依頼者様のキャラの親子マッサージアナルものです。
非常に久々のオリジナル作品。
年齢設定なんかもあったけど、とりあえず細かい設定は省きます。
ちなみに本番はないので苦手な方はご了承ください。
では、どうぞ。
人の世は、騙し騙されの世界である。
他者を喰らうか、食い物にされるか。
その一つ一つの選択には、本来なら強い責任と覚悟が伴うはずだった。
だが、世の中にはそれを知らず、知らないまま甘い声に誘われてしまう者たちがいる。
これは、責任も覚悟も持たない子羊たちが、悪い悪い狼に見つかり、逃げる術もなく食べられてしまう。
そんな喜劇のお話である。
「も〜! お母さん、大丈夫だって!」
とある都心の片隅にあるマッサージ店に、明るく元気盛りの少女の声が響き渡った。
焦茶髪のショートボブは快活でボーイッシュな印象を与え、事実、日焼けした小麦肌の身体は運動部らしく細く引き締まり、胸元の起伏も非常に緩やかだった。
ただ、その下で丸々と張った尻だけは別だ。
すらりとした身体つきに不釣り合いなほど大きく、弾むような存在感を放つそのデカ尻だけは、彼女が紛れもなく女であることを強く表していた。
彼女の名は小鳥遊夏希。
近所の学校に通う学生である。
「でも、ちょっと……恥ずかしいわ」
そんな夏希の声に押され、仕方なさそうに姿を見せたのは、黒髪ロングをハーフアップにまとめた清楚な雰囲気の女だった。
おっとりとした声や控えめな仕草だけを見れば、いかにも大人しそうな人妻に見える。
だが、その肉体は清楚という言葉から大きく外れていた。
胸こそ恐らくCカップほどで、それほど目立つものではない。
けれど、腰から太もも、そして尻へ続くラインにはムッチリとした女の肉がたっぷり詰まっており、妙な色気と艶めかしさを滲ませている。
まるで、大人の色香を無理やりその身体に凝縮したような女の名は小鳥遊柚葉。
夏希の母親であり、三十も半ばに入った今なお、濃密な女盛りの身体を持て余している人妻だった。
「こんなの私の部活の格好とそんなに変わらないじゃん」
「それは……そうかもしれないけど」
柚葉がそこまで躊躇している理由。
それは、今の彼女たちが身に纏っている服装にあった。
ここ佐伯整体院へマッサージを受けに来た二人は、施術前に着替えるよう言われ、渡された施術着に袖を通している。
だが、その格好は施術着というにはあまりにも露出が多く、ほとんど際どいビキニと変わらなかった。
元より上下の分かれた動きやすいユニフォームをよく着ていた夏希にとっては、多少露出が増えた程度の感覚なのだろう。
だが、ムチムチとした腰回りや太もも、尻の肉感まで否応なく晒されるこの格好は、柚葉にとってはあまりにも恥ずかしいものだった。
「とにかく、お母さんもきちんとマッサージ受けなよ? マッサージでもっと綺麗になったら、お父さんびっくりしちゃうんだから!」
「もう、何言ってんの……」
ひょいと飛び乗るように、早々と施術ベッドへうつ伏せになる夏希を見て、柚葉は呆れたように小さく息を吐いた。
年頃の娘らしい遠慮のなさに苦笑しながらも、その言葉は柚葉の胸の奥をほんの少しだけ甘くくすぐっていた。
(あの人も喜ぶ……かしらね)
柚葉には、同い年で幼馴染の夫がいる。
今でも夫婦仲は良いつもりだったし、間違いなく幸せではあった。
日々の暮らしに大きな不満があるわけでもなく、妻としても母としても、柚葉はそれなりに満たされているはずだった。
しかし、それでも一つだけ、柚葉の胸の奥には小さな物足りなさが残っていた。
(……わがまま、なんでしょうね)
それは、夫との夜の営みについてのことだった。
もちろん、今でも夫は柚葉のことを心から愛してくれている。
柚葉自身も、それを疑ったことはない。
ただ、仕事が忙しいせいか、肌を重ねる機会は月に一度あれば良い方だった。
三十代半ばを迎えた今も、まだ女として熱を持て余す身体をしている柚葉にとって、それは少し寂しく、物足りないものでもあった。
無論、その不満を夫へ伝える気などない。
幸せであることは間違いなく、夫を困らせたいわけでも、今の暮らしを壊したいわけでもなかったからだ。
しかし、どれだけ理性で抑え込んでも、柚葉の身体の奥には間違いなく、飢餓にも似た疼きが眠っていた。
「……いけないいけない」
身体の奥に残る疼きを振り払うように、柚葉は小さく首を振った。
そして、夏希のようにすぐうつ伏せになるのではなく、施術ベッドの端へ腰掛けるように座る。
たしかに院長からは、先にうつ伏せになって待っていても構わないと言われていた。
だが、大人として、人様を背中で迎えるような真似はどうにもできない。
そういう細やかな配慮は、まだ子供な夏希には難しいのだろう。
ならば、親である自分がきちんとしておくべきだ。
そんな母としての自負と、人妻として染みついた礼儀正しさが、柚葉の背筋を自然と伸ばしていた。
「失礼します」
そうしている間に準備を終えた佐伯整体院の院長、佐伯遼が部屋へ入ってきた。
その姿を見た瞬間、柚葉は自分の格好を改めて意識してしまい、胸の奥に小さな気恥ずかしさが込み上げる。
それでも大人として取り乱すわけにはいかず、彼女は背筋を伸ばして丁寧に頭を下げた。
「先生。今日は親子共々、宜しくお願い致します」
「はは、そう固くならずに。ここは整体と言ってもマッサージがメイン。柔らかくするのが私どもの仕事ですからね」
「まあ……」
気恥ずかしさを隠すように一際礼儀正しくお辞儀する柚葉へ、遼は困ったように柔らかな笑みを浮かべ、場を和ませるような冗談を口にした。
ただ、柚葉がここまで恥ずかしくなってしまうのも仕方のないことだった。
目にかからない程度に整えられた黒髪の短髪。清潔感のある服装と、客に余計な圧を与えない穏やかな物腰。
そんな遼の年齢は、恐らく柚葉より十歳ほど若い。
そうなると柚葉にとっては、どうしても年下の若い男性として意識してしまう。
もちろん、下劣な視線を向けてくる中年男よりは遥かに良い。
けれど、だからこそ逆に、自分の晒した肌やムチムチとした身体つきを、こちらから見せ付けてしまっているようで、柚葉はますます落ち着かなくなってしまうのだった。
「せんせー! 早く早く!」
「こら夏希! なんですか、その態度は! あっ……す、すみません……」
待ちくたびれてきたのか、施術ベッドにうつ伏せになった夏希が、バタバタと足を泳がせるように動かし始める。
その遠慮のない態度を見た柚葉は、思わず母親としての声で鋭く注意してしまった。
だが、すぐにここが人前であることを思い出し、恥ずかしそうに肩を縮こまらせながら遼へ頭を下げる。
「ハハハッいえいえ良いんですよ。夏希ちゃんには待ち時間は暇で仕方ないでしょうから」
