【書籍化】エロチートを授かってタイムリープしたので、2度目の人生はクラス一の美少女を抱き潰す 作:月見ハク
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学校で一番可愛い女の子と、業界でも注目されている美人モデルとの3Pセックスにふけった翌日、俺はフラフラになりながら校舎を見上げていた。
白い外壁が朝陽を反射して、まぶしい。
久々の母校。
休学していたのは半年程度なのに、数年ぶりのような気がする。
記憶もちょっぴり曖昧なのは、昨夜美女二人に散々イかされ、精を搾り取られた後遺症だろう。
20年後の世界からタイムリープしてきた俺、根室アラタは、精子で女を虜にするというエロチートを授かった。
全ては究極美少女・千島エリカを手に入れるために。
エロチートで美人モデル・宗谷ミキをビジネスパートナーにした俺は、チート性器と未来の知識を使って「ネム」を設立し、金と力をゲットした。
なんやかんや可愛い女の子をつまみ食いしつつ、晴れてクズレイパー彼氏・浅倉からエリカを奪った俺は、彼女も俺と同じタイムリーパーだと知る。
エリカがタイムリープするに至るまでの物語は、正直……今思い返しても嗚咽混じりの涙が出てしまうほど、悲惨で悲劇的なものだった。
俺は、エリカを絶対に幸せにすると決めたんだ。
で、なんやかんや可愛い女の子をつまみ食いしていたら、罰が当たって俺のエロチートは消滅してしまった!
だがそれは、搾精女王・エリカの陰謀で、俺は代わりに「エリカがピンチのときはヒーローになる」というトンデモ能力を授けられてしまう。クソが。
まあ、俺はエリカのために生きると誓ったしいいんだけどね。
エリカの命令で食い散らかした過去を清算していたのも束の間、ミキがクズイケメン俳優によってクスリ漬け&キメセクの罠にはまってしまう。
ヒーローパワーで助け出した俺は、エリカから一時的にエロチートの力を復活させられ、ミキの治療セックスを執り行うのだった。
で、なんやかんやあり、「根室の射精管理は私がするから」とのたまうエリカ様公認のもと、俺はエリカ&ミキとの、乱れに乱れた3Pセックスを堪能し……今に至る。
あらためて振り返ると、とんでもない話だ。
「まあ、俺が始めた物語だしな……」
「いや、始めたのは私でしょ。というか根室、足ガクガクさせながら言っても格好付かないよ」
隣にいる究極美少女にして搾精女王・エリカが、馬鹿にしたような目で見上げてくる。
足が子鹿状態なのはてめぇの腰使いのせいだろうが!
なんて反論しようとしたが、黒髪をそよ風に揺らしながら不敵な顔をするエリカが可愛すぎて、俺は秒で許してしまった。
もう一度校舎を眺め、ふっと大人びたため息をついてみる。
「俺たちの学校生活も、あとちょっとなんだな」
「うん、私たちはもう大人だよ。家庭も築ける」
エリカが、学校の敷地内だというのに腕を絡めてきた。
生気を失いかけている俺とは正反対に、彼女はずいぶんと元気そうだ。
制服越しに柔らかいおっぱいを押し付けられてるのに、チンチンがピクリとしか動かない。
お互い一睡もしていないというのに、この差はいったい……。
やはりエリカは吸い取った精を活力に変える、搾精女王なのかも。
……いや、違うか。
単に俺と一緒に学校に通うのが嬉しくて、はしゃいでいるんだ。
気づけば、登校途中の生徒たちがチラチラと俺たちを見ていた。
まあ、正門入ってすぐの場所で学校一の美少女とイチャイチャしてたら、そりゃ注目されるわな。
「なんかこの、すごい力を持った男がそれを隠して学校に通うみたいな優越感すげーわ」
「どっちの力も私が管理してるけどね」
「なんであんな男が学校のマドンナと腕組んでるんだクソ、とか思われてんだろうなぁ。異世界ラノベとかでさ、最初に入った冒険者ギルドで主人公に因縁つけてくる系の雑魚みたいなヤツ、いないかな?」
「いじめっことか? あ、でも今日、うちのクラスに転校生が来るらしいよ」
ほう……それは楽しみだ。
俺がこの学校の先輩としてキツい洗礼を……って、それじゃ役回りが逆やん。
「もっとこうカツアゲ野郎とかがさー、舐めてんのかぁ? とか言ってきてさ」
「あ、ほら、多分あの人が転校生だよ、違う制服来てるし」
ん? ちょっと待てよ。
俺の記憶が確かならば、この時期に転校してくるのは……。
「モブ山くんか!」
「モブ山くん?」
本名・
中途半端な時期の転校生という目立つシチュエーションにも関わらず、小柄眼鏡でちょい小太り、性格は陰キャで成績も運動も下の中の下という、なんともモブキャラっぽい要素の集合体だったため、卒業するまで「モブ山」というあだ名で呼ばれ続けた男だ。
前の人生ではなんとなく親近感が湧き、よく遠目からモブ山くんを眺めていた。
コイツよりは俺のほうがマシだろうという優越感を感じて自分を慰めていたが、今思えばどっちもどっちだ。
今の俺なら彼を尊重し、仲良くできるだろうか。
そんな生暖かい視線を送ろうとして、体が固まった。
「……根室?」
エリカが、俺の尋常でない様子に
俺は、モブ山くんから目が離せなかった。
彼が、転校初日にも関わらず女子生徒に囲まれていたからだ。
校舎の入り口で、女子生徒にベタベタ触られたり、ベタベタ触ったりしている。
なんだ、この光景……?
