ここは剣と魔法と科学が交錯したり交わったり交わらなかったりぶつかったりぶつからなかったりアレしたりコレしたりナニしたりする世界!
魔物的な生き物が存在したり天使とか悪魔とか神とか魔神とかアレとかコレとかソレとかドレとかが犇めくすこしふしぎな世界である!
S!F!すこしふしぎ!サイエンスだったりシリアスだったりファンタジーだったりシャイニングだったりファイナルだったりするぞ!
ここはそんな少し不思議でファンタジーでサイエンスでスチームパンクでスカイでリムな世界のとある王国!
名前は……ナン・カーモウテキトウナ王国である!ナン・カー王が統治する法治国家である!法治国家って何?って人は自分で調べると良いと思うぞ!
そんなテキトウナ王国だが、たわけた名前とは裏腹に幾度となく多種多様な危機に襲われている。今もまたその危機の一つに見舞われている。
国家転覆を狙うテロリスト――ホワイト・ライトニング・オークの率いるテロリストの一団がその活動を激化させているのだ。
通称、白豚団。そのまんまである。
白豚団に所属するのはその殆どがオーク、トロール、ゴブリンといったこの世界では一般的に「蛮族」と呼ばれる種属である。
種属により大小様々であるが共通しているのは人間を超えた高い身体能力を持つこと、そして人間から見ればものすげぇ不細工であるという事である。
ブサイクっぷりは計り知れないレベルまである。人間社会の中でドを過ぎたブサイクは「オークの取り違え」と揶揄される程だ。
そう、ここまで書けばおわかりいただけるだろう。
ホワイト・ライトニング・オーク、本名アルクオン・ヤー・ルオルダバオト――通称やる夫は「オークの取り違え」と揶揄される人間である。
ぶっくりと膨れ上がったふぐりのような鼻、丸々と肥えた巨大な顔に窪み気味のギラついた瞳、トロール種にまで匹敵する醜悪な肉塊の様な巨体。
どれを取っても「こんな人間いねぇ」と言って差し支えない姿の巨漢の大悪党。それが白豚団の首魁やる夫の姿であった。
色んなアレとかで見るフィルターとかではない。マジで見た目通りの姿なのである。これにはみんなもびっくり。
そんな容姿であったのでやる夫の人生は幼少から悲惨であった。なんだこの化け物と罵られ時にはひどい暴力を受ける事もあった。
悪党の生い立ちとしては比較的ありがちであるが、テキトウナ王国が基本的には蛮族達を敵対種属としている事が大きな災いを呼んだ。
彼を生んだ両親は比較的まともな顔立ちだったのだが同じ村の人間たちに悪魔の子を生んだ家、悪魔の一家とクワもて追われたのである。
結果やる夫はひどい虐待を受ける事になり最終的に家に火を放たれ両親達からも追い立てられた。なおその後両親は火炙りで死んだ。
その後、世界にあるあらゆる苦難を味わったやる夫は王国に尽きぬほどの怒りを抱き国家転覆、王国撲滅を狙う大悪党にまでのし上がる事となる。
そうして今、王国歴948年――あふれる怒りを拳に込めて決起の時を狙っているのであった――。
「……話を聞けば聞くほど恐ろしいヤツだろ、ホワイト・ライトニング・オーク」
「けど、悲しい人だね。……みんながひどいことしなければ、悪い人にならなかったのに」
「前王の悪政の犠牲者、なのかもしれないわね。――けどここまでの事態になったからには殺してでも止めないといけないわ、分かるでしょ、ミキ」
「うん、大丈夫だよソラさん。ちゃんと戦えるから」
そんなホワイト・ライトニング・オーク率いる白豚団に立ち向かう者達が居た。
こういう世界にありがちな冒険者ギルドに所属するものすごいありがちな感じのありがちな凄腕の冒険者が三人。
もちろんありがちな感じなのでいずれも美男美女だ。こんな話に細かい事を突っ込むのは野暮というものである。
ホワイト・ライトニング・オークが潜伏するという洞窟付近の街、テキトウナ王国北部、ザツダナーの街。
そこそこ程度に発展した田舎町という風情のそんな街の店でもある程度高級な部類の居酒屋、あるいは雰囲気に合わせて言うのならBAR。
彼等の姿はそこにあった。男一人、美女一人、そして美少女と言っていい年齢の少女が一人。一見統一性どころか出典違うだろという感じの一団であった。
だが侮るなかれ、この三人こそ王国の危機を幾度となく救ってきた冒険者の一党、王国でも1、2を争うギルドの主要メンバーである。
ヤー・ラーナイ・オー。ソラ・ミナツキ。ミキ・クルミ。
