ソシャゲは基本的にアニメとエロ同人でしか知らないです。
エルステ帝国。
大地が雲海を漂う、神に見捨てられし空の世界。
ファータ・グランデ空域に置いて強大な支配圏を築き上げた「皇帝」を頂点とする大軍事国家である。
帝国は力を求める。
それが全世界――全空を支配するためのものなのか、あるいは何か別の目的があるのか。
実際の所はどうであるのかは帝国の魔の手が伸び続けている今を持って定かではない。
解っているのはその力への欲求は異常といえる程のものであり、その魔の手はあらゆる種族、あらゆる島に及び、
《星の民》に造られし大いなる存在――星晶獣達の力の掌握にまで伸びているということ。
そして、力を求めるその方法は人道に則ったものに限らないという事だ。
……そんな帝国に狙われ、逃げ、あるいは立ち向かっていた一つの騎空団がある。
一人の少年を団長とし、騎空艇グランサイファーを旗艦とした多くの空域から集まった団員達が属する騎空団だ。
だった、と云うべきだろうか。
――暁の空に騎空艇グランサイファーが沈んでいる。
帝国の襲撃者達の手によるものだった。
団員たちは離散、逃亡。
特異な能力や際立った実力を者達の多くはエルステ帝国に実験台として捕らわれた。
そして帝国領地内の監獄――監獄島と呼ばれる島へ収監されている。
「はぁぁあぁ~~……なぁにぃ、天下の帝国って女の子一人牢屋に入れるのにここまでする訳ぇ?」
ここに捕らわれた女もその一人だ。
――メーテラ。
船が無ければ行き来することのできない空の世界を圧倒的な魔術の力と頭抜けた才で一人渡り歩く魔女。
グランサイファーの騎空団に身を寄せ力を貸していた、ともすれば空の誰より自由な彼女もまた今は囚われの身であった。
その扱いは決して人道的な物ではなかった。その能力を警戒していたとしても行き過ぎたものだ。
武具――彼女愛用の弓は当然のことも、魔術の媒体となる一切の装飾具・装身具も没収されている。
残っているのは長い髪を二房に分けている髪留めだけだ。
それだけではない。
彼女の肌を覆う一切の衣服すら奪われ、メーテラは牢の中でその美しい裸身の全てを露わにされていた。
シミひとつ無いきめ細やかな肌が薄暗い灯りに照らし出されている様はひどく艶めかしい。
「黙れ魔女め、口を開くな」
「うっわお決まり~、黙らせたかったらいくらでも方法あるでしょ?口塞いどきゃいいじゃない」
「黙れと言っている!」
ばしん。
激高した様子の兵士がメーテラの頬を強く叩く。
唇か、あるいは口の中が切れたのか美しい顔を一筋の赤が伝った。
メーテラは唯一自由な口に唾液をためて、舌で赤を舐め取ってペッ、と吐き捨てた。
「叩いちゃって良かったのぉ?どうせ上から殺すなだのなんだの言われてんでしょ?」
「あーあ、いいのかしらねえ下っ端くんが勝手にキズツケちゃって」
「こ、このッ……!」
メーテラが不敵に笑い、兵士が拳を握りしめて歯軋りをする。事実であった。
全空の中でも突出した魔術の腕を持ち、「天才」と呼ぶにふさわしい能力を持つ彼女の扱い、
それは彼等下級兵士ではなくもっと上に委ねられており、現在は保留の状態――少なくとも傷付けて良いとは言われていない。
「ほらほらぁ、違うんなら殴ってみればぁ?できないんでしょうけどぉ」
「ぐ、ぐぐぐぐッ……!貴様っ!」
「隊長!抑えて、抑えてくださいっ!」
拳を振り上げた兵士が、別の兵士に抑えられる。
それを見てメーテラはバカにするように――実際にバカにしてるのだが――けらけらと笑う。
だがその内心は穏やかではない。自分が危機に陥っている事をメーテラは理解していた。
