日光さんすこ。
「――ランス総統」
「む?おお、日光さんではないか」
ランス城、ランスの私室。
非常に珍しく一人で休憩をしてエロ本を読んでいたランスの下に女が訪れる。
聖刀日光、元エターナルヒーローの一員にして現在は魔人健太郎の下で振るわれる世界で二振りの魔人殺しの剣だ。
そんな彼女が、黒い長髪に切れ長の目の凛とした女の姿を取って、人類総統ランスを訪問していた。
「少し、お話があります」
「日光さんが俺に話? ふっふっふ、ついに日光さんも俺の魅力に気付いてしまったか」
「違います。――美樹ちゃんのことです」
凛とした目がキッと細められる。強い敵意を込めた視線だった。
ランスが美樹ちゃん?と首を傾げれば込められた敵意は更に強められ、場の雰囲気が冷える。
「美樹ちゃんがどうしたというのだ、俺と美樹ちゃんはラブラブだぞ?」
「――戯言を。総統が美樹ちゃんになにかしたのでしょう」
「何をいうか、俺様の女の一人である美樹ちゃんになにもするわけないだろう、がはは」
「総統」
「むむ」
日光の詰問をのらりくらりとかわすランスに、いらだちを隠さずに日光が語気を強める。
今にでも腰の刀に手を伸ばさんばかりの勢いだった。
「どういう手段かはわかりませんが、美樹ちゃんの記憶から健太郎くんの事を消しましたね?」
「健太郎……あーあーあー、おじゃま虫くんか、居たなそんなの」
「そうでもなければ、美樹ちゃんがあんな風にランス総統に懐くことはありませんので」
「ひどい言い草だ」
ランスがベッドに腰掛けたままふんぞり返る。
そんな態度に日光の苛立ちは募るばかりだった。
かつん、と靴音を鳴らして日光が一歩踏み込む。その手は刀の柄頭に掛けられていた。
「美樹ちゃんを開放してください」
「俺様は何もしとらんと言っとるだろうが」
「では言い方を変えます、美樹ちゃんを元に戻してください」
「何もしとらんのを戻しようがないわ、がははは」
「――そうですか」
日光が柄を握り締める。
ランスは丸腰だ、壁に雑にカオスが立て掛けてはあるが一歩で手に取るには若干遠い。
今、危険なのはランスの方だ。
最強の人類総統と言えど丸腰でかつて英雄と呼ばれていたパーティの剣士と闘うことはできない。
――しかしランスの顔に浮かんでいるのは余裕の笑みだった。
「いいのか?」
「……」
「俺様を殺したところで美樹ちゃんが日光さんの言う、元に戻るかはわからんぞ?いいのかなー?」
「……くっ」
日光が歯軋りをしてランスを睨む。そのとおりだった。
日光の睨むところでは美樹ちゃん――来水美樹はランス、あるいはランスの傍の何者かの手によって、
自分が恋していた少年の事や、それに纏わるなにかを忘れている、改変されてしまっている状態にあると考えられている。
そんな事が可能なのか、という疑問はもちろんある。
しかし今やランスの周りには魔人ケイブリスと、死亡した魔人以外のほぼ全ての魔人が集まっているのだ。
加えて、人類のために闘うすべての人間がランスの仲間であり、部下だ。
できない事など指折り数える程しかないだろう。
ランス自身が美樹に何もしていない――というのもあながち嘘ではないのだろう。
ランス本人は、鬼畜外道な思考と頭脳を除けばあくまで一介の剣士、冒険者だ。
実行犯――やったのはあくまでランスの周りの何者か。
それを聞き出すことができなければ美樹を元に戻すことはできない。
「そもそも俺様を今殺してしまったら人類は負けてしまうだろうなー」
「そうなると日光さんは大戦犯だ、良いのか?日光さんの勝手で人類が滅んでしまうんだぞ?」
「あなたと、いう人は……ッ」
だがこれも真実ではある。
今、世界をまとめ上げているのは間違いなくランスとその女達が。
そのランスを殺せば世界がどうなってしまうかは、思慮深い日光であれば簡単にわかることだった。
「ふっふっふ、八方塞がりだな日光さん、俺様の方が一枚上手のようだ」
ランスが意地の悪い笑みを浮かべて笑う。
日光は刀の柄を強く握りしめてうつむき、今にも切りかかりそうな自分自身を抑える。
ぎりりり、と柄が軋む音がした。
そんな日光を見て、ランスがにやりと口の端を吊り上げる。
「が、俺様も鬼ではない」
「俺様はいっっっっっっさいなーんにもしとらんが、日光さんがそこまで言うなら」
「とっくべつに美樹ちゃんから距離を置いてやってもよいぞ」
「もちろん、条件はあるがな」
「!」
日光がハッと顔を上げる。
どういう気まぐれかはわからないが、日光にとっては一筋の光明だった。
美樹と健太郎。
彼女たちがこの世界にやってきてから、彼女はずっと傍に在り続けていた。
共に苦難を乗り越え、時を過ごした彼女達は日光にとっても妹や弟、家族のようなものだ。
そんな彼女達の幸せの為ならばなんでもできる――なんでもしてあげたい。
旧い友人達にはそれを甘い、優しすぎると詰られる事もあった。
ただ、それでもいつのまにか日光はそんなふうに思えるようになっていたのだ。
「……条件とは?」
だからか、日光は自然と言葉が出た。
――この男がまともな条件を用意するわけがない、要求されるものがなんなのかは解りきっている。
それでも僅かな可能性にすがるかのように、日光はランスに向き合っていた。
「なあにかんたんなことだぞ、日光さんが本当に美樹ちゃん達のことが大切なら「へ」でもないことだ」
ランスが笑う。
彼をよく知る者達が「鬼畜」と称する兇悪で下品な笑顔だった。
…
……
………
「ッ……」
ぱさり。ぱさり。音を立てて日光の肌を覆う着物が床に落ちる。
ランスが命じた事は単純だった。
”美樹ちゃんの代わりに日光さんが俺様の相手をしろ”。
”ただし、美樹ちゃんにするのとは違って思いっきり日光さんとセックスする”。
”俺様が飽きるまで耐えきれたら言うことを聞いてやる”――。
取引でもなんでもない口約束。
ランスがそれを守るとは到底思えなかった。
だが、日光はその口約束にすがるしかない。
