もしも大人の玩具のおかげで、キャスターが虐殺を止めていたら?ギルガメッシュが大人の玩具にハマったら?
「して、雑種どもの子らを誘拐しているというキャスターの工房とやらを見物しに来たわけだが」
みんな大好き英雄王。時臣のおねだりの仕方がツボにハマったのか、それとも本当にたまたま気まぐれを起こしたのか、今日はキャスターの工房を訪れていた。
「キャスタークラスのサーヴァントが人間の子供を誘拐している」となれば、そこで何が行われているのか想像に難くない。他人とは少しばかり、いや、それなりに大きく価値観や死生観が異なるギルガメッシュではあるが、「ああ、多分不快なものを見るんだろうなあ」程度は憂鬱に感じていた。
しかし、
タダーッ!!
何ということでしょう!?そこに広がっていたのは阿鼻叫喚の地獄絵図!思わず目を背けたくなるような痛ましい光景…!!!
…ではなく、山積みにされたダンボールと、あちこちに干された無数のオナホールであった。
「…おい、雑種。答えろ、これは一体どういうことだ」
無論、英雄王にオナホールの知識はない。当然である。聖杯は戦争をするに足るだけの現代知識をサーヴァントに授ける。間違ってもオナホールの情報などを授けたりはしない。だが英雄王はその慧眼でもって、「それ」がどうやら性的な目的に使用される道具であることを見抜いていた。
英雄王が「我、見抜いちゃった!」している一方、キャスターはこれまた「私、抜いちゃった!」な状態だった。俗にいう賢者モードを満喫しながら、ホールの「後始末」をしている最中だったのである。
「これはこれは。アーチャーのサーヴァントでしたか、ごきげんよう。しかしご覧の通り、私は今、取り込み中でしてね。御用向きはまたいずれの機会にして貰いましょうか」
瞬間、高速の何かがキャスターの頬を掠める。いつの間にか英雄王の背後には黄金の波紋が生じていた。そこから呼び出した宝具で、キャスターの顔を皮一枚切り裂いたのだ。
「質問に答えよ。貴様が子供を攫っては惨殺していると聞き、この我自ら出向いてやったものの…なんだ、これは。貴様、これは何の有様だ」
本来ならば問いかけることさえせずに、英雄王はキャスターを裁定していたことだろう。しかし英雄王をして、この事態は困惑せざるを得ないものだった。ぶっちゃけていうと、予想外にも程が過ぎて、英雄王も「……え?なに?!!…なに??!」みたいな心境だったのだ。
「おやァ…さては貴方、オナホールをご存じない?」
「知るか!いや、我の眼を持ってすれば、そのソレがナニに使うものなのか、それは看破できる。聞きたいのは、貴様が虐殺をせずソレに囲まれている理由だ」
「よろしい!ではご説明しましょう!私は冒涜の供物よりも、最高のHoooooleを見つけてしまったのです。この締まりこそ、天上の調べ!!」
怪訝な顔をする英雄王。状況から薄々察してはいたが、察したくなかったし理解したくなかった真実。それが本人の口から正々堂々と告げられてしまったのだ。
「つまり…あれか…。貴様はそのホールとやらの愉悦を覚えたために、今までしてきた少年少女の虐殺行為を止めた、と…」
「あーッ!その通りですよぉ!!」
いい、もう処刑しよう。英雄王はこれ以上、目の前のサーヴァント、いや下郎と関りたくなかった。今度は無数の黄金の波紋が生じる。数十、数百の神剣、魔槍の類が群れを成し、音もなく飛んではキャスターの体を串刺しにした。
「時臣め…、許さんぞ。我をこんな汚物と関わらせるとは。しかし」
周囲に陰干しされたオナホールを一瞥する英雄王。
「フン、所詮は雑種のやることか。この世の全ての悦を味わい尽くした我には、最初から理解できん道化の玩具よ」
「おお、その通りです!これらは全てジョークグッズですからねぇ!」
