※この作品はR-18です。

【誰か】エロゲの竿役になったわ【助けて】   作:ボルケーノボルシチ

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せっ、セーフ!セーフ!一分遅れだからセーフ!

今回はちょっと趣向を変えて。


小鳥遊青葉:小鳥遊青葉の何気ない一日

「……ん、ふぁあ」

私、小鳥遊青葉の朝は早い。具体的には朝六時ほど。

理由は、あの人、――さんに朝ごはんを作るため。

 

なん、だけれど……

 

「お、おはよう。今日も早いねぇ、まだ寝ててもいいのに」

この人は、もっと早く起きて、朝ごはんを作っている。

「て、手伝います!」

「いや、大丈夫。もうすぐ出来るからね……あ、でもお皿は出してくれる?」

「分かりました…」

手伝いを申し出ても、いつも大丈夫と断られる。

料理ぐらい、少しは出来るのに……

 

 

 

(ゲームだと好感度とか低いと低確率で自殺とかしかねんらしいからね…出来るだけ今はキッチン入らせたくないんだよなぁ)

 

 

 

朝ごはんを食べたあと、テレビを二人で見る。

平日の朝だからか、面白い番組はあんまりない。

私が外に出るのが駄目だからだけど…それに付き合わせてしまっている気がして申し訳なくなる。

 

それはそれとしてチャンスでもある。

私のアピールをするチャンス。

同じソファに座ってるため、すぐ横にいる。

――さんの手はソファの上に無造作に投げ出されている。

っえい!

心の中でそんな掛け声を出しながら――さんの手を握る。

 

「!?」

 

隣から息を呑む音がして、手も少し震えた。

たったの数秒が数時間にも感じられた。

や、やっぱりやるんじゃなかった!普通に考えたらそうだよね、――さんは優しいから受け入れてくれてるけど、私達、おんなじ女だし、好きって言っちゃったけど、ホントは気持ち悪がられてるんじゃ……!

 

負の考えが頭の中をぐるぐるする。

その負の感情がもっと大きくなる前に手を離そうとした。

そんな時だった。

 

――さんが手を握り返してくれていた。

驚いて顔を見る。

――さんは目だけを合わせて、微笑んだ。

 

……少し、ズルいな。

 

 

 

(ヒェェェェこれで良いのかぁ!?普通に考えたら成人男性に手を握られてるって地獄じゃねーの!?今は成人男性じゃなくて精神男性だけどぉ!………うーん、審議拒否)

 

 

 

そんなこんなでお昼になった。

また、ごはんは――さんが作っている。

テレビを見るという気分でも無かったので、料理しているその姿を見つめる。

慣れた手つきでトングとフライパンを動かす。

今日はパスタみたい。

格好いいなぁ…あの時から、ずっと。

 

「っ!」

 

――さんを見ているとたまに起こる発作。

身体が一瞬震える。

助けてもらってから始まった謎の発作。

毎日、というわけでもなく、たまにしか起こらないとはいえ、なんだか不気味だ。

それが、嫌だと感じない自分にも。

 

そんなことを考えていると、ピンポーンと音がした。

誰か来たみたいだった。

でも、私達の家に来るのってあの人ぐらいだよね……

――さんもそう思ったのか、出迎えを任せてきた。

「一応、覗き穴を見てからね。宅配の人とか別の人だったらすぐ呼んでね」

「はい、分かりました」

そう言って玄関に向かう。

覗き穴を覗くと、やっぱりな人だった。

扉を開ける。

 

「や、元気かい?」

 

私がそばにいても大丈夫な人の一人、大矢睦美(おおやむつみ)さん。

「はい、大矢さんも、お元気そうですね。と言っても、毎日来てますけど……」

「はっはっはっ、確かに毎日会ってたら分かるよねー」

大矢さんは自称地理が大好きなただのお姉さんらしい。

前にテレビで全く同じ名を聞いたことあるような…無いような…

 

「今日は上がっていきますか?」

「んーん、今日もここで良いや。はいこれ。美味しそうなお菓子見つけたから」

「いつも、ありがとうございます…ホントに良いんですか?」

大矢さんはいつもお菓子などのお土産を持ってきてくれている。最初のうちは――さんと一緒に申し訳ないので断っていたけど……

「いいのよ、当分出ないでしょ?外。私も食べたいから買ってるし」

……らしい。

 

「んじゃ、またねー。あ、そうだ。なんか聞いておきたいことある?」

「いえ、何…も…やっぱり一つあります」

「なになに?お姉さんに任せなさいな」

 

「――さんのことを考えていたり、見たりしてると、たまに身体が震えるんです」

 

「………ふーん、具体的に、どこら辺が?」

「どこら辺、ですか?」

そういえば考えたこと無かったな……

「えーっと、ここら辺です」

そう言いながら股、股間の方を撫でる。

「………そうだな、また今度にしよう。少し長くなるからね。ああ、身体に問題はないから」

「分かり、ました」

首を傾げながら、別れの挨拶をするために手を振りながらまた、と言う。

なんだったんだろう?

 

 

 

「なるほーーーど?申し訳ないけど、イッチとスレ民には黙っておこうかな。乙女には、秘密がたくさんだからね」

 

 

 

お昼ごはんを食べて、またテレビを見て過ごす。

なんというか、退廃的、自堕落、引きこもり…そんな言葉が似合う生活をしている気がする。

そういえば。

――さんって、私のためにいつも家にいるけど、何をしてるんだろう?

