衣類も乾き、落ち着いた頃合いだからリヴィラへ行こうかと思ったけど、支払いに必要な証文、後払いの証明札を運悪いことに持ってきていない。故に、今日はこの森の中でテントを寝床にしないといけない。
まあ、冒険者である手前それぐらいのこと問題ではない。どんな環境でも文句は言わず、たくましく生きられてこそ冒険者。だけど
「……ベル」
……むぎゅぅ
今僕の置かれる環境は、文句のつけようのない素晴らしいものだという他ない。
「あ……います、いますから」
「……うん」
「だから……出来ればもう少し距離を」
「――――」
「ああもう、泣かないでください……だ、大丈夫ですから……ね、ね」
すっかり、泣き癖が染みついてしまったアイズさん。許しを得たとわかればにまーと笑みを浮かべて、そのまま僕の肩に顔を預けて深く息を、あれ匂い嗅がれてる?
「……匂い、落ち着く」
「あ……そうですか、あはは」
「ちょっと、くさい……でも、きらいじゃない」
「あの、感想はあまり……焚き木の焦げ臭い匂いですから。ぼく、そんな汗臭く」
「ベルの汗なら……わたし、きにしない……ベルの匂い、すき」
……グサリ
「……うぐ」
不意に放たれる上目遣い甘々言葉、アイズさんからもらったそれはボディブローのようにじわじわと襲い掛かる。耳の奥で反響して、脳の奥までしみ込んで消えない
「……ッ」
……やっぱり、これまずい……色々と
アイズさんの甘い言葉、それでさらに密着されてくんくんと匂いをかがれて、やっていることは子犬か何かの行動だけどそれがアイズさんとなれば意味合いが変わりすぎる。
良くない感覚、主に体の一部分に血流が巡ってしまう。バレないように腰を引いて、バレないように
「……や、だめ」
「!」
「離れないで…………おねがい、ベルがいないといや」
「……………………すぅ、はああああぁぁぁぁぁぁ」
「!」
びくっと、アイズさんが驚いている。急に大きく息を吐いて何事かと、でも仕方ないんです。突飛な鼓動とはいえ今僕は深呼吸をしないとどうにかなりそうだったんです
今僕がいるのは粗雑なテント、狭いし暖かくも無いし毛布は一枚だけ。けれど、僕は今この状況を説ても満たされたものだと思えてしまう。傍で寝転ぶのはアイズさん、依然変わらずよわよわな状態でずっと僕に甘えっぱなし、くっついて離れようとしない。
こんな状況、どんな宿泊所よりも素晴らしい環境が整ってしまっていると言わざるを得ない。弱みに付け込むみたいだけど、仕方ないことだ。今のアイズさんは、本当に可愛らしいのだ
そう、それはだいたいこんな具合に
「そばに、いて…………ね」
「……ぬぐっ」
不意に告げる言葉、あざとさはなく純粋な願い。僕は今頼られることの素晴らしさを実感してしまう。
「……ん」
……むにゅ……ずり
「!!」
もう服も着て裸ではないというのに、アイズさんの柔らかさは衣類越しにも十分に感じられてしまうからあ悩ましい。腕に押し付けられているのは、紛れもなく乳房の感触。普段なら絶対しないことであろうに、けど今のアイズさんはいっさい気にしていない。それよりも、今は僕の肩に額をこすりつけて、頭を撫でるのを催促してくるだけ
撫でられてよろこぶと、僕の匂いにまた夢中になって、さらにに密着して抱き着いてきて
「……ん、ベル……ありがとね」
「こ、これぐらい……別に、なんとも」
なんともあるわけがない。今、僕は必死にアイズさんの体にモノが当たらないように気を使っている。過度に甘えられて抱き着いて、それを制御するように僕はアイズさんを撫でるのだ。幼い子を寝かしつけるように、大人しくいい子に寝かせるようにと
「……や、ちがう」
「ちがう?」
「あたまだけじゃ……や」
や、短く一文字で返事、なんとあざとい事か。しかし頭以外となれば
「えっと、じゃあ」
試しに撫でる手の平で頬を触れて、首から顎のあたりをゴロゴロと
