結構お気に入りのやつ。
ある依頼があった。
人身売買、奴隷捕獲、テロ組織への兵器・人材提供、
大規模破壊活動への関与、――「結社」と呼ばれる存在との関わり。
未だ各地で頻発する小規模なテロ活動、盗賊達への援助。
そういった事をしている可能性がある、さる貴族の身辺調査――そんな依頼だ。
多くの遊撃士や警察組織が、細々とした調査に乗り出しているものの未だその尻尾すら掴めていない。
――そんな貴族が、メイド――否、愛人――
もっと言ってしまえば夜伽の相手を探している、という情報が入った。
これまで懐にどんな人間も潜り込ませる事のなかった男が、である。
だが下手なものが行けば取り込まれる事にも繋がる。
そうして白羽の矢が立ち、それを受託したのが――
「私、って訳ね……ふう」
屋敷の前、いつもより身体の線が出る、可憐でいて妖艶なドレスに身を纏った女、
レン=ブライト――「殲滅天使」と呼ばれていたかつての少女が溜息を吐く。
「(そういう事、得意だって思われてるのかしら……心外だわ)」
”得意”ではあるのだけれど、とレンは胸中で一人ごちる。
実際の所彼女に白羽の矢が立ったのはその高い能力からであって、依頼を持ち込んだ側にそんなつもりはない。
とはいえそんな風に思われてたのか、と少しでも考えてしまうと複雑なのが乙女心だ。
「ま、いいわ」
かつん、とヒールの音を鳴らしてレンが歩き出す。
豪奢な門を潜り、貴族の従者に案内されて屋敷の中へ。
「(――適当に搾り取って前後不覚にでもして、パパッと終わらせちゃいましょ)」
――その目を猫の様に細めて、レンが笑う。
少女から花開いた、女の――淫魔の微笑みだった。
―――――――
「はじめまして、おじさま――いいえ、ご主人さまって呼び方の方がお好きかしら」
「それともお兄様、お父様、パパ、あなた、……うふふふ、お好きな呼び方でお呼びしますわよ?」
豪奢なシャンデリアが天蓋付きのベッドを照らす広い部屋の中。
ドレスの端を摘み、恭しくレンが礼をする。
目の前には醜く肥え太り、脂ぎった中年の男の姿がある。
腕の太さは丸太程もあるだろうか? その顔はお世辞にも容姿端麗とは言えない。
頬は膨れ上がり目は肉に埋没しかけている、むしろ醜悪な部類だ。
こひゅう、こひゅうと興奮した様子で息を吐き出しながらレンと向き合うその男はローブ一枚しか身に纏っていない。
暑くもないのに汗が伝う何段にも分かれた腹がローブの合間から晒され、より視覚的な醜さを強調していた。
その姿は、欲望に肥え太った男の精神そのものをうつし出しているようだ。
「(キスは遠慮したいわねー)」
妖艶な表情を浮かべるよそでレンは冷めた感想を胸中で思い浮かべる。
自分の”経験”としてもっと醜く、酷いのを相手にした覚えはいくらでもある。
しかしそれはそれ、だ。
自分だって今となっては思う所多くある華の女子校生だ。
見た目で人を判断するわけではないが、中身も外面と似たり寄ったりな相手に好んで唇は許したくない。
「(変な線引よね)」
唇を重ねる以上の事を今からするのに――なんて思いを胸の中で吐き捨ててレンは妖艶な笑みを浮かべた。
ぶほっ、と男が醜く笑いその身体に手を伸ばそうとする。
「あら、いけない人」
その手をするりとかわして、レンが男の懐に入り込んで頬に手を触れる。
白くたおやかな指だった。シミ一つ、シワひとつない。
「まずはお互い身体を清めてから、でしょう?」
「せっかちな男の人は嫌われるわ」
「――私がちゃあんとリードしてさしあげますから」
「ただ、私に従って……♥」
口を耳に寄せて。小悪魔の囁き。
貴族の男は身体をぶるりと震わせて、差し出された白い手を取る。
レンのペースだった。