なんとなく気になったので、隣にいる――さんに聞いてみる。

「あの、一つ質問、いいですか?」

「ん、なあに?」

「――さんって、働いてるんですか?」

 

突然、――さんは固まってしまった。

 

も、もしかして、聞いちゃいけないことだった…?

「……ちょっと待っててね」

そう言って――さんはトイレの方へ歩いていった。

 

ややややっぱり聞いちゃいけないことだったよね!?

ど、どうしよう私嫌われちゃったかも…!私はいつもそう、誰かに嫌な思いをさせちゃって、それでみんな離れていっちゃって…お父さんが私を襲ったのもそう、私が、私が、悪いんだ…もう…死ぬしか「ごめんごめん、急に離れてごめんね?ちょっと言うか迷ってて」――さん…?

 

「……青葉ちゃん?ってアアー!?な、泣いてるー!?やっべどうしよう……あーもう、頑張れ俺!」

 

――さんは泣いてる私に抱きつき……

「ごめんね、俺さ、実は働いてないんだ。お金を沢山貯めてから止めたとはいえ、青葉ちゃん、優しいから遠慮がちになっちゃうかなーと思って……青葉ちゃん?」

そして、耳元で囁いてきた。

身体の震えが止まらない。

一日に二回もなんて初めて、それも長い。

すごく、きもちいい。

指が、股間の方へ伸び「青葉ちゃん!」る前に、正気に戻った。

 

「大丈夫!?」

「あっはい、大丈夫…です」

「ごめん、急に離れるのがあんなに不味いとは…」

「えっと、わ、私、昔から、人の嫌がる事、言っちゃって、それでいつも怒られて、――さんにも嫌われたかと思って」

「嫌ってない嫌ってない!」

「料理とか、手伝わせてくれないし…」

「ぐっ、あーっ………ごめん、過保護すぎたね。怪我しちゃうんじゃないかって思っちゃって」

「……」

さっき死にそうになってたからそこまで間違いじゃない……

「じゃ、晩、一緒に作ろうか」

「はい!」

「返事が早いな」

 

 

 

洗濯物を一緒に畳んだり、大矢さんが持ってきたお菓子を食べたりして、時間を潰す。

そして、ごはんを作る時間になった。

「何を作るんですか?」

「今日はねー、お好み焼きにしようかなって思ってる」

「お好み焼き!いいですね!」

「簡単に作れていいからね」

そう言いながら――さんは冷蔵庫からキャベツや豚肉、ネギなどを取り出す。

「青葉ちゃんには粉を……いや、野菜を切ってくれる?」

「はいっ、任してください!」

前は自分で料理をしたこともあったし、包丁を使っても大丈夫。

――さんは、不安そうにこっちを見ていたけど、切り終わったあとは、安心したように息を吐き出す。

なんだか、大切にされてるみたいで、すごく嬉しい。

 

そのあとも順調に進み、問題も起こらずお好み焼きができた。

「「いただきます」」

美味しい。

自分で作ったから、だけでなく、やっぱり、この人がいるから、というのも絶対あると思う。

 

落ち着くな、すごく、とても。

正直、ホントに恋をしてるのかは分からない。

けど、ずっと一緒にいて欲しい。

これは、間違いない想い。

 

 

 

ごはんを食べ終わり、お風呂に入る。

体を洗って湯船に浸かり、考える。

この先の事を。

私は高校生…のはず。

だから、このまま行けば近くの高校入ることになる。

でも今の私には――さんと大矢さん以外の人とまともに話せる気がしない…特に男の人。

でも、ずっと家にいるという訳にもいかないし……

悶々としながらお風呂を出る。

 

「………ん、お風呂上がったね。じゃ、俺も入ろうかな。あ、冷凍庫にアイスあるから食べていいよ」

「はい、ありがとうございます……」

「?」

冷凍庫からアイスを取り出して食べる。

一度考えると悩みは止まらない。

まるでブレーキが壊れた車のよう。

「………うーん」

「どうしたの?」

「ひゃっ!」

アイスは食べ終わり、アイスの木の棒を咥えていると、後ろから声が聞こえた。

 

後ろを振り替えると、そこにいたのはお風呂上がりの――さんだった。

「ごめん、驚かすつもりはなかったんだけど」

そう謝る――さんの体は……有り体に言えば、凄くいやらしかった。

私は咥えていた木の棒を落とす。

完璧に拭けていないのか、濡れている髪に体に服が張り付いて、ラインが丸見え。

なんなら足はとても短い半ズボンで、太ももまで丸見え。

悩みは煩悩へと変身してしまった。

 

「……青葉ちゃん?」

怪訝な顔で、私の名前を呼ぶ――さん。

私のすでに脳はキャパオーバーしてしまい、「おぉぉおやすみなさぁい!」と言って、というか叫んで自分の部屋に入って布団に入った。

そして、邪な考えと今日三回目の震えをすぐに消すために目を閉じ、眠りにつくことにした。

幸い、すぐに夢の世界へと行くことが出来た。

そこでも、――さんはいたけれど。

 

 

 

 

 

「スレ民に言われてこの格好にしたけど、よくなかったか…?」

一旦ふたなりネタは置いておくけど、見なくていい番外編に出すみたいな感じはどうだろうか?

  • それならまだ…
  • 許さんが?
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