6日目
ゴーレムに怯え、一睡もできなかった。
そもそも夜がくるわけでもないし、この世界には社会と呼べるものも、もはや存在しない。
朝起きて、働いて、三食喰って、夜寝る……なんて生活にこだわる必要なんてないのだ。
しかし、またあのゴーレムに遭遇したらどうしようか……今回のように上手く逃げることができれば良いが、追い詰められ対峙してしまったら?
転んでも傷ひとつつかず痛くも痒くもなかったことで、ダメージを受けないと思い込んでいた
が……昨日のアレを目撃したからには自信がない。
そんな考えてを巡らせていたら、急に車内がガコンッと揺れ傾いた。
慌てて電車を飛び出すと、線路に人型をした緑のトロトロの液体上の怪物がいて、ホームに這いあがろうとしていた。
俺はそいつをスライムと呼んだ。
驚きのあまり、唖然としていると、みるみる内にホームに上がり、こちらにゆっくり迫ってくる。
我にかえり、一度車内に戻って、消化器を手に取り、逃げる時間稼ぎにでもなればと、スライムに向け消火剤を噴射する。
するとグニョグニョと身体をうねらせ、スライムは苦しそうにした。
効果があると踏み、続け様に消化剤を噴射すると、ビュッと身体の一部がムチのように伸びてきて、顔面をかすめる。
血が頬を伝うのを感じ、一気に怖なくなって、急いで改札に続く階段を駆け上がる。
スライムも階段を昇ってこようとしていたので、俺は持っていた消化器をスライムに向け投げつける。
見事にヒットし、予想外なことに白くなったスライムの身体はもろい石像のようにバラバラに崩れた。
恐らく、液体状の身体に、大量の消化剤が混ざり、硬くなって石のようになったのではないかと考える。
しばらく様子を見ていたが、復活する様子もなく、偶然にも倒す事ができたらしい。
バラバラになって崩れたスライムの破片の間から何かがコロコロ転がってくる。
調度、手ですっぽり握り込めるくらいの、そこそこの大きさの透明の赤い球体。
物珍しさで思わず手に取ってしまう。
まるで水晶のようだ。
この赤い玉を見ていると妙に心が落ち着いた。
改めて冷静に考えてみれば、ゴーレムのような大きな怪物だけとは限らない。
そして幸いにも今回、あの動きの鈍いスライム単体の襲撃だったから、なんとかなったが……怪物の攻撃はかすっただけでもダメージを負う。
今後、徒党を組んだ複数の怪物、しかももっと動きが素早い怪物が、この場に乗り込んできた場合、その侵入に気付いた時には、既に逃げ場なんてないかもしれない。
閉鎖的な地下より、もっと広くて見渡しがよく、沢山の逃げ道が確保されている場所の方が安全だ。
色々考えた末、それら条件を満たす拠点として、俺は東京ドームを選んだ。
真ん中にいれば、当たりも見渡せ、万が一にも距離があるので逃げ切れるだろう。
野球グラウンドのセンター辺りに陣を取ろうとイメージしていたのだが、中に入ると薄暗く、沢山の観客、そして中央にはLIVEステージが設営されていた。
そのステージに立っていたのは、なんと、あの国民的人気アイドルグループ!華坂G3!
通りでドームの周りにも人集りが出来ていたわけだ……
強気な口の悪さと塩対応が売りのTSUBAKI
清楚でしっかり者のまとめ役SUMIRE
無邪気な天然妹キャラのHIMAWARI
俺の推しはTSUBAKIであり、彼女の大ファンだ!!
今ならあのTSUBAKIと……いや、華坂G3の3人とあんなことや、こんなことが出来てしまう。
しかし、ファンとして彼女らに手を出すのは、流石に道徳に反し過ぎていないだろうか。
そんな葛藤を背に、気がつけばTSUBAKIを犯していた。
憧れのTSUBAKIに俺のイチモツを咥えてもらえる日が来るなんて、まさに夢のようだ。
さらにSMIREとHIMAWARIも途中から同時に攻め、5万人以上の大観衆の前で、4P状態!
3人とも全裸にし、四つん這いにさせる。
トップアイドルの生尻が一挙に並ぶ光景はまさに壮観である。
無尽蔵の体力のおかげで、何時間もフルスロットルで性欲の限りを尽くし、何もで無くなるまで射精した。
体力はまだまだあるはずだが、さすがに今やりたいことをやりつくした。
そうだ!お礼にこれをプレゼントしよう。
例のスライムから出てきた、あの赤い球体を取り出す。
TSUBAKIの担当カラーと同じ赤い玉を彼女の膣にグイッと押し込んだ。
すると、四つ這いにしていたTSUBAKIが突然自ら、立ち上がる。
衝撃的な光景に、時間が戻ったのかと思い、当たりを見回すが、そのような様子はない。
思わず「もしかして、動けるの?」と声をかけたが当然、反応もない。
とにかく、疲れたので寝ることにしよう。
しかしこのステージは固くて眠り辛そう。
もしかすると、彼女らの楽屋なんかには、仮眠用の布団が置いてあるかもしれない。
そう思い立ち、探しに行く……すると、俺の後ろをTSUBAKIが着いてくる。
俺が走れば、彼女も走って着いてくる。
これは、もしかして……
「そこに座って!」
「寝転んで!」
「起き上がって!」
「ほっぺにキスして!」
予想通り、彼女は俺の指示に従い動くようだ。
恐らく、原因はあの赤い玉だろう。
あのスライムにこの玉が入っていて、スライムもこの玉により動いていた……つまりこの玉は動力源みたいなものか。
色々実験したが、ある程度簡単な言葉の命令であればできる範囲で従ってくれる。
話したり、声を出すことは出来ないらしい。
ひとまずTSUBAKIに布団を持ってきてもらい、今日は彼女と同じ布団で一緒に寝ることにする。