それぞれ出身こそ異なるものの幾度の闘いと冒険を超えて固い絆で結ばれた仲間達――
180cmという人間にしては長身の身体に鎧を纏い、傍らに燃えるような深紅の鞘に収められたロングソードを立て掛けた男がヤー、通称やらない夫だ。
王国がある大陸の端、娯楽の少ない農村に生まれ立身出世を願って立ち、今では王国最強剣士と呼ばれる程になった男である。
かのホワイト・ライトニング・オークと似たような通称をしているがその容姿は正反対、眉目秀麗、容姿端麗、キリリとした顔立ちに整えられた眉。
ホワイト・ライトニング・オークの来歴を聞いて眉を顰めるそんな姿も絵になるような顔立ちの偉丈夫だ。天は与える所に与えすぎるきらいがある。
イケメンで強くて高収入、持ってる男は全部持ってるのが現実である。そんなところはファンタジーで良いんじゃないだろうか。
その正面に座る美女がソラ・ミナツキだ。
栗色、どちらかといえば明るい茶色に近い美しい髪を二房に分けている容貌は可愛らしさを残しながら凛とした美しさを感じさせる。
ファスナーが下ろされ閉じられた朱色のジャケットの上からも見て分かる豊かな胸と裏腹なほっそりとした腰つき、パンツルックで際立つヒップ。
戦場の場に身を置くよりもモデルかアイドルでもやっている方が相応しい容姿の彼女だが、指折りの銃の名手でありその実力は折り紙付きだ。
すこしふしぎなファンタジー世界に銃……?と思うかもしれないがサイエンスでフィクションだったりする場合もあるから問題はない、無いのである。
繰り返すがいちいち突っ込むのが野暮というものである。そういう世界観なのだ。察して欲しい。
最後に、二人に隣り合う位置に据わっている桃色の長い髪の少女――美少女といっていいだろう――が、ミキ・クルミ。
その通称を「リトルプリンセス」、中流階級の家の娘が着るような可愛らしい服の上から申し訳程度に黒いローブを纏った姿は、どこからどうみてもどこにでもいる年頃の娘だ。
しかしてその実態は小さな身体に莫大な魔力を秘めた魔王級の魔法使いだ。「ボム」と分類される強力な破壊魔法は最大出力であれば一都市を消し飛ばす事すら可能とするらしい。
なぜそんな強大過ぎると言ってもいいような魔力をこんな可愛らしい少女が内に秘めているのか?その来歴を語るには単行本二十冊ぐらいの余白が必要となるので割愛する。
こういう世界なのだ。ロリで大火力の魔法使いがいてもいい。そういうものなのだと納得してほしい。重要なのは可愛くてそこそこロリで強いという事だ。
むしろそれ以外の情報が必要だろうか?いいや、無い。無いったら無いのである。
ここまで語ればおわかりだろう。
そう、この三人こそがホワイト・ライトニング・オーク率いる白豚団討伐を国王直々に託された選抜メンバーなのである。
無論他にもメンバーは居るが今回は連携に長けたこの三人が彼等を纏めるギルド長――通称リーダーによって選出された。
何を隠そう、この三人は恋人同士なのだ。男一人に女二人っておかしくねぇ?と思うかもしれないがそこはそれ、すこしふしぎなファンタジー世界。
一夫多妻制という事で説明が付くのでそれ以上の解説は必要ないだろう。もちろんそういった事だって済ませている、ウブなねんねのなろう系ではないのだ。
「で……だけど、どうするの?アジトの場所事態は分かってるんだし……すぐに行く?」
「ああ、王国の情報が正しいなら今は連中の主戦力の蛮族――つまりオーク達なんだが……そいつ等が出払ってるらしい、居るのはゴブリンや魔法に弱いトロールだけ」
攻め込むなら今って訳だな、と言い切った後手元にあったエールをやらない夫が口に運ぶ。イカした男は酒を飲む姿も様になるものだ。
そのままぐいっと飲み干してやらない夫はテーブルにジョッキを叩きつけた。騒がしい酒場の中でカンッと軽い音が鳴る。
それを引き金にするようにして勢いの侭やらない夫は立ち上がり、傍らに置いてあった剣を手に取りそれを背負う。ぱちん、と留め具の止められる音がした。
「不安が無い訳じゃあないが時間をかけてりゃ敵が戻ってくる。乗り込んで、やっちまうだろ。いつも通り頼むぜ、二人共」
「ふふっ、しょうがないわね。援護は任されてあげるわ」
「ゴブリンさん達はかわいそうだけど……私も頑張るね、やらない夫さんっ」
からんからん。ドアベルを鳴らして三人は店を後にする。
こうして王国でも最強と謳われるギルドの主要メンバー対白豚団の戦いの火蓋が切られる事となったのである!