いざとなれば彼の懐刀であるカオスにも口添えを頼み、他の者達にも現状を話して力になってもらって。
ランスの意識が少しでも美樹から自分に向き、それで無垢な二人の恋が穢されるのを防げるなら――
そう思いながら、日光はランスの前で肌を晒す。
少し火に焼け、引き締まった身体。それでいて柔らかさを感じさせる豊かな乳房。
日光は以前、一度だけランスに抱かれた事があるもののそれでも強く羞恥を感じていた。
「おほほほほ、良い眺めー……ああこらこら、隠しちゃいかんぞ」
「くッ」
日光が両手で胸と秘部を隠そうとすればランスの言葉にそれを静止させられる。
居心地悪そうに身体を抱けば、ランスはうーんと考える仕草を見せた。
「よし、日光さん、気を付けだ」
「は……」
「なんだ気を付けをしらんのか、ぴしっと手を体の横で伸ばして立つのだ」
「……はあ」
日光は、ランスに言われるがままその場で姿勢を正す。
もちろん裸のままだ、日光は裸を晒している事とは別の妙な羞恥を感じた。
「よし、では、そうだな、自己紹介をしろ」
「は…………?」
「いや待てよ、うーん、そうだな、……よーしちょっと待てよ」
ランスが寝台の傍に置いてあったメモ帳とペンを取る。
普段シィルに思いついた事を記載させておくのに使わせているものだ。
「ぐふふふ、我ながら天才だな……よーしできた」
それにサラサラと字を走らせると、ひょいと日光の方に投げ渡す。
日光はその紙に書かれている文章を見て目を見開き、顔を赤くした。
「これは……っ」
「うむ、それを言うのだ、心を込めてだぞ」
日光が手渡されたメモ用紙を睨みながら押し黙る。
嘘だとしても耐え難い屈辱だった。
剰えそれを口に出すなど、考えられない。
人が嫌がる事を得意とする男だ、と知ってはいたがこれほどまでか、と歯噛みをする。
用紙から目を外しランスを向けばにやにやとこちらの様子を見てニヤついているのがわかる。
「(こんな人に二人を任せなければ)」
いや、と日光は頭を振るう。
美樹も健太郎も二人で隠れ潜むのは限界だった。
総統が来ていなければ、魔王の血が暴走するか、世を儚んでどちらからともなく命を断っていた事すら考えれる。
「(耐えなさい、日光)」
そう自分に言い聞かせ、日光はメモを投げ捨てる。内容は既に覚えていた。
「っ――私、日光は人類総統ランス様の、性処理用肉便器です」
「戦闘でも、……それ以外でも、役に立ちません、が」
「ランス総統の性処理は、完璧に熟してみせます」
「……どうか、ランス総統の性欲発散のためにご自由にお使いください……くっ!」
いい終えて、日光は羞恥に顔を染めてランスから視線を逸らす。
最低の気分だった。
「がははははは、あの日光さんが俺様の性処理便器だと、まあ確かに役には立ってないし丁度いいな」
「心の友も良い趣味しとるのー」
一方、ランスは気分をたいそうよくしたようで大口を開けて笑う。
壁に立てかけられているかつての仲間の他人事のような言葉が突き刺さった。
抗議の目線を向ければ、はん、と嘲りの声がした。
「自業自得だ、恨むんなら魔王と魔人なんぞ庇いたてしてるお前さん自身を恨むんだな」
「それとも全部取り消すか?そんなら心の友に口を利いてやらんでもないぞ」
「……結構です」
「あ、そ」
それきり剣の姿をした旧友は我関せずの様子で黙り込む。
言葉は最もで、かつてアレ程に憎み、それを殺す力を求めた相手を今自分は庇っているのだ。
見捨てられても、見限られても仕方のないことだろうと日光は思う。
そう思いでもしなければ、屈辱と恥辱でどうにかなってしまいそうだった。
「よーし、それじゃあ自己紹介も終わった所で、だ」
ランスがベッドから立ち上がる、服を脱ぎ捨てて部屋の隅に放り投げた。
そして日光の手を掴みベッドへと放り込む。
「まずは普通にお楽しみタイムだ、とーー!!」
「っ、く……!」
…
……
………
「はー、えがったえがった」
「は、あ、は……ぁ、そう、ですか」
ベッドの上、日光は息も絶え絶えにぼうと天井を見上げる。
ランスとの一方的なセックス――蹂躙を終え日光は疲れ果てていた。
夜更け前から、とっぷり、たっぷりと夜明け前、明け方まで。
その豊満な肢体を余すことなく貪られた。
契約のための行為を除いて性経験事態が少ない日光は、その中で何度も意識が飛んでしまった程だ。
「(でも、これで――)」
これで、美樹ちゃんを解放してもらい二人の平穏を取り戻すことができる。
――そんな甘い考えはランスの次の言葉でへし折られる事となる。
「さて、次はどうしようかな、うーん、普通にヤっても日光さんはあんまり反応してくれないんでつまらん」
「え……つ、ぎ?」
「む、なんだまさか今の一回で終わりだと思ったのか?そんなわけないだろう」
日光は、また意識が遠くなる思いがした。
ランスにとっては普通のセックスであっても日光にとってはそうではない。
いまやランスは性豪と言ってもいいほど、セックスに関しては業のものだ。
日光には預かり知らぬところだが、過去と比べて女を鳴かせるのも上手くなった。
それを毎日、連日、連夜と続けられば自分の体が保たない――日光はすぐにそう思った。
しかしここで退く訳にもいかない、全ては美樹達のためなのだ。
「わ、わかりました、では、また、後日……」
「おお、そうだ決めたぞ」
少しでも体力を回復させようと、部屋を後にしようとした日光を見てランスが手を叩く。
日光はびくりと身体を跳ねさせた、まさかとは思うがまだセックスをしよういうのだろうか、と考えが過る。
体力は既に限界だった、もしそうなれば――
「ぐふふふ安心しろ日光さん、今日”は”終わりだ、明日も来なくて良い、ちょっと人に会わねばならんからな」
「は、はい……?」
日光は安堵すると共に疑念を思い浮かべる。人に会う、ランスが。
ろくな相手ではないだろう。
まさか美樹にしたなにかを自分にもするつもりなのだろうか?
