クエスト、探すのに手間な素材を探し回って見つけたら降りて、これを繰り返しながら目指すは中層まで。
そんなにたくさんの敵を倒すわけでもないから、正直うまみの少ないクエストだというのは否定できない。ダンジョンでとれる植物、モンスターの素材、クエストの説明では香辛料の素材らしく、どうやらそれで新しい味のジャガ丸君を作るのだとか。
……絶対成功させる。私は、命を懸けて成し遂げる
少ないけども、じゃが丸くん愛好家アイズさんにとってはまさにグランドクエスト。めらめらと燃える想いを静かな瞳に込めて、更には報酬の試食が楽しみ過ぎるのかどこか浮ついている。
ジャガ丸君にこじつければ本当に何でもしてしまいそうだ。アイズさんのまっすぐな部分はすごく美点ではあると思うけど同時に少し危うい、主に騙されそうな意味で
とまあ、そんな経緯で僕とアイズさんは現在5層、モルドさん達とよくわからないやり取りがあったけど、もう特に気にしない。どうでもいいことだろう
今は、アイズさんと二人きりの時間を楽しみたい。下心ありナノは否定しない。だって、それはきっとお互い様なことだ。それが人相手か食かどうか、その程度でしかない
「……ベル」
「あ、はい」
「手が止まってるよ。どうしたの?」
「……あぁ、いえなんでも。少し、幸せをかみしめていただけで
「?」
ダンジョンの中、実にのんきなことだ。でも、実際何も問題はない。上層なんてアイズさんにとっては散歩程度の場所だし、僕も同様に問題ない場所。だから何も気がねなく平穏な時間が流れている。僕が植物を集め、アイズさんが適当にモンスターを狩りながら、退屈をしないように会話を弾ませる。
たあいもない会話、けどそれが異中の相手であれば値千金だ
「ベル、もう終わった?」
「あと少し、はい……これで量は足ります。じゃあ、次はもう一つ下に」
「そうか、順調だね」
「はい……あ、お水どうぞ」
弾ませる、というにはなんとも味気ない会話。けど、アイズさんを相手にして会話が自然と出てくるならいい傾向だ。
好きな人と一緒の時間を過ごす。それだけで十分、満たされるものはある
「……ん、ありがとう」
「ああ、返さなくて結構……もう口にしたんですから、貰ってください」
「……そう」
返そうとした水再び口へ、喉が渇いていたのかごくごくと飲み続ける。なんでもない仕草、水を飲むしぐさ一つにとっても視線が向いてしまう。
……いけない、いきすぎると変態だと思われるッ
少し浮かれすぎているのだろう。いけないいけない、平常心を保たないと
深呼吸、息を整え用意を確かめる。収集品を納め、次の目的へと移行する。
「じゃあ、いきましょうか……えっと、次は10層で」
「……う……くっ」
……ザザッ
「いくつかモンスターを倒します。そこで……って、あれ」
アイズさんは?僕は辺りを見渡す。周りは入りくんだ洞窟の迷路、人が姿を消すには容易な
……どうしたんだろう、急に
離れた。でもなぜ、もしかして何かモンスターでも見つけて
「あの、アイズさん!」
呼び声、だけど反響音を繰り返すだけで、返事は無い。
いったいどこへ行ったのか、探そうかと思ったけど、無暗に動くとはぐれてしまいかねない。
「……ぼくが、目を離したからかな」
「ベル」
「!」
いた、斜めから聞こえた声に振り向く。アイズさんは、なんだか呼吸を乱していて、少し走ってきたのだろうか?
