長期連載ではなく、短期連載予定となっております。
路頭に寄せて、エンジンを切る。
思ったよりも傾斜がキツく、重力に従順な車体を抑えつけながら、サイドスタンドを下ろした。
「迷ったな」
懐から、ワイヤレスイヤホンで繋げていたスマホの画面を見ても、既に地図アプリは機能していない。
完全に圏外となっており、今、この状況ではスマホは何の役にも立たない。
目的地もなく、彷徨うようにバイクを走らせた。
周りの景色を見渡しても山。
ひたすら山であり、どれだけ逆さに振っても、文明の欠片もない木と林と森の海。
僅かにある人工物は足下のアスファルトと今、まさに乗っている愛車、そして僅かに道を照らしている程度の灯火のみ。
「……あー、やばいなこれ」
完全に遭難した。
ガソリンは未だにある。
「進むか」
最悪の場合、この道を下っていけば民家の一つくらいはあるだろうし、そこまで行ければ何とかなるだろう。
そう考えて、アクセルを開ける。
月明かりを頼りにして、ハンドルを切り返し、緩やかなカーブを描く林道へと入っていく。
「……ん?」
その時だった。
何かの気配を感じ取る。
ふと、そんな気配を探るように、周りを見渡す。
視線を向けた先は木々の向こう側に広がる夜空だ。
都会では決して見れないような満天の星空が広がっている。
「……星? こんな時間にか?」
確かに今日は曇りでもなかったし、雨でもなかった。
しかし、いくらなんでも時間が早すぎる気がする。
そもそも季節的に、この時期にこれほど多くの星が見えるはずがないのだ。
そんな疑問を余所に、星の光はまるでこちらを導くように降り注ぐ。
思わずハンドルを握る手に力が入る。
どうしようもなく、その光が気になって仕方がなかった。
「…………」
ギアを入れて、エンジンを吹かす。
ヘッドライトをつけないまま、ゆっくりと走行を開始する。
次第に強くなる光の導くままに、バイクを走らせる。
やがて、見えてきたのは洋館だった。
「こんな所に?」
明らかに人為的な建築物。
それが目の前にそびえ立っていた。
「……」
さすがにおかしいと思い始める。
仮にもここは田舎である。
道路整備が行き届いているわけでもないし、コンビニだってない。
それなのに、どうしてこんな大きな建造物があるのか。
「まぁ、野宿よりもマシか」
そんな風に思うことにする。
特に考えることもせず、そのまま玄関先までバイクを移動させていく。
そして、扉の前で止まる。
森の中で作られている為か、インターホンなどはなく、ただ古めかしい両開きの木製ドアだけがそこにはあった。
一応ノックをしてみるものの返事はない。
鍵もかかっていないようで、ハンドルを引っ張ると呆気なく開いた。
「誰もいないのか?」
見た目からしても、かなり古い事もあり、既に捨てられた屋敷という可能性も充分にありえる。
中に入ってみると、意外にも綺麗な状態だった。
埃っぽさや蜘蛛の巣などが一切見当たらない。
電気が通っている様子もなく薄暗いままだが、窓がいくつかあるお陰で視界には困らない。
むしろ明る過ぎるよりはいいかもしれない。
「あのぉ、誰かいますか?」
とりあえず声を出してみたが反応なし。
人の気配は一切しない。
ただ静寂だけが広がる空間。
少し怖くなりながらも、建物内を見て回る。
一階はリビングとキッチンだけのようだ。
人の気配がまるでしない中で
「へぇ、侵入者だと思ったら、人間かしら」
聞こえてきた声。
それは明らかに女性であり、気になり、後ろを振り向く。
そこには赤く、薄い寝間着だと思われる物を身に纏っている少女が立っていた。
年齢的に俺よりも下に見える。
その薄い寝間着では覆う事ができない程の豊満な胸に目を向けてしまうが、それよりも特徴的なのは、紅髪だった。少なくとも日本人ではない事はわかる。
「こんばんは」
「こ、こんばんは……」
挨拶を交わすと彼女は微笑む。