「……ぁ……んぅ……わたし、ネコじゃないよ」
「あ、すみません……なんだか、その……つい」
手を戻そうとした。けど、ソレをアイズさんが制止する。片と顎でで僕の手を挟み、逃がすまいと
「……えっと、これは」
「やめてって……いってない……ねこでも、いい」
猫になってもいい。そんな言葉を口にして
「……にゃぁ、にゃ?」
「?」
あろうことか、その場で猫喋りを練習しだす。僕の眼前で、アイズさんがニャアニャアと
「……あの、そんなことしなくても」
「猫になったら……もっと、ベルは…………うれしい、よね……ぁ……んっ」
『……にゃぁ』
「!?」
文字通り猫なで声、首をかしげながらもアイズさんは鳴き声を繰り返す。胸に置いた手の平を猫の手にして、飼い主にねだるようなしぐさで
「にゃぁ…………変、かな……ぁ、変かにゃ?」
「い、言い直さなくて……あの、普段通りで」
「にゃ?」
「あ、アイズさん!!」
これ以上はいけない。弱っているアイズさんに付け込んで、僕が趣味を押し付けているようではないか。
ただでさえ可愛いアイズさんがあざとく猫振る舞いまで身に着けてしまったら、だめだオラリオがパニックになる
「……にゃあ、だめ」
「くっ……しなくても、ちゃんと撫でてあげますから」
「……そう。うん、わかった」
「はい……普段通り、はあぁ」
ため息、でもこれは安堵からじゃない。惜しいことをしてしまった後悔からだ
……うん、もったいないことをしちゃった……今のアイズさん、絶対忘れない
心のメモ帳に二重線を敷いて記載した。いつでも思い出せるように、夢とかで見られたらなおさら良し
でも、正直今のアイズさんなら頼めばいつでもしてくれるのだろう。あれ、もうずいぶん時間が経ってるけど、まだよわよわ?
「……ベル、ベル…………うぅ」
うるうると、上目遣いで見るのが癖になっているのか、やはりよわよわだ。根っこの芯までよわよわだ
毛布が一枚しかないとはいえ、さすがにこのままくっついたままというのも窮屈だ。あと、寝る前にトイレに行きたい
「……アイズさん、一回その……離れて」
「やだ」
「でも、ずっとくっついたままじゃ……その、僕トイレに」
「一人はだめ……ここにいて」
「いや、ですからその……」
困った、さすがに甘々にねだられてもそれはいけない。気を強く持って断らねば
「すこし、少しだけです……アイズさんだってその」
漏らしたから、そう言おうとしたけどすぐ喉の手前で止まる。引き合いに出して、無理に言い聞かせるのはいけない
何とか宥めて言い聞かさねば、僕は何度もアイズさんの頭を撫でて、安心させて
「すこしだけ……ですから、わかってください」
そろりと、抜け出るように這い出んとした。
だけど、よわよわアイズさんは
……むぎゅッ
「!」
「やだ……いかないで!」
声を大きく、アイズさんが僕のズボンを掴んで組み伏せてくる。
振る舞いは幼げなのに、腕にこもる力は華奢な体躯からとは思えないほどに力強い。
圧倒的レベル差、出来ればこんなことで実感したくは無かった
「……アイズさんッ」
いくらなんでも、これでは聞かん坊が過ぎる。少しきつめに言葉を使うべきか、迫りくる尿意に耐えながら必死に思考を回して
「やだ……ベルがそばにいないと、わたし」
「――――ッ」
求められるのは嬉しいことだ。だけど、それとこれでは話が
「あの……これ以上は……アッ!」
「!」
ずるりと、無理くりに引っ張ったせいかズボンの留め具が外れてしまった。締め付けが弱くなり、アイズさんの手に引かれるようにしてズボンが脱げてしまった。
露わになる、ズボンに隠れた下着が、今アイズさんの眼前に
「……あぁ、ダメです……あの」
「…………ッ」
ガン見だ。アイズさんは僕のモノを見て、そして口を開いて
…………いい、よ
なにかを、つぶやいた。