「(――とはいっても、ねえ、どう脱出したもんかしら)」
「(あの帝国だもの、用が済んだらどういう扱いになるかわかったもんじゃないしぃ……)」
「(スーテラとか他の娘達――あとは団長も気になるし)」
「(協力するっぽい姿勢見せて技術提供して、そのスキ伺うのがいいかしらねー、嫌だけど)」
だから時間の余裕、体力の余裕がある間に冷静に脱出の策を考える。
少なくとも恭順の姿勢を見せれば、すぐにどうこうされる事はないだろうと思いながら。
一週間が経った。
帝国に捕らえられた騎空団の団員達はそれぞれ「然るべき場所」へと連行されていった。
兵士達が噂していた所では星晶獣や、それに関わるメンバーは帝国の研究機関へと連れられていったらしい。
それ以外のメンバーも、特異な技術や能力を持った人間は殺されるよりもひどい場所へ運ばれていったそうだ。
「――で、ふうん、用済みな私はあんた達の相手をしなきゃいけない訳だ」
メーテラはそのどちらでもなかった。
彼女は確かに天才である。だが帝国にとって「天才」程度では意味がない。
その力がずば抜けていようとも「魔法」という広く周知された技術を操るメーテラは研究対象になり得ない。
彼女が振るうのは既に理解され、研究され尽くした技術だ。特異な結果を生み出しているのはメーテラ自身の才能に他ならない。
才能とは個人の資質、研究で再現できないものだ。
そう「帝国」に判断されたメーテラが「設置」された場所は帝国軍内宿舎の、男子便所だった。
便所に設置される「物」の用途など限られている。排泄物の処理やその清掃道具だ。
帝国軍に属する兵たちと言えど人間だ。人間である限り生命活動を行う。
自然貯まるものもあり、それをぶつける相手も必要となる。言ってしまえば、性欲だ。
国内にそういった店もある、階級によってはそういった相手も用意されているが、強大な帝国は兵も膨大だ。
だからこそ、「便器」が必要となってくる。
この場合は「便女」と言うべきだろうか。
自由を愛し気儘に空を飛び続けていたメーテラは、両手両足に鎖を付けられた状態で便所の壁に固定――設定されていた。
衣服も装飾品も没収されたっまであるので、その身体には何も纏っていない。体勢も屈辱的なものだ。
脚は大きく広げられた状態で固定され、髪色と同じ金に近い茶色の茂みに覆われた性器が露わにされている。
新しく設置された便女をひと目見よう――または利用しようと、その周りには多くの男達が集まっていた。
「へっ、へへへ……いいザマじゃねぇか、ええ?」
メーテラの前に立ってその姿を見下ろすのは、彼女を最初に捕らえた際にその頬を叩いた兵士だ。
鎧を纏っている時はわからなかったが、種族は人間。その顔に下卑た笑みを浮かべている。
「そうねぇ、あんたの顔と同じぐらいにはひどいザマかも。あ、そっちの方がひっどいかしらね、まだ私はマシかも」
「ほざいてろよケダモノが、自分の立場解ってんのか?お?」
男がメーテラの胸を鷲掴みにして詰め寄る。痣にでもなりそうな乱暴な掴み方だった。
意図的か、そうでないのか、爪を立ててすらいる。
「ちょっといったいわね、女の扱い方も知らないの?なに、その年で童貞だったりする?あー、その顔じゃ仕方ないっかぁ」
「てめぇッ!」
ばしん、ばしん。男が何度もメーテラの頬を打つ。
痛みにわずかに顔を顰めたあと、メーテラは人を喰ったような表情を浮かべて男を嘲笑う。
それに耐えかねた男が更に頬を打とうとすると、周り取り囲む男たちから野次が飛んだ。
メーテラをかばうものではない。
使うなら早くしろ、順番を守れ、萎えるから殴るな。――そんなようなものだ。