その笑顔はとても可愛らしく見えた。
「こんな所で何をしているんですか?」
「俺はちょっと道に迷いましてね」
「道をかしら?」
「いや、違うけど。それよりあなたこそ何ですか? この家に一人で住んでいるとか?」
「そうよ」
さらりと答える彼女。
あまり表情を変えずに答えたせいもあり、嘘かどうかはわからない。
そもそも彼女の正体すらわかっていないのだから。
「それにしても、本当に珍しい。
ただの人間が、いや、ちょっと待って」
「えっ?」
そう疑問に思っていると、ふと彼女は俺の胸元に触れる。
何をしたいのか、よく分からず、困惑しているが
「へぇ、なるほどなるほど。
これは面白いわね」
「あの」
触れたまま考え込む彼女に声を掛けるが無視される。
どうしたものかと思っていると、急に彼女が顔を上げた。
そして、真っ直ぐに目を見つめてくる。
吸い込まれそうな瞳に思わず息を飲む。
しばらく見つめられ続けてようやく口を開いた。
「さて、道を迷って、さぞお困りでしょう、旅人さん。
良かったら、しばらく、この屋敷で泊まっていかないかしら」
そう言って、手を差し出してくる。
特に断る理由もないし、むしろ泊めてくれるのは幸いだ。
「勿論、よろしくお願いします」差し出された手を握り返す。
すると、彼女は満足げに笑う。
「ようこそ、私の家へ。歓迎するわ、我が家の客人」
こうして、奇妙な出会いを果たした。
「まずは自己紹介からしましょうか。あなたの名前は」
そう尋ねられ、俺もゆっくりと頷きながら
「ええと、名前は明石陽明。東京で大学院生やってます」
「私はルネアス・グレモリーよ。よろしくね♪」
「グレモリー」
その名前を聞くと、ふと思い出したのは、ソロモン72柱。
その中で、確かグレモリーの名を持つ悪魔がいたはずだ。
そんな事を考えつつ、グレモリーと名乗った少女を見る。
「なんだか、変わった名前ですね」
「そうね。まぁ、使うのは家族だけですから」
彼女はそういうと、手にしていたグラスを傾ける。
ワインだろうか、赤い液体を飲み干すと、再びこちらに視線を向ける。
その時だった。
妙な違和感を覚えた。
何かが違うような気がしたのだ。
しかし、それがなんなのか、はっきりとしない。
「あれ?」
そもそも、彼女は一体いつグラスを手に持っていたんだ?
今、俺と話していたはずなのに。
「さて、積もる話は食事をしながらでも。旅人さん、どうかしら? 私と一緒に晩餐会をしませんこと?」
「ええと……じゃあ、ご馳走になります」
俺はそう返事をするしかなかった。
グレモリーと名乗る少女に連れられてきた部屋は、どうやら食堂らしい。
先程通った時には何もなかったはずなのに、そこには既に豪華な料理が用意されていた。
テーブルクロスが敷かれ、その上に並べられている。
そして、先程の会話の通り、既に食事を始めていた。
「遠慮なく食べてくださいね」
「ありがとうございます」
そう言いつつも、目の前にあるのはステーキだった。
ナイフで切り分け、口に運ぶ。しっかりと焼かれた肉は柔らかく、ソースとの相性も良い。
付け合わせの野菜もよく煮込まれているようで美味しい。
「うん、おいしいです」
「それはよかったわ」
「ところで、どうしてこんなに豪勢なんです?」
「あら、私が作るとおかしいかしら?」
「いえ、普通ならおかしくないと思いますが」
「あら、それはどういう意味かしら?」
「こういう言い方はあまり良くないかもしれませんが、その、俺のイメージだと、あなたのような若い子が一人で暮らしているというのは不自然だなと思っていまして。
だから、単純に不思議だなと」
「なるほどね。
確かにその通りかもしれないわね」
彼女はあっさりと認めると、笑みを浮かべたまま言葉を続ける。
「実を言うとね、少し事情があるの」
「事情ですか?」
「まぁ今は関係ない話だけどね」
そう言いながら、俺を観察するように見つめる。