しかし、そんな親子のやり取りにも、遼は気を悪くした様子もなく穏やかに笑って流してくれた。
決して押し付けがましくなく、それでいて相手を安心させる丁寧な態度。若くして院長を任されているだけの人柄の良さが、遼の一つ一つの仕草から自然と感じられる。
夏希がすでに気を許しているのも、きっとその距離感の上手さが理由なのだろう。
「ただ少し待っていてな夏希ちゃん。お母さんを安心させるために来て貰ってるんだからね」
「はぁい……」
だからこそ、さらに待たされると言われても、夏希は不満そうに唇を尖らせるだけで、素直に足を動かすのをやめた。
そんな彼女の様子を確認してから、遼は改めて柚葉へ向き直る。
「では、施術の説明と、お母様の前で実演。その後にお母様も受けて頂く、それで宜しいですね?」
「はい……」
実は柚葉が今日この佐伯整体院を訪れたのは、自分がマッサージを受けるためではなかった。
近所で知り合った遼の整体院でマッサージを受けたいと夏希が言い出したため、母親として心配になった柚葉が、何かいやらしいことをされないか監視するつもりで付き添ってきたのが、そもそものきっかけだったのだ。
その流れで「それならお母様もどうですか?」と遼に勧められ、自分まで施術を受けることになったのは、完全に予定外ではあった。
だが、不当に疑われたにもかかわらず、遼は嫌な顔一つせず笑って流し、むしろ柚葉の不安を取り除くために丁寧な説明と実演まで提案してくれる。
そうまで気遣われてしまえば、柚葉としても断る理由を見つけられなかった。
「初めから使うわけではありませんが、夏希さんが希望したコースではこのようなオイルを使います。流石に商売上なにが入っているかまではお伝えできませんが」
「それは……当然ですね」
途中、柚葉の知識では理解しきれない説明もいくつかあった。
それでも娘のためだと思えば、聞き流すわけにはいかない。柚葉は渡された資料や遼の言葉を一つ一つ頭の中で噛み砕き、事前にネットで調べた知識と必死に照らし合わせていく。
だが、所詮は付け焼き刃の知識だ。
専門的な言葉を並べられれば、明確におかしいと断言できるほどの根拠はない。
少なくとも最低限、問題はないのではないか。
柚葉に出せる結論は、その程度の曖昧なものにしかならなかった。
「では、実際にやっていきますね。はい夏希ちゃん、足をリラックスさせて伸ばしてね」
「はいは〜い……んっ……」
「…………」
実際に実演を見ても、柚葉にはわからない部分が多過ぎた。
遼の手が夏希の膝より上に触れるたび、母親として少し落ち着かない気持ちにはなる。
だが、マッサージを受けに来ている以上、身体に触れられるのは当然であり、それをおかしいと言い出す方がどう考えても不自然だった。
しかも遼は、一つ一つの動きに対して丁寧に説明を添えてくれている。
どこをほぐしているのか、なぜそこを押すのか、夏希の身体にどんな癖があるのか。素人にもわかるよう噛み砕いて話してくれているにも関わらず、柚葉は曖昧に頷くことしかできない。
結果的に、遼が誠実に説明を重ねれば重ねるほど、黙り込んでいる柚葉の方が疑い深く、失礼な態度を取っているような時間ばかりが過ぎていった。
「……すみません先生」
だからこそ、柚葉は今度こそ気恥ずかしさを隠すためではなく、きちんと頭を下げた。
「……どうかなさいましたか?」
「私、先生がお若いのであらぬことを疑い過ぎました。先生はこれほど丁寧になさってくださっているのに、あまりにも失礼でした」
それは、施術の許可を取る時に遼から言われた、若いから疑われても仕方ないという言葉を受けての謝罪でもあった。
元より、自分が気にし過ぎなのではないかという考えは、柚葉の中にもあったのだ。
そんな中で、遼が一つ一つの施術を丁寧に説明し、夏希にも不安を与えないよう穏やかに接している姿を見続ければ、柚葉の中で疑い続けることが失礼になるのは当然だった。
「事前に言いましたが、謝罪はいりませんよ。疑われて当然だと言ってではありませんか。むしろ、そうやって娘さんを心配してあげるのは、素晴らしいと思います……よ!」
「痛っ!? いたたたた! せんせー! そこ、痛いって!?」
「お母さんが話しているのに、足をまたバタバタさせるからです」
「ごめんなさいごめんなさい! いたたたた!?」
「……まぁ」
柚葉の謝罪を重く受け取ることなく、むしろ親として当然の心配だったと笑って流してくれる遼の態度に、柚葉の中に残っていた疑いの心はすっと晴れていった。
おまけに、叱られるように足を押さえられて痛がりながらも、夏希はどこか楽しそうに笑っている。
その無邪気な娘の様子に釣られるようにして、柚葉の口元にも自然と柔らかな笑みが浮かんでいた。
「ではお母様も楽になさっていてください。うちのベッドはうつ伏せでも仰向けでもゆっくり寛げますから」
「……そうですね。そうさせて頂きます」
故に柚葉は、監視のような真似をやめた。
遼の言葉に従い、自分のために用意された施術ベッドへと戻っていく。
実際、慣れない専門用語を必死に噛み砕き、遼の説明を一つ一つ理解しようと頭を働かせていたことで、柚葉は思っていた以上に疲れていた。
それに、夏希は痛がりながらも楽しそうに笑っている。遼も変わらず穏やかで、丁寧な態度を崩さない。
ならば、自分だけがいつまでも身構えている方が、かえって失礼なのだろう。
横になれるなら、少しだけでも横になりたい。
そう考えた柚葉は、促されるまま施術ベッドに身体を預けた。
(あっ……ちょっと恥ずかしいかなと思ったけど、本当に寝やすい……)
柚葉が身体を預けた施術ベッドには、リクライニングチェアのようななだらかな曲線があった。
その形が身体にぴたりと沿うように作られているため、うつ伏せになっても胸が押し潰されて息苦しくなることがない。
むしろ、ムチムチとした身体を余計な力なく受け止められているようで、思っていた以上に楽だった。
そのせいか、ふと気を抜けばそのまま眠ってしまいそうな安堵感が、柚葉の全身を包み込んでいく。
(……ちょっとくらい、なら)
付け焼き刃の知識を手に入れるため、昨夜遅くまで調べ物をしていた疲れもあったのだろう。
心地良さに身体の芯がじんわりと緩み始め、柚葉はそっと目を閉じる。
寝るつもりはなかった。
ただ、少しだけ目を休めるだけ。
夏希もすぐ近くにいるし、遼の施術も丁寧で、今さら過度に心配する必要はないはずだ。
そう自分に言い聞かせながら、柚葉は肩の力を抜き、静かにその微睡みに身を委ねた。
***
「んおっ♡ほぉぉ……♡」
(……なに、か)
「お゛ぉっ♡ ほっぉおぉ゛ぉぉぉ♡♡♡」
(きこ……える?)