「俺様が思いついたことを実行に移すにあたって色々準備が必要だからな、まぁ楽しみにしているがいい、がはははは!」
思いついた事。
これもきっとろくでもないことなのだろう、と日光は確信を持つ。
――ただそれでも、日光にはランスの行う事を受け入れるしか選択肢がなかった。
…
……
………
3日後。
日光はランスの部屋に呼び出されていた。
部屋の前の扉で、日光は呼吸を整える。
「(覚悟はしてきました、体も、心も……)」
軽く運動をして、湯浴みも済ませている。
本来は不要であるが、食事もしっかり取った。
先日よりは総統の責め苦――単純な苦であるかどうかは別だが――にも耐えられるだろう。
「総統、失礼します」
ドアノブに手を掛け、「うむ」という返事の後に室内に入る。
後ろ手にドアを締めると、まず最初に違和感を覚えた。
「(――お香?)」
部屋の中に、以前は無かった匂いと、薄桃色の靄が立ち込めていた。
なにかのお香のようだった、部屋の隅の棚の上で灯が揺らいでいる。
「ぐふふふ、来たな日光さん」
ベッドに腰掛けたランスが、日光を出迎える。
当然のように衣服は纏っていない、最初から裸だ。
「……どうも総統、では――」
「おっと待て待て、まあ待て日光さん」
自分から着物に手を掛ける日光を、ランスが手を振って押し止める。
怪訝に思う日光を他所に、ランスはにやにやと笑いながら話しはじめた。
「この間、俺様と日光さんはセックスしたわけだが日光さんはちっとも楽しそうではなかったな」
日光は口に出さず当たり前だ、と胸中で毒突く。
契約でもなし、ましてや好きでもなく、憎いとまで思っている男に抱かれて嬉しいはずもない。
「が、それはいかん、セックスとは気持ち良いものだし楽しいものでなければいかん」
「俺様は無理矢理も好みだが、それはそれ、今回はそういう気分ではないのだ」
ので、とランスが言葉を区切る。
日光な嫌なものを感じて、思わず後ずさった。
「今回は日光さんが完っ全に俺様のものになるまで全力で”調教”をすることにしたぞ」
「ちょう、きょう?」
日光は後ずさりながら耳を疑う。
どん、と背中に戸が当たった。
ちょうきょう。
うし車用のうしや、手羽先、わんわんやにゃんにゃんを躾ることだ。
あるいは奴隷などをしつけるときにも使う言葉。
それを自分に? ――本当の性処理奴隷のように?
「ふざけ――」
「おっと、いいのか?」
思わず出掛けた言葉を、ランスに遮られる。
良くは、ない。良くはなかった。
「(耐えれば、良いだけ)」
――日光は契約の言葉を思い出す。
ランスは、「飽きるまで」と言った。
ならば自分の体に飽きて他の女の所に行くまで、日光が心を強く持てばいいだけの話だ。
「わかり……ました、あなたが飽きるまで、付き合いましょう」
「ぐふふ、良い返事だぞ。では早速だな――」
…
……
………
じゃら。
「ぐふふ」
「っ……」
ランスが鎖を引っ張ると、日光の身体が揺れる。
日光は着物を剥かれ、床に座り込んでいた。
しかしその身体には衣服の代わりとでも言うようにいくつかの装飾が付けられている。
わんわんのつけ耳と、首輪だ。
かつて英雄と呼ばれた一団の一人が、一糸まとわぬ姿に剥かれわんわんの格好をさせられている。
「総統、これは」
「おっと日光さん、違うぞ」
「っ……」
「わんわんは人間の言葉を喋らんのだ、がははは」
「……わ、ん」
日光は屈辱に歯軋りしながら、ランスを見上げてわんわんの鳴き真似をする。
――ランスの調教の一貫だった。
日光が話を聞かされた所に寄るとランスは日光への調教の為に過去の仲間に道具や知識を授かりに行っていたらしい。
これはその一つで、日光を犬として扱う事で自分に従順にさせるもの、だそうだ、
「(バカバカしい)」
それを聞かされた日光は呆れ、今も胸中で一笑に付す。
犬のマネをさせられたところで怒りこそ募れど従順になどなる訳もない。
「(耐えきってみせる)」
全ては一時の屈辱だ。
美樹と、健太郎と。
二人の為ならばなんでも耐えられる。
そう思いながら日光は、ランスの調教を受け入れる事を決めた。
「よーし、ではそうだな――」
…
……
………
「本気、ですかっ、あなたはっ、ここまで、だけでも……っ」
「本気だと言っとろうが、ほれほれ行くぞー」
「あ、あああっ……」
時刻は深夜、ところはランス城の中庭。
ランスが鎖を引っ張りながら先を歩く。
首輪を付けられた日光が、四つん這いのままわんわんのように深夜の中庭を「散歩」させられていた。
深夜ということで人の目は少ない。
しかしそれでも戦時中の城の敷地内だ。
ここまで来る為に廊下を移動する間にも、何人かの兵士とすれ違った。
豊かな身体は既に幾人かの奇異の視線、劣情混じりの好機の視線に晒されている。
そのせいか、あるいは部屋に炊かれていた香を吸ったせいか。
日光の身体は火照り、秘部からははしたなく愛蜜を垂らしていた。
「ぐふふふ、日光さんも文句を言いながら興奮しているではないか、まんこがびしょぬれだぞ」
「ち、ちが、これは」
「おっと、返事は?」
「っっっ、わ、わ……わんっ……」
「よしよし良い子だ、そら行くぞ」
ランスが鎖を引っ張り日光を先導する。
ひた、ひたと手音、足音を立てながら日光が「散歩」をさせられる。
「(あ、ああ、み、みられて)」
日光はこの時だけ、自分が剣士であった事を呪った。
中庭を見下ろせる窓の向こう側から、幾人かの視線が向けられている。
自分の痴態を誰とも知らぬ男達に見られてしまっている。
人の多い城だ、明日には噂になっているだろう。
自分の素性を知るものは少ないが、人の口に戸は立てられない。
「(こん、な、こんな)」
俯いて足を止めようとしても、ランスに鎖を引っ張られれば呼吸をするために進まざるを得ない。
その足取りは非常にゆったりとしたもので、日光の痴態を見せつけてるようだった。
「そ、総統……もう、これ以上は……っ」
「あー? 聞こえんなー、わんわんが人間の言葉を話すわけないからなー」
「おね、がいです総統っ……他のことなら、いくらでも……」
「がははは、聞こえん聞こえん――あ、いや待てよ、そうだな、うん」