完全に男を手玉に取っている。
「(玩具ぐらいには、なるといいけど)
―――――――
―――――――
―――――――
広い浴場。
絶えず清潔なで暖かなお湯が注がれ続ける大きなバスタブ。
必要以上に広く、身体を洗う以外の目的で使われることが想定されているであろう洗い場。
そこで妖艶な美女と、醜い男の身体が絡み合っている。
にちゅ、ぬちゅ、ぬりゅんっ。ぬるっ。
「あはっ♥どうかしら、旦那様?」
むにゅんっ。形の良い双丘が男の背中で潰れる。
全身を泡塗れにしたレンが、不自然に真ん中の空いた椅子に座った男の背へ身体を密着させていた。
「お肌のきめ細かさには自信があるの、タオルなんかで擦られるのとは比べ物にならない夢ここちでしょう?」
レンの手が、男の身体を這う。
背中越しに男の胸に、腹に、太腿に。
女体を扱うかのように丁寧に撫で回す。
肝心な所に触れぬまま男の性感を粒立たせて行く。
「ちゅっ♥」
うなじにキスをされれば、醜い男は敏感に反応し声を上げる。
「んふ♥――ちゅっ、ちゅっ♥」
レンはそのまま、椅子に座った男に幾度もキスを繰り返す。
再びうなじへ、少し下がって肩へ。肩から背中へと舌を這わせる。
「ん~~……ふふ……♪」
にゅるんっ。
唇を離したレンが、男の肩に後ろから頭を乗せる。
そして内股を這わせていた手で、男のペニスへ触れた。
「あは、かちかち♪」
上から下へ、下から上へ。
五指がまるで蛇の様にぬるりと絡みついて、ゆっくりとペニスを扱き上げる。
幹全体を撫で回し、先端やカリ首に軽く爪を立てる。
「こっちは……うふふ、いっぱいためてくださってるみたいね♪」
レンの右手が幹を刺激し続け、左手が精を溜め込んだ玉袋へ伸びる。
ぎゅぅ、とレンが少し強めにそれを握ってやれば男の喉から快楽の混ざった悲鳴が漏れた。
「こりこり、ぐりぐり、私のおてては気持ちいい?」
ふぅ、とレンが男の耳に吐息を吹きかける。
その間も両手での責め手は休められることはない、男を射精に導こうと蠢き続ける。
右手の、手の平が先端を抑えつけた。
――レンの口の端が吊り上がり、三日月状の笑みが浮かぶ。
「……イけ♪」
ぎゅう。ぼびゅっ、ぶびゅぅっ。ぶりゅっ。
レンがペニスの根本、玉袋を揉みしたいてやると男が背を逸し悶え吐精した。
小さな掌を白濁が注ぎ、泡と混ざりあった白濁がタイルへと落ちていく。
「うふふ、一回目ね、旦那様」
「でもまだまだ、――このぐらいで満足は、されないでしょう?」
ぺろり。
自分の手指についた白濁をレンが舐め取る。
「やん、にがぁい」
れろ、むちゅ。
男の前に移動したレンが舌の動きを見せるけるように、丹念に、余すことなく舐め取ってレンが笑う。
堪らず男が立ち上がろうとすると、その内ももに手が置かれ静止された。
そのまま、レンが男の太腿を椅子にして座り首へと腕を絡めて肌を密着させる。
「今度は、レンの全身でご奉仕してあげる」
「焦らないで?旦那様」
「時間はいっぱいあるんだもの」
「お手々も、お口も、この胸も、身体も」
「ぜぇんぶつかって旦那様を気持ちよくさせてあげるわ――んっ」
レンが石鹸の泡を自分の身体に擦り付ける。
そうして、そのまま男に抱きついて自身の肌を押し付けた。
むにゅぅんっ、ぐにゅんっ。ぐりゅん。
肌と肌が擦り合わさって洗剤がより泡立っていく。
瑞々しい肌をスポンジ代わりに、レンが男の身体を洗う。
手、腕――胸や脇、腹。
文字通り全身を使っての奉仕が男を攻め立て、吐精した筈のペニスが硬度を取り戻していく。
「うふ」
男の額に。
頬に口付けが落とされる。けれど決して唇には触れはしない。
男がもどかしさにレンの身体に手を伸ばそうとすれば、そっとその手が取られレンの胸へ抱かれた。