どこか遠い遠いところから、奇妙な声が響いてくるのを柚葉は感じていた。
眠りの底に沈みきっていた意識を、濁った泡のような声が少しずつ揺らしてくる。
それはひどく下品で、意味も形も崩れているはずなのに、なぜか耳の奥に絡みつくような扇情的な響きを帯びていた。
「お゛っ♡おひっ♡お゛っ♡ケツ、マンコォ……♡」
(これ、は……)
だが、それがきちんとした輪郭を結ぶことはない。
聞こえているはずなのに、声の正体を掴もうとした瞬間、意識の中でぼやけてしまう。
まるで手の指の隙間から掬い上げた水が零れ落ちるように、その声は柚葉の意識に触れては、形を持たないまま消えていった。
「……えっ……と」
そして、まるで全てが幻だったかのように、耳の奥で響いていた声がパタリと止んだ。
同時に柚葉は、自分が施術ベッドに横たわったまま、いつの間にか眠ってしまっていたことに気付く。
まだ意識はぼんやりとしている。
眠りの名残が頭の奥に薄く残り、先ほど聞こえたはずの声も、夢だったのか現実だったのか判然としない。
それでも、ここが佐伯整体院であり、自分は夏希の施術を見守るために来ていたのだということくらいは理解できていた。
「目が覚めましたか……?」
「先……生」
見ると、柚葉のすぐ横には椅子に腰掛けた遼の姿があった。
寝汗でもかいてしまったのか、身体は妙に熱く、視界もまだわずかにぼやけている。
それでも、目の前にいる相手の顔がわからなくなるほどではない。
ぼんやりとした視界の中でも、穏やかにこちらを覗き込む遼の表情はきちんと見えていた。
だが、目が覚めた以上、このまま横になっているわけにもいかない。
「おっと。そのままで良いですよ。夏希さんも寝てますしね」
「ぁ……」
起き上がろうと手に力を入れた瞬間、遼にやんわりと制される。
その言葉に導かれるように意識を向けると、仕切りの向こう側に夏希の影が見えた。
細かな様子まではわからない。
けれど、動く気配のないその姿を見る限り、どうやら彼女もまた柚葉と同じように眠りについているようだった。
「夏希さんの施術は殆ど終わりました。次は、お母様の番ですよ」
「ぁ……は、い……」
それを深く考える間もなく、遼が椅子から立ち上がり、柚葉の方へ近付いてくる。
未だに意識はぼんやりとしており、寝起きの霞が頭の奥に薄く残っているせいか、柚葉にはその行動の意味すらすぐには理解できなかった。
ただ、そういえば自分も施術を受けることになっていた。
その単純な思考だけが、遅れて浮かび上がってくる。
だから柚葉は小さく返事をしたまま、まだ熱の残る身体を施術ベッドに預け続けていた。
「では、失礼致しますね……」
「はうっ!?♡」
しかし、触れられた瞬間に走ったあまりにも予想外の感覚に、柚葉は反射的に声を上げてしまう。
(こ、これ……♡)
「随分と足が張っていますね。これはきちんと解しておかないと」
遼の手が触れたのは、柚葉のムチムチとした太ももの中でも、膝に近い場所だった。
太さや肉付きがまだ目立ちにくく、柚葉自身もそこなら比較的恥ずかしくないと思える位置。
それなのに、指先が肌を押し込んだ瞬間、身体の奥までビリリ♡と甘い痺れが走り、柚葉は自分でも驚くほど艶めいた声を漏らしてしまった。
(うそ、私、気持ち……♡)
決して柚葉は、いやらしい場所を触られているわけではない。
むしろマッサージが必要な部位の中では、比較的気にしなくていい場所のはずだった。
太ももとはいえ膝に近く、柚葉自身もそこなら恥ずかしさを抑えられると思っていた。
だからこそ、そんな場所に触れられただけで甘い声を漏らし、身体の奥を震わせてしまった自分の反応が、柚葉にはとてつもない羞恥として突き刺さった。
「んっ……!♡」
遼の手が太ももの半ばへ進むにつれ、刺激はさらに強くなっていく。
「んっ♡んんっ♡んぅ……♡」
肉付きのいい太ももには、自分でも気付かない疲労が溜まっていたのだろう。
指でじっくり押し込まれるたび、張っていた奥がほぐされていくようで、単純に気持ち良いのは事実だった。
だが、それだけではない。
押し込んでいた指が時折、肌の上を滑るように場所を変えるたび、ほぐされる心地良さとは別のものが、ビクッ♡と身体の奥を跳ねさせてくる。
それがただのマッサージの快感ではなく、女としての快楽であることは、もう誤魔化しようがなかった。
「凄く張ってますね。これはきちんと解さないと」
(先生は……やっぱり、普通にしてる……なら、私は……♡)
恐る恐る視線だけを向けると、遼の表情は夏希に施術していた時と同じように穏やかで、真面目なものだった。
いやらしく見つめてくるわけでも、柚葉の反応をからかうわけでもない。
ただ仕事として、張った筋肉を丁寧に解そうとしている。少なくとも柚葉の目には、そうとしか見えなかった。
それなのに、柚葉の身体だけが勝手に熱を持ち、太ももを押されるたびに奥から甘く震えてしまう。
ならば、この反応の原因は一つしかない。
夫にも言えず、ずっと身体の奥に押し込めてきた飢えが、若い男の指先に触れられたことで、柚葉自身の欲望として目を覚ましてしまったのだ。
「はっ……♡ふっ……♡んうぅっ……♡」
そのことに気付いた途端、柚葉は誤魔化しようもないほど顔が熱くなっていくのを自覚した。
遼のマッサージが気持ち良いことは、もう否定できない。
指が太ももの張りを押し解すたび、身体の奥から甘い痺れが滲み出して、息まで勝手に乱されてしまう。
だからこそ、今は我慢しなければならなかった。
これはただの施術で、遼は真面目に仕事をしているだけなのだ。
それなのに自分だけが勝手に興奮し、若い男の手に触れられて女の声を漏らしているなど、知られるわけにはいかない。