…
…
…
ザツダナーの街から北西に2時間程の山ににある洞窟。そこが白豚団の”ねぐら”である。
かつては鉱山を掘るための坑道として利用されていたそこは現在はあらかたの資源が彫り尽くされ廃坑となっている。そこに目をつけたのがホワイト・ライトニング・オークだ。
自分と同じように不要と放棄された廃坑にオーク、ゴブリンの一団を引き連れ乗り込んで手を加えて自分達の要塞へと改造した。
いくつもの入り口を持ち固い岩盤に守られた洞窟は天然の要塞ともいえる。洞窟の外の守りは巨体と頑健堅牢な肉体を持つ大柄のオークやトロール達が。
内部の守りは小柄ながらも人間以上の膂力を持ち、チンパンジー程度の知恵を持ち合わせるゴブリン達が小躯を活かして人間では通れない横穴などを使って務める。
更に、そこにホワイト・ライトニング・オークの指揮が加わる事によってなんてことのない洞窟は難攻不落の要塞と化していた。
やらない夫達の前に数名の冒険者や、地元の有志達が一党を組み挑んだものの結果は芳しく無くボコボコのボコ、軒並み返り討ちにあって首だけが送られてきた。
すこしふしぎなファンタジー世界では生命など軽いものなのである。蛮族達にとっては尚の事だ。
敵の主戦力が出払っているとはいえ、歴戦の戦士であるやらない夫達であってもそれなりに苦戦するだろう事が予想できていた。
洞窟内での乱戦に備え刃渡りの短いショートソードやハンマー、緊急脱出用のマジックアイテム、体力蒲力回復の為の霊薬もしっかり用意してある。
あった。のだが――
「……いや、ここまで手薄になるもんか?」
暗い洞窟の中、先頭を進むやらない夫が後続の二人にだけ聞こえる程度の声で小さく呟く。そう、既に洞窟の半ば以上まで進んでいるもののここまで何のトラブルもなかった。
拍子抜けと言ってもいいだろう。それぐらいには警備が手薄で罠も少ない、会敵したのは洞窟に入り込む前のオーク二匹程度のもの、それも大した実力ではなかった。
切り捨てるまでもなくミキの睡眠魔法で行動不能にして縛り上げて木に吊るしておく程度で終わる――言ってしまえば雑魚だった。ここまでになると流石に疑問も沸いてくる。
本当に他の冒険者や、街で募られた有志達が梃子摺る様な相手なのだろうか?あるいはホワイト・ライトニング・オークを騙る偽物の仕業の線も考えられる。
ゴブリン達の中にはその程度の知恵が回るものもいるだろう。居るかもしれない。多分居るんじゃないかな。知らんけど。居ると思うよ。
「罠も簡単なもの……というか、ゴブリンが仕掛けるにしてはお粗末よね、WLOが居るなら余計、本当にいるのかしら」
「人質にされてる人とか居るかもしれないからしないけど、これなら外から魔法しても良かったのかも」
「かもしれないが……万が一って事があるだろ、このまま、慎重に進もう」
緩みそうに鳴る警戒を引き締めながらランタンを片手にやらない夫が進む。しかして警戒もさしたる意味も無くどんどんと奥へ進めてしまう。
そうしてあっという間もなくトラブルが起きる事もなく、事前の情報通りであれば洞窟の最深部にあたる位置へと辿り着いてしまった。
かつて廃坑最奥の休憩所となっていた広い空間の前だ。部屋の前には新たに造られたものなのか分厚い扉が備え付けられている。
周辺に転がっていたかつての廃坑で使われていた道具やランタンと比べて明らかに真新しいもので、いかにもこの先ボス部屋ですよ、といった様相だ。
「あからさまだな」
「そう?楽勝なのはいいことだと思うけど……ああ、でもここまで敵がいないと流石に……」
「とはいっても道はここしかないし、他に怪しい所もなかったよね。それにここだけ探知魔法が通らないし」
「何?」
ミキの不安げな言葉にやらない夫が聞き返す。問い詰めてみればこの扉事態が魔法を遮断するような効果があるようで、先に人が居るのか、何があるのか。
全く感じ取れないという事だった。明らかに怪しい。――やらない夫は突入前に考える。どう考えたって、罠だ。奥に大量の敵がいるかもしれない。
あるいは扉を開ける事で発動するトラップの類があるかもしれない。それだけ警戒されていて、全ては自分達を一網打尽にする為の作戦なのかも――――
そんな考えが頭を過ぎってしまうとどうしてもドアを開ける事がためらわれてしまう。が。
「悩んでたって仕方ないわ。見た感じトラップも無いみたいだし、行きましょう」
「ちょっ……おい、ソラ!」
「大丈夫よ、なんとかなるって!せぇ、――のっ!」
ばん、がたん、がらばたーん。凄まじい音と共に勢い良くドアが蹴りあけられる。見た目は可憐な女であっても鍛えられた一流の冒険者だ。
