仮想現実、PANDORAではグルメを楽しむ人も多い。
いくら食べても太らない、好きなもの気のすむまで食べられる──
冒険の寄り道に走るプレイヤーはたくさんいた。
周防天音は食べる方ではなく、作る方の寄り道をしていた。
天音は料亭の娘であり、料理が得意だ。
今日もアークのショップで食材を探していた。
(あんまり食材はないなぁ……)
アークは食べたい人のことは考えていても、作りたい人のことは考えていなかったようだ。
(これなら三島崎の商店街でぶらぶらしてたほうがたのしいかも)
そんなある日、牛乳を売っているプレイヤーを見かける。
天音は不思議に思って声をかけることにした。
「あの~~、これ、どこで採れたんですか?」
このゲームでプレイヤーが売買するのは、主にモンスターを倒して得たアイテムだ。
ということは牛乳を搾れる牛がPANDORAに存在することになる。
普通の動物はあまり見かけないこのゲーム内。
彼らは情報通に違いない。
「あーお嬢さん、それは言えないが……」
そのプレイヤーはいわくありげな顔をして、
「どうしても気になるというなら、俺の後についてくるな、とは言えないな」
とまわりくどい言い方をした。
「そうですか、せっかくなので」
天音はその男についていくことにした。
てっきり草原にいるのかと思っていたが、その男が向かったのはアークの中、マイルームがある区画だった。
(もしかしたら、マイルームに隠して飼っているのかな?)
男は何度も角を曲がり、奥へと進んでいく。
そしてたどり着いた部屋に入ると……
「んん~~~……!!!」
「んっ! んんっ!」
聞こえてきたのは、女のうめき声。
その部屋の中には何人もの女が裸で鎖に繋がれていた。
「なにこれっ!? どういうこと!?」
天音が声を上げた。
手遅れだった。
既に男の一味が背後に立っており、天音の首元に注射器を突き立てたところだった。
「いやッ……!!」
天音は男を突き飛ばしたが、
意識は薄れてゆき、
まぶたがすぐ
重くなって
意識
……
…
天音は目を覚ました。
自分の様子を確認し、絶望する。
天音はとらわれた女の中のひとりになっていた。
服は剝ぎ取られ、首、手首、足首は鉄の輪と鎖によって繋がれていた。
(どうしよう……叫んでなんとかなるものかな……)
ふと、違和感に気づく。
胸の内側にうずくような感覚がある。
ブラもなにもつけていないが、乳首が張って真っすぐ前を向いている。
(打たれた薬のせいか……私がもともと巨乳だからって、こんなにいつも胸が張ってるわけないんだけど……)
そこに男がやってきた。
売り役ではない、天音に注射器を突き立てた方の男だ。
「おはよう、雌牛ちゃん」
「……許さないわよ、こんなこと」
「ほう、気の強いことだ。だが人間の言葉がしゃべれるのも今のうちだ。最後の言葉が生意気な減らず口にならないよう気をつけるんだな」
「うるさ……なっ……!」
天音が言いかえそうとすると男は天音の左胸を乱暴につかんだ。
電気のような刺激が乳房から全身にむけて駆け巡り、天音の頭が真っ白になる。
「ん? なんて言おうとしたんだ?」
「あっ……♡ ダメっ、離して……っ♡」
刺激は快感へと変わっていた。
つねられた乳首はパンパンに膨らみ、じわじわと何かを分泌していた。
「気持ちいいか?」
「んなわけッ……んんんんッ♡♡」
男が人差し指を親指で容赦なく乳首をつぶす。
母乳が噴水のように飛び、天音の顔にかかった。
脳を焼くような快感に動けずにいる天音。
男は天音の顔を舐め、うなずく。
「お前最高だよ、これならうちで一番の牛になれる」
「ふざけ……るなっ……」
天音が頭突きを繰り出したつもりだったが、おでこを合わせるようにしかならなかった。
男は機会を持ってきた。
円筒形の金属の筒が、本体とチューブでつながっている。
「ほら、いいミルク出せよ」
搾乳機が両乳につながれる。
(指で絞られるのでもあの衝撃だったのに、これで絞られちゃったら……)
「やだ……たすけて……」
男はスイッチを入れる。
搾乳機がうなりだし、
天音は意識を失った。
「あれ、風見さん見てください。あそこのお店、牛乳が売っていますよ」
「ああ、めずらしいな。買っておくか?」
「そうしましょう。きっと天音さんが喜びますから」
「……なぁ幸、天音を見かけたか?」
「いいえ……昨日から会っていません。どこにいるのでしょう……?」