【書籍化】エロチートを授かってタイムリープしたので、2度目の人生はクラス一の美少女を抱き潰す 作:月見ハク
「あ、アラタ、おはよっ!」
「お、おはよう…ハル」
チッ、陽キャめ。なんで俺がちょっと恥ずかしがらないといけないんだよ。
「根室、お前姫島と仲良かったっけ?」
さっそく沖野あみの彼氏・真木多が俺の席にやってくる。
「あー昨日、偶然校舎内を案内することになってさ」
「へ~良かったじゃん」
良かったじゃん、じゃねえよ。女好きの浮気野郎が。
まあ、俺もだが。
エリカを見ると、俺と姫島ハルの名前呼びなど全く気にする様子を見せず、仲のいい女子とダベっている。
と、そこに姫島ハルが加わった。
そんでもって、女子たちが一瞬こっちを見た。
あー陽キャ女子たちのああいうの、クッソ嫌いだわー。
***
昼休み、俺はエリカにメールを打つ。
『おっすー☆ 元気~。ところでエリカ今ヒマ? 実は今オレ、保健室にいるんだけど来ないかなって思って。実は少し大事な話があってさ。でも、もし可能だったらで全然OKだよ~! 無理しないでネ』
10分位かけて、書いたり消したりした文面がこれだ。
いい加減、エリカに送るメールだけキモくなるの治したい。
1分もしないうちに、エリカから返信が来た。
『いく』
***
エリカを待つ間、ネットニュースをチェックする。
『電車内でタバコ注意され暴れた男、高校生に取り押さえられる』
記事をクリックすると、事件の概要が書かれていた。
捕まったあの馬鹿、権田トウリ(30)ていうのか。30歳にもなって、何やってんだか。
記事をスクロールしていくと、乗客が撮影したとされる不鮮明な写真が載っていた。
揉み合ってる俺と権田。その横に、すぐにでもレイプしたくなるような女の子の後ろ姿が写り込んでいた。
俺は舌打ちしながら、敏腕マネージャー・ミキに電話を掛ける。
『もしもしアラタ君、どうしたの?』
「ごめん、今から記事のURL送るから、削除させといて。載ってる写真にエリカ写っちゃってるから、撮影者の特定とデータ回収、ネット上からの削除も頼む」
『あちゃー漏れてるのあったかー。分かった、工作班に指示しとくね』
「ほい、よろしく」
『あとさ、今日、本社来てね?』
「ほい」
電話を切って、ため息をつく。
まったく、世話が焼ける。
テレビや新聞には、すでに手を回し、この事件を扱わないよう圧力をかけてある。
まあ、誰か怪我したわけでもない小さな事件なので、そもそもニーズはないのだが。念の為だ。
さらに、あの時電車内で写真や動画を撮影した乗客からは、金と権力を駆使してデータを抜いた。
ついでに言うと、エリカが犯されかけた性犯罪グループの事件についても、エリカの存在を記録から抹消した。
性犯罪グループに加わっていたエリカの元カレ・浅倉についても、逮捕はせず、オランダのスケベニンゲンに移住させる予定だ。
拘束する際にキンタマが潰れてしまったので、もう性犯罪は無理だと思うが、一応現地で監視も付ける。念の為だ。
学校では今のところ、浅倉は体調不良で休んでいることになっている。そのうち、療養のためオランダに引っ越すとの発表があるだろう。
それもこれもあれもなにも全て、エリカが変なものに巻き込まれないようにするためだ。
こんな俺でも毎日レイプしたいと思ってしまう女だ。
いつ、どんな男の目にとまるか分からない。
ガラガラ。
俺の心配などつゆ知らず、エリカが能天気そうな顔で保健室にやってきた。
「あれ、先生は?」
「保健のババアなら退出させた。あ、鍵掛けといて」
エリカが後ろ手に鍵を掛けながら聞いてくる。
「何か用事?」
「とりあえず、電車男の件は、エリカは無関係ってことにしといたから。あと、浅倉の件もエリカ無関係だから。これからは、俺以外の全てに無関係で生きてくんない?」
「…なんか、根室怒ってる?」
怒ってねーし。
「怒ってねーし」
あきらかに怒っている俺の態度に、エリカもムッとしたようだ。
「それだけなら、もう戻るね」
「あ、ちょっと待って。さっき朝、姫島ハルと何話してたの?」
「…根室には、無関係だと思うけど」
「いやいや、エリカも分かってるでしょ。姫島はイレギュラーな存在なんだよ。無闇に関わると、予想外の未来に繋がりかねないの、そこんとこ注意してよ」
まったく、危険因子と迂闊に話してんじゃねーよ。
「根室には、言われたくないんだけど」
確かに。
現状、一番姫島ハルに絡んでるの俺だわ。
「…とにかく、さっき何話してたのか、報告!」
エリカは、「ハァ…」と大きなため息をつくと、保健室のドアの鍵をカチリと開けた。
「根室って彼女いるのかな? だってさ」
…………。
「…なんて答えたん?」
「…さあ、私は興味ないから知らないって」
そう言うと、エリカは保健室を出ていった。
***
俺はこの日、午後早退した。
姫島ハルから逃げるためではない。
メイちゃんが出演する、アイドル発掘番組の収録をこっそり見学するためだ。
お台場のスタジオで、メイちゃんは圧巻のパフォーマンスを見せた。
ピアノを弾きながら、俺とのセックスを思い出したのだろう。頬は上気し、恥ずかしそうに、それでいて今まさにチンコを突っ込まれているような表情をしていた。