凄まじい脚力で打ち付けられた分厚いドアは根から留め具をぶち壊して轟音と共にられていた部屋の奥へと転がっていく。やがてガターン!と凄まじい音が響く。
蹴り飛ばされて転がっていった扉が壁にぶつかったようだ。……ようだ、というのはその光景が見えなかったからだ。部屋の中は暗がりに支配されていた。
灯りの一つも灯されていないようで、漆黒の闇だけが開かれた扉の先に広がっている。
「やれやれまったく――無茶苦茶をしやがる客も居たもんだお」
「……!」
暗がりから低く濁った声が響いてくる。「~お」というのは王国最北部――ホワイト・ライトニング・オークの出身とされる地域の訛りだ。
その声に警戒の度合いを引き上げながらもやらない夫が部屋の中へと一歩足を踏み入れる。どういう仕掛けか、踏み込むと共にゆっくりと部屋に火が灯っていく。
ボス部屋とかでよくある順番に照明が点いていくアレである。一体何処に力を入れているのだろうかと思いながら、やらない夫は背の剣に手を掛ける。
やがて、部屋全体が壁に掛けられたランタン――仕掛けを考えるに魔法道具だろう――の灯りに照らされる。奥には何処から持ってきたのか豪奢な玉座が設置されている。
そしてそこに悠然と腰掛ける巨体の姿があった。分厚い鎧に包まれた巨躯、人間とは明らかに異なる白い肌、ふぐりのような鼻に肉に埋没したかのような瞳の醜悪な顔。
トロールを思わせる容姿に見合った玉座の傍らに立てかけられた巨大な身の丈以上に巨大な大斧。ホワイト・ライトニング・オークことアルクオン・ヤー・ルオルダバオト。
長ったらしいその名前から通称をしてやる夫と呼ばれる悪漢の姿が、そこにあった。座しているというのにソラやミキを見下ろす程の巨躯がある。
その姿から放たれる威圧感も相当なものだ。いくつもの凄まじい戦いを繰り広げて来たやらない夫も自然と肌がひりつく様に感じた。その手腕手法は置くとして実力は本物――。
目の前の醜悪な容貌の巨漢には間違いなく、そう感じさせるだけの実力があった。
「お前がホワイト・ライトニング・オークか」
「自分で名乗った訳じゃないが、あんたみたいなのはそう呼ぶお」
歴戦の戦士たるやらない夫、そしてソラとミキの二人を前にしてもやる夫は余裕の様子だった。玉座に腰掛けたまま片膝を付き得物に手を伸ばそうともしない!
距離こそあるが、やらない夫からすれば一歩踏み込めば刃の届く位置。飛び道具を使うソラや魔法を使うミキからしてれば必殺の一撃を放つのに充分な射程範囲内だ。
強者は強者を知るのが割と物騒なこの世界の常識だ。ホワイト・ライトニング・オークから見てもやらない夫達が必殺の距離である事は明白だろう。だというのにこの余裕――。
「気を付けろよ二人共!確実になにかあるだろ!もう仕掛けられてるかもしれねぇ!」
背負った剣を抜き放ちやらない夫が一歩前に出る。後衛であるソラとミキを庇うと共にホワイト・ライトニング・オークを間合いに収める熟練の戦士の動きだった!
しかし、何か違和感がある。普段なら丁々発止と言った様子で返ってくる了解の言葉がない。何事か、まさか既に敵の罠に――?
思考と共にやらない夫が振り向けばそこには俯いて棒立ちする二人の姿があった。ソラに至っては手に武器すら持っていない。腰のベルトに携えてあるというのに、だ。
確実に何かがおかしい。既に敵の術中に陥っている、どうする?彼女達をなんとかするべきか、術者と思わしきホワイト・ライトニング・オークを切り捨てるべきか――
そう考えていた矢先の事だった。ソラとミキが両目に涙を浮かべて顔をあげたのは。
「降参しますホワイト・ライトニング・オーク様!だから命だけは助けてくださいぃ!」
「わ、私も降参します!やる夫様……あっ、えっと、ホワイト・ライトニング・オーク様には勝てないって見てわかりましたっ!」
間抜けな声がやらない夫の口から漏れた。この二人は一体何を言っているんだろうと頭が理解を拒んでいた。歴戦の戦士と魔法使いであるソラとミキが降参?
それも戦う前から命乞いを?クエスチョンマークが頭に浮かんでは消えていく、二人は聞いていて頭が痛くなるような媚びた命乞いの言葉を続けているが耳に入って来なかった。シャットアウトだ。
同時にやらない夫はこう理解する。洗脳魔術か何かだ、二人はその影響を受けている。なぜ自分が受けていないかは分からないが、女性にだけ効果があるようなものなのかもしれない。
女であれば誰彼構わず犯して孕ませるという蛮族を纏める非人間であればやりそうな事だ。そうに違いない!