少なくとも一度目の人生では見たことがないぞ。
それに申し訳ないが、モブ山くんに女子からモテる要素など微塵も感じられない。
ふとモブ山くんが、こちらに顔を向けた。
眼鏡の奥の一重がニンマリ孤を描き、走り寄ってくる。
「やぁ、根室君に千島さん、だよねっ、はぁ、はぁ……僕は、籾山カズト、よろしくね! はぁ、はぁ」
20メートルくらいの距離を、7秒ほどで全力疾走してきたモブ山くんは、息を荒げながら自己紹介をした。
俺は、モブ山くんへの警戒レベルを一気にMAXまで上げる。
「名前、なんで知ってるの?」
お前、設定的には転校してきたばっかだろ。
「いやだって、根室君は有名人でしょ、なんたってネムの次期社長なんだし。千島さんのことは、さっきあそこの女の子から聞いたんだ」
モブ山くんの、エリカへの視線が気持ち悪い。
値踏みするような、舌なめずりをするような感じで見ている。
殺すか?
というか俺がネムの次期社長になるなんて、俺ですら知らないぞ。
「あの、僕いろいろと、この学校で分からないことがあるから、もしよかったら、
そう言って、モブ山くんはエリカに手を差し出した。
その瞬間、ゾワッと悪寒が走る。
とんでもなく禍々しい何かがモブ山くんから発せられている……気がする。
あの手をエリカに握らせてはダメだ。
よく見るとモブ山くんのもう片方の手には、手汗でぬるぬるになったスマホが握られている。画面には見たこともないアプリの操作画面が点滅していた。
ヤバい。
なんだか分からないけど、モブ山くんも、あのスマホもヤバい。
俺はエリカに差し出された手を両手で掴み、ぎゅうぎゅうと握手をした。
「よろしくな、籾山くん!」
「あ、う、うん……よろしくね、根室君」
モブ山くんは軽く舌打ちをすると、もっさりとした動きで去っていった。
その後ろ姿を凝視する。
モブ山くんは十中八九、タイムリーパーだ。
それも、俺らと同じく「神」に何らかの力を授けられている。
多分、あのスマホだ。
握手をすると何でも言うことを聞かせちゃう系と見た。
下半身でしか物事を考えないクズエロ野郎の思考なら、よく分かる。
俺なんて「チート性器」だったしな。
「根室?」
問題なのは、モブ山くんがやってきたのが、前に俺やエリカのいた時代からではないってことだ。
彼は、俺がネムの次期社長になるといっていた。
「おーい根室」
エリカ、ちょっとタンマな。
んで、ということはモブ山くんは、あのTSギャルの姫島ハルと同じく
姫島ハル(元・権田トウリ♂)みたいに、俺たちによって未来を変えられ、気色の悪い願いや呪いや恨みを抱いている可能性がある。
危険だ。
危険すぎる。
「ねえ、根室ったら!」
あんな危険人物を、エリカに近づけるわけにはいかない。
もしかしたら、姫島ハル以上にトリッキーな奴かもしれない。
消すか?
「んちゅっ――」
あ、やわらか~。
エリカの……あんまい唇だ……。
生徒たちが見てるってのに、エリカめ。
こんな濃厚なキスしてまったく。
あぁ……最高。
「ぷぁ……根室、落ち着いた?」
「代わりに下半身がドックンドックンになっちゃいました」
「うん、じゃあ行こうか。もうすぐチャイム鳴るし」
てくてく校舎に向かうエリカを呼び止める。
「エリカ、さっきのモブ山くん、多分タイムリーパーだ」
「……そうなんだ」
エリカはゆっくりとこちらを振り向いた。
「もしかして、モブ山くんも、エリカの願いのために召喚されたヤツだったりするのかな? ほら、姫島ハルのときみたいに」
だったら。
だったらまだ、安心できる。
「私にも、分かんないや」
エリカは、あっけらかんと答えた。
エリカにも分からない、だと……。
体が硬直する。一歩も足が動かない。
「なぁエリカ……この先俺たち、どうなると思う?」
タイムリーパーがモブ山くん一人とは限らない。
もう前の時代の歴史は、何一つアテにできない。
ビュウっと強い風が吹いて、エリカの制服のスカートがはためいた。
そう、この風のように、俺たちの行く先には不確定要素が多すぎる。
あ、パンツ見えそう。
「根室、先が見えないって恐いね」
顔を上げると、楽しそうなエリカの顔があった。
いや、そんなニコニコして言うセリフではないと思うんだが……。
「とりあえず卒業パーティーは、お化けの仮装とか……できたらいいな」
卒業パーティー?