豊かな胸の間に男の手を挟み、擦り上げてはその指を一本ずつ丹念に舐った。
「指フェラはお嫌い? 好きな人は好きなのだけれど……ちゅっ♪」
親指、人差し指、中指、薬指、小指。
それぞれの指の間にも舌が侵入りこむ。
擽ったい――だけではない。
舌のぬめりはゆるやかに、たしかに男に普通の女相手では得難い快感を与え続ける。
ちゅぽんっ。
音を立てて最後の指が口内から離される。
「気持ちよかった?」
「――そう、それは良かった」
レンの言葉に男が頷けば、淫魔の様な淫らな、けれど少女らしさを併せ持った笑みが浮かべられる。
もちろん演技だ。レンが笑顔を向けるべき相手は別にいる。
だが、この場に置いては演技のほうが意味がある。
要するに男の興奮を煽れればいいのだ。
いい気分にさせて、寝物語で情報を吐き出してもらえばいい。
言ってしまえば本番までする必要もないし、その気もない。
レンだって少しは自分も気持ちよくなりたいと思わなくもないが相手が醜男ではやる気も出ない。
「(せめて、ヨシュアやロイドぐらいの顔で、そうねえ)」
「(スペックもあの二人か……あっちの先生さんぐらいないと)」
「(でもみんな相手が居るっていうのが皮肉よね)」
「(どこかにレンの王子様が現れたりしないかしら、――レーヴェぐらい、とまでは言わないんだから)」
――と、思考を巡らせていたレンは男の、自分の身体を舐め回す下卑た視線に意識を現実へと戻す。
呆れと侮蔑を感じながらも浮かべる表情は淫らな「女」のものだ。ボロを出すわけもない。
「(まあ、今はこの子豚――大豚さんで遊ぶとしましょ、お仕事ついでに)」
「それじゃあ旦那様、もう少しお体をキレイにしましょうね?」
「大丈夫、レンにまかせていただければ何も心配は要りませんわ♪」
―――――
―――――
―――――
「ふふふふ……♪」
広いバスルームに、大きく柔らかなマットが敷かれていた。
よく沈み、よく弾むゴム製のそれの上に醜男の身体が仰向けに横たわっていた。
「そぉ、れ♪」
その身体に生温く泥濘んだ液体がかけられていく。ぬめり、ぬちゃ、ぬりゅ。
水音に近い、だがそれらよりももっと淫らな音が響く。
男の身体にかけられた液体――ローションをレンが手で広げていく。
「あんまり、こういうご奉仕は経験がないかしら?」
「ローションっていうのよ、こうやって……んっ、んっ♪」
レンが仰向けに寝転ぶ男の上に覆い被さる。
自分の肌にもローションを掛けてから太い脚を胸に抱きかかえ、体中で擦る。
得も言えぬ快感に男は「お、おお」と声を漏らした。
「ぬるぬるした身体同士を、擦り合って……」
「お互いに、どんどん、どんどん気持ちよくなっていくの♪」
胸元に抱えた男の脚に、レンがキスをする。
足裏を舌でゆっくりと舐め――手指にしたように、脚の指を一本ずつ口に咥えて。
吸い付くようにして丹念に舐っていく。
指を相手に口淫をしているようでもあった。
右足が終われば、今度は左足へ。
男性期にそうするようにたわわな胸で脚を挟んで。
脚指を口に咥えてしゃぶり立てる。
「んふ……♪」
じゅぶ、ちゅぼっ、じゅぼ。
じゅるるるるっ、――ちゅぽん。
両の脚の指がレンの口内で洗われ、解放される。
シャワーで軽く口を洗いだレンは男に休む間を与えることなく、ローションに塗れた全身で男の身体を擦った。
胸が、乳首が、やわからな腹部が、細い手足が男の上で踊る。
全身をスポンジに見立てて男の体を洗っているようでもあった。
――にゅちっ。
太腿と秘部が、ペニスと触れ合って水音が立つ。
レンが感じている訳ではない、意識して濡らしているだけだ。
「ふふふ……旦那様のペニスと、私のあそこ、擦れちゃってるわね?」
「――