「よおしお前等は助けてやるお、とりあえずその男をぶっ飛ばしてやんな」
「はぁいわかりましたやる夫様!ごめんねやらない夫っ☆」
「え――――がッッッ!?」
ぱん。乾いた火薬の炸裂音が洞窟に響き渡る。ソラが腰に巻かれたガンベルトから目にも止まらぬ早業で銃を引き抜きやらない夫の太腿を撃ち抜いたのだ。
状況が理解出来ず膝が落ちる。直ぐに立とうとするが力が入らない、弾丸に即効性の何かが混入されていたらしく凄まじい眠気がやらない夫を襲ってくる。
必死に耐えようとするやらない夫を嘲笑うように全身から力が抜け自然と瞼が落ちていく。だがやらない夫も歴戦の戦士、王国最強のギルドの剣士だ。
この程度で墜ちていてはギルドの名が泣く。そう決めて昨今の流行に乗って心を燃やして立ち上がろうとしたやらない夫の身体が凄まじい衝撃が襲う。
ミキの重力魔法だった。膝、もとい足にダメージを受けた状態で耐えられる筈もない。哀れにもやらない夫はナメクジかなにかのように地に這いつくばる事になる。
「ナイスミキ!」
「えへへっ、ごめんね?やらない夫さん、でもやる夫様……あっ、ホワイト・ライトニング・オーク様が……」
「あーあーあーもういいおミキ、いやあしっかしこうも上手く行くとは――
笑顔を浮かべて手と手を合わせてハイタッチする二人を、二人の談笑に混ざるホワイト・ライトニング・オークの声を。
やらない夫は遠のいてく意識の中、どこか現実感なく眺めていた――。
…
…
…
遠くか、あるいは近くからか何か水音が聞こえてくる気してやらない夫は瞼を下ろしたまま暗闇から意識をゆっくりと覚醒させる。
両手足に冷たい鉄の感覚がある、強固な鎖と鉄輪が付けられているようだった、しかもただの拘束具ではない、ありがちな力を吸い取るタイプのマジックアイテムだ。
全身に倦怠感がありまともに力を入れる事ができない、普段ならば鉄どころかミスリルであっても簡単に破壊できるというのに、今の自分の力は子供程度だろう。
以前、まだ最強には程遠い実力であった頃にも似たような感覚を味わった。あれは闘技場での闘いに負けて奴隷になりかけた時だったろうか?
……ぐぷっ、ぐちゅっ、ぐりゅっ、ぱんっ、ぱんっ、ぐにゅっ……あっ、あっあっ、ああっ……
にしてもうるさい。一体これはなんの音だろうか。そもそも自分は何処に居る?確か自分は――そこまで思い至りやらない夫は瞼を開く。
そうだ、自分は白豚団の首魁の男を討ちに誰よりも信頼する最愛の仲間達と共に洞窟へとやってきたのだ、そこで後ろから仲間に撃たれ意識を失い、
「あああああっ!いくっ、いくぅぅぅぅ~~~~~~~っ!!!
――その仲間が絶頂に達する様を見せつけられている。
目を開いた先では騎乗位の姿勢で男に自分から跨っていたミキが背を目一杯逸して今まさに絶頂した所だった。
小さな体が大きく跳ねて、震えている。接合部からは小さな膣には収まりきらなかったのであろうドロリとした白濁液が溢れ出していた。
ぐぷぷぷぷっ……ぐぽんっ!粘ついた淫音と共に男の上に倒れ込んだミキの身体から逸物が引き抜かれる。
それは男のやらない夫ですら感嘆するような凄まじいモノだった。
巨漢に見合った、いや見合いすぎていると言っていい程に雄々しく猛々しい。ちんぽというよりチンコ、一物というより逸物。
怪物の様なホワイト・ライトニング・オークの白い肌とは裏腹に黒々と淫水焼けしているそれは、凶器と言っていいだろう。
どこかの攻城兵器を思わせる巨大さだ、やらない夫のものがピストルだとすれば弾道ミサイルぐらいの差はあるまさしくビッグ・マグナム。
デカく、長く、エグい。女の腕どころか男の腕程の大きさがあり先端はぷっくりと膨れ上がっている、アレで膣内を擦られればどんな女もイチコロだろう。
実際それを受け止めていたミキの表情は喜悦に染まっていた。目元からは随喜の涙がとめどなく流れてアヘ顔を晒している。やらない夫が見たこともない顔だ。
彼女とは何度もセックスを繰り返してきたが、あんな風になっているのを見たことはない。やらない夫は自分がしていた事がセックスなのかわからなくなった。
「あ、へ、あへぇ……はひ、は、あふぅぅ……」
ごろん。ホワイト・ライトニング・オークが身体を起こすとミキの小さな体が無造作に転がされる。あまりにもぞんざいな扱いだった。
女を性欲を処理するための肉の便器としてしか見ていないような、そんな振る舞いだ。気にかける事すらしていない。
だというのにミキの身体は喜悦一色のまま、まるでそう扱われる事を望んでいるかのような姿だった。
「おっおっおっ、起きたかお最強ギルドの騎士さん」
「て、てめえ……!ミキになにをっ!」
「おっおっおっ!その状態で良く吠えるおね、威勢も王国最強かお?」
「ぐっ……!良いから、答えろ!」
「やれやれ、立場を弁えねぇヤツだお、男の趣味疑うお~?なぁ、ソラ」
「もう、そんな事言わないでよ。あなたと出会う前だったんだから仕方ないじゃない」
WLOがミキの身体を抱き寄せて醜悪な顔で笑う。ニチャア…と音がしそうな笑顔だった、実際にしているかもしれない。
笑顔がブサイクとかそういうレベルではない。元々が度を越したブサイクなせいでブサイクを通り越した何かになっている。
精神が弱い人がこの笑顔を見れば発狂してしまうかもしれない。下品なニヤケヅラというものにランキングがあれば永世覇王になれるだろう。
そんな事は置いておくとして、――やらない夫は目の前の光景が信じられなかった。
自分の恋人であるミキが犯され、そし今ソラがブサイク銀河チャンピオンのホワイト・ライトニング・オークにうっとりとした顔で腰に手を回され抱かれている。
悪夢でも見ているのだろうか?