ってあれか、卒業式後に有志で集まって、カラオケルームとか借りちゃって盛り上がるやつか。
そんなの陽キャたちが開催する伝説上のイベントかと思ってたわ。
さすがカーストトップに君臨する女は、こういうのにも自動参加なんだな。
ヒュウっと、また風が吹く。
エリカが、俺をまっすぐ見つめていた。
「根室と一緒に、お化けになりたい」
心中でもするのかな?
そんな物騒な発言をしたとは思えない満面の笑顔で、エリカは俺を見つめていた。
いろんな因果や呪縛から解放されたような。
これから楽しいことが起こると、信じて疑わないような。
ただの女の子みたいな、つまらない笑顔だ。
ああ、そっか……俺。
この笑顔が見たくて、タイムリープしたんだったわ。
「はあああああぁぁぁぁぁぁっ~……」
俺はこの人生で一番大きなため息をついた。
「根室、どうしたの?」
「いや、大丈夫」
「ほんとに?」
エリカと一緒に学校生活を楽しんで。
何があっても二人で乗り越えて。
乗り越えられなかったら妥協して。
とりあえず毎日エッチして。
「うん、大丈夫だ。行こっか、チャイム鳴っちゃうよ」
「それ私のセリフ」
「なぁエリカ、昼休みさ、お、屋上行かない?」
「はぁ……根室ってほんとエッチなことしか考えてないよね」
「え、ダメ?」
「……まあ、行くけど」
俺たちは、手をつないで建物に入った。
どんな不確定要素に見舞われても、どんな敵に襲われても。
エリカを守り、守るために最強になる。
うん、問題ないな。楽勝だ。
俺たちの戦いは――これからだ!
……と、そんな脳天気な楽天家ではない。俺は。
モブ山くんが「催眠アプリ」的なスキルを得ているんだとしたら、まず真っ先に狙われるのは最強美少女ヒロイン・エリカだ。
次に危ないのが、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのアイドル女優で天然魔性ロリ娘・八重山メイあたりだろう。キモオタっぽい奴にめっちゃ好かれそうだし。
エロチートを駆使して欲望のまま餌食にしてきた俺が言うのもアレだが、できれば八重山メイも守りたい。
俺は一度手に入れた女は、生涯幸せな人生を送らせたいタイプの男子だ。
まあ最低、エリカだけでも守り抜く。
「エリカごめん、俺ちょっと遅れていくわ。先行ってて」
俺は、むっちゃ重大な件を思い出したんやという顔を作ってエリカを見つめた。
「……根室、復学初日にそんなんじゃ最悪卒業できなくなるかもよ。ただでさえ根室は――」
エリカに俺の真剣な雰囲気は通じなかったようだ。
仕方がない。
「ごめん……エリカのひらひらめくれるスカート見てたら勃起が止まらなくて。ちょっとトイレ行ってくる」
「はぁ、まったく。できるだけ早く来てね」
こっちの理由だとすんなり信じてしまうエリカを睨む。
まあさっきから半勃起なのは本当だけど。
睨み返してきたエリカが、また「はぁ」とため息をつく。
「私もいたほうがいい?」
「なっ――」
それは死ぬほど魅力的な提案だが。
生のエリカに見られながらエリカパンツで抜くとか、死ぬほど魅力的な提案だが!
ここは………………………………………………………………………………………我慢だ。
「ごめん、今は一人で抜きたい気分なんだ」
「わかった。じゃあ後でね」
少しだけ不機嫌な様子でエリカが去っていく。
俺はその背中とお尻を見つめながら、スマホを取り出した。
「……あ、もしもしミキ?」
『あ、アラタくん……ふふっ、電話でミキって呼ばれるの嬉しいな♡』
クソッ――。
ミキと電話しながらミキで抜きたくなってしまう。
しかし今は、我慢だ。
「ミキ、籾山なんとかってヤツについて調べてくれる?」
『すぐに取りかかるね』
瞬時に真剣モードに切り替わる美人ビジネスパートナーに安堵しつつ、電話を切る。
「ふぅ」
彼女に任せておけば、モブ山くんのパーソナルデータはすぐにゲットできるだろう。
2度目の青春に浮かれて能天気なエリカは、なるべく巻き込みたくない。
ネムロマンこと俺が、必殺仕事人さながらに裏で処理するほかないのだ。
ホームルーム五分前を告げる予鈴が鳴る。
俺は教室ではなく、職員室へ向かった。
転校初日は、先生と一緒にクラスへ行くのがセオリーだ。
職員室の窓から中を覗くと、あの不穏なスマホを握りしめたモブ山くんが先生にペコペコ頭を下げている。
とりあえず、徹底マークだ。
俺はふぅと息を吐くと、ガラガラと引き戸を開けた。
爽やかな笑顔を作り、声を掛ける。
「籾山くん、一緒のクラスだよね? 俺も一緒に行っていいかな☆」