「…なん…だと?!」
死んだはずの者から声をかけられ、驚愕した英雄王は思わず飛び退る。
半ば憂さ晴らしのように無茶な数の宝具に全身を抉られ、息絶えたはずのキャスターは、何事もなかったかのようにそこに佇んでいた。
「おのれ…!幻覚の類か…?」
「いいえ、アーチャー。紛れもなく私めにございますよ。これはギャグSS。あなたがいくら強力なサーヴァントでも、このSSで私を斃すことはできないのです…フフフ…」
「ギャグSS…だと…?!」
英雄王は、全てを見通す観察眼を持つ。従って、ギャグSSだという言葉を聞いた瞬間に、この世界の理を理解し、そうして同時に思考を放棄しかけた。そんなことを言い始めたら、もはや是非もないではないか。そうだ、いっそ霊薬で子供にでも戻ってしまえば、こんな茶番劇に付き合わずに済むのでは。
「しかしアーチャー。この世の全ての悦を味わい尽くした、あなたは先ほどそう仰いましたが…本当にそうですかな」
「…愚問だ。我は正真正銘、唯一無二の王。この世の悦も財も、全て我のものであり、全てが我が宝物庫に収められるべきものだ。そしてその王たるこの我に、貴様ごとき女も知らぬ雑種が問いを投げかけるなど、到底許されるものではないぞ」
英雄王は眉を顰めたが、それでも再度宝具を投擲してキャスターを滅ぼそうとはしなかった。何しろ、何をやっても無駄なのだ。ここがギャグSSの世界なら、斬り刻もうが粉微塵にしようが、数秒もすればキャスターは蘇ってしまうだろう。そう、ギャグマンガみたいにね!
「ほう…。では当然、これらオナホールもあなたの宝物庫に収集されている、と」
「我が宝物庫を飾るのは、真に価値のある宝だけよ。このような女の代用品など、汚らわしい!雑種どもと同列に考えるその不敬。道化にしても過ぎたものがあるぞ」
「…フフフハハハハハ!!アーハハハハハハハハハハ!!」
突如として笑い出すキャスター。腹を抱え、涙さえ流して、何を馬鹿なことを言ってるのだと言わんばかりに破顔した。
「…おのれ!!!そこまで我に粛清されたいか!」
強がりだった。実際のところ、粛清したいのは本当だ。本音を言えば、乖離剣でキャスターを空間ごと引きちぎり、この世界の全てをなかったことにしたかった。だができない。できないのだ。もしこの世界の理に従うしかないのなら、頼みの綱の乖離剣を用いたとしても、恐らくキャスターにはピコピコハンマーで殴られた程度のダメージしか与えられないであろうから。
「いや、失礼。あなたはオナホールというものをまるで分っていない。童貞が無聊を慰めるための道具、女の代わりに過ぎないと思い込んでいる。それがあまりにも滑稽で…、哀れみさえ覚えます」
「聞き捨てならんな。貴様、このオナホールとやらは女の代用品ではないと抜かすか。では何だ、この一山いくらのガラクタに、女以上の価値があるとでも言うのか」
「いえ、所詮、女は女、オナホはオナホですぞ。しかしなかなかどうして、これは人類の文化の到達点。人々の想念が結晶・精製された神造兵装とも云うべき代物です。オナホを知らないなど、それは女を知らぬ童貞も同然…。ですが…ふぅむ、世界の悦を知り尽くしたほどのお方が、オナホの愉悦を知らず、ましてやその原点を宝物庫にお持ちでないとは…。これを笑わずにはいられましょうか」
英雄王には、何だかもう意味が分からなかったが、何だか侮辱されていることだけはすごく分かった。そして、自身の悪い癖が頭を擡げてきていることも。
「ほう、大きく出たな、キャスター。では、そのオナホとやらには我を唸らせるだけの愉悦があると。我が宝物庫に収めるだけの価値がある、と」
「勿論!新しい舞台の幕開けをお約束いたしますよ…フフフフ」