堪らず懇願すれば、いつもの調子で無視をされる。
だがランスがぴたりと外灯の前で歩みを止めた。
「よーし日光さん、お散歩はやめてやってもいいぞ、ただし条件がある」
「っ」
「おっと、返事はわんだぞ」
「わ、わんっ」
日光が顔をあげればいやらしい、下品とも言ってしまえる笑みを浮かべたランスの顔。
何をさせられるかはともかくとして、なにかをしてこの状況から脱することができるなら、日光はなんでもするつもりだった。
「わんわんは縄張りにおしっこでマーキングするのは知ってるな?」
「……ぇ」
下品な笑みを浮かべたまま、ランスが外灯を指差す。
火照った身体に冷たいものがさすのを、日光は感じた。
「そこでおしっこするといい、俺様が見ててやるぞ」
「っ……そ、そんな」
「じゃあお散歩続行だな、今度はこのまま会議室まで行こうかなー!美樹ちゃんとこでもいいなー!」
「あ、あ、あ、あ」
全身が熱くなり、頭の中がぐちゃぐちゃになる気分だった。
会議室――会議室には人類軍の首脳陣が居る、当然日光の事も把握している。
それも相当の恥辱だが、それ以上にこんな痴態を美樹や健太郎に見られる事が恐ろしかった。
「ま、散歩を続けてたらどの道見られるだろうが。さーてどうする日光さん」
「ぁ、ぁあああ、ぁ……っ」
一時の恥辱か。
それとも、長い時間の恥辱か。
どちらであれ耐え難い屈辱、恥辱であることに変わりはない。
ならば、と日光は火照り狂った頭で考える。
――それはこの地獄を脱したいと思い過ぎたがゆえの過ちだった。
…
……
………
…………ぷしゃっ。
ぷしゃ、しゃあああああああっ……。
「ぅ、ぅう、ぅぅぅうぅっっ」
片足を上げ、日光が外灯に放尿している。
その様は、本当にわんわんのようだった。
「おーーーー、がはははは、ほんとのわんわんみたいだぞ、恥ずかしくないのか日光さん」
「うううううっ、うううううっ……!」
ちょろろろろろ……ちょろっ、ちょろろっ。
「く、ぅぅぅ、ぅぅぅっ……!」
放尿が終わり尿が途切れると日光は少し離れた場所で肌を隠すように丸まって蹲った。
最低の気分だった、だが今夜はこれで終わると思えば、そう思えば耐えられた。
「よーし、では部屋に戻ってから続きだな」
「ぇ」
「当たり前だろう、今夜は寝かさんぞ、ぐふふふ」
「ぁ、ぁあ、あああ」
だがそれは幻想だった。
悪夢は終わらない。
自分の鎖を握る、「ご主人さま」が満足するまで終わることはないのだ。
…
……
………
「ぁ、ひ、っ」
「うーーーーむ、ちょっとやりすぎたか?」
かくんかくん、びくんびくん。
床に顔から突っ伏した姿勢になった日光の身体が痙攣する。
その身体には激しい調教の後があった。
ランスがかつての知己、調教師タマネギから授かった道具と技の数々だ。
胸と陰核には魔法ローターが括り付けられ、微弱に振動を与え続けている。
秘部と、尻穴にはうぃんうぃんと音を立てて畝る極太のバイブだ。
「お、ァ、ァ……ッ」
問題なのはその全てを日光自身が快楽として受け止めていることだ。
ここまで至るにあたってランスの手で徹底的に身体を愛撫され、焦らされ、蕩けさせられている。
日光はさながらまな板の上の鯉。
タマネギから調教技術を授かったランスにとっての実験台だ。
「なんの液かわからんのでびちゃびちゃだな、ううむ」
「は、ァああんッ」
不規則に振動の強さを変えるバイブが日光の身体を刺激し、その身体が何度目か数えられない程の絶頂に達する。
ぷしゃぁッと潮と尿が混ざった液体が秘部から噴き出し、両目からは随喜の涙が流れた、
日光の身体は、意思と反して快楽を求めるようにがくがくんと自分から腰を動かす。
「ぉぉ、あッ、ああァッ、うーッ」
既に口からは意味のある言葉はでてこない。
そんな精神の余裕は日光のどこにも残されていなかった。
「よし、風呂に入ってくるとするか、日光さんは……そうだな、放置けってーい、がはは」
「ァァ、アアアッ」
ランスが笑いながら部屋を出て行き、後には悶え悦ぶ日光だけが残される。
そうして風呂に入って日光のことを忘れたランスが戻ってくるのは日が登ってからのことだった。
調教は続く。
…
……
………
――数日後。
「あっ、日光さーん、ランスくーん」
「おお、美樹ちゃんではないか」
日中のランス城、隣に日光をつれたってランスが歩く。
それを見つけた美樹が笑顔を浮かべて駆け寄ってくる。
「あのね、今からみんなでお茶会っていうのをするんだよ、二人も来ない?」
「あー、女が集まってなんだかきゃっきゃと話すやつか、俺様はあれ好きじゃない、エロいことしようとすると千姫が怒るし」
「えーっ、じゃあ日光さんは?」
「……っ、は……っ」
「? 日光さん?」
美樹が日光の名を呼ぶが、その反応は鈍い。
顔は火照り、額には汗が浮かんでいた。
「日光さん、体調が悪いの?」
美樹が日光の手を取る、びくりと日光の身体が震えた。
「ぐふふ……美樹ちゃんが呼んでいるぞ、日光さん」
「は……っ、そ、そうですね、……せっかく、ですが私は……っ、遠慮しておきます」
「だ、そうだ、日光さんは俺様とのデートで忙しいからな」
名を呼ばれた日光が息を途切らせながら美樹にそう返す。
ランスが日光の腰に手を回せば、端正な表情が苦しげに歪んだ。
「……日光さんとランスくん、喧嘩してるの?」
日光の様子がおかしい事に気付いた美樹が眉を下げ心配そうにそう問う。
ランスがにやにやとした笑みを浮かべて日光を見ると、一瞬だけ日光の目が鋭くなるが、すぐに美樹に笑顔を向ける。
「そんなことは、ありませんよ……っ、ァ、……喧嘩などしていません」
「そう?よかった、私は二人共大好きだから二人が仲良しさんなら嬉しいからっ」
「がははは、なぁに俺と日光さんは大大大大の仲良しだから安心するといい、なぁ日光さん」
「そう、ですね」
「仲良しだからこんなこともできちゃうもんねー、ぐふふ」
「っ、総統、何を――んゥッ」
「わ、わわわ」
ランスが日光を抱き寄せて唇を奪う。
ぐちゃぐちゅ、くちゅくちゅと音を立てる濃厚なキスだった。
少しして唇を離せば唾液が糸となって伝い日光の身体がびくん、と跳ねる。
「わ、わ、わー、大人だー……」