「ごめんねぇ~やらない夫、私達もうずっと前にやる夫様の”モノ”にされちゃってたの」
「は……?」
「ん、はあ……はあ……っ……えへ、へ……ずっと前に、ね……ソラお姉ちゃんと、一緒に……やる夫様と、会ったんだぁ」
ゆるゆると。精液と愛液の水たまりから身体を起こした淫汁塗れのミキがソラの言葉の後に続ける。その顔にモノの様に扱われた苦痛など全く感じ取れない。
むしろ、恍惚としていた。法悦の海から帰ってきたかの様に。先程までのセックスが夢心地のものであったのような顔をしている。
小さな胸の先端の突起からはぴゅっぴゅっと母乳のような白い液体まで溢れていた。妊娠させられているのかもしれない。
理解が追いつかずやらない夫は頭を抱えそうになって、鎖に繋がれている事に気付いた。じゃらりと音が鳴る。ずっと前に?一体いつから?
「一年ぐらい前かしら。ミキと二人でお仕事に行った時の帰りに……あン♡」
WLOの無骨な手が服の上からソラの胸を掴む。揉む、触ると言うよりは握り締めるといった方が近いぐらいの力の強さだ。
大きな手の中でそこそこの豊かさの胸が服の上からぐにぐにと形を変えている。痛みの方が強そうなものだがソラの顔は喜色満面だ。
胸の形を乱暴に変えられる度に甘ったるく黄色い、いや、色で表すのならば真っピンクの声を上げて身を悶えさせている。
「やる夫様に、見つかっちゃってね?そこでもうボコボコに負けちゃったの、手も足も出なくて、そのまま犯されちゃった♡」
「でもね、そのお陰で本当の愛に気づけたんだよ、やる夫様が気付かせてくれたの……♡」
ミキが犬の様に手を付いてWLOに近づきその足を舐める。丹念に、丁寧に。
その間も股の間からはWLOに注ぎ込まれた大量の精液と、後から後から溢れて止まらない愛液が混ざり合いラブジュースとなって垂れ落ちていた。
「誰が勝手に舐めて良いつったお?躾の悪い犬め」
「あぁン♡ごめんなさい、やる夫さまぁ♡」
懸命に尽くすミキの頭をWLOの足が踏みつける。
地面にぐりぐりと頬を押し付けられながらミキが嬉しそうに鳴く。
完全に調教され尽くした雌奴隷の姿がそこになった。
「まあ、そういう事だお、最強の剣士殿。まだ理解できねぇってんなら……そうだおねぇ。おいお前等」
「「はぁ~~い♡♡」」
WLOが二人を解放すると、ミキとソラがその足元にひざまずく。
その眼前にWLOのビッグ・マグナムが突き出された。ソラやミキの顔や身体と比べて改めてよくわかる巨大さだ。
二人は何も具体的な命令を受けずにそうする事が当然だとでも言うようにビッグ・マグナムに舌を這わせ始めた。
ちろちろ、れろれろ♡ちゅっちゅ♡亀頭に優しく口付けし鈴口を舌でつつき、裏筋をなぞり幹全体を横から咥えて。
かと思えばソラが大きく口を開けて先端から全体を咥え込む。その間ミキは巨大な陰嚢――金玉袋を口に含んで舐め回している。
ぐっぽ♡ぐっぽ♡下品な程に大口を開けて頭を前後させるソラの顔は危ない薬物でもキメているかの様なアヘ顔だった。
金玉に奉仕をしているミキも似たようなものだ。頬はだらしなく緩み瞳にはハートマークまで浮かんでいる様に見える。
「んばぁぁっ♡んぶっ、ぶふぅっ♡はぁいミキ、交代ね♡」
「わぁい♡やる夫様のおちんちんだぁ♡んぼぼぼぼっっ♡♡じゅぶぶっ♡♡」
「おっおっおっ!がっついてるおねぇ、どう思うお?騎士殿、下品な女共だと思わねぇかお?」
「あ…………ぁ……ふ、ふざけんなッ!!二人を解放しろッ!!」
「おーーっおっおっ!!まだ現実が見えてねぇのかお?こいつらは自分でこうしてるんだお?やる夫に犯されてチンコに負けて、なあ?」
「んぼっ♡ぷは、あはぁっ♡はいっ、そうですっ、やる夫様のおちんちんに負けちゃったのっ♡もうこれじゃないとダメなのっ♡」
「やらない夫の短小包茎クズちんぽじゃ満足できなくなっちゃのっ♡これがほしいのっ♡これぇっ♡んぶぶぶぶぶぅぅっ♡」
「ああっ、ソラさんずるいぃっ♡今私の番なのにぃっ♡んぢゅぅぅぅっ♡」
「ほおー?最強の剣士殿の下の剣はショートソードだったのかお?」
一本のペニスを奪い合うように奉仕を続ける二人を見下ろしてWLOが嘲笑った。
羞恥と怒りでやらない夫の頭に血が登る、ガシャンガシャンと鎖が大きく音を立てた。
「ち、違うッ!!俺はッ――――」
「じゃあ見せてもらおうじゃねえかお、ご自慢の剣を。おい、ミキ」
「んじゅっ、じゅぷぽっ……ぷはっ♡はぁい♪やらない夫さん、ごめんね?」
「み、ミキっ!よせっ!」
WLOに命じられるがままミキが奉仕を中断して牢に近付く。
魔法で鉄格子を擦り抜けると胡座の状態で拘束されているやらない夫の足元に近づいて衣服に触れる。
すると淡い光と共に身に纏っていた衣服や鎧が牢の外に転送されてガシャンと音を立てた。魔法って便利だ!