そんなことを悟られたら、恥ずかしくて仕方がなかった。
「あひっ!?♡」
だが、その決意はすぐさま無駄になった。
太ももを辿っていた遼の手がさらに上へ進み、尻と足の付け根に近い場所へと施術が移ったのだ。
「あっ♡そこっ……♡んんんっ!♡」
ムッチリとした、いやデカケツと呼べるほど大きな尻を支えている太ももの付け根。
その部分には想像以上に強い張りがあり、遼の指も先ほどより深く、ぐっと肉の奥へ押し込まれていく。
だが、尻に近い場所を強く押されるたび、柚葉にはまるで尻肉そのものを揉み込まれているように感じられてしまった。
太ももの付け根を解されているだけのはずなのに、ムチムチとした尻の下側まで熱を持ち、奥から甘い痺れが跳ね上がってくる。
そのせいで柚葉が受ける快楽は、先ほどまでとは比べものにならなかった。
唇を噛み締めても、喉の奥から漏れそうになる喘ぎを完全には抑え込めず、身体だけが情けなくビクビクと震えてしまう。
(お尻……♡敏感なのに……♡)
誰にも話したことはないが、実は柚葉にとって、このデカケツは秘密の性感帯だった。
大きくムッチリと肉の詰まった尻は、見た目だけなら鈍そうにすら見える。
だが実際には、指先が少し食い込むだけで奥まで甘く痺れてしまうほど、妙に敏感な場所だった。
若い頃、痴漢に触られてしまった時も、強く反抗できないまま身体だけが勝手に熱くなり、下着を濡らしてしまったことがある。
おそらくノーマルな性癖であろう夫には、恥ずかしくて打ち明けられないまま、ずっと身体の奥に押し込めてきた秘密。
そのデカケツに詰まった疼きが、尻肉に近い太ももの付け根を揉み解されることで、柚葉自身にも予想できないほど甘く膨れ上がっていた。
「ふぁ♡あっ♡あふぅぅ……♡」
「ゆっくりなさっていてくださいね」
(ぁぁぁ……♡触って欲しい……♡)
真面目に施術しているはずの遼の言葉が、今の柚葉にはどこか遠くから響いているように聞こえた。
耳では聞こえている。意味も理解している。けれど、それ以上に尻肉の奥で疼く熱が意識を奪い、柚葉の思考を下品な願望へと引きずり込んでいく。
本当は、もっと触ってほしい。
もっと強く、あの敏感なデカケツの奥まで届くように揉み解してほしい。
そんな欲求が喉元までせり上がってきているにもかかわらず、それを声に出していないだけ、今の柚葉はまだ理性的な人間でいられていた。
「はぁ……♡ぁぁ……♡んふぅぅぅ……♡♡」
この状態のままであれば、まだ問題は起きなかっただろう。
柚葉が勝手に身体を疼かせ、理性で押し留めているだけなら、それはただの施術中に起きた小さな過ちで終わったはずだった。
佐伯遼が、普通の施術師であったならば。
「……そろそろ良いか」
「んひぃいぃぃっ!!?♡♡♡」
不意に、遼の指がビキニからはみ出した尻肉をガシッと掴んできた。
それまで筋肉の張りを確かめるように丁寧に動いていた手が、明らかに違う力で、むっちりと下半身に実ったデカケツの肉へ食い込んでくる。
乱暴に鷲掴みにされた痛みが走ったはずなのに、その刺激は秘密の性感帯を直接暴かれたような悦びとなって柚葉の奥まで突き抜けた。
痛みと快楽がぐちゃりと混ざり合い、太ももから尻の奥まで甘く痺れたせいで、柚葉は自分でも信じられないほど素っ頓狂な悲鳴を上げてしまった。
「なっ、なんれぇぇぇっ……♡♡♡」
突然のことに頭が真っ白になり、柚葉は困惑しきった声を上げることしかできなかった。
先ほどまでの丁寧な施術とは明らかに違う。そう理解しているはずなのに、熱くぼやけた頭ではその異常さをきちんと言葉にできない。
そして、混乱する柚葉を置き去りにしたまま、事態はさらに進んでいった。
「ひぐっ!?♡ ひっぃいぃっ!?♡♡ らめっ♡んぅぅぅ!♡」
「こちらもきちんと解していきますね。大丈夫、痛くありませんよ」
「あっ、ちが、違くてぇっ♡あひぃいぃぃっ!!♡♡♡」
遼の手は、柚葉のデカケツを鷲掴みにするだけでは終わらなかった。
ビキニからはみ出した尻肉へ指を深く食い込ませ、ムッチリと膨らんだ形がグニィ♡と歪むほど強く掴み込むと、そのまま力任せに上下へ揺すり始めたのだ。
「おっ♡おほっ♡ふぉおおぉぉぉ!♡♡♡」
いくら尻肉が大きいとはいえ、男の力でここまで激しく揉み込まれれば、本来なら痛みの方が勝つはずだった。
だが柚葉のデカケツは、まるでその乱暴さを待っていたかのように、潰されるたび奥から甘い痺れを噴き上げてしまう。
指が尻肉へめり込み、ムッチリとした形が無様に歪むたび、押し潰された刺激は痛みになりきる前に快感へと変わり、腰の奥から背筋を伝って頭の芯まで突き抜けていった。
これまで夫にも隠してきた秘密の性感帯が、若い男の手で容赦なく抉り起こされていく。
デカケツの奥に詰まっていた疼きまで揉み潰されるようで、柚葉はもう唇を噛むことも、喉を締めて声を殺すこともできなかった。
いつしか理性はぐずぐずに崩れ、清楚な人妻の口からは、下品なオホ声が施術室いっぱいに響き渡っていた。
「これで仕上げ……です!」
「んほおぉおおぉぉぉぉおぉぉぉ!?♡♡♡♡」
遼がそう言い放つと同時に、柚葉のデカケツめがけて手を振り下ろした。
バチーン!♡と乾いた音が施術室に響き、むっちりと張った尻肉が大きく波打つように歪む。
その衝撃は尻だけに留まらず、腰の奥から背筋を突き抜け、柚葉の頭の中まで強く揺さぶった。
次の瞬間、柚葉の脳裏で真っ白な光が弾ける。
何も考えられないほどの快楽が一気に押し寄せ、視界はチカチカと明滅を繰り返し、柚葉の口からは舌がだらしなく突き出された。