「ふっ美樹ちゃんはまだまだだな、これぐらいは普通だぞ」
「そ、そうなの?」
「うむ、そうなのだ、普通普通」
ランスが虚言を美樹に吹き込む。
普段なら止めるところだが、日光にその余裕はなかった。
くったりと身体から力が抜けてしまい、その身体をランスに預けている。
「とはいえ日光さんはちょっと体調が悪いようだからな、美樹ちゃんはお茶会を楽しんでくるといい」
「はぁい、それじゃあ日光さん、ランスくん、しっかり休んでね」
手を振って、ぱたぱたと美樹が歩き去って行く。
それを見送る日光の足元には、水や汗ではない液体での水溜りができてしまっていた。
「うん? なんだ日光さん、お漏らししたのか」
「ァ、ぅう」
まともに言葉を発せない日光がせめてのも抵抗と言うようにランスから顔を背ける。
ランスに唇を奪われ、舌を絡められ、口内を蹂躙された日光はその際の強い快感で絶頂し、失禁してしまっていた。
美樹に気付かれなかったのは不幸中の幸いとでも言うべきだろう。
「まー仕方ないかー、日光さんはド変態だからな、うりゃ」
「ああッ」
ランスが日光を壁に押し付けて着物をはだけさせ、その下の「縄」を引っ張る。
豊満な肢体には赤い荒縄が食い込んでいた。JAPAN伝統の調教術、亀甲縛りだ。
前の穴と後ろの穴、両方に魔法バイブが捩じ込まれ、縄で蓋をされている。
縄も、バイブも。調教が開始されてから毎日、常に日光の身体を嬲り続けているものだ。
「ぽーい」
「あァッ」
にゅぷん、と音を立てて尻穴からバイブが引き抜かれる。
腸液と前の穴から垂れた淫液で塗れ、ひどい匂いを放っていた。
「そんでもってほいっ、とー!」
「んゥッ、んゥーッ……んんんんんッッッ!!」
それが日光の口に押し込まれ、尻穴にはランスのハイパー兵器がねじこまれる。
窓に豊満な胸と身体を押し付けられた日光を、便器でも使うかのような気軽さでランスが犯していた。
「後ろの穴も大分こなれてきたな、日光さん、順調に俺様に調教されて良い子だぞ」
「んッ、んぅぅッ」
縄を引っ張って食い込ませながら、ランスが日光を嬲る。
「いいこ」だなんて言われてもまるで嬉しくはなかった。
その筈だった。
だというのに日光の身体はその言葉に悦び震え、身体は淫蜜を垂らし、尻穴はきゅんきゅんと疼いてランスのものを締め付ける。
調教が本格化してから、心と体が乖離している。
日光は本能的にこれ以上はまずい、と理解していた。
これ以上は壊されてしまう、これ以上は戻れなくなってしまう。
しかし心の何処かでそれを望んでいる自分がいて、美樹と健太郎の為に退く事ができない自分がいる。
「おおおっ、出すぞ出すぞっ、とーーっ!!」
「ンンンッ、フゥゥーーーンッッ……!!」
――美樹ちゃん達を助けるために。
そんな言葉を言い訳にしながら、日光は尻穴に注がれる熱い感覚に酔っていた。
…
……
………
――数日が経った。
ランスの調教を受ける日々。
日光は、耐え続けていた。
ランスに調教の技を仕込んだのは女体の全てを知り尽くし剰え女の娘モンスターの調教すら極めた男だ。
俄仕込みとはいえ、チルディの調教経験などもあるランスの手練手腕を一身に受け止めているのだ。
調教とは何も身体だけを改造するのではない、精神や心も改造するものだ。
未だ抵抗の意思を失わずいられるのは、一重に日光の心と身体が強かったからだろう。
とはいえ、何事にも限界はある。
少なくとも、肉体の方には「調教」の成果が如実に顕れていた。
「は、ァ、ァァ……はァ、はあ、あァ……♥」
目にハートマークを浮かべた日光がランスの前に座り込んでいる。
体中に貼り付けられ、ねじこまれた玩具や身体を縛り上げる麻縄はいまや「日常」の一部だ。
今はそれ以外に大きく変わった箇所がある。
まず肥大化した乳房だ。
元々豊かだったそれが、ふうせんや西瓜のように大きく膨れ上がり、重力に負け垂れ下がっている。
乳輪は肥大化し黒ずんでいて、清楚さは欠片も残っていない。
無理矢理着物に押し込むのも、もう限界だろう。
くわえて、胸の頂点、その先端はびんびんに張り詰めて親指大になっている。
張り詰めた先からは開発された乳腺からぴゅるぴゅると白い乳液が、はしたなく溢れる。
引き締まっていた身体は見る影もない。
着物の上から見ればわからないが、全体的にむちむちと肉感が増している。
剣の姿であればともかく、人の姿でかつてのように闘うことはもはやできないだろう。
闘うための姿ではなく、男達の視線をひきつけ精を搾り取る雌豚、牝犬――性処理用の家畜の身体だった。
「よーしよしよし日光さん、待てだぞ、待てだぞー」
「ハァッ、ハゥッ、ゥゥッ」
ハイパー兵器を日光の顔の前に突き出して腰に手を当てたランスが仁王立ちしている。
日光の呼吸は荒い。
極上の料理を前に「お預け」をされているような表情だった。
「よーしよしよし……ヨシ、いいぞ」
「はァッ♥んぅぐぅぅっ♥」
許可の言葉と共に、日光が突き出されたものにしゃぶりつく。
眉と目尻は下がり、その瞳はとろんと淀んでいた。
「んぐっっごごごっ♥んぼッんぶぶぶッ♥フゥぅっ♥んーーーーお゙ッごぉんぐッ♥」
「おおおお~~……」
喉奥までを使ってハイパー兵器全てを口内に納め、がつん、がつん、がつんと乱暴に自分から頭を前後させる。
呼吸が途切れるのもえづきそうになるのもお構いなしだ。極上の餌を前に我慢などできるはずもない。
「んお゙お゙んッ♥」
「おほッ」
日光が獣の様な雄叫び――嬌声を上げる。
ランスの尻に手を回してしがみつき、ハイパー兵器を口いっぱいに頬張って味わう。
絶対に離すまいとするかのようだった。
がぽっ、がぽっ、くぽっ、じゅぼ。
「んんん゙ん゙ん゙ん゙ん゙ん゙♥」
「うおおおっ出すぞー、とーっ!!」
「ん゙ーーーーーーーーーーーーーーッ!!♥♥」
ごぼびゅっ。
喉奥まで咥え込まれたハイパー兵器が白い濁流を放つ。
ごきゅ、ごきゅと音を立てて一滴も逃すまいと、日光が精液を飲み干した。
「ぇぇぇ、っぷ」
げぷ、と下品な音を立てて日光がげっぷをする。
そして零さず飲み干した事を示すように、大きく口を開けてランスに見せつけた。
「ふふん、えらいぞ日光さん」