自己紹介の時は、たどたどしい喋りのロリっ子だったので、油断していたのだろう。審査員たちは、皆度肝を抜かれていた。
「アラタ君、メイちゃんやばいね、何あの色気…」
隣に立つミキも、ピアノをエロ弾くメイちゃんに目が釘付けになっている。
「ああ、禁断の扉あけちゃったかも」
とりあえず、今回の審査では2位ということにしておこう。
ついでに、規格外の色気についても一切触れさせず、清純無垢という点のみコメントさせよう。
そうして、視聴者に「いや本当は1位だろ」「いやあの色気に触れろよ」という不満を生じさせる。それが、逆にメイちゃんの注目度を上げる起爆剤になるのだ。
なんてことを企んでいると、ミキがこっちをじっと見ていた。
金髪ショートボブから覗く、くりっと大きい瞳が潤んでいる。
「ね…そろそろ本社、行こ?」
「ほいほい」
メイちゃんの色気に当てられて、ミキも欲情してしまったようだ。
***
『――次のニュースです。注目の仮想通貨「イーエルコイン」の価格が、過去最高を更新しました。今現在、1ELCあたり170万円を突破しており、専門家によりますと、今月末には300万円を突破するとも言われており――』
チャプン、チャプン…。
「あ、あっ、もうイク、イクッ、アラタくんっ…」
「いいよ、イッて」
俺はチャンネルを変える。
『――イーエルコインの価格は、理論上は1ELCあたり1億円を超えるとも言われており、仮想通貨市場を大きく牽引すると期待されています』
チャプン、チャプン、チャプン、チャプン…。
「アラタくん、アラタくん、もうダメッ…イク、イクッ、アラタくんっ、出してぇ♡」
「う…出すぞミキ」
ドビュ、ドビュ、ドク、ドク、ドク…。
さっきミキを抱き始めてから、3度目の絶頂。立て続けなので、もう精液もほとんど出ない。
対面座位の体勢で果てたミキが、ゆらりと俺の胸に飛び込んできた。
もう何百回と抱いた、馴染みのある体。抱きしめると、肌と肌がしっくりくる。
お湯がチャプンと音を立てた。
俺たちがいるのは、ネム本社の最上階にある専用ラウンジだ。特注で設置させたジャグジーバスに入り、もう何時間も絡み合っている。
前面の窓から見えるのは、都会を見下ろす夜景。
壁にかけられた大型テレビが、夜のニュースを伝えている。
優雅だ。
俺はチャンネルを変える。
『――話題沸騰のイーエルコインですが、街の声はいかがでしょうか? 街行く人に聞いてみました』
画面が変わり、街頭インタビューのVTRに切り替わる。
『オレ、10万突っ込んだんすよ。バイトの給料のほとんど』
『会社でも皆、投資してますよ。私もさっき5万円分購入しました』
『ヘソクリで買っちゃいました。夫には内緒です』
画面がスタジオに戻る。
『一般の人にも広く浸透しつつあるイーエルコイン投資、これからも熱狂は続きそうです』
よし、頃合いかな。
俺は防水仕様のノートパソコンを手に取ると、カチャカチャとキーボードを操作する。
とりあえず1万ELCを円に換金する。170億円くらいだろうか。
未来の歴史を知っている俺は、ネムの資金を投入して仮想通貨開発に力を入れた。
複数のITベンチャーに投資をして、「アミメロン」だの「メイ」だの仮想通貨を発行させまくったのだが、その中でも「E(エリカ)L(ラブ)コイン」が一番伸びたのだ。
パソコンの画面を見ていたミキが呟く。
「すごいねぇアラタ君は…仮想通貨の相場も操れるんだ」
「いやいや…確かに大口の投資家とかメディアと手を組んではいるけどさ、所詮は俺たちなんて、まだまだ小さき者だよ」
「小さき者? …ここはおっきいよ?」
そう言って股間に触れてくる。ミキの茶目っ気ある下ネタは嫌いじゃない。
「『クジラ』って言ってさ、でっかい資金を持ってる奴らがいるわけ。そいつらは価格が下がった時にちょっとずつ買って、たまに大きく買って価格をつり上げて、小さき者がワッと群がって買いまくったタイミングで、売り浴びせて儲けんの。そんでまた価格がガッと下がったときに徐々に買っていって…の繰り返し」
「え、なにそれ、ズルい」
「世界はそうやってできてんだよなぁ。結局、俺たち小さき者にできるのは、クジラの動向を読み取って、便乗するくらいしか無いわけよ」
「なんか納得いかないなー」
まあ普通はそうだよな。
でも、「神」なんていう異次元の存在に振り回されている俺からしてみれば、しっくりくる話なのだ。
所詮、小さき者はどうあがいたって、大きな存在の前には無力だ。
「あ、ミキのウォレットに全部移しといたから。来週までに順次換金していって、総額で1000億円くらいにはなると思うよ」
「はいはい。
「……まあ、そうだね」
「そんなことより、おかわり、する?」
挑発的なミキの顔に、俺のムスコも「なにおう!」と立ち上がる。
「今日は、朝までシようね♡」
朝までかー。明日も平日なんだがなぁ。
結局俺たちはその後、ジャグジーバスの中で2回、ベッドに潜って3回交わった。
朝陽が昇る頃、疲れ果てて眠ったミキのつむじにキスをする。
「ん…ふふ、おいしいね……」
どんな夢を見ているんだか。
おおかた、俺の精液を飲む夢だろうけど。
のんきなやつ。
俺も寝るか。
ミキに背中を向けて目を閉じると、すぐに意識が沈んでいった。