口の端から涎まで垂らしながら、清楚な人妻だったはずの顔を無様に蕩けさせ、柚葉はただ尻肉を叩かれただけで絶頂にまで昇り詰めてしまったのだ。
「あおおぉぉぉぉ……♡♡♡」
長い間、夫にも言えず身体の奥へ押し込めてきた官能が弾け、柚葉の身体がガクン♡と大きく跳ねた。
直後、全身から力が抜け、糸が切れたように施術ベッドへ崩れ落ちる。
あまりの快楽に、意識が半ば白く飛んでしまったのだ。
それでも絶頂の余波だけは止まらず、腰が痙攣した拍子に、秘所からぶしゅっ♡と潮が噴き出した。
迸った淫らな飛沫は施術着を濡らし、柚葉の股間に大きなシミを作り出してしまった。
(こ、こんなの……♡ぜったいおかしい、のにぃ……♡♡♡)
一度は遼を信頼したとはいえ、さすがに今の状況が普通ではないことくらい柚葉にも分かっていた。
途中からの遼の手つきは、明らかに施術の範囲を越えている。
張りを解すためのものではなく、柚葉が隠してきたデカケツの弱さを暴き、その奥に溜め込まれていた疼きまで引きずり出すようなやり方だった。
拒否しなければならない。
そう思う理性は、まだ辛うじて残っている。
だが、尻肉だけで絶頂させられた身体は快楽の余波に痺れ切っており、喉から出てくるのは言葉ではなく、情けなく甘い吐息ばかり。
おかしいと口に出す機会を奪われているどころか、もはや身を起こすことすらできない。
柚葉は施術ベッドにぐったりと身体を預けたまま、まだ疼き続ける尻の感覚に震えるしかなかった。
「ハハッお母様。いや奥さん。随分気持ち良さそうだったな」
「ひぅ!?♡」
そんな柚葉に追い打ちをかけるように、遼の手が再びデカケツの肉を掴んできた。
ただ指が食い込んだだけ。
それだけのはずなのに、絶頂の余韻で過敏になり切った尻肉から甘い痺れがぶり返し、柚葉の喉から卑猥な悲鳴が弾ける。
反射的に腰が跳ね、その動きに合わせて掴まれた肉が男の掌の中でぷるぷる♡と震えた。
そして何より、遼の口調は先ほどまでとは明らかに違っていた。
穏やかで丁寧な施術士の顔はもうない。
柚葉をお母様ではなく奥さんと呼び直し、愉しげに見下ろしてくるその声こそが、きっと佐伯遼という男の本性なのだろう。
「こ、こんにゃ……こと……ゆるさ、んほぉぉぉ!?♡♡♡」
回らない舌を必死に動かし、どうにか抗議の言葉を絞り出そうとした柚葉の声が、途中で下品に裏返った。
施術着の中へスルリと手を滑り込ませた遼が、柚葉のデカケツの中でも最も敏感で、最も知られたくなかった弱点、アナルへ二本の指を突き入れたのだ。
尻肉を揉まれるだけでも絶頂してしまうほど敏感な柚葉にとって、その奥に隠れたアナルは、触れられることすら想像したくないほど危険地帯だ。
だが、柚葉の知らない間に潤滑油のようなものが塗り込まれていたそこは、抵抗する間もなくぬるりと開き、遼の指をあまりにも簡単に咥え込んでしまう。
夫にすら晒したことのない、デカケツの一番奥に隠していた禁忌の穴。
そこを暴かれた瞬間、柚葉の抗議は完全に潰れ、怒りの言葉はアナルを突かれた人妻の無様な喘ぎ声へと変わってしまっていた。
「さっきローションを塗り込んだ時にも思ったが、随分下品なアナルしてるな奥さん」
「んほぉ!?♡♡♡ ゆび、じゅぼじゅぼしなしゃいでぇぇぇぇ!?♡♡♡」
今の柚葉の異変は、なにも彼女がデカケツの快楽に飢えた淫乱だったからだけではない。
施術前に出された飲み物には、疲れた柚葉の意識を深く沈めるための睡眠薬が仕込まれていた。
そして彼女が眠っている間に、そのムチムチとした身体にはたっぷりと媚薬オイルが塗り込まれていたのだ。
目覚めた時に感じた異様な熱さ。
妙にぼやけた視界。
ただ太ももを押されただけで走った甘い痺れ。
そして、本来なら固く閉じているはずのアナルが、遼の二本指をぬるりと簡単に咥え込んでしまった理由。
それら全ては、柚葉の知らぬ間に尻肉の奥まで染み込まされた媚薬オイルのせいだった。
「らめっ♡らめっ♡おじり、ごわれぇぇぇ!?♡♡♡」
しかし、それを余裕のない柚葉が気付けるはずもなかった。
今の彼女の思考を占めているのは、尻の奥で二本の指を咥え込み、じゅぼじゅぼ♡と下品な音を立てながら弄られているアナルの感覚だけだ。
指が抜けるたびに穴の内側が名残を追うように疼き、突き戻されるたびに奥まで甘い衝撃が弾ける。
媚薬オイルで熱を持ったアナルは、拒むどころか自分から指に絡みつくように蠢き、柚葉の理性を尻の穴からぐずぐずに溶かしていった。
「んほぉぉぉぉぉぉ!?♡♡♡」
そうしている間に、強烈な快楽に翻弄された柚葉はまたも絶頂に昇り詰めてしまった。
尻肉を叩かれて絶頂してから、まだ五分と経っていない。
それなのに、アナルを二本の指でじゅぼじゅぼ♡と責められただけで、柚葉の身体はあっけなく二度目の絶頂を迎えてしまったのだ。
その早すぎる絶頂は、媚薬オイルの効果だけでは説明しきれない。
大きなデカケツの奥に隠していたアナルが、元からどれほど敏感で、どれほど下品な快楽を溜め込んでいたのか。
柚葉自身が認めるより先に、その身体が絶頂という形で雄弁に証明してしまっていた。
「ふふふ……」
「ほぉ!?♡♡♡ は、あぁぁぁ……♡」
無意識に吸い付いていたアナルから、遼の指がぬるりと引き抜かれる。
ただ抜かれただけだというのに、媚薬オイルで蕩けた穴は名残を追うようにきゅうっと窄まり、柚葉の身体はまたもビクンッ♡と情けなく震えてしまった。
二度目の絶頂で完全に力が抜けた柚葉は、抵抗するどころか身じろぎすることもできず、そのまま施術ベッドへぐったりと沈み込む。
しかし、柚葉にゆっくりしている暇などなかった。
遼が柚葉を責める手を止めたのには理由があるのだ。
「母娘で変わらないな!」