「雑種如きが、吠えるではないか。では、我がそのオナホとやらに愉悦を見出せなかった時は、その首を容赦なく刎ねられても良い。そういうことか」
「フォオオ!よ~うこそ、平等なるオナホの宴へ!よろしいとも、このジル・ド・レェ、もしあなたが満足する愉悦を得られなかった時は、喜んでこの首を刎ねられると神に誓いましょう!」
挑発されれば受け流せない。英雄王の煽り耐性の低さは、ここに思わぬ展開を生んだ。キャスターから授かった、とある「宝具」。英雄王は今宵にでもその魔力を試してみようと決めた。まぁ、キャスターも殺せないし、ギャグSSだったら聖杯戦争なんてまともにやらないだろうし、半ばやけくそな気持ちもあったのかもしれない。
さて数刻後、夜の遠坂邸へと場面は移る。
「おのれ…!おのれおのれおのれおのれおのれ…!!」
近代工学の粋を凝らした「宝具」。『偽・螺旋の乙女(ヴ●ージンループ)』を前に、英雄王は膝を屈していた。
「まるで我が友に縛られているかのような、圧倒的ゾリゾリ感…!我の乖離剣が5分も持たないだと…?!あり得ぬ…!王たる我が雑種の玩具風情に『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』してしまっただと…?!」
英雄色を好む。ましてや彼は正真正銘、世界最古の王ギルガメッシュ。かつては全ての褥の初夜権をも所持していた男である。女などは生前から散々食い散らかしてきた、否、須らく女は女から股を開いてきたような有様。その他の愉悦同様、色欲もまた極め尽くしてきた。
その益荒男がものの5分で果ててしまった。現代人の知恵の粋、工学の極みであるオナホを前に、ギルガメッシュのギルガメッシュは、情けなくもギルガメッシュしてしまったのである…!
「…気に食わぬ。しかし、精を搾ろうとここまで精度を上げるとは。その一念も度を越せば愛でようもある、か」
慢心していた。英雄王の偽らざる心情である。無論、慢心せずして何が王か、といういつもの調子は残念ながら平常運転のままであったが、それにしても英雄王をして慢心していたと省みざるを得なかった。
そも女性の性器というものは、文字通り生殖のための器である。快感を得、与えようという機能が備わってはいるものの、それが第一の目的では存在していない。
しかして、このオナホールというものは快感を得ることを最優先目的に開発されたものである。ステータスにすると「搾精:A」ということになるのか。
温もりや精神的な充足度、幸福感という点においては女体に後塵を拝するが、こと局部への刺激という点においては、女体のそれを超越した「宝具」と言っても過言ではない。英雄王はその才気煥発たる頭脳で、知識としてではなく、経験としてオナホールというモノを理解した。
「お気に召したようで何より…。これで…神に祝福された英霊がまたひとつオナホの沼に…フフフフフ…」
虚空からキャスターの声がした。使い魔を通じて、キャスターはコトのなりイきを監視していたのだった。当然、遠坂邸には当主が手ずから張った結界や、何かそういう、そういったアレを妨害するようなその手のアレは展開されている。
「原作のキャスターは、遠坂の結界をくぐり抜けるような高度な魔術使えねーだろ!」とか言われてしまえば、それはそう、そういうことなのだが、そこはギャグSS補正が働いたとか、作者都合とかでいい感じに好意的な解釈をして欲しい。
「覗き見か、道化。滅多にせぬ我の自慰を拝謁する栄誉に浴したのだ。歓喜の余り声もあるまい」
英雄王は先ほどの痴態を見られたことについて、特にビキビキ来るものもなければ恥とも思っていないようだった。むしろ、「見ることができてラッキーだったろ?」くらいの堂々としたものだった。ついでにモノも堂々としたままだった。さっすが王!俺たちとは格とか器とか常識が違い過ぎる!