「けっ……いいか、てめぇの立場は変わりゃしねえ、ぶっ壊れるまで俺等に使われるんだ」
「あんた等の粗チンで?ワァオ、何年掛かるのかしら、おばあちゃんになっちゃいそう」
男が下衣を脱ぎ捨ててメーテラに覆い被さる。
そうして、何の準備もなされていない女性器に自らの性器を突っ込んだ。
潤滑剤も何もなくねじ込まれたメーテラが、その美貌を僅かに苦悶に歪めた。
「へ、へへ、どうだ俺のはよ、デカくて苦しいってか?」
男が得意げに笑う。メーテラは僅かに感じた痛みを吹き払うように嘲笑する。
「入ってんだか入ってないのかわかんないわよ、粗チン野郎」
「このッ」
メーテラの言葉に腹を立てた男が乱暴に腰を打ち付ける。
男を受け入れる準備ができていないメーテラのそこは肉体の反射だけで男のものをキツく締め上げる。
肌が無理やり擦り合わされ赤みを帯びていく。粘膜は自衛として愛液を分泌しはじめるがメーテラはまるで感じていなかった。
必死に腰を振る男を見ながら大きなあくびをする始末だ。
「オラッ、どうだッこのッ」
「あーはいはい、早く出してくれる?次つっかえてんでしょ?」
「こ、このッ……う、うおッ」
メーテラが身体に、下半身に力を入れてナカを締め付ける。
きゅぅっと膣肉に強く締め上げられる刺激を受けて男は情けない声を上げながらメーテラの膣内に精液を吐き出した。
避妊具などついてはいない。白濁がびゅるると勢いよく音を立てて注がれていった。
「はいぴゅっぴゅー……はあ、アホくさ、まあ童貞くんなんてこんなもんよね~」
それでもメーテラは余裕綽々と言った様子で笑う。
ヒューマンとエルーンなら孕む心配は殆ど無いのも余裕の原因だろう。
吐精した男は何か言いたげにしたあと拳を振り被ったが別の男に押しのけられる、今度はエルーンの男だった。
「次はあんた?ちょっとは楽しめてくれるのかしらねえ」
「うるせえな、便女が口きいてんじゃねえっつうの」
「――ん、ぶッッぐっ」
男を挑発するその口に男の性器が捩じ込まれる。
喉奥までを一気に制圧される息苦しさに抗議するようにメーテラが男を睨めば、頭を捕まれて無理やり前後に動かされる。
「っっ、ってぇなこいつッ!」
「ぺっ。バカじゃないの、噛むに決まってんでしょ」
「クソがっ!」
ひどい圧迫感にえずきそうになったメーテラが男の性器に思い切り歯を立てる。
たまらず性器を引き抜いた男がその腹を殴りつけた。ぐ、と今度こそ苦悶の声がメーテラから漏れた。
「いいぞ、そっちがその気なら相応の態度で扱ってやんよ、いつまでその調子でイられっか見ものだな」
「あんた達みたいなのにできるかしらねぇ?楽しみにしてあげるわ」
男の言葉に、メーテラは不敵に笑う。
こんな程度の男たちにどうにかされることはない、と。
この時はまだ、メーテラはそんな風に思っていた。
”設置”から一週間が経った。
――帝国軍男子宿舎には時期を同じくして多くの便女が設定された。
ヒューマン、エルーン、ドラフに加えてハーヴィンまで、よりどりみどり――
全てグランサイファーを主とする騎空団の団員達であったものである。
不運か、あるいは仲間や妹のことを思えば幸運なのか、その中でもメーテラの人気は飛び抜けたものだった。
容姿もさることながら反抗的なその態度が一部の兵士たちに好まれた。
「おらッオラッ、おらッおらおらッおらぁッ」
「っ、っ、がッ、は、ッ、あ゙ッ」
今彼女を使っているのはドラフの兵士だ。体格は2m程もあり、女性としてはすらりとした長身のメーテラと比べてもなお大きい。
メーテラの腕以上の太さがある剛直を女性器に捩じ込み突き立て便所に音が響く程の強さで腰を打ち付けている。