「は、い……っ♥」
頭を撫でられえば全身に電流が走ったかのような快感が流れ、日光は絶頂に達する。
絶えず振動するバイブの刺激と合わさって嬉ションをして絨毯に地図を描く始末だ。
「むむむ、絨毯が汚れてしまったな、お掃除だ日光さん」
「はぁ、い……っ」
屈辱を感じながら、日光は自分が粗相した液体を舌で舐め取っていく。
「(まだ、だいじょうぶ)」
――そんな自分を、ぎりぎりの所で日光は客観的に見る。
そうして、美樹や健太郎の為に自分は演技をしているだけと言い訳を重ね続ける。
その「言い訳」が使えなくなる日が来る事も知らずに。
…
……
………
数日後。
来水美樹はランスの手によって完全に堕とされた。
魔王の力で子供まで孕み、その記憶すら元に戻っていた。
記憶が元に戻った上で、ランスによって調教されきっていた美樹はランスの事を選んだのだ。
もはや健太郎の事など眼中にもない。
彼と共に歩み、彼に助けられ、彼と過ごした時間は全て美樹の中に戻っていた。
それを踏まえた上で、美樹はランスを選んだのだ。
日光がランスに抵抗する為の理由はなくなってしまった。
――美樹の力で日光自身もランスの子を孕んでしまった。
神によって魔人を殺すための刀に変異させられた身体。
変化など生じるはずもない肉体。
それすらも淫らに覚醒した魔王の力の前では改変可能な事象に過ぎない。
「(ああ)」
美樹と共にランスに奉仕する中で日光は理解する。
ランスが、美樹に手を出した時点全ては手遅れだったのだ。
なぜなら日光が「美樹のために」と調教を受け続けていた最中もランスは美樹と睦み合っていたのだから。
考えればわかることだった、ランスが女性関係の口約束を、
それも自分にとって都合の悪いことを守るはずもない。
日光にはその理解が足りなかった。
「(ああ――)」
ばきん、と。
日光は自分の中の何かがへし折れる音を聞いた。
それは、今まで自分に重ねてきた嘘だったり、言い訳であったり、そういったもので。
より明確に言うならば――調教を耐え続けてきた心が砕ける音だった。
「――ん、ぎゅぅぅぅッッ……ッ、お゙ッ♥♥♥♥」
膨らんだ腹に、既に子を孕んだ胎内に熱い精が吐き出されて日光は身悶えする。
ランスに床に組み敷かれ精液を吐き出されている。
「わぁ、よかったねぇ日光さん、二人目できちゃうかもよ」
隣に寝転び、自分より先に精液を注ぎ込まれた美樹の小さな手が、日光の手を握る。
少し離れた場所で椅子に縛り付けられた健太郎がこちらを見下ろしている。
「……ふ、ふふ、あ、はは……そう、ですね、ええ、……ええ……」
もう何も考えられなかった。
――日光は考えるのをやめ、ただこの幸せを享受することを、決めた。
…
……
………
魔法で造られた異空間があった。
魔王として覚醒した美樹が創り出したものだ。
空は桃色に染められ、ところどころが歪んで螺子曲がっている。
その中に、教会のような建物が建っていた。
ような、というにはその建物もところどころが歪んでいたからだ。
和風の建物と洋風の建物が混ざり合っているようだったり、ところどころが角ばっていたり。
空模様も、建物の作りも、世界そのものも。
淫らな快楽に狂い落ちた美樹の心を表しているかのようだった。
――教会の中に、いくつかの人影がある。
ランスと、美樹と、日光。
そして本来神父が立つべき場所に魔人、小川健太郎が縛り付けられていた、衣服は着せられていない。
いや、その場にいるものでまともな衣服を纏っているものはタキシード姿のランスぐらいのものだった。
「あはッ見て見てランスくんッ私可愛い?日光さんも可愛いでしょ?」
「……っ……」
二人が纏っているのは、教会に似合いの純白のウェディングドレスと白無垢だった。
だが、普通のそれではない。
胸元と腹の部分は最初から布地が無く、大きな乳首ピアスが付けられた胸とぼってりと膨らんだ腹が露出している。
露わになった胸からはぴゅっぴゅっと母乳が噴き出している。妊娠した事によるものだ。
ウェディングドレスのスカートは、殆ど透明のシースルーだ。
白無垢は胸と腹以外の部分は普通に見えるが、それを纏う日光は恍惚の表情を浮かべながら時折、身体を震わせていた。
「よーし、では俺様と美樹ちゃん達の結婚式ごっこをはじめるぞ、神父様の前で誓いの言葉を言うのだ」
「はぁいっ♥」
「……は、い♥」
二人が健太郎の前に歩み出る。そうして美樹はスカートの端を、日光は白無垢の端を摘んでたくしあげた。
当然のように二人共下着はつけておらず、蜜を垂らす秘部と「しっぽ」が挿入された尻穴が丸見えになっている。
そうして健太郎の目の前まで来た二人は、二人が腰をかがめて、へこへこと前後に腰を振る。
神父役である健太郎に自分たちが牝犬になった事を見せつけるように。
健太郎は目を逸らそうとするが、それは叶わない。
魔王の絶対命令権、美樹の力だ。
「私、来水美樹とぉ♥」
「……日光、は♥」
「ランスくんに種付されて、ボテ腹妊婦さんにされちゃいましたぁ♥」
「ごしゅじんさまの、子供をいただけて、とっても、幸せです……魔人や魔王のことなど、もう、どうでもいいぐらい、です♥」
「だからぁ、責任をとってランスくんと結婚してもらいま~~すっ♥♥」
「でも、私達は家畜で、牝犬で、雌豚なので、結婚しても、いっぱい、使ってもらいます……」
宣誓の中、二人の手がそれぞれ自分達の秘部に伸びる。
陰核には乳首と同じ様に大きなピアスが着けられていた、ランスの牝犬の証だ。
二人は、自らの秘部に指を挿れぐちゃぐちゃと音を立てて自慰を始める。
自慰をはじめて一分も経たずに小柄だが男好きがする体型になった少女と、
豊満な身体を肉便姫にした女が絶頂に達し潮を吹く。
それでも、二人の指は止まる事はなく、宣誓は続けられる。
「あひっ、おほっ♥♥美樹のおまんこはランスくん専用のものになっちゃいましたぁ♥」
「日光の、雌穴は、ご主人さまの精液を吐き出してもらうために、ありますっ♥」
「でもちんぽが欲しくていっつも泣いちゃってるの、おっ、ふぅぅぅ♥」
「美樹ちゃ、あっひ♥いぐ♥いぐいぐッいぎゅッおっほッ♥」
ぶしゃぁっ、ぷしゃっ。