「っ!?♡♡♡」
一歩離れた遼が、仕切りを取り払うように動かした。
その向こうにいたものを見た瞬間、快楽に蕩けていた柚葉の目が大きく見開かれる。
「おほぉ……♡♡♡」
そこには、柚葉と同じように施術ベッドへ身体を投げ出した夏希の姿があった。
だが、今の夏希は普通の状態ではない。
日焼けした小麦肌は上気して赤く染まり、虚空を見つめる瞳は潤んだまま蕩けきっている。
スレンダーな身体をぐったりと施術ベッドに預ける様は普段のボーイッシュな快活さなど見る影もなく、口元からはだらしない吐息ばかりが漏れていた。
そして何より、引き締まった身体に不釣り合いな巨尻だけが、柚葉のデカケツと同じように熱を持って無様に晒されている。
その姿は遼の言う通り、今の柚葉と嫌になるほど似通っていた。
「う、そ……♡」
その姿にショックを受けながらも、柚葉は立ち上がって駆け寄ることすらできなかった。
もちろん、先ほどまで受け続けた快楽の余波で全身から力が抜け、腰が砕けたようになっていることも原因ではある。
だが、それだけではない。
施術ベッドの上に淫らに倒れている夏希の姿が、あまりにも幸せそうに見えてしまったのだ。
助けなければならない。母親なら、すぐにでも夏希を抱き起こして守らなければならない。
そう思う一方で、蕩けきった顔で甘い吐息を漏らす娘の姿は、否定しようのない快楽に満たされているようにも見えてしまう。
そのせいで柚葉は、一瞬だけ、どちらを選ぶべきなのか分からなくなってしまった。
「ふぁ……?」
「あっ……」
だから柚葉は、見てしまうことになる。
もはや引き返せない位置まで、彼女たち親子が転がり落ちてしまっている事実を。
「あ、ははぁ……♡お母さん、私と一緒だぁ……♡」
「……え? ま、さか……」
目を覚ました夏希の視線が柚葉を捉えた瞬間、彼女は蕩けきった顔でふにゃりと笑った。
そこに、母親の淫らな姿を見た驚きは一切ない。
頬を赤く染め、潤んだ瞳を細めながら、ただ嬉しそうに、無防備な声で笑っている。
まるで、大好きな母親が同じ場所まで落ちてきてくれたことを、心から喜んでいるように。
その反応を見た瞬間、柚葉は察してしまった。
「お母さんも一緒にせんせぇにぃ……♡んほぉ!?♡♡♡」
「まったく。余計なことを口に出すんじゃない」
「ぁ……ぁぁぁ……」
夏希は、今日初めて堕とされたわけではない。
余計なことを言って注意される。
そのやり取りは、柚葉が寝てしまう前に見ていた二人の姿と何も変わらなかった。
あの時は、落ち着きのない夏希を遼が軽くたしなめているだけに見えていた。
だが、違ったのだ。
そこにあったのは、二人の気安さなどではない。
柚葉と同じようにデカケツを叩かれて下品な悲鳴を上げる夏希と、それを当然のように注意する遼。
柚葉が微笑ましいものとして受け取っていたあのやり取り自体が、最初から、主人と奴隷の戯れだったのだ。
「いやぁ……本当にすみませんねぇ奥さん」
「くふぅ……♡」
「ぁぁ……ダメ……」
夏希を乗せた施術ベッドを引き摺りながら、遼がゆっくりと近付いてくる。
迫りくる悪鬼のような男と、近付くほどに鮮明になる夏希の艶姿。
逃げなければならないという理性と、同じ快楽に溺れた姿を見せつけられることで疼きをぶり返す身体が、柚葉の中でぐちゃぐちゃに絡み合っていく。
紅潮した顔を蕩けさせ、口元を緩ませたまま、快楽の余韻に身を投げ出している夏希。
その姿は間違いなく、すぐにでも守らなければならないものだった。
それなのに、柚葉の身体は夏希の乱れきった姿を見るほどに熱を持ち、自分もまた、もっと同じように責められたいと奥から疼いてしまう。
拒まなければならない。
けれど、もっと欲しい。
その相反する感情に挟まれた柚葉は混乱を極め、力なく首を振ることしかできなかった。
やがて二つの施術ベッドは横並びにされ、親子は逃げ場もなく、同じ場所へ並べられてしまった。
「この子はね。今日が初めてじゃないんですよ。最初は二週間前でしたかね」
「ふぁ……♡」
「二週……間……♡」
親子それぞれのデカケツを撫でながら、遼は何でもないことのように二週間前のことを語り出した。
それは、夏希が初めて遼と出会った日の話だ。
夏希が遼に声を掛けられ、軽いお試しのつもりで受けることになったマッサージ。
だが、初めての施術で夏希は今の柚葉と同じように媚薬オイルを塗り込まれ、尻肉の奥に眠っていた下品な快楽を引きずり出されてしまったのだ。
それからも夏希は何度も呼び出され、施術という名目でデカケツの快楽を刻み込まれていった。
最初は戸惑い、恥ずかしがり、抵抗する素振りもあったのだろう。
だが、二週間という時間は、若く未熟な彼女の身体に快楽を覚えさせるには十分すぎた。
そして今や夏希は、母親の前でも蕩けた声を漏らすほど、完全に堕ち切っていた。
「そしたら奥さんも絶対欲求不満だと聞きましてね。だから夏希に貴女も調教してあげて欲しいと頼まれたんです」
「ぁぁ……♡♡だめ、またお尻の穴を擦ったらぁ……♡♡♡」
遼から語られるものは信じ難い内容だったはずなのに、その衝撃は柚葉の頭の中で形になる前に崩れていく。
娘のことも、自分が置かれた状況も、考えなければならないことはいくらでもある。
だが、柚葉は遼の指が再びアナルを捉え、入口を擦ってきたことで、まともに聞くことすらできなくなってしまっていた。
媚薬に狂わされているだけなのか、それとも元から自分の身体がここまで下品だったのか、もう柚葉には区別がつかない。
ただ、これ以上お尻の穴を弄られたら、残っている理性まで溶け落ちてしまう。
そう分かっているのに、逃げたいという恐怖の奥で、もっと奥まで触れられることを待っている自分がいる。
