俺は学校に侵入してきたテロリストを倒して英雄になりたかった 作:お肉大好き 真
俺は、公立高校に通う高校3年生。最近欲しいものとかやりたい事が無いのが悩み。
そんな俺だが、一つだけ隠し事がある。絶対にその時が来るまではバレてはいけない隠し事があった。
男子なら絶対一度は考えた事があるはずだ。
俺は英雄になりたかった。
なぜ過去形なのかって?バレてはいけないんじゃないのかって?
まあ、男の子だっていつかは男になるって事だよ。
あの朝はどこまでも続く澄み切った空だったのをよく覚えている。
???「おはようございます。」
朝から無駄にうるさいこの男は俺の数少ない友人の純也。
俺「どちら様ですか?」
???「その寝癖どうなってんねん」
俺「人違いだと思うんですけど大丈夫ですか?」
???「おニューの靴はいちゃった」
俺「信号赤になってますけど行かなくてもいいですか?」
???「ちょ、俺を殺す気かよw」
こんな噛み合わない会話を10分位していると純也の高校の校門が見えてくるのだが今日は一味違った。
中学生二人が一人の子を汚い水溜りで土下座させていた。
俺は遅刻したくなかったから、無視する予定だった。
ところが純也が中学生に注意をし始めた。
意外かもしれないが純也は一見テンション高めの良いやつだが俺と友達になれるくらいのカスだ。
上っ面だけは良いから中学の時に委員長になったこともあるが、仕事を全部後輩の真面目な女の子の副委員長に任せて、
自分から他の委員会から仕事をもらってきて自分だけの評価を上げていたカスだ。勿論そんな量の仕事を後輩がこなせる訳ないのだが、できなければ罵倒+色々嫌がらせ+遅れた原因を後輩のせいにして内申downのトリプルパンチで飼い殺していた。
てか冷静に考えると純也エグいな。
閑話休題
勿論毎朝遅刻ギリギリで登校してたから俺は止まる気はなかったが狭い道で純也と中学生が邪魔で通れそうになかった。
その時は純也が金に困ってるって聞いたてたから脅して中坊相手に恐喝でもするのかと思っていた。そんな悠長なことを考えてた俺をぶん殴ってやりたい。
純也「ちょっとお兄ちゃんたち何やってるのかな?」
中坊1「関係ないだろ黙ってろよw」
中坊2「もしかして同じ目に会いたいんじゃねw?」
純也「まあまあ、そんな興奮しないでよ。君んら〇〇中学の子でしょ?俺もそこ出身でさ、▲▲先生元気?」
俺と純也は同じ中学出身で勿論〇〇中学出身なんて嘘だ。▲▲先生は純也が部活のバスケであった怖そうな先生だ。
純也「俺さあの先生と仲良くてさ、最近あったんだけど、なんかイジメがあって困ってるらしいんだよねー。君んらなんか知ってる?」
中坊1「いや、ちょっと自分ら知らないです。」
純也「そうなんだ。あっ。そういえば最近遅刻も多くて困ってるって言ってたっけ?君たち時間は大丈夫なの?」
中坊2「気づいたら、もう遅刻しそうです。もう行きますね。」
純也「そうなんだ。でもその黙ってる君の制服汚れてるよね?そのままじゃ登校できないでしょ?俺が▲▲先生に男子生徒3人のうち一人だけ制服を着たままで水溜りで土下座させられてたって連絡してあげるからここで待っててよ。今先生読んであげるから。」
中坊1、2「ふざけんなよ。そんな事言って証拠はあんのかよ。どうせねえだろ。」
あーあ。こいつら馬鹿すぎんだろwなんて思ってたらいきなり純也が倒れた。その場にいた全員が一瞬固まったが一人だけ動いてる奴がいた。土下座させられてた彼だった。純也にタックルしてそのまま押し倒していたのだ。あまりに唐突で純也も抵抗すらできてなかった。
中坊1「おい早く逃げるぞ」
中坊は無駄に早い逃げ足でその場から立ち去った。
純也「いってえなコラ?こっちはお前の事助けてやろうとしてたんだぜ?」
中坊3「ありがた迷惑なんだよ。」
ここでもう一回中坊が純也を殴ろうとしたので俺が後ろからはがいじめにした。
俺「まあまあ、落ち着いて。俺たちは本当に君の事を思っての行動なんだ。」
中坊3「それがありがた迷惑だって言ってるんだよ。」
俺「まあまあ、仮にそうだとしても俺たちは君の為に遅刻までしてるんだ。思ってなくてもありがとうの一言はあって然るべきでしょ?」
中坊3「ほ、本当ですか?それはご迷惑をおかけしました。」
俺「だから、ありがとうって一言言えば良いんだって。」
中坊3「ありがとうございます。」
俺「どういたしまして。そう言えば制服どうする?」
中坊3「その、。一応家にあるので一度家に帰ります。」
俺「うん。君のことは分かった。けど俺が聞いたのは純也なんだよね。」
中坊3「えっ」
純也「君さ、この制服見てどう思うかな?この制服みた俺の家族はどう思うかな?」
中坊3「そ、その御免なさい。」
純也「俺どう思うかなって聞いてるんだけど聞こえてないのかな?」
中坊3「その、悲しくなると思います。」
俺「その汚れは家でちゃんと洗わないとどうしようもないしなあ。家帰る?」
純也「高校はどうでも良いけど家に母親いるし、この制服親戚からの貰い物で母親悲しむからダメだ。お前んち行くのは?」
俺「俺の家遠いし、その汚れ乾いちゃったら落ちないしダメだろ。誰かこの時間に家入れてくれる友達いる?」
中坊3「あの、よかったら僕のうち来ませんか?」
俺「純也どうする?」
純也「でもこいつ俺のこと殴ってきたしなあ。そんな奴とあんま関わりたくないしなあ。」
中坊3「本当に御免なさい。お詫びさせて下さい。」
純也「でもなあ」
俺「まあ、気持ちもわかるけどここまで言ってくれるんだし、受けてあがたら?」
純也「じゃあ、お願いします。」
これが俺たちと中坊との初めての邂逅だった。