二人が同時に腰を反らして絶頂し、健太郎の顔に潮を吹きかける。
純白のドレスと白無垢が、淫乱汁で汚れていく。
「ひーっひーっ♥むりっ、ランスくんむりぃっちんぽっちんぽつっこんでよぉっもう宣誓できにゃいのぉっ♥」
「ごしゅじんさまっ、ちんぽを、おちんぽさまをくださいっ、日光のまんこに蓋してっ蓋ぁっ♥」
その場にへたりこんだ二人が、長椅子に座って笑うランスの方を向いて懇願する。
腰をへこへこと動かし、だぶんと大きくなった尻を振って淫乱汁を撒き散らしながら。
無垢さも清廉さもない、浅ましい牝犬の仕草だ。
「だーめだだめだ、ちゃんと教えたことを全部言うまで俺様のハイパー兵器はお預けだぞ」
「やあああっいじわるいじわるいじわるっ♥ランスくんのいじわるぅっ好きぃっいじわるなの好きぃっ♥」
「ちんぽ、ちんぽ、あへ、ちんぽっ……ひーっ、ひーっ」
まるで薬物の中毒症状のように日光と美樹は自分の秘部をイジる手を止めない。
完全に頭の螺子がハズレてしまっているようだった。
だが、やりきらないとちんぽが与えてもらえないことは理解できているようで、
ランスの言葉を受けてはふらふらと立ち上がって宣誓を再開する。
「私、達はぁっ♥」
「これから、ご主人さまのちんぽで串刺しにしてもらってぇッ、いぎゅッぐぅッ♥」
「あはっ日光さんげひぃイィィンッ♥♥はッ、はッ、なんだっけ、えっとぉッ♥」
「赤ちゃんっ赤ちゃん出産しますっ♥ごしゅじんさまの赤子をいっぱい生みますっ♥」
「あかちゃんうんだら、また赤ちゃん孕みますっ♥ずっとランスくんの赤ちゃん孕みますっ♥」
「ボテ腹妊婦の雌便器としてご主人さまに一生仕えますっ♥飽きたら棄ててもらって構いませんっ♥」
「美樹はぁ♥」
「日光、はぁっ♥」
「「あたまからつまさきまで、まんこも尻穴もぜぇ~~んぶランスくん(ご主人さま)に捧げることを誓いまぁ~~すっ♥♥」」
宣誓を終えて、二人が絶頂し、その場に座り込む。
足元は二人の淫乱汁で大洪水が起きていた。
そんな二人の傍に、タキシードを脱ぎ捨てたランスが歩み寄る。
ハイパー兵器は限界まで屹立し、大きく反り返っていた。
肉便姫と化した二人の目は、ランスのハイパー兵器に釘付けになる。
目は潤んで歓喜の涙が溢れ、上下の口から涎が止まらない。
それを見る健太郎の表情は死んでいたが、頬を流れる涙だけが感情を表していた。
「よーし、では誓いのキッスだーっ!!」
「「はぁい♥」」
ランスが、ハイパー兵器を二人の前に突き出す。
その先端に左右から美樹と日光、二人が口付けると淡い光が二人を包む。
――日光と美樹のちょうど子宮のあたりに、桃色の不可思議な文様が浮かび上がっていた。
「よーしよしよし、これでいいんだな美樹ちゃん」
「うんっ、魔法できたよぉっ♥もうランスくんのおちんぽ以外で孕まなくなったしぃ……ランスくんのおちんぽなら、すぐに赤ちゃんできる身体になっちゃったぁ♥」
それは魔王美樹がランスのために作った魔法。
身体に淫紋を刻む儀式。
ランスの種以外で孕まなくなり、ランスの種ではすぐに孕み。
ランスのハイパー兵器と射精であれば脳が焼き切れるほどの快楽を得る事ができるようになる。
二人がランス専用の犬になった証明で、三人にとってのエンゲージリングだった。
「これで私達三人、しあわせ家族だねっ♥あかちゃんもいれたら何人になるかなっ♥んーちゅっ、ちゅっ♥」
「はっ、はっ♥はっ♥」
「おほほほほ、うーんきもちいい」
美樹と日光が左右からハイパー兵器にくちづけする。
ランスにとっては見慣れた光景だが、健太郎にとってはそうではない。
慕っていた少女と、頼りにしていた女性。
二人が淫らに男に奉仕する姿に、その小さなペニスは張り詰める。
「あれ? やーだぁ、健太郎くんのちっちゃいおちんちんくん勃起してるぅー♥」
「っ……」
それに、二人た気付く。
美樹はからかうように、小馬鹿にするように、健太郎のペニスを指差す。
ランスのものと比べれば惨めと言って差し支えないサイズのものだった。
日光は、思わず視線を健太郎から逸らす。
見ていられなかったし、こんな自分の姿を見ていてほしくはなかった。
かつてはその力になると誓い、見守り続けて来た存在である少年。
雌豚、牝犬である自分を受け入れた今もその視線に晒される事には罪悪感がある。
……それを横目で見ていた美樹が嗤う。口の端がにぃと吊り上がって三日月状になる悪魔のような笑みだった。
「ね~えランスくん、健太郎くんこのままぴゅっぴゅできなかったらかわいそうだよねぇ」
「うん? うーん、そうだなぁ、流石に哀れになってきたかもしれん」
「だよねっ♥じゃあちょっとだけ健太郎くんのこと気持ちよくさせてあげてもいいっ?♥」
「う~~~~~む……仕方ない、特別に一回だけ許してやろう」
「やったぁ♥よかったね健太郎くん、日光さん♥」
大輪の花が開いたような眩しい笑みを浮かべる美樹。
場所が場所で、状況我状況でなければかつての少女を思わせる愛くるしいものだった。
「えへへ、それじゃあ健太郎くん、日光さんと一緒に気持ちよ~くしてあげるねっ♪」
「……すみません健太郎くん、総統と美樹ちゃんに、今の私は逆らえないので」
二人が健太郎のペニスに顔を寄せる。
ぴくん、ぴくんと震えるそれを美樹が軽く指でつつくと大きく震えた。
「あは、かわい~♥それじゃあ今から、健太郎くんのことおくちでぐちゅぎゅしてあげるね♥」
「舌で先端をつっついて、ぺろぺろして、おちんちん全体をしゃぶってぇ♥」
「日光さんのお胸でぎゅーってして♥そーねえ、それに耐えられたらおまんこさせてあげるっ♥」
「私のおまんこ、ランスくんにきもちいいって評判なんだよ♥日光さんのも♥」
「もうランスくんのかたちになっちゃってるけど、健太郎くんのかたちにできちゃうかも♥」
「あはっそしたらすごいね、寝取られちゃうねっ♥あっおまんこ濡れてきちゃった♥」
「っ……♥」
健太郎の前で美樹と日光が蹲踞し、淫乱汁を垂らすおまんこを見せつけながら自慰をはじめる。
ぎんぎんに張り詰めたペニスは、今にも暴発しそうだった。
「あは、期待してる~~♪じゃあしゃぶるね、ふふ、……ふぅーっ……♥」