その期待まで混じった危機感だけが、今の柚葉に残された唯一まともな認識だった。
「ああちなみに奥さんが滅茶苦茶に喘いでアナルアクメした映像は撮ってありますんで、逆らわないでください」
「ぁぁぁ……♡もう、ゆるし……」
こんな脅しの言葉さえ、今の柚葉には恐怖だけでなく、どこか逃げ道のようにも聞こえてしまった。
脅されているから逆らえない。
映像を撮られているから、言うことを聞くしかない。
そう考えてしまえば、これ以上抵抗できない自分の弱さを、ほんの少しだけ見ないふりできる気がしてしまう。
もはや柚葉には、嫌だという拒否の言葉もまともに出せなかった。
ただ、これ以上狂わさないで。許して。と、弱々しく懇願するだけだ。
だが、それでは遼は許さない。
「ね?」
「んほぉ!?♡♡♡」
「おほぉ!?♡♡♡」
返事を求めるような短い声と同時に、柚葉と夏希のアナルへ指が深く沈み込んだ。
ズブッ♡と奥まで押し込まれた瞬間、二人の腰が揃って跳ね、喉の奥から下品な嬌声が弾ける。
その声は、遼に逆らわないと誓う返事のようになってしまっていた。
こうして彼女たちの生活は変わった。
「あああ……こんな所……誰かに見られたら……♡♡♡」
例えば、ある日。
柚葉は夏希と共に、深夜になってから遼に呼び出された。
夫が出張で家を空けている今なら大丈夫だろう。
そう言われてしまえば、柚葉には断る理由を見つけられなかった。
そして今、柚葉と夏希は町中を全裸で歩かされていた。
「あぁすっご……♡からだ、あつくなるぅ……♡」
「だめ、そんなこと言っちゃ……んんっ♡」
夜気に晒された肌は冷えていくはずなのに、羞恥と興奮のせいで嫌でも熱を帯びていく。
隠すもののない胸。剥き出しの腰つき。そして何より、一歩進むたびに艶めかしく揺れる親子それぞれのデカケツ。
深夜とはいえ、ここは外だ。
誰かが通りかかれば、柚葉と夏希が揃って全裸で歩かされている姿を見られてしまう。
その危うさに夏希は蕩けた声を漏らしているが、柚葉はまだ恐怖と羞恥の方が勝っていた。
けれど、強張った身体の奥では、外を歩かされているという異常な状況そのものが、じわじわといやらしい熱へ変わり始めていた。
「こ、こんな……♡あぁぁぁ……♡」
さらに別の夜。
夏希に比べてまだ躾が足りないと告げられた柚葉は、再び全裸での露出調教を命じられていた。
だが、今回与えられた躾は、ただ裸を晒すだけでは終わらない。
「さぁ歩きなさい」
「ひぃ……♡ひ、引っ張らないでぇ……♡」
柚葉の首には、冷たい首輪が嵌められていた。
そこから伸びるリードの先は遼の手に握られ、少し力を込められるだけで、柚葉の身体は情けなく前へ引かれてしまう。
立ち上がることは許されないまま、全裸の柚葉は手と膝を地面につき、四つん這いの姿勢で進んでいると、下半身に実ったデカケツを無様に揺らしてしまう。
柚葉は人として連れ歩かれているのではない。
首輪を付けられ、リードで操られ、ペットとして地面を這う姿を晒されているのだ。
(こんな……♡こんな格好させられてるのにぃ……♡♡♡)
屈辱、いやもはや無様とすら言うべき格好。
だというのに、その惨めさを理解すればするほど、柚葉の秘所は熱く疼いてしまい、身体の奥からはぬるぬると愛液が溢れ、餌を前にした犬が涎を垂らすように、股間からポタポタと地面へ滴っていく。
さらに、その疼きに釣られるようにして、柚葉のデカケツが無意識に左右へ揺れ始めた。
リードを引かれて前へ進むたび、腰が勝手にくねり、下半身に実った尻肉がむっちりと遅れて揺れる。
汗ばんだ肉同士がぶつかり合い、ぬちゅ♡ぱちゅ♡と湿った音が夜の空気に混ざっていく。
その音を聞くたびに、柚葉は自分がどれほど無様な姿で歩かされているのかを思い知らされ、羞恥で震えながらも、さらに奥を熱く疼かせてしまうのだった。
「あひぃぃいぃいぃぃ!?♡♡♡」
無論、躾が必要なのは柚葉だけではない。
その日、佐伯整体院の奥にある一室では、夏希が卑猥な悲鳴を上げていた。
遼は釣った魚を放置する男ではなかった。
一度堕とした獲物にも、きちんと餌を与え、躾け直し、もっと下品な身体へ育てていく飼育員なのだ。
「ご、ごめんな、あひいぃい!?♡♡♡ ごめ、んひぃいぃぃぃぃ!?♡♡♡」
普通のベッドの上でうつ伏せにされた夏希は、腰を高く持ち上げられ、デカケツを突き出す無様な姿勢を取らされていた。
謝ろうと口を開くたび、バチーン!♡と激しい音が部屋の中に響き渡る。
遼の手が容赦なく振り下ろされ、張り詰めた尻肉を打ち据えるたび、夏希の言葉は途中で悲鳴へと変わってしまうのだ。
まるでそのデカケツそのものを楽器にしているかのように、遼はデカケツを打ち鳴らしていく。
叩かれるたびに尻肉は大きく波打ち、夏希の喉からは反省の言葉ではなく、躾けられることへの喜びに満ちた下品な嬌声ばかりが零れていた。
「さぁ反省しましたか?」
「は、はいぃぃぃ……♡しぇんしぇ……♡かってに、あなにぃして、ごめんひゃいぃぃ……♡♡♡」
やがて遼が手を止めると、夏希はようやく謝罪の言葉を口にすることができた。
それまで何度も何度も打ち据えられたデカケツは、熱を帯びて真っ赤に染まり、元から大きな尻肉がさらに腫れ上がったように膨らんでいる。
夏希の罪は勝手にアナルでオナニーをしただけ。
普通なら、誰に謝る必要もない行為のはずだった。
だが、今の夏希にとって、そのアナルはもう自分だけのものではない。
遼に開発され、遼に躾けられ、遼の許可があって初めて快楽を与えられる、主人の所有物であるアナルだ。
