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飛鳥との再会から始まった俺の殿としての生活は本当に波乱に満ちていた。
飛鳥達を始めとした善忍や悪忍達の交流は、どれも刺激的だった。
彼女達が戦うという妖魔との戦いも、その最たるものだったと言えるだろう。
ただ、飛鳥以外にも様々な忍と関係を持ってしまった。
しかし、そんな生活の中で俺は、いつしか自分と忍の戦い方というものを考え始めていた。
何時、終わるかどうかも分からない、この戦いの日々。
そんな日々に対して疑問に思っていた。
「どうかしたの、殿様?」
「んっ、別に」
そんな俺に対して飛鳥はこれまでと変わらない笑みで話しかけてくる。
幼馴染みであり、恋人でもある彼女は今、こうして俺の隣にいる。
それが当たり前の事だと思っていたが、そうではない事を改めて実感していたのだ。
そしてそれは俺だけじゃない。
「なんだか、これまで不思議な事ばっかりだったよね。
君が殿と知った時は驚いた。
だけど、それ以上に、君、他の子とも一緒に行為しているし」
「あはははぁ」
その言葉に俺は苦笑いをしながら頭を掻く。
確かに、飛鳥以外の女の子と一緒に居る事は多かったかもしれない。
いや、実際に多いのだが、それでもやっぱり飛鳥は特別な存在なのだ。
「……でもね、嬉しいよ」
「えっ? 何か言った?」
ぼそりと言った言葉を聞き取れず、聞き返すと、飛鳥は照れ臭そうな表情を浮かべながら、もう一度同じ言葉を呟いた。
「……嬉しかったんだよ。私だけが特別だって言ってくれて」
「そっか」
飛鳥の言葉を聞いて、俺の心の中にあったモヤモヤとした気持ちが晴れていく。
飛鳥の言う通り、彼女が特別であるように、俺にとっても飛鳥は特別だ。
だからこそ、彼女の為ならどんな事でもしてやりたいと思う。
「ありがとう、飛鳥」
「ふぇっ!? ど、どうしたの急に!」
お礼を言われた事に驚いたのか、飛鳥は顔を真っ赤にして慌てる。
その姿を見ながら、俺は思わず笑ってしまった。
すると、それに釣られたかのように飛鳥も笑顔になる。
きっとこれから先、何度もこんな風に過ごしていけるはずだ。
例え終わりが来るとしても、その時までは精一杯楽しませて貰おう。
「ねぇ、殿様……キスしたい」
「うん」
そう言って俺達は互いに顔を寄せ合う。
おそらく、これからも波瀾万丈な日々は続いていくだろう。
それでも、こうして飛鳥と一緒に居られる時間がある限り大丈夫だと思えた。
唇を重ねると共に、俺達は幸せに包まれる。
唇の先から感じる暖かな感触は、そんな俺の思いをより強くするのを感じながら。