※この作品はR-18です。

TS冒険者ショウが異世界をイク   作:相川翔太

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始めまして、相川翔太と言います。
普段はノクターンノベルズさんの方で活動していますがもっと多くの方に稚作ですが作品を見て貰いたいと思い投稿させてもらいました。
それでは駄文ですがよろしくお願いします。


プロローグと現状確認

「よっしゃ、クリアした。」

 

パソコンの画面にスタッフロールが流れる。

今、画面に流れているのは3年前に発売されたエロゲー「神と魔王のアルカディア」のエンディングだ。

 

ジャンルは「サンドボックス(砂場)」と言われる決まった遊び方やゴールの存在しないゲームで、プレイヤーはオープンワールドの世界、アルカディアで人間や魔物と戦ったり、商売や農耕をしたり、自由に冒険をするゲームだ。

 

もちろんエロゲーなので、人間や魔物とセックスも行うことができる。

発売されてから3年が経つが、その自由度とエロ方面の実用性の高さからプレイ人口の大きなゲームである。

 

その内の一人が、俺、相川翔太(29歳)だ。ちなみに、彼女なし、童貞である。

 

このゲームにドはまりした俺は、発売日から今日まで、時間が許すかぎり冒険をしまくった。おかげでLvは最大の99まで上がり、スキルや実績、アイテムも全て獲得した。

 

そして、残りの称号を獲得するためにラスボスである神と魔王を倒した。このゲームにはゴールは無いが、一応、神と魔王を倒すとスタッフロールが流れ、引き続きプレイする事ができる。

 

Lvが最大値な上、武器や防具も最強の物を用意していたので、適当に殴るだけで倒してしまったのであまり感動は無かったが、これで最後の称号を手に入れる事によって、このゲームを一通り遊び終えたと思うと感慨深いものがある。

 

「さて、一応クリアしたし、この後はどうするかな?資材を集めて、城と城下町でもつくるかな。」

 

スタッフロールが流れ終わり、新しいウィンドウが開く。

 

『おめでとうございます。以下の称号を獲得しました。』

 

・称号「神殺し」

 

・称号「勇者」

 

・称号「新世界の魔神」

 

「おー格好いいじゃん、よしよし。」

 

新しく手に入れた称号を確認して、うんうんと頷く。

 

続けて現れた、『データを引き継いでゲームを続けますか?』の問いにYesを押した。

 

 

次の瞬間、目の前が真っ暗になった。

 

・

・

・

・

・。

 

目を開けると、俺は外にいた。

 

「はぁ?」

 

思わず間抜けな声が出る。俺はさっきまで狭いアパートの一室でゲームをしていたはずなのだ。なのに、今いるのは鬱蒼とした森の中だ。上を見上げれば、雲一つ無い晴天が広がっていた。

 

「どういう事だよ。もしかして、寝落ちして夢でも見ているのか?」

 

そう言って、自分の頬をつねる。痛かった。

 

そこにそよ風が吹き、俺の頬を撫でる。さっきの痛み、そしてこの感覚、それが夢では無く現実なのだと、俺に突きつけた。

 

「どうするか、ってか、何だよこの声。」

 

そう、さっきは混乱していて気づかなかったが、俺の口から出る声はアラサーのおっさん声ではなく、綺麗なソプラノ声だった。まさかと思い自分の身体を確認すると、まず服装が違かった。部屋着のダサいジャージ姿では無く、黒いハイレグインナースーツの上から同じく黒い軽装鎧、腕と脚もそれぞれ黒のロンググローブとニーハイソックスを着ていた。腰には一振りの剣を携え、肩から肩掛けの大きめの鞄を下げている。

 

「まさか、まさかなぁ…。」

 

そう言いながら、恐る恐る自分の股間に手を伸ばす。そして、手を触れると男の象徴である一物が無くなっていた。

 

「マジかあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

静かな森の中で相変わらず綺麗なソプラノ声が木霊した。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

「どうすりゃいいんだ…。」

 

あの後、俺は森の中の大きめな岩の上に座り鬱々としていた。

 

ゲームをしていたら、森の中に飛ばされた。これは、まぁ良い許せる。だが、身体が自分が操作していたアバターの姿(それも女)になるとはどういう事だ!

 

原因は恐らく、俺がプレイしていた「神と魔王のアルディア」の引き継ぎプレイの選択だ。あの選択肢でイエスを押した瞬間、何処かに転移させられ、データを引き継いだ事によって身体が使用していたアバターの姿に固定されてしまったのだろう。しかし、誰が何の為に…?

 

そんなことを、考えていると腹から「ぐぅ」という音が鳴った。気づかなかったが、鬱々としている間に随分と時間が経ってしまったようだ。俺は、鞄に手を入れゴソゴソと中を弄る。

そして手を取り出すと1個のりんごが出てきた。りんごを囓りながら鞄を見る。データを引き継いでいたことによって、ラスボスを倒す前までに所持していた武器・防具、薬、食料などのアイテムは全部この鞄に収納されているようだ。

おかげで、しばらくは生活に困る事は無さそうだが、早めに生活基盤を整えないとジリ貧になりそうだ。

 

「さぁて、どうするかなぁ?」

 

りんごを食べ終えた後、座っていた岩の上から立ち、腰の剣を抜く。オリハルコンで造られた恐ろしいほど輝く刀身に自分の顔が写る。銀色のサラサラとしたショートカットの髪、宝石の様に輝く紅い目、顔付きは精悍だが少し幼さが残っているように見える。それは、翔太が使用していたアバターの顔そのものだった。

 

「はぁ~、本当に女になってるんだなぁ…。」

 

溜息を吐きながら剣を下ろす。絶世の美女ではあるが自分の、それも元男としては複雑な気持ちになってしまう。そして、ふと自分が座っていた岩を見る。

俺は気づいた。身体やアイテムがゲームから引き継がれているのなら、強さはどうなっているのだろうと。

俺は自分が座っていた岩に、剣を振り下ろしてみた。すると、大して力を込めてもいないのに岩は豆腐の様に真っ二つに切断され、さらに地面まで5メートル近く切り裂かれた。

 

「うっわ、すげぇ…。」

 

あまりの威力に自分でも驚いた俺だったが、同時に希望も持った。

これだけの強さがあれば、万が一敵に襲われても身を守ることは問題無く出来そうだ。剣を鞘に収め自分の頬を両手でパチンッと叩く。

 

「良し、とりあえず移動するか。拠点も探さないといけないし、やる事がいっぱいだ。」

 

不安を取り除く様に、明るい声で喋る。森の中に転移し、身体も女になってしまって不安は勿論あったが、同時に期待もあった。まだ見たことの無い世界を冒険するというゲームをしていた時に感じた、あのワクワク感が再び翔太の心の中にムクムクと大きくなっていた。

 

そして、俺は森を歩き出した。期待と希望に胸を膨らませながら…。

 




テンプレですが導入はこんな形になりました。
今回は現状確認、次回からエロシーンという形になります。

誤字・脱字報告、ご意見、ご感想をいただけましたらありがたいです。

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