打ち込まれる度に鎖で拘束されたメーテラの身体が揺れ、口からは圧迫感による声が漏れる。
「おおおッおッ、おらぁッうううううッ、ううッ」
「か――ッ、あッ、は、あああ、……ッ……!!」
がつんっっ。
思い切り突き入れた際の衝撃でメーテラの身体が揺さぶされてその後頭部が壁にぶつかる。
どくん、どくん、どくん。そんな事もお構い無しにドラフ兵士の特濃精液がメーテラの膣内に注がれ、あまりの量に溢れ溢れていく。
「ッふゥー……エルーン女は締りが良くて最高だな」
「あッ……そ、済んだなら、退けばぁ?」
「問題は口の悪さと……あとは最近汚れが目立つ事かね」
「あんた等が汚してんでしょうが、シャワーぐらい浴びさせなさいよね、帝国の男って気の利かないのばぁっか」
不愉快そうな様子で、それでも兵達を嘲る――小馬鹿にした様子を崩さずにメーテラがつばと共にそう吐き捨てる。
その様はひどいものだった。
きめ細やかな肌は男達の乱暴な扱いによって至るところに小さな傷や痣がついている。
萎えるから、という理由で初日以降に顔は叩かれていないが腕や脚、腹、首までもに痕が残っている。
連日、連夜。メーテラには休む暇も眠る時間も与えられなかった。
朝昼晩と途切れなく男達が押し寄せて彼女を使い倒している。
日中に働く兵士達と夜間に働く兵士達が入れ替わる、ほんの僅かな――、
文字通りの「一刻も無い」ような時間だけがメーテラが安らげる一時だった。
「それに臭いもか、ちっとばかし臭くなってくたな」
「乙女に対して吐くセリフじゃないわね、最ッ悪、だから帝国の人間ってモテないんじゃないの?」
精液を注ぎ終わり性器を引き抜いたドラフ兵士がわざとらしく鼻を摘んでそう言えばメーテラが不機嫌さを隠さずに言い返す。
それを見下ろしたドラフ兵士は嘲笑し離れようとして――「ああ」と何か思いついたように手を叩いた。
「せっかくだ、俺等が綺麗にしてやんよ」
「はぁ?――っぶっ」
ばしゃん。水を打った音が男子便所に響く。掃除用具のバケツに入れてあった水がメーテラに向かってぶちまけられたのだ。
綺麗になるはずもない。冷え切った汚水を浴びせられて心も身体も冷たく打ちひしがれるだけだ。
「ハハハハ!綺麗になったじゃねぇか、良かったな!!」
「……ええそうね、どうもありがとう、最ッ高だわ」
「言ってろ、おい次いいぜ」
ドラフ兵がメーテラの顔に唾を吐き捨てて歩いていく。
次に彼女を取り囲んだのはエルーンの兵士達だ、ドラフ兵に比べればまだ年若い。
「なあ、掃除当番決めようぜ、いっくら美人つったってアレ使いたくねぇし」
「めんどくせえけどしょうがねえか、長持ちさせたいしな」
「代わりの便女がいつ来るかもわかんねえんだ、大切に使おうぜ」
男達は口々に言いながら掃除用具入れの道具を手にとってメーテラに近付く。
彼女を気遣っている訳ではない。言葉の通りだ。「どうせ使うなら綺麗な方がいい」。
その瞳はメーテラの事を人間とみなしておらず、道具として見て、扱っていた。
「(……そろそろ、しんどくなってきたかもね……)」
メーテラは、自分の心が小さく軋む音を聞いた気がした。
更に数日が経った。
「っ、……っ……――か――は……ッ、……!」
「あー締まる締まる、最高ー……!」
メーテラは今日も犯されていた。
今彼女を使っているのは何の変哲もないヒューマンの兵士だ。
ドラフの兵士に乱暴に抱かれるよりは体の負担も少ないだろう。普通の行為であれば。
しかし少し状況が違っている。メーテラの尻穴に性器をねじ込んだ男は両手で彼女の首を絞めながら腰を打ち付けていた。
帝国の兵士の数は多い、時にはこういった奇特な性癖の男も紛れている。