唇を触れる直前まで近づけた美樹が健太郎のペニスに吐息を吹きかける。
びゅるっ、ぴゅぅるっ。
「え?」
「あ……」
ぴゅっ、ぴゅっ……ぴゅっ。
健太郎のペニスから精液が溢れる。
吐息を吹きかけられただけで絶頂に達してしまったようだった。
「……ぷっ、だっさぁぁぁ~~いっ♥」
「……」
けらけらと、小馬鹿にするような笑い声が響いた。
吐息だけで射精してしまった健太郎を美樹が嘲笑していた。
隣に並ぶ日光は眉尻と肩を落とし、小さくため息をつく。
「(小さいのは、契約の時に知っていましたが)」
それでも、もう少し男として頑張れないものか。
比べるまでもないが、ランスの方が余程いい男だ――日光はそんなふうに思ってしまう。
そんな日光をよそに美樹が健太郎のペニスを指でつまんで弄ぶ。
一度吐精してしまったそれは、ランスのハイパー兵器と違ってすぐに硬さを取り戻すことはなかった。
しなびた状態で、ぷらんぷらんと情けなく揺れる。
「これだったらぁ……日光さんの乳首のがおっきくて、しゃぶりがいありそ~っ、んちゅっ」
「な、あ、美樹、ちゃ、ああ♥」
健太郎の目の前で、美樹が隣に居た日光の乳首にしゃぶりつく。
肥大化したそれらは健太郎のペニスより一回り、二回り程立派なサイズとなっていた。
「ああ♥美樹ちゃん♥だめ♥」
ぴゅっぴゅっぴゅ。
美樹にしゃぶられている乳首が乳を吹き出す。
「あ~んもったいない~~♥」
「あ♥ひ♥」
口に咥えていない方の乳首からもぴゅっぴゅと乳が噴き出す。
それを見た美樹が、日光の胸をぐっと押し潰して乳首同士を引き寄せ、両方を口に含んだ。
「んふっ♥んぶっ♥じゅぼっ♥ごきゅっ♥あはぁっ♥」
そうして頭を前後に動かしながら舌を乳首に絡ませる。
異様な光景。
ふたつの乳首を相手に口淫をしているようだった。
「ああ♥あ♥美樹ちゃ、だめぇ♥」
日光が身体を震わせ悶え喘ぐ。
口では「だめ」と言葉を紡いでいるがその腕は美樹の小さな体を抱きしめて離さない。
むしろもっと、もっとと浅ましく快楽を求めているざまだ。
そうして当然のように、その身体は絶頂を迎える。
「んぎゅうううっ♥♥」
ぷしゃああっ。
日光の乳から白乳から噴き出して美樹の体を汚す。
勢いよく噴き出したそれは健太郎の身体、ペニスにも掛かりその身を穢した。
「あはぁ、射精みたい♥日光さんかわいい~♥すきすき、ちゅ~っ♥」
「ぁ、んッ、はぁ……♥」
「日光さん日光さんっ健太郎くんなんてほーっておいてッ♥二人で気持ちよくなろうねぇ♥」
「あ、ぁぁ……美樹、ちゃ♥あああ、おおおっ♥」
美樹と日光が、健太郎から視線を外し――その存在を忘れたかのように唇を重ね、舌を絡め、貪り合う。
手と手を繋ぎ抱き合い、互いの胸同士を擦り合わせる、やがて長身の日光が、小柄な美樹に押し倒される。
「んぶぅっ♥んんんっ♥ぢゅるるるっ♥」
「ほぶっ♥はっ♥あああんっ♥ああ!あ!」
大きく開かれた日光の足の間に、美樹が身体を滑り込ませる。
互いの秘部同士が擦れ、陰核に付けられたピアス同士がぶつかり刺激し合う。
男と女が交わるような体勢で日光と美樹が交わっていた。
美樹が、日光を犯しているようでもある。
「あひ♥あは♥女の子同士っ♥きもちっ♥クリがこすれるのぉっ♥お腹こすれるのきもちっ♥ぎもぢいいっっ♥」
「おぉんっ♥お゙んっ♥あひっ♥あへええええっ♥あかちゃんの、へやっゆれてぇぇええつ♥」
「これすきっ♥しゅきぃっ♥あかちゃん揺れてこすれるのっ♥ずっと妊娠しゅるっあひぃっ♥」
ぐちゅ、ぐぽっ。ぐじゅっ、ぶぼっ。ぐぼっ。
互いの秘部から溢れ出る淫乱汁を潤滑油に美樹が日光を犯す。
日光も、押し倒されながら迎え越しを使い美樹を犯していた。
ぼてっと膨れた腹同士がずりずりぬちゃぬちゃと音を立てて擦り合わせられる。
あろうことか、二人はそれすらも快感としているようだった。
次第に水音が大きくなり、互いの腰も早くなる。
ぐぱんっ、と滑った肌同士がぶつかり合う音が教会で、健太郎の前で響く。
「おぁんっっっっ♥♥♥」
「イッグッッッッッッッッ♥いぎゅッ♥」
やがて限界は訪れる。
美樹と日光はあ互いの腰をぴっちりと密着させたまま、大きく背を反らして絶頂に達する。
ぶしゃあっ、ぶしゃあっと何度めか分からない程の潮吹きが床を汚した。
「あ、ひー♥ひー♥」
「はひ♥は♥あふ♥」
「おほほほほ、良い見世物だったぞ、二人共、童貞くんもご苦労だったな」
ずんずんずん、絶頂の余韻で倒れるランスが二人の前に歩み出る。
「あー、ランスくんだー♥えへへー♥あはー、おちんちんおっきいおちんちん!♥」
「らんす、総統……ああ……」
しゃきーん、ぺっしーん。
雄々しく反り立つランスのハイパー兵器が二人の視線を奪う。
先程睦み合っていた時からそうなってはいたが、もはや健太郎の存在など頭にも、心にも、どこにもない。
「ぐふふ、二人共これが欲しいか?」
言葉もなく、息を切らしながら二人が頷く。
完全に、餌を前にお預けされたわんわんだった。
「よーし、ではそうだな、二人でえろえろなおねだりするのだ!速くできた方にやるぞー!」
ランスの言葉に反応するように二人が立ち上がる。
そうして片足で立ちながら大きく股を広げる、美樹の世界でいう「I」の字のようだった。
大きく開かれた股の間からはぷしゃっ、ぷしゃっと淫乱汁が絶え間なく噴き出し続ける。
後ろの穴からはぶりゅっと排泄にも似た下品な音を立ててアナルバイブが地面に落ちた。
「ちんぽっ♥ランスくんのちんぽくださいっ♥ずっとずっと孕ませてくださいっ♥おちんちんの専用穴にぶちこんでくださいっ♥」
「総統の、おちんぽ様で、私の……雌わんわん孔を塞いでっ……くだ、さぁイッッッ♥」
「がはははははは!!では二人共、セックスしまくってやるわ、とーーっ!!」
「あひゃああああっ♥」
「おッ゙おォんッ♥」
ランスが、笑いながら襲いかかる
美樹も、日光も笑っていた。
唯一健太郎だけが虚ろな目で天井を見上げ、小さなペニスから精液を垂らしている。
歪んだ世界の狂った教会に嬌声が響き渡る。
――――天獄は、三人が飽きるまで。
しあわせに、しあわせに、つづいた。
エタヒすきなひとに殺されそう。