無数の舌から生えた無数の舌が耳の奥へと潜り込み、私の頭の奥へとささやきかける。かわいいね。きもちいね。いい子だね。私は失禁した。私は失禁した。私は失禁した。私の見ている前で私の腰は激しく痙攣し、まき散らされた尿が私の体に降り注ぐ。断続的な潮がそれに続いた。
天使はほっそりとした指先を揃えて、私の膣口にゆっくりとしかしためらいなくねじ込んでいった。私の膣口はにちにちと音を立てて広げられて行くが、痛みはない。少し息苦しくはある。二本目の腕が続けて割り入ってくると、結構息苦しくなる。三本目となるとさすがに苦悶の声も出た。しかしもともと赤ん坊が出てこれるくらいには広がる場所なのだし、私の膣口は毎日天使によってくつろげられているから、どうということはない。ただ、さすがに天使の指先が丁寧につかんで子宮をひきずりだしてくるとまだ痛みを感じる。私は失禁した。私は失禁した。私は失禁した。私は失禁した。天使の指先が丁寧につかんで子宮を引きずり出してくると私は潮を噴きながら腰を激しく痙攣させた。
天使は私の子宮口がだらしなく膣口からまろび出るのを見ると、とろけるような微笑みを浮かべた。天使に対する耐性を持たない大多数の人類にとっては、それは見ただけで脳内麻薬があふれ出て場合によっては廃人になりかねない微笑みだったが、生憎と私の脳は天使の魅了など効かない。ただただ呆れの溜息をつきながらどろどろに愛液を垂れ流しぽこぽこと排卵するだけだ。
まるで陰茎のように私の股座からまろび出た子宮を、天使のたおやかな指先から生えた無数の舌がなめ回し握りしめしごき上げ私の喉から野太い声がおっおっと漏れ出る。私は失禁した。天使は丁寧に内側までマッサージを続けてくれる。なかなか気の利いたやつだ。まるで手袋みたいにして天使は子宮の中にそのたおやかな手をすっぽり収めてしまう。そうして中でグーパーと手を開いたり閉じたりし、また無数に生えた舌先でぽこぽこ吐き出された卵を無造作に舐めとっては、無数の舌に生えた無数の口でぷちぷちと頂いてしまう。私は失禁した。
がちがちと奥歯を鳴らしながら、私はぼんやりと私のマンコとそこから飛び出た子宮とその向こうでぐずぐずになるまで掘り返されているアナルを眺めた。その手前の方で、でろでろに体液にまみれて痛々しいくらいに勃起したクリトリスがびくびくと震えて、銀色のリングピアスを揺らしていた。それは毎日天使のマッサージを受けているうちに肥大化し、今では親指くらいはある。包皮はもう何の役にも立たない。だから日中服を着て仕事に出ている間、下着にこすれてはどろどろと愛液を吐き出すだけの壊れたスイッチになってしまっている。私は失禁した。スカートの上からでもはっきり見てとれるくらい大きなクリトリスだから、私は仕事中は常に机の角にそれを叩きつけている。私は失禁した。
天使の無数の指先とそこから生えた無数の舌が私のクリトリスをすっぽりとくわえてしゃぶってしまう。それは恐るべき陰圧で私のクリトリスに吸い付き、吸い上げ、馬鹿みたいに肥大したクリトリスをさらに肥大させようとする。まるで歯ブラシみたいに細い無数の舌が、まさしく歯ブラシのように私のクリトリスを激しく磨き上げる。いっそ削り取ろうとするんじゃないかというくらいにそれは激しい。私は失禁した。私は失禁した。私は失禁した。クリチンポ引っこ抜ける。私は失禁した。私は失禁した。私は失禁した。私は失禁した。
「……んぁ?」
気が付くと私は窓から差し込む朝日に照らされていた。天使のマッサージですっかり心地よくなって、寝落ちしてしまっていたらしい。
私はうんと一つ伸びをして、リングピアスを通された乳首を激しくひねり上げながら、膣口に手首まで突っ込んで激しくオナニーした。私は失禁した。一回絶頂したら、乳首から手を離して肛門にも手首まで突っ込んで激しくオナニーする。私は失禁した。
天使が朝食を用意するまでそうして何度も絶頂するのが私の朝のルーティーンだった。
やれやれ。
こうしてまた代わり映えのない日々が始まるのだった。