そしてメーテラにとって災難な事に、そういった男達もまた好んでメーテラを利用する傾向があるようだった。
メーテラが男を罵りながら聞き出した所によると生意気な反応がなんとも堪らないらしい。
「イク、イクイク……おッ逝けッ」
「か、ぁ、あ……ッッッ!」
ぐっっ、とメーテラの首を絞めあげる両手に力が籠められる。
如何な天才魔術師、かつ身体能力にも長けたエルーンであろうと特別な鍛錬をしている訳でもないメーテラの細い首だ。
男に、それも屈強な兵士に本気で首を絞められれば命の危機を感じる。心がヒビ割れていく。
「――っ」
どぷっ、どくん、びゅるぅっ。
腸で精液を受け止めると共にメーテラの視界が白く染まる。断じて快楽によるものではなく酸欠によるものだった。
男が性器を引き抜き離れても、メーテラは動かない。首はがくりと垂れ下がり項垂れたようにしたままだ。
「おい、壊したんじゃないのか」
「そんなヘマしないって、寝たふりだろ、こうすりゃ起きるよ」
ばしゃあ。メーテラに水が浴びせかけられる。
メーテラを清掃する際に使われている綺麗な水だ、以前のような汚水ではない。冷水ではあるが。
「げ、ほっ、はっ、はっ……」
冷たさと、衝撃と、苦痛にメーテラが意識を取り戻す。
美しい髪は絶えることのない男達の陵辱によってすっかり傷んでしまっていた。ろくに手入れもできていないので当然だ。
目元にはひどいくまが浮かんでいる、寝る暇なく使われているからだ。その瞳も当初の強い光は無い。
数日間に渡る絶え間ない陵辱が彼女の心を痛めつけ、苛んでいた。
「な、起きただろ?」
「気分はどうだよ便器女」
「…………ッ」
軽口で罵られるメーテラ。
以前の彼女なら兵士達よりも酷い面罵で言い返していただろう。
だが今の彼女にそこまでする体力的な余裕も気力的な余裕もない。
それでも、男達の言われるがままにする――ということはメーテラにはできなかった。
できる限りの気丈な様子を保って、無言でキツく睨みつける。
「おーおー、元気だな」
「すげぇよな、他のやつは一日二日で壊れてんのも居るんだろ?」
「だからこいつが遊びがいあるんだよ」
へらへらとした調子で男達は笑う。話題は、彼女以外の団員たちの話だ。
多くの、メーテラと同じような境遇に貶められた他の団員たちはもう壊れている、だの。
帝国に従属を誓っただの、実験台として使われているだの。
男の団員たちは研究対象以外一様に処分されてしまった、だの。――聞きたくない話だった。
それでも男達の声は聞こえてくる、耳を塞ぐこともできない。両手、両足はあいも変わらず拘束されたままだ。
男達がそれを気にすることはないが長い拘束のせいで、手首や足首はうっけつしてしまっている。白い肌が台無しだ。
「けどよお、いい加減飽きてこねぇか?他のとこは鎖外してんのに」
「しょうがねえだろ、こいつはまだ拘束解いたら何するかわかんねぇし」
「そうなんだけど……ああ、そうだ、お前って確か研究班の連中と――」
男達の話題は、仲間たちの事から全く関係のない雑談に変わっていったようだった。
メーテラはそれを聞き流しながら目を閉じる。話しに夢中になっていて、自分を使わないのなら丁度いい。
休める時間があれば、少しでも休みたかった。
どうせすぐに次が来るのだから。
メーテラの予想に反して、その日男達の次の利用者が来ることはなかった。
それどころか普段メーテラを使用している兵達ではないものがきて、彼女の身体を掃除、
――男達がするような、冷水をぶっかけたり雑巾で淫液や愛汁を乱暴に拭うようなものではない――までしていった。
それで助けが来た、と思うほどメーテラは幸せな頭の造りではなかった。