そうして露わになったのはWLOと比べると――いや比べるのも烏滸がましい程貧相なものだった。
長銃と短銃、ライフルとハンドガンだとかそういうレベルのものではない。
大砲と鉛筆。いや、シャーペンの芯だ。銃に例えるのすら憚られる。絵に書いたような短小。
おまけに包茎だ。どこからどう見ても立派な真性包茎だった。
ビッグ・マグナムの前ではチンコやペニスとすら呼ぶに値しない。
男として見限られても仕方がないといえる程だ。その辺の子供ちんぽの方が使い物になるだろう。
これではソラやミキがホワイト・ライトニング・オークに靡くのも仕方がない。
10人が見て10人がそう判断する、WLOの小指程も無い雑魚ちんちん。
それがミキの前で震えていた。これで勃起しているのだからお笑い草である。笑えない。
「おーーーーっおっおっおっおっ!!こりゃあひでぇ!良くもまぁそんな貧相なモンで女と付き合えたもんだお!!」
「ね~~♡私もソラさんも”これ”しか知らなかったから騙されちゃった♡」
「男は強いだけじゃダメよね、やっぱりおちんちん様が大きくて固くないとっ♡やる夫様みたいにっ♡」
「あ、あああ、あああ……ううッ」
ぴゅるっ、ぴゅっぴゅっ。ミキに指でペニスを弾かれて情けない声を上げながらやらない夫が射精する。
元栓の止まった水道から漏れる水滴の様な情けない射精だった。どう贔屓目に見ても精通をする子供の方がマシだろう。
けたけたとやらない夫以外の三人の笑い声が響く。射精とも呼べないそれを終えた子供以下ちんぽこはすっかり萎びていた。
先端からクソ雑魚精液を垂らすその様はやらない夫が泣いているようでもあり、シュールでさえある。
「なんっって情けねえ……哀れみすら覚えちまおうお」
「やる夫様ったら優しい~~♪」
「しょうがねえからこのやる夫様が本当の”射精”ってヤツを教えてやるとするかお。おらソラ、ケツ向けろ」
「はぁーいっ♡♡見てなさいやらない夫、やる夫様の男らしいところっ♡やる夫様、はやく♡はやくっ♡」
WLOに命じられるままにソラがその場に四つん這いになる尻を振る。恥の概念がどこかに消えてしまったような様だ。
媚びっ媚びの甘い声で男を誘いながら今か今かとビッグ・マグナムを待ち受ける姿に凛々しい女戦士の面影はどこにもない。
彼女もミキと同じ様にメス犬に落ちていた。いや、舌を突き出して男を誘う姿はミキ以下かもしれない。
巨体がミキに後ろから覆い被さる。ハアハアと息を荒げるソラの秘所にビッグ・マグナムが充てがわれたのか「ぐちゅりぃ」という音が聞こえて来る。
ぐりゅんっっっっ。
「おっッッッほおおおお~~~~~~~~~っっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
ソラが絶叫する。やらない夫が聞いたことも無い声、見たこともない顔だった。純度百%快楽のアヘ顔だ。
舌を突き出し白目を向き膣肉を掻き分けて自分の中を満たすビッグ・マグナムの快楽に酔いしれている。
挿入されただけで深イキしたようで、ぶしゃぁッびゅるるッと潮と母乳が吹き出していた。
やらない夫の萎びたペニスを指で摘んで弄ぶミキが「いいなあ」という羨望の視線を向けている。無理も無い。
女であればどんな人間だろうがソラの姿を見て羨望の視線を向けるだろう。それほどのモノだ。
「何勝手にイってんだお雌豚ぁッ!おらっ、おらっ!!おおっ!!」
「あひぃぃぃぃッ♡♡あぎゃああッ♡♡やる夫様ちんぽっ!!やる夫様ちんぽ素敵っ♡♡!!おほおお~~っ♡♡!!」
「豚がッ!人間様の言葉喋ってんなお!教えてやったお!?豚はどう鳴くって!?」
「は、はいっ!ぶひぃっ♡ぶひぶひぶひぃぃっ♡♡ぶひぃぃんっ♡♡おおんっおんおんおんお゙んっっ♡♡」
豚が鳴いていた。ソラがビッグ・マグナムで抉られて人間の尊厳など一欠片も無く喚いている。
一突きされる度に絶頂に達し気絶しそうになっては快感で引き戻され、また絶頂して気絶してを繰り返している。
あんなにも絶頂と気絶を繰り返していれば身体も精神もおかしくなってしまいそうなものだ。