だからこそ、勝手に指を入れ、勝手に喘ぎ、勝手に気持ち良くなろうとしたことは、夏希にとって明確な罪だったのだ。
その罰をデカケツへ叩き込まれ、反省の言葉を搾り出されるほどに、夏希と遼の主従関係はすでに深く、強固なものへ変わり果てていた。
***
「さて、では始めましょうか」
だからこそ、この日が来てしまった。
「んぉ♡はぃ……♡」
「じゅんび、でびでまずぅぅ……♡」
本来なら、とっくに灯りの落ちているはずの夜の佐伯整体院。
その奥の一室に、二匹の淫らなデカケツのメスが並べられていた。
柚葉と夏希。
それぞれ別の生活と、帰るべき場所を持っていたはずの女たち。
今日をもって、二人は本当の意味で女からメスへと成り下がる。
そのために、この夜の整体院へ連れてこられていたのだ。
「んぉ……♡じゃあわだじからいぎまずねぇ……♡」
そう言って先に前へ出たのは、夏希だった。
しかし、その顔はもう普段の彼女のものではない。
鼻にはフック状の器具が掛けられ、上へ引き上げられた鼻孔が醜く広がり、見事な豚鼻を晒していた。
普通なら泣いて拒むような尊厳破壊の器具。
だが今の夏希は、それすら主人が望むなら当然のように受け入れ、むしろ自分から見せにいくペットの顔をしている。
かつての健康的で明るい様子は、そこには欠片も残っていない。
あるのは、鼻フックで顔を歪められても喜んで主人の前に進み出る下品なメスの姿だけだった。
「しぇんぱぁい♡わたし、しぇんぱいのこと、すき、だったんでぶよぉ?」
遼の用意したカメラの前でお座りしながら、夏希は鼻フックで歪められた豚鼻を晒して語り始めた。
始まったのだ。
今までの自分との別れと、堕落へ続く未来への道が。
「でも、いまはどーでもいいでぶ。だってしぇんしぇのほうがぁ♡んお゛っ!♡♡ いっぱいデカゲツ、かわいがってぐれまずからぁぁぁ♡♡♡」
語っている途中で我慢できなくなったのか、夏希は遼の足へデカケツの割れ目を押し付け、淫らに腰を振り始めた。
カメラの前で想い人へ別れを告げている最中だというのに、もうその意識は長く続かない。
鼻フックで顔を歪め、豚鼻を晒しながら、デカケツだけは主人の足に擦りつけて、与えられた快楽を貪ろうとしている。
勝手なオナニーを禁じられた夏希は、こうして遼の身体を使わせてもらうことで気持ち良くなる方法を覚え込まされていた。
自分の指で勝手に穴を弄ることは許されない。
けれど、主人の身体に尻を擦りつけ、許された形で快楽を求めることならできる。
まるでペットがトイレの場所を覚えるように、夏希は主人に許された快楽を覚えてしまっていたのだ。
「しぇんしぇぇぇ♡♡♡しぇんしぇぇぇ♡♡♡」
「ハァ……♡つぎは、私の番です……♡」
もはやビデオレターのことも忘れ、主人に甘えるだけになってしまった夏希を助けるように、柚葉がカメラの前へ姿を現した。
だが、その行動に誰かを守ろうとする気持ちなど欠片もない。
夏希の代わりに場を繋ぐためでも、壊れた彼女を庇うためでもない。
ただ、自分の番が来たのだと理解したメスが、疼きに耐えきれず前へ出ただけだった。
「あなた……♡私、先生のペットにならせて頂きます……♡」
その証拠に、潤んだ目はカメラの向こうではなく遼を追っていた。
熱に浮かされた吐息にも、これから夫へ何を語るべきかという迷いはない。
あるのは、早く自分も可愛がられたいという欲望だけだ。
それでも遼の望みを果たすため、柚葉はゆっくりと後ろを向き、デカケツをカメラへ突き出した。
「みてぇあなたぁ♡私のアナルマンコぉ♡♡先生にいっぱい気持ち良くほじくられてぇ♡こんなふっといのが入るようになったのぉ♡」
見せ付けるように腰を回し、柚葉は肉感の詰まったデカケツで大きく円を描く。
ムッチリとした尻肉が艶めかしく揺れ、その中心にあるアナルには、あまりにも太いバイブが深々と突き刺さっていた。
その太さは、恐らく柚葉の夫の肉棒よりもずっと太い。
かつてなら受け入れるどころか、想像することすらできなかったはずの太さ。
だが今の柚葉のアナルは、それを奥まで咥え込み、抜け落ちないように締め付けるほど、遼の手で下品に開発されてしまっていた。
「今夜から私たち、先生におちんぽ入れて貰えるの♡先生のおちんぽってこのバイブより太いの♡はやく、欲しくって♡私、おまんこ汁が止まらないのぉ♡」
まるで物乞いのように遼の足へ縋りつき、柚葉はバイブを咥え込んだデカケツを振り続けていた。
夫に向けた別れの報告でありながら、そこには謝罪も後悔もない。むしろ、これから自分がどれほど下品に可愛がられるのかを見せびらかすように、柚葉は尻を揺らし、アナルに刺さったバイブをわざと卑猥に見せ付けている。
かつて夫だけの妻だった女が、夫のためではなく、主人のために自分の堕ちた姿を晒している。
その事実こそが、柚葉から夫への最後の返事だった。
夫への想いも、かつて纏っていた清楚な雰囲気も、もうそこには欠片も残っていない。
あるのは、秘め続けていたデカケツの欲望に完全に呑まれ、主人のおちんぽを欲しがって尻を振る、下品なメスへ成り下がった柚葉の姿だけだった。
「しぇんしぇはやくぅ♡はやくぅ♡」
「先生♡私のアナルマンコも早く、可愛がってくださいぃぃ♡♡」
欲望に満ちた宴の始まりを、カメラは余すことなく捉えていく。
そこに映っていたのは、かつて帰る場所を持っていたはずの女たちが、完全に別の生き物へ変わり果てていく姿だった。
だが、この映像がそれぞれの想い人のもとへ届いた頃には、佐伯整体院はすでに人知れず閉院していた。
院長であった佐伯遼の行方も、柚葉と夏希の消息も分からない。
親子の失踪には何らかの事情があったとされているが、その真相が明らかになることはなかった。