痛みか快楽かわからない感覚に、ルシアは目を覚ました。
意識を失う直前まで感じていた異重合体のペニスの感覚は失われていたため、自分が電流の地獄から解放されたことをようやく理解した。
ルシアは、ペニスを噛んだ後の記憶をかすかにしか覚えていない。
「視界が真っ白になって、乳首やクリトリスから激しい刺激が来て・・・それから?」
ルシアはなんとか思い出そうと試みたが、それは無駄な時間を浪費するだけだった。
「そういえば、リーフたちは?」
ルシアは辺りを見回した。
そこには、幸せそうな寝顔を浮かべるリーフたちの姿があった。
自分の行動でリーフたちに危害が及ばなかったことを確認し、ルシアは安堵した。
しかし、ルシアはリーフたちの腹部が膨らんでいることには全く気づかない。
「リーフたちが眠っているということは、ひとしきり異重合体が乱暴をしたあとなのでしょう。」
そう考えるとルシアは、リーフたちを気遣いつつ一人で思慮にふけり始めた。
[意識を失っている間、私は何をされたのだろう。喉奥に変な感覚はないから、ペニスが奥まで入り込んだということはなさそうだけれど。]
ルシアは、自分の身体を見つめた。
避雷針のように作用した乳首やクリトリスはすっかり黒ずんでしまっているが、勃起はしていないようだ。
太ももを愛液が伝う感覚もない。
女性器からも異常な感覚はない。
自分の脈拍も、呼吸も至って正常だ。
列車で異重合体に鹵獲されて以来、初めてルシアは正気を取り戻したようだ。久しぶりの感覚に、深呼吸を一つした。
「これから、どうなるのでしょうか・・・」
生死すらわからない指揮官を思い浮かべ、ルシアはその目に涙を浮かべた。
頬からこぼれ落ちた涙はルシアの乳房に衝突したが、それにより快感を得ることはなかった。
異重合体は、自分の前に3体の「雌」と1体の「構造体」がいることを認識した。
「雌」の腹部は大きく膨れ上がっているが、「構造体」の腹部はそうではない。
「雌」は異重合体自身を「力のある雄」と認識しているが、「構造体」は異重合体を「敵」と認識している。
「雌」は異重合体の精液に恍惚とした表情を浮かべ、一方的に体内に精液が満たされていく感覚さえ快楽とみなしていたが、「構造体」は異重合体のペニスに噛みつき、反逆を試みたために射精に至ることができなかった。
そして今、「雌」は異重合体を前に安らかな表情で眠っているが、「構造体」は覚醒している。
きらりと赤いライトが点き、異重合体のAIが作動した。
-眼の前に拘束されている「構造体」を「雌」にするために。
ルシアを拘束している機械から、3本のホースが伸びてきた。
1本のホースはルシアの目と耳を覆った。
先が2つに分かれたホースは、ルシアの乳房に吸い付いた。
もう1本のホースは、ルシアの女性器をその鼠径部ごと覆った。
同時に、リーフたちを拘束するホースからも1本のホースが伸び、彼女たちの目と耳を覆った。
しかし、そのホースは見るからに柔らかく暖かそうで、彼女たちの口元はよりほころんだ。
異重合体の「雌」への配慮なのだろう。
これから始まる調教に泣き叫ぶルシアの声を、彼女たちに聞かせないように。
ルシアは、自分の身に何が起こったのか全くわからなかった。
視覚、聴覚は奪われており、外界を検知する術は骨伝導と感覚神経しかない。
無意識に、意識が乳房と女性器に集中していく。
「なぜ・・・?」
ルシアは、自らの身体に生じた変化に気づいた。
異重合体のホースが彼女の乳房や女性器に付着しただけであるのに、その乳首やクリトリスの感覚が鋭敏になっている。
脈拍の上昇と、呼吸が荒くなっていく感覚も現れた。
異重合体はただ、「ルシアの体にホースを取り付けた」だけである。
「私、発情している・・・?」
その言葉を発したことで、ルシアの発情はより激しくなっていく。
そしてそれを助けるかのように、異重合体は行動を開始した。
プシュッという小さな音とともに、ホースからルシアの乳房や女性器に生暖かい液体が噴射された。
突然のことにルシアは驚いたが、その声はすぐに嬌声に変わった。
ちゅー、ちゅー、ぽんっ・・・
音とともに、ルシアの乳首がホースに吸引されていく。
吸引した先では、小さなブラシがルシアの乳首をコリコリと責め立てる。
乳房に吸い付いているホース自身も動きを始めた。
人間の雄が雌の乳房を愉しむようなその動きで、ルシアの乳房は揉み込まれ、揺さぶられる。
「ああっ、あああっ、うぁっ・・・・・♡」
乳房をいじられる感覚に、ルシアは声を漏らし、身をよじる。
ルシアが身をよじると、ホースが外れないように乳房と乳首のバキュームはより強力になっていく。
身をよじればよじるほど、ルシアに与えられる快感は大きくなっていく。
ぢゅー、ぢゅー、ぢゅるるるっ、ぽこんっ
「う゛ああぁっ、おっ、おぁっ・・・・♡」
ホースがルシアの乳房を吸う音と、ルシアの嬌声が響き続ける。
ルシアはまだ身をよじり続ける。
心では静止していたほうがいいことを知っているが、本能がそれを許さない。