「!」
足を抱き抱えて、アイズさんは僕を抑えている。半端に脱がしたズボンが一種の足かせになって上手く抜け出せない
動けないことの焦りはもちろん、下着を目の前にして目したままのアイズさんが気がかりで仕方ない。
「……な、なにを」
する気なのか、と
返答はない。代わりに、アイズさんがしたのは
「…………あぁ……あむ」
「!!」
……ずる、ずず
「!?!?」
何を血迷ったのか、あろうことかアイズさんはその口で僕のパンツを脱がそうとしてきたのだ。
肉竿の先の、微かに浮かんだ布のあまり、そこを噛んで引っ張って脱がしにかかる。アイズさんの口、それが今僕のモノを
「……ひい、よ……あはひ」
……ぐ、ずるる
「だ、ダメです……今は、僕のは」
「ん、んん……あぁ……うん、出た……ベルの、おちん、ちん」
見ている。下着の中で勃起を終えてしまった僕の肉竿、それをアイズさんが見ている。息を吹きかければ届く距離で、その口で露わにしてしまった。
「……ベル、おしっこ……出るの」
「それは……その、今は」
出るはずがない。完全に勃起を成してしまった故に、肉竿は硬く反り返って小便なんて吐き出せる余裕はない。
「出ません……その、こんな場所で」
「うん……だから、ここじゃない所」
……ぴと
「!?」
「あ……ごめん、ね……いたい? 手じゃ、ダメなのかな」
考えている。それ以前の問題なのに未だ本人は事の重大さを理解していない。
「あの、これは……その」
「しってる……男の子の、おしっこをする場所だよね。おちんちん……で、いいよね」
「————ッ」
あろうことか、アイズさんの口からその言葉を聞いてしまうとは
やっぱりあらためてこう考えるしかない。アイズさんは可笑しくなっていると、よわよわな状態だとかその一言では片づけられない状態。
……今の、アイズさんは
体を火照らして、性的なことに興味を持って周りが見えなくなっている。あぁ、それではまるで
……よく、じょう……アイズさんが欲情?
まさか、そんなことが、けど思っている間にも
「……ふぅ」
「!!」
「……あ、おしっこ……出て来た」
何をもってそう判断したのか、アイズさんは何度も息を吹きかけてくる。ちがう、それは尿ではなく、快感で漏れ出してくる我慢汁だ。
ギンギンに起った肉竿、その雫を垂らすようにピンポイントで息を吹きかける。亀頭の先、尿道の付近にだけ、アイズさんは息を吹きかける
「……ふぅぅ………うぅ…………ん、すぅ……ふううぅぅ」
……クチュ………………ぬちゅぷ
「……ぁ、アイズさんッ」
……ぬる、くちゅる
「……ん、大丈夫だよ……わたし、できるから」
じゃあ、飲むね……と告げて
アイズさんの息が肉竿に吹きかけられていると、先端に甘い感覚が落ちて来た。
……くちゅ、チュッ
「――――ッ」
「ん……飲む、ね……わたし、ベルにいっぱいかけて……わるいこと、したから……つぐなわないと。だから、べるのおしっこ、私が飲んで、あげないと…………ん、ぁあ……あむッ」
……ぬる、くちゅちゅ……ちゅっぷ!!
触れた。柔らかいアイズさんの唇が、僕の肉竿の先っぽを含んでしまった。
ぬるりとした質感、艶めかしい息が惜しげもなく吹きあたる。蠢く舌の先っぽは、鈴口の雫をすすり取るようにピトっと触れて撫でて、そして飲み込んでくる。
くちゅりぬちゅりと、慎重に唇をうごめかして、僕の先走りをすすり飲む。
今、アイズさんは僕のものを、男性器にキスをして口にしている。
僕はその行為の名称を知っている。今、僕はアイズさんに
フェラチオを、されているのだ
「!?」
……びゅるっ……びゅくくくぅううう!!!!
「ん……んぐぅ……んんぬぅううッ!!!??」
次回に続く
次回と次々回で終わる予定です。次の投稿はまた明日の夕方に
感想・評価等頂けると幸いです。モチベ上がります