いや、本当にそうなのかもしれない。そうなんじゃないだろうか?やらない夫は茫然自失としながら必死にそう考えた。
魔法の類を使われて無いにしろ、こんなものは拷問のようなものだ。
二人は激しい拷問で心を壊されてしまって、こうなったのだ。
そうでなければあんなに愛し合っていた二人が自分を裏切る筈が無い。
そうだ、そうに違いない。
「うおおおおおおおおッッ!!射精すおおおっ!!イキ死ねお雌豚ぁぁぁああっ!!」
「あぎゃああああああああああああああああああああっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡」
ぼびゅるるるるるるるううううううううっ!びゅくっ、びゅくんっ、びゅるるるるっ、どくんっ!どびゅぅぅぅううぅぅっ!!
強烈な音と共にWLOが射精する。大雨によってダムが決壊したかのような凄まじい勢いと量の射精だった。
WLOが後ろからソラの腰を掴んでいなければ射精の勢いで吹っ飛んでしまうのではないかと錯覚し、びちびちと膣内に精液が当たる音が聞こえるかのようだ。
ソラはといえば、両目の端からとめどなく涙を流しながら噴乳し気絶している。今頃心は天の上だろう。やらない夫の事など視界にもない。文字通りのアウト・オブ・眼中だ。
「ふぅぅぅ……ったく躾けてやった事もちゃんと守れねぇのかおこの便器は、ちょっと美人女戦士としてちやほやされてたようなヤツはこれだからダメだお」
WLOが意識を手放したソラの身体をオナホをそうするかのように扱いペニスを引き抜いて放り捨てる。
意識の無い身体がべしゃりと転がった。
「どうだお剣士殿、これが”本物の男の射精”ってヤツだお、参考になったかお?」
「最もそのチンコじゃあ参考にしようがねぇかお?おっおっお!!」
WLOの笑い声が聞こえる。その声が段々遠くなって視界が暗くなっていく。
身体から意識が離れる感覚がする。――そうか、これは夢だったんだ、たちの悪い悪夢だったのだ。
おそらく何かのトラップに掛かってしまい悪夢を見ている。こんな事が現実の筈が無い。
そもそもホワイト・ライトニング・オーク討伐の依頼など受けていなかったのかもしれない。
目が覚めれば自分達はどこかの洞窟やダンジョンの中、トラップに掛かった事で窮地に陥っているかもしれない。
速く目覚めなければ。みんながギルド最強の剣士やらない夫を、自分を待っている。
待っていてくれ、今行く。剣を振るって戦ってすぐにみんなを救い出すさ。
そう、俺は王国最強ギルドの最強剣士、ヤー・ラーナイ・オー。
どんな困難にも負けないタフガイさ。
そんな事を考えながら、やらない夫は”目覚め”の為に意識を手放した。
…
…
…
「「イッくうううううううううううう~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡」」
現実は非常である。
目覚めた先に広がっていた光景は夢と思おうとしていた物と全く変わらぬ――いや、より酷いものだった。
ソラとミキが二人のWLOに犯され同時に絶頂している。後ろからWLOに抱き抱えられこちらに胸と性器を曝け出して。
逆流して床に落ちる程の射精を受け止めながら両手でピースしていた。見事なアヘ顔Wピースだ。
「おうお前等、剣士殿が起きたお?何か言うことは?」
「あへぇぇぇ……♡見てくれたぁ、やらない夫さ……♡私達、やる夫さまの便器だからぁ……っ♡」
「もうあなたなんかいらないの♡ごめんね、バイバイぃ♡」
残念ながらこちらが現実だったらしい。
信じられない言葉を聞きながら、やらない夫は何か口にしようとする。
だが何も言えなかった。オスとして完全にWLOに負けたことを魂で理解してしまっていたから。
「ぁ……ぁあ……」
「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
洞窟にやらない夫の慟哭が響く。
――拠点に戻らない三人を心配した王国最強ギルドのメンバーの尽くが敗北し犯され、壊滅したとの報があったのはそれから一月も経たないでの事だった。
でした。