今更になって解放される訳も無い。待遇が改善される事もないだろう、帝国においてメーテラには「穴」以外の価値がないのだから。
メーテラは目を閉じ幾日振りかのまともな睡眠――置かれた状況は決してまともではないが――を享受する。
自分の心が、身体が軋みを上げていて、このままではいずれ壊れてしまうだろうという事は彼女自身理解している。
だから休める時は休む。
終わりの見えない地獄に心がまいりかけているが、気力を回復できればまた違う筈だ。そんな風に考えて。
「よお獣女、今日の調子はどうだ?わざわざ綺麗にするように手配してやったんだぜ」
――そんなメーテラの前に兵士が現れる、昨日メーテラを利用していた兵士達だ。
ニヤニヤと薄汚い笑みを浮かべて、片手には小箱らしき物を持っている。
メーテラが、言葉で反応する気も起きず振り絞れる限りの敵意を持って睨み付けてやればニヤニヤとしながら小箱から何かを取り出す。
それは一本の注射器だった。
なんだかわからない、桃色の溶液で満たされている。
ぞっ、とメーテラの背筋を悪寒が走る。少なくともまともなものではないし、あれを使われるのは自分だろう。
久しぶりの睡眠で、少しばかり冴えてしまった頭がそれを理解する。
「なにかって顔だな、こいつはある星晶獣から造られた薬だ。お前のために用意してやったんだぜ?」
星晶獣。
星の民が創り出した存在達。
天変地異すら起こし時として神の様にも語られるモノ。
帝国が星晶獣の研究をしている事はメーテラも知っている。
彼女の属する騎空団では特に、関わる機会も多かった。それ故にどれほどの力を持つもの達か。
帝国の人間達などよりよほど理解しているだろう。
「……へ、え……、帝国も随分暇なんだぁ?」
――そんなもの由来の薬と聞かされれば、平静で居ることは難しい。
それでもメーテラは精一杯の去勢と、嘲笑を浮かべて男を挑発する。
どうせ使われる事から逃れられないならば、せめて心まで屈したくは無かった。少なくとも、この瞬間だけでも。
「忙しい中わざわざお前で実験をしてやろうってんだ、感謝してもらいたいぐらいだね」
男が靴音を鳴らしてメーテラに歩み寄り、注射器を近づける。
そうして腕のあたりに針を押し当てて。
「く……!」
ぷつっ……。
極細の針が、薄い肌を貫いて正確に血管に突き刺される。
男がシリンダーを押し込めば溶液が、メーテラの身体に注がれ、染み込んでいく。
メーテラはどこか遠い出来事のように、注射器の中が空になっていくのを見ていた。
「……っ……?」
そして何が起こるか――を恐れ、瞳を閉じるが十秒、三十秒――待ってみても、何も起きない。
「(失敗?)」
メーテラは頭に浮かんだ言葉を追い出す。帝国の技術力は知っている。
一般兵でしか無い男が嬉々として持ってくる――持ってこれるぐらいの代物だ。
最低限の臨床実験は済まされているのだろう、なにか効果がある筈だ。
自分の身体に何かが変化が起きている。
「さて、効果の程はどうか、なッ」
「――あ゙ッ゙!!?!!?!」
メーテラがそう考えを巡らせていると、空になった注射器を放り捨てた男が胸を鷲掴みにして押し潰した。
――脳がスパークするような衝撃がメーテラの全身を走り抜ける、鎖で拘束された身体が電流でも流されたかのように跳ねた。
「い゙っ゙!?!?ぎ゙っ゙!!?あ゙あ゙あ゙ぉ゙っ゙!?!?!?!」
悲鳴にも近い叫び声、絶叫を上げてメーテラが狂ったように身悶えする、その度に鎖が音を立てて鳴っている。
何も特別な事をされたわけではない、ただ胸を鷲掴みにされただけだ。