もしかして、はぐれたと思って辺りを走り回って僕を探していたのだろうか。なら、それは悪いことをした
「……その、急に」
「ごめんなさい、僕が目を離したせいで。気を付けますね」
「……うん、そう思ってくれるんだ。なら」
「なら?」
もじもじと、どこかよそよそしい。少し近づくと、ザザっと強く後ろへ下がった。
「?」
「い、いまは……汗、かいてるから」
「……そ、そうですか」
顔赤らめて、少しドキッとなってしまった。恥ずかしがっているアイズさん、なんとも貴重な姿を見てしまった。
……女の子だから、匂いは気にするんだよね
「……えっと、その……あ、喉かわいてますよね」
「え……それは、うん」
「その、これどうぞ……のこり、アイズさんが貰ってください。どのみち、口をつけてますから」
伸ばした手、恐る恐る受け取り、そしてまた一口二口と水を飲んだ。どうやら結構乾いていたみたいで、少し落ち着いてくれた。
「……じゃあ、いきますか」
うなずく、後ろを歩くアイズさんと僕の間には少しばかり距離が開いていて、すこしばかりこの距離感がもどかしいけどそれは我慢だ。
デリカシーに気を張らう。男ならそれぐらい
× × ×
何事もなく進む探索、そこは中層のリヴィラの手前、無機質な岩壁に沿って進む道行きにはミノタウロスやヘルハウンドがちらほらと、前に立つ僕が戦い難なく敵は退けられるが
……なんだか、おかしい
敵の流れ、そういったものじゃない。戦いながら、僕の注意は後ろで後衛を任しているアイズさんに向いてしまう。
動きがぎこちない。妙に、踏み込みが浅い。何か、苦しんで耐えているような
……なんだろう、なにか体に異常が
「……ぁ……はぁ……んッ、あぁ…………ベル、ごめん先に」
行っていてと、まさかアイズさんがこんなに弱ってるなんて
もしかして、知らないうちに何か状態異常に、そういえば上層で毒の鱗粉を何回か貰っていたから、あれで何か異常が?でも一級冒険者のアイズさんが、まさか
「……駄目です、離れませんッ」
「!」
「……アイズさん、来てください」
手を引く、僕が走るとアイズさんは引っ張られるようになんとか走って、走る足がおぼつかない。やっぱり、弱っているんだ
血色のいい頬は妙に赤みがかかって、どこか苦しさを噛みしめている。足もプルプルと震えて、もした立つので必死なのか
「……アイズさん」
「ベル、お願い……一人に……キャッ!!」
判断は素早くなければいけない。僕はアイズさんを背中に背負い、一気にその場を走り抜ける。リヴィラにいけば人に看てもらえる。悪路を駆け抜け、落盤した穴を飛び越え坂を駆け降りたり、ダンッダンッと衝撃を身に受けながら一気に下を目指す。
「だ、だめ……ゆらさ、ないで」
「すみません、でも急がないと……まずいことになる前に、早く医者に」
……じわ
「ぁ……だから、揺らすのが……ベル、おねがい、私を一人にッ……アァ」
……じわ、ぐっ……びくく
体温が熱い、動機も激しくなってまるで高熱にうなされたかのようだ。悪いものが溜まって、内から苦しむような、ますます体調は悪化していく。
僕は無我夢中で走った。嘆きの壁を抜けて、坂を下ればすぐにリヴィラに出れた。安全地帯、自然豊かで平穏な世界がそこには広がっている。
「アイズさん、つきましたよ!!」
やっとついた安全地帯、背負ったアイズさんの顔へ振り向き、僕は笑顔で伝えた。
ひとまずこれで問題は無い、そう安堵していた。
……じわ、じわぁ
「…………ベル、ベルの……ばかぁ」
「?」
「なんで、わかってくれ……あぁ、あああぁ……だめ、ダメダメッ……もう、我慢」
……じわ、ぬちゅ……くちゅ……………ぴちゃりッ!
「!?」
雫の垂れる音、それはどこから聞こえたのか、当たりが一瞬で静寂に陥る。
震えて、涙を流しているアイズさんの顔を見て僕は騒然とした。同時に、自分の腰辺りに何か妙な湿り気を感じ取ってしまった。
……じわぁ……しょろろぉお
「!!」
あぁ、何故気づかなかったのだろうか。デリカシーに気を払うと言っておきながら、僕はどうして
「もしかして、アイズさん……お、おトイレに」
「――――ッ!?」
真っ赤に顔を染めて、涙がバァっと溢れた。
泣いている、アイズさんが声をえづかせて子供のように泣きじゃくっている。
「や……やだ……でちゃう、下ろして……おろしてッ」
「え、はい……あぁ」
……じわ、じわぁあ
「!」
腰のあたりに伝う温度、それはお風呂の湯のように程よく暖かい温度だ。