ぢゅー、ぢゅー、ぢゅるるるっ、ぽこんっ
ぢゅー、ぢゅー、ぢゅるるるっ、ぽこんっ・・・
「う゛うぅっ、おっ♡、おほっ・・・・♡」
乳房を責められ続けたルシアの声はすっかり甘くなった。
ホースは今なお激しく動き続け、はじめに見たルシアのあの程よい乳房からは考えづらいほどその乳房は動いている。
「もう、やめて・・・ああっ♡」
ルシアの女性器を覆う異重合体のホースからは、白濁した愛液が漏れ始めていた。
異重合体はまだルシアの女性器を責めていない。
突然、ホースの動きが止まった。
乳房からのじんじんと痛みに似た快感に身悶えしつつ、ルシアは呼吸を整えようとした。
その時だった。
異重合体のホースの先端にある小さな針は、ルシアの乳首を穿刺し、乳腺へ侵入した。
「がああぁっ!?」
ルシアは突然の刺激に驚いたが、針を刺されている以上むやみに体を動かすことはできなかった。
異重合体はルシアの乳腺に、熱い液体を注ぎ始めた。
液体はすぐにルシアの循環液に移動し、ルシアの体の隅々に侵食していく。
ルシアは体を震わせ始めた。
乳首、いや乳房全体に熱い鉄を落とされたような感覚が全身を駆け巡る。
「お゛あ゛あぁあぁっ!・・・・・・ふぁぁっ♡・・・・・・ひぎぃいいっ・・・♡」
乳腺から針が抜かれた刺激で、ルシアは絶頂した。
痙攣にも似た体の震えがルシアを襲う。
その声は、構造体でも人間でもない、獣のようだった。
「がああああああああああっ!♡ぐああああああああああっ!♡」
空間をルシアの獣のような叫びが満たしていく。
絶頂と同時に、高速でルシアの女性器を覆っているホースが稼働し始めた。
クリトリスは激しく吸引されるとともに、ルシアの愛液ですっかり濡れたブラシで責められる。
腟内には、ルシアの処女膜に影響のないように工夫された擬似ペニスが入り込み、高速ピストンにより全てのGスポットが強烈に刺激される。
ルシアは顔を上に向け、舌を突き出し叫び続ける。
発する声は、もはや声ではなく「音」であった。
「うぎゃああああああああああああああああああ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
腰を動かして刺激から逃れようとしている。
しかし、絶頂で体がうまく動かないのだろう。
彼女の様子は、外から見ると騎乗位で腰をふる「雌」にほかならない。
尿道からは大量の液体を噴射し続け、先程までホースから漏れていた白濁の液体に代わり、やや黄色がかった液体が勢いよく漏れ出す。
ルシアの腰の動きに協調するように吹き出す黄色がかった液体は、床だけでなくルシアの美しい体も汚していった。
大きく開いたルシアの口に、新たなホースが差し込まれた。
ルシアは絶頂しながらも、ホースから発せられた臭いですべてを理解した。
「これは・・・異重合体の・・・・・お、おちんちん・・・・・♡」
異重合体のペニスは強引にルシアの体内へ入り、リーフたち「雌」に射精したときと同じように食道からルシアの体内へ射精を始めた。
絶頂しているルシアは、異重合体の精液を受け入れる他なかった。
「これが・・・ザーメン・・・♡」
「臭いはひどいけど・・・なんて重たさ・・・・・・♡」
ルシアの腹部はものすごい勢いで膨らんでいく。
しかしルシアは痛みを感じなかった。
「ザーメン・・・すべての「雌」の生きる意味・・・♡」
「おちんちん・・・すべての「雌」の真なる支配者・・・♡」
絶頂によりルシアの体は時折跳ね、口から異重合体の精液が飛ぶ。
「独特な味・・・でも、嫌いじゃない・・・♡」
ルシアの体は異重合体の精液を覚えようと必死になり、快楽の頂点からしばらく降りてくることはなかった。
異重合体の長い長い射精の後、ルシアたちにつながっていたホースはすべて引き抜かれた。
再び、幸せそうに眠る「雌」と苦しみもがく「構造体」だけの時間が訪れた。
絶頂から戻ってきた苦しみの中、ルシアは身体に明確な異変を思えた。
「胸が・・・重い?」
ルシアは自分の乳房を見た。そして絶叫した。
ルシアに組み込まれたのは程よい大きさの乳房のはずであったが、今はそうではない。
ビアンカよりも大きく、しかしハリがなく垂れ下がった乳房・・・
明らかに拡大した乳輪・・・
勃起していないにも関わらず1センチほど飛び出した乳首・・・
ルシアの乳房は、その場のどの構造体よりも下品でいやらしいものに変えられてしまっていた。
垂れ下がった乳房は、精液を注ぎ込まれて膨張したルシアの腹にもたれかかっている。
生まれて初めて感じる乳房のぬくもりだけが、ルシアにやすらぎを与えようとしている。
しかしルシアは、そんなことを感じる余裕はなかった。
変わり果てた自分の乳房-正確には異重合体に与えられたものであるが-を前に、明らかに落胆していた。
[ルシアのおっぱい、羨ましいですね・・・♡早くあなたも、「こちら側」に来てほしいです・・・♡]
ピンク色の逆元装置をつけた「雌」は、ルシアの変わり果てた姿に思わず笑みを浮かべた。
その顎には、唾液が垂れている。