あなたは世界の支配者x絶対服従2次元美少女 (パート1) 作:a-su
旅行の計画
あなたは清少納言と約束した旅行の計画を立てようとしていた。
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マルタの希望は特になし。
「私はどこでも構いません。マスターのいる所が私の居場所なので。マスターが望む場所が、私にとっての楽園なんですから。マスターの望みは私の願いでもあるんですよ」
そう言ってもらえるのは嬉しいが、彼女にも楽しく過ごして欲しい。何か考えなければ。
「うーん、そうですね。それじゃあ、キッチンが欲しい……ですね。旅行の最中でも、マスターの口に入るものは全部、私が作りたいですから」
史実のマルタは主婦の守護聖人だ。彼女の料理は美味い。是非お願いしたいところだ。
「任せてください! ……あ、でも……マスターの好きなものも教えてくれないとダメですよ? え? カレー? ……ふぅん、なるほど。じゃあ、次はもっと辛いのを作りますね?」
◆◆◆
マルタが用意してくれたパンフレットには、国内の名所やレジャースポットが紹介されているが、どれもこれも魅力的すぎて迷ってしまう。
「あー! これとか面白そーじゃん! ちゃんマスも一緒に行こうぜー!」
清少納言は一つのページを開いて指差している。そこには海の写真が載っていて、『海辺の温泉リゾートでゆったりリラックス!』というキャッチコピーが書かれている。
「あたしちゃんさぁ〜、前にテレビで見たんだけど、こういうのって露天風呂が超〜ヤバいんだって! なんか、すげー開放感があってさぁ〜。めっちゃ楽しそうだし、絶対行こーぜ! ね? ね?」
清少納言は期待に満ちた表情を浮かべている。
「えーっと、あたしちゃんはぁ……その、水着とかも持ってるしぃ……。ちゃんマスさえ良ければだけどぉ……そのぉ……あ、あたしちゃんと一緒に、どぉ?」
清少納言は照れ臭そうに笑っている。ギャル言葉を使う割には意外と男女関係には常識的なところがある。
そんな彼女に誘われて悪い気などしないだろう。むしろ大歓迎だ。あなたは彼女と一緒ならどこに出かけても楽しいだろうと確信する。
「やったぁー!! じゃあ決まりだなっ!」
清少納言は飛び跳ねるように喜びを表現すると、勢いよく抱きついてくる。そのまま頬ずりされて、あなたも嬉しくなってくる。
「あ〜んもう〜、ちゃんマス好きすぎぃ〜♪ やっぱ愛だよね、愛の力だよね! あー、マジやべぇ、マジでテンション上がってきたわー! あたしちゃん今からドキドキしちゃって眠れないかも〜! ……え? 今夜は寝かさないって? うひゃー! ちゃんマス情熱的〜! あたしちゃんのこと食べちゃうの〜!? きゃー! 」
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モードレッドの希望は海だった。何しろサーファーである。海に行きたいと思うのは当然だろう。
「海と言えば、もちろんサーフィン! オレがどれだけ上手くなったか見せてやるぜ! マスター、見てろよ!」
彼女は自信たっぷりだ。
「水着か……。なんだよマスター、恥ずかしがることないだろ? ほら、オレの水着姿がどんなにセクシーなのか見てみたくねぇのか? あ? ……え? ちょっ、おい、なんだよマスター! 冗談だろ! なにマジになってんだよ! あ、やめっ、脱がそうとしないでくれよ! あ、やめっ、あ、あ、あ……!」
◆◆◆
ブーディカの希望はドライブだった。目的地よりも、そこに行くまでの道のりが大事らしい。
「ふふん、実はさ、ちょっといいキャンピングカーが売りに出されているんだよね〜」
彼女の笑顔からは隠しきれないワクワクが溢れ出ている。それはまるで遠足前の子供のような様子だが、実際そうなのかもしれない。
ブーディカはスマホを取り出して操作を始める。車のオークションサイトに接続したようだ。画面が切り替わると、そこにはたくさんの写真が並んでいる。どれもが高級感のある外観をしている。
「えへへ、じゃーん! どうだい? 可愛くないかい? キッチンもトイレもお風呂も付いているんだってさ! 凄いよね!」
瞳を輝かせながら見つめられては断れるはずもない。それに断る理由もないのだ。
いかにもお姉さん、いかにもママという雰囲気のブーディカがはしゃぐ姿というのはとても新鮮で可愛らしく見える。
「ありがと! じゃあ早速入札しちゃおっかな~! ……うーん、やっぱり高いなぁ。でも大丈夫! 今のあたしは無敵モードだしね!」
ブーディカはそう言って微笑むと、再び画面に視線を落とした。
◆◆◆
巴御前の希望は山だった。
「できるだけ、人の少ない所が良いのです。ええ……なるべく、二人きりになれるような……」
頬を赤らめながらそんなことを言うものだから、あなたの心拍数は急上昇だ。
「……マスター。あの……もし宜しかったら……今度……一緒に……」
巴はモジモジと指先を動かして言い淀んでいる。
「その……二人で……山に……その……キャンプ……など……いかがでしょうか……?」
しかし、今度の旅行は二人きりではない。他の〈ラブ・トーイ〉たちも一緒なのだ。
「あ、はい。もちろん、承知しております。皆様と一緒に、ということですよね? ええ、分かっておりますとも。ええ、本当に」
巴は少し悲しそうな顔をしている。
「その………………いつか、二人きりでキャンプに行きたいです。マスターと私だけの、秘密のキャンプ場で。その時こそ、私は本当の意味で……どうか、どうかご理解頂けると幸いです。……はい。ありがとうございます」
◆◆◆
さて、あなたはサーヴァントの〈ラブ・トーイ〉達から希望を聞いて回った。しかし、希望は希望だ。
あなたは世界の支配者だ。
いつでもどこでも好きな所に行ける。彼女たちも、あなたが決めたことなら何処でも楽しめるだろう。
だが、やはり折角の夏休みだ。ここは一つ、彼女たちに楽しい思い出を作ってもらいたい。たっぷり頭を使うことにしよう。
さあ、どこに行こうか?