「…あなたの自慰を見せられて喜ぶような趣味はありませんが…。いや、まさかあなたは見られて喜ぶ性癖をお持ちでしたか。いえいえ、今はそんなことはどうでも良い!この時代、もはや民草に性欲はなく、英雄もまた自慰を捨てた、そんなオナ禁の時代かと思っていましたが…。まさかこんなにも新しく瑞々しいオナホ進行が芽吹いてくれるとは。さあ、私めもあなたもまた、オナホの前では等しくしもべの一人。さあ、存分に冒涜し、オナホを使いましょうぞ!」
「我を貴様と並列に比べるとは、虚けにもほどがあるぞ、キャスター。しかし…良い、特に赦す。貴様の紹介したオナホという道具、悪くはなかった。首の皮一枚で繋がったな、雑種」
シニカルに笑って見せる英雄王。しかし、その下半身は裸であるし、ローションでヌルヌルである。ついでに右手には『偽・螺旋の乙女(ヴ●ージンループ)』を装備している。これではもう、英雄王ではなくオナホ王である。
「しかしアーチャー。オナホというものには温度があります。冷たくなれば冷たくなるほど、オナホの快感は死んでいくものなのです。真の意味でのオナホコキとは、冷的な状態ではなく適温の状態…女体に近い温度と湿度へ…」
「なに?これが最良ではない?良かろう、貴様には我にオナホを伝道する栄誉をくれてやる。せいぜい励めよ、雑種」
かくして現代の宝(オナホ)に目覚めた英雄王は、その財力に飽かせて無次元タイプのホールを試したり、据え置きタイプの大型オナホを購入したり、果てはラブドール専用の部屋を遠坂邸に(無断で)借用したりして、オナホ道を究めていくのだった。
え?セイバー?ジャンヌ?
知らね、どっかで戦ってるんちゃう?
■その頃の雁夜
「ぐっ!!!令呪をもって命じる!バーサーカー、『己が妄想の為でなく(フォー・サムワンズ・エロティズム)』」
「Tennnnnnngaaaaaaaaa!!!!!」
「いいぞ、そのまま…桜ちゃんの姿のままでいるんだ!重ねて命ず、『騎士は徒手にてイかず(ナイト・オブ・オーナニー)』!なんでもいい、宝具(オナホ)にしろ!!!」
■その頃の切嗣
「固有時制御 三重停滞!!!」
「すごい、すごいわ、切嗣!!!!私たちもう6時間よ!!!!」
■その頃のケイネス
「なるほど、二槍、二槍使いか」
「どうしたの?ケイネス?」
「ソラウ、君は引っ込んでいるんだ。さあ、ランサー、これはケツ闘ではなくチュウ罰だ!!!」
■その頃のアサシン
「仮に俺とザイードとアサ子がヤったとするじゃん?これってオナニーなのかな、乱交なのかな?」
「そんなことより麻婆食べたい」
■その後のウェイバー
「そういえばひとつ、聞いておかねばならないことがあったのだ」
「…え?」
「ウェイバー・ベルベットよ。男の娘として余に仕える気はあるか」
「……え?」
「道を示すのが衆道の王たる余の務め。そして王の示した竿を見極め、後穴で語り継ぐのが臣たる貴様の務めである。イキよ!ウェイバー!全て受け止め、全てをイキながらにして語るのだ。貴様の王のヤり方を、このイスカンダルの疾走を!」
「………え?」
「さあ、いざイこうぞ、ブケファラス!」
■その後のその後のウェイバー
「小僧、お前がライダーのネコ役か」
「違う。いや、違わないかも…」
「ふむ。そうか。だが小僧、お前が真にネコ役であるならば、亡き王に操を立てる義務があるはずだが?」
「オナホに挑めば、僕はイく」
「当然だな」
「それはできない。僕はイくなと命じられた」
「…なんだか分からんが、衆道、大義である。そうそう、同性愛者用のオナホというものもあってな。これがなかなかどうして…」
完!!!!!