それだけでメーテラが過去に味わってきた性感、あらゆる刺激を超えたものが彼女を襲い苛む。
「へへ、効いてるみたいだな」
彼女も兵士も名を知ることがない星晶獣由来のその溶液の効果は単純である。
超人薬。
神経を鋭敏化させ、あらゆるものに対する感覚を研ぎ澄まし、何倍にも増幅させる神秘の薬。
――メーテラに注射されたのはその失敗作である。
性的感覚だけを何倍、何百倍、何千倍にも鋭敏にする。
今のメーテラは風が肌を撫でるだけで絶頂に達する。
胸を鷲掴みにされてしまえば意識を保つ事すら難しいほどだ。
メーテラの意識は絶叫と共に彼方へと飛んで――より強い刺激に引き戻される。
「あ゙っ!!お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙っっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡」
「おっほ、最高、効果抜群じゃん」
薬の効果が出ていることを確かめた兵士が、性器をメーテラに突き入れる。
薬効が出た身体は口からよだれを、目から涙を、接合部から潮を噴き出し狂ったような声を上げる。
身体の痙攣は止まらず、男と肌が触れ合うだけでその意識は再び遠のき、腰をふりたてられる度に引き戻される。
「おいおい、威勢はどうしたよ魔女様よ、ええッ」
「あ゙♡お゙ぉんっ♡おん、あひっあへぇっ♡ひっィッ♡あ゙ぁッ♡♡」
「ハハッぶっ壊れやがった、このメスがッ雌犬がッ」
「いぎゅゅッッ♡♡」
男に犯されるメーテラのその瞳には最早かつてのような意思の光は無い。
暗く淀み快楽だけを映していた。全身からあやるゆ汁を垂れ流すその姿に理性などかけらも残ってはいない。
脳の許容量を超えた快楽の暴力に肉体も精神も翻弄され切っている。
男の一挙一動で絶頂失神し、強制的に引き戻される、その繰り返し。
「おらあッイキ死ね雌犬ぅッ」
「ぎゃ゙ッ、あ゙ぉッ゙♡ひぐぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅッッッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
男が膣内に精液を吐き出せば言葉にならない声を上げて、それを受け入れる。
射精が終わり性器が引き抜かれても、その腰は男を求めるように跳ねて全身は痙攣を続けていた。
「ふーっ、たまんねぇ……おい、雌犬ッしゃぶれッ」
「んごぉッ♡もごッ♡ぎッ……アッ、♡ギッ♡」
口の中に性器を突き入れられれば反射と、”メス”と化して堕ちきった本能でそれをしゃぶる。
以前のように噛み付くことはない。 もうそんなことはできないだろう。
彼女――メーテラという人格はもう、どこにも残っていないのだから。
それから更に数日が経った。
兵たちの宿舎、便所には変わらずメーテラの姿がある。
変わったのは彼女の様子だ。
投薬と、薬の効果が出た状態で嬲られ続けたメーテラは程なくして完全に摩耗し、破壊され尽くした。
「ぁー……あ゙ー……♡」
鎖での拘束もされていはいない、必要がなくなったからだ。
二人の男に前後からサンドイッチにされて精液を受け止めるその姿に理性はなく、力もない。
みずみずしかったその唇が意味のある言葉を紡ぐことは無い。
男達を挑発している姿も懐かしく思える。
ここにあるのは完全に壊れ切り、性処理にだけ使用されるただの、便器だった。
「あ、はァ……あぁぁあぁぁ……♡」
精液を受け止めながら、メーテラだった便女は笑う。
男達が飽きるか、身体の方も壊れるまで。ずっと。
なんか種族が4つあって飛空艇乗ってるのは知ってる。