やがて、食事を終え、食器を下げた後、寝室へと案内された。
そのままベッドに腰掛ける。
すると、彼女は隣に座ってくる。
そして、俺の手を取り、自分の胸に押し付けてきた。
柔らかな感触と共に彼女の体温を感じる。
「あの、何を」
突然の行動に戸惑っていると、彼女は妖しく微笑む。
「ねぇ、旅人さん。
この世界にはいろんな伝承があってね」
「はい?」
「例えばこんな風な事を行うのもね」
その言葉と共に、俺の顔に近づいた彼女はそっと唇を重ねてくる。
軽く触れる程度のものだが、それでも十分に驚きはある。
さらに彼女は舌先で俺の口をこじ開けると、中に入ってくる。
そして、俺の口内を舐め回してきた。
口の中まで味わわれるような感覚に背筋がぞくりと震える。そして、しばらくした後、ようやく彼女は離れた。
「どう、旅人さん。
ドキドキしたかしら?」
「ええ、まぁ」
「ふふっ、素直でよろしい」
「というか、その伝承というのは一体」
「あなたも気づいてると思うけど、私はあなたの思うグレモリー。
そのグレモリーの祖とも言える存在なの」
彼女はそう言うと、自身の髪をかき上げる。
すると、背中から黒い蝙蝠を思わせる翼が現れた。
その姿はまるで、物語に出てくる悪魔そのもの。
そんな彼女が口を開く。
「そして、私と初めて契約した最初の人間。
その人間を主として、グレモリー達はその人間に仕える事になっているの」
ルネアスの言葉を聞きながら、俺は先程の出来事を思い出す。
確かに、グレモリーを名乗る少女の身体からは魔力のようなものを感じた。
それに、グレモリーという名前自体も聞いた事がある。
ソロモン72柱の一角、グレモリーの名を持つ悪魔がいると。
だが
「俺は契約した覚えはないが?」
「えぇ、正確には、あなたが転生する前の彼とね。
最初見た時には驚いたけど、驚く程にあの人にそっくりなのよ」
そう言って彼女は笑う。
やはり、俺の前にいた人物の事を知っているようだ。
ならば、もう少し踏み込んで聞いてみる事にしよう。
そう思い、質問を口にしようとした時だった。
不意に違和感を感じる。
それはズボンの下に隠れている肉棒だった。
ルネアスはそれを見つめると、ゆっくりとズボンのジッパーを開く。
「ふふっ、もぅこんなに大きくしちゃって」
そうしながら、ズボンの中から飛び出した肉棒。
しかし、その大きさは普段から自慰行為を行っている時よりも遙かに大きく赤ん坊の腕ぐらいの大きさはあるだろう大きさだった。
「これはっ」
「男性悪魔が飲む精力剤。
ただ、人間には強力すぎるから、使うのは厳禁だけど」
そう言いながらもルネアスはそのまま手を亀頭から触れる。
絹のような柔らかな指先の感触に思わず声が出そうになる。
そのまま上下に擦り始める。
慣れた様子でカリ首を撫で上げ、裏スジを刺激していく。
そして、もう片方の手で玉袋に触れると優しく揉みほぐすように刺激してくる。
「どう? 気持ちいいかしら?」
「あぁ……」
「なら良かった」
返事をしながら、彼女は俺を責め立てる。
肉茎に絡みつくようにして動く彼女の手はまるで蛇のように滑らかで、それでいて力強い動きをしている。
そのあまりの手技により、限界はすぐに訪れた。
しかし、それを許さないように、亀頭の先を軽く摘まむ。
「ふふっ、せっかく目覚めたのだから、もっと楽しみましょう」
それと共に、再びキスをされ、今度は舌まで入れられてしまった。
さらに、片手では竿をしごくように動かされ、もう片手で陰嚢を転がされたり、時折乳首に触れられる。
その度に、ゾクッとした快感が全身に走る。
やがて、限界を迎えた瞬間、彼女は俺から離れ、俺のモノに顔を近づける。
「ふふっ、いっぱい出たわね。
でも、まだ元気みたいね」
「はぁ……はぁ……」
「でも、まだまだ元気はあるようね」
彼女はそう言うと、俺の肩に手を乗せてくる。
未だに勃起する肉棒を見つめながら、彼女は妖しく微笑む。