けど、同時に実感してしまった。僕は、アイズさんを間に合わせることが出来なかったのだ。ただそこに突っ立って、パンクした思考で動けない僕は、じっとその感覚を受け入れることしかできない。
「……おねがい、見ないで……嫌、わたしの……だめ、出る……でちゃ、ひゃぁああぁぁぁ」
ちからなく、文字通り耐え切れず脱力しているのだろう。必死にしゅついに耐えようと、僕の首に顔をうずめて声を枯らしている。いい年齢であるのに粗相をしでかしたことを、アイズさんは重く受け止めている。
「……ッ!」
……アイズさんの、おしっこ……ぼ、ぼくの体に
足を支える手、今更ながらむちっとした肉感を指や手の平で感じ取ってしまうこの態勢、中々にまずい。
密着して、見えはしないけど体を伝わってアイズさんの鼓動が、音が、熱が、全部鮮明なまでに伝わってしまう。
そして、何よりも今は
……ぴちゃ……ぴちゃッ
「!!」
気づけば、僕の足元には大きな水たまりが出来てしまっている。
アイズさんから出でたそれは、僕の体に触れて下半身を伝い、そして足元に染みを作った。
今、ここに人がいなくてよかった。こんな光景、誰にも見せられない
「……あ、アイズさん」
「ひぐ……ぁ、えぐ……いや、やだぁ……きもち、わるい……ごめん、なざい……あぁ、ああぁ……うぁあああッ」
泣いている。アイズさんが僕の肩で泣きじゃくっている。精神が壊れて、まるで幼子に回帰したかのように、アイズさんは声を出して涙を流す。
「おしっこ……いや、こんなのだめ……じにたい……やだぁ、いやだぁ……ひぐ、うぁあぁああぁぁ」
「……ッ」
駄目だ、このままここにいてはいけない。道の先にはリヴィラ、けどこんなアイズさんと、こんな状態の僕が赴いては大惨事だ。
さいわい、ここは安全地帯。森の奥、人の視線のない水場はある。
「……アイズさん、ごめんなさい……すぐに、綺麗にしますからッ」
尿で濡れた足や手、けどもここまで汚れては気にしても意味は無い。今一度強く背負って僕は森の奥へと進む。ゆっくり、泣きじゃくるアイズさんをあやすように、ちかくの沢を目指す。
「……べる、ごめんね……わたし、はずかしぃ」
「あやまらないでください、アイズさん」
気にしていない、何も悪くない、そんな薄い言葉を繰り返すことしかできない。
正直、こんな状況に陥ってぼく自身どうすればいいかわからない。困惑して、気が変になりそうだ。
「……ぁ……だめ」
「!」
震えた。またもアイズさんの体がびくっと震えた。すぐに降ろそうとしたけど、間に合わずアイズさんは艶めかしく息を吐いた。
「ぁ……はあぁ……出る、でちゃう……おしっこ、我慢できないッ……ごめんなさいッ、ごめん、なさいッ!」
……じょろろぉぉ………ちろろろぉぉおお
「ァ……うぅ…………ベル、ごめんなさい……ごめん、なさい」
「…………ッ」
腰に当たるアイズさんの体温。たっぷり出してなお尿意は尽きず、飲んだ分以上に水が体から出てしまっている。
鼻を突く濃密な香り、アンモニア臭と共にどこかフェロモンを含んだ香りが全身から漂う。アイズさんのおしっこ、不思議と僕は汚いと思えない。これが介護の気持ちから生じているのならどれだけ安心できたか
……ドク……ドクッ!
「――――ッ」
胸が高鳴る。背徳感が刺激されているのか、僕は今お漏らしをしているアイズさんに興奮を覚えてしまっている。
暖か体液、艶めかしすぎる情報が常に肌を通じて実感できてしまう。濡れたズボンの気持ち悪さが、くすぐるようなむず痒さとなって実にいやらしい感覚に陥る。普通なら不快感なんだろうけど、僕は不思議とそうは感じられないのだ。
暖かいこの液体、アイズさんの体から出るのであれば、これは聖水と呼ぶべきか。泰然自若とした美しい彼女が、僕に一番恥ずかしいものを、布越しとはいえ恥ずかしい場所を押し付けながら吐き出してしまっている。
どう考えても、僕は今の状況に、卑猥さを覚えて仕方ないのだ。
「……ぁ……いけない、僕は」
「え……なに」
「いえ、なんでも……すぐ、水場へ行きますから」
思考を振り切る。こんなことを考えてはいけない
アイズさんの、それも排泄行為に興奮するなんて、僕はそんなダメな人間じゃない。
……違う、僕は違うッ
次回に続く
今回はここまで、羞恥お漏らしプレイでした。需要あるかな?
感想・評価頂きありがとうございます。目安箱にも大変ご意見いただいております。皆さま、大変いい趣味をお持ちで、ここは楽しい部屋になりそうだ。次回、アイズの公開おしっこ遊びで優勝していきます。