すると、彼女は俺の腰の上に跨ってきた。
俺の太股に彼女の秘所が触れ、濡れた感触が伝わってくる。
「ふふっ、ここが分かるかしら?」
そして、彼女は俺の肉茎を掴むと、自身の割れ目へとあてがい挿入しようとする。「ちょ、ちょっと待て!」
「あら、何かしら?」
「まさかとは思うが、このままするつもりなのか?」
「えぇ、そのつもりよ」
彼女はそう答えると同時に一気に腰を落とす。
肉棒の先端部分が膣口に当たる。
それだけで、身体中に電撃が流れたような感覚に襲われる。
そして、そのまま彼女は体重をかけて肉棒を飲み込もうとする。
だが、それでも先端部分しか入らず、少し苦しそうな表情を浮かべる。
そんな彼女に対し、俺は口を開く。
しかし、言葉を発する前に彼女は動き出す。ゆっくりと、まるで焦らすかのように少しずつ飲み込んでいく。
そして、根元付近まで入ると、そこで止まる。
「くぅ……やっぱり、全部入らないか」
そう言いながら、彼女は自身の下腹部を撫で回す。
「この辺りまでは入ってるかしら?」そして、まるで子宮の位置を確認するように、指先で押す。
その動作によって、彼女の奥深くにまで達している事が分かり、思わず興奮してしまう。
そんな俺の様子を見て、彼女は笑う。
その笑顔はとても美しく、魅力的で、どこか淫靡なものだった。
そんな彼女の姿を見ながら、俺は身体を起こし、彼女と向かい合う。
「あっ、何するのよ」
「いや、こういう体勢の方が、お互い楽だろ」
俺はそのまま彼女を押し倒す。
そして、そのまま抽送を始める。
「んっ、もう、急に動いて、びっくりしたじゃない」「悪いな」
そう言いながらも、動きは止めない。
彼女が少しでも反応した場所を突き続ける。
「あぁっ、そこっ! ダメっ」
「ここか?」
「そうじゃなくて、そこはっ、あんまり突かないでっ」
彼女の制止を無視し、何度も突き上げる。
その度に、彼女の口から喘ぎ声が漏れる。
そして、目に映る淫乱なルネアスの姿と、揺れ動くルネアスの爆乳。
腰の動きと共に、上下に弾む様に揺さぶられる乳房に目が離せない。
激しくなるピストン運動に、俺の限界も近付いてくる。
そして、絶頂を迎える直前、唇を奪われる。
「んっ、ちゅぱっ、じゅるっ」
「はぁ、はぁ、はぁ」
「もう出ちゃいそう?」
「あぁ、そろそろ」
「いいわ、出して。私の中に一杯頂戴」
彼女の許可と共に、限界を迎え、彼女の中へ大量に放出する。
それと同時に、再びキスが行われる。
舌を絡めあい、互いの唾液を交換する。
やがて、長いキスが終わると、彼女は俺から離れる。
肉棒を引き抜くと、彼女はベッドの上で仰向けになる。
秘部からは大量の白濁色の液体が流れ出ている。
秘部からは愛液も流れ落ちており、シーツを濡らしている。
そして、彼女はこちらに手招きをする。
行為中、何度も行っているはずの抱き合う体勢。
ルネアスはそのまま俺を自身の胸の中に抱く。
彼女の柔らかさと温かさを感じる。
「悪魔だろうと、人間だろうと。
やっぱり恋をしないと、精神は老いてしまうわね。
こうやって、あなたと再会できて、ここまでハッスルするとは思わなかったわ」
そう言いながら、彼女は俺の頬に手を添え、優しく微笑む。
そして、再び唇を重ねてくる。
舌を入れられ、口内を犯してくる。
しばらくして、解放されると、彼女は俺の隣へと寝転がる。
「だからこそ、あなたはこれから訪れる全てのグレモリーの女と抱いて貰うわ」
「グレモリーって?」
「私の一族よ。初代である私は、一族の中で一番歳を取っているけれどね」
「そうなのか? 見た目はそこまで変わらない気がするが」
「ふふっ、精神の老いが嫌だから眠っているの。
何よりもあなたとの再会を夢見ていた案外、ロマンチストな女よ」
そう言いながら、彼女は俺の手を取る。
どうやら、バイク旅行で遭難したつもりが、とんでもない事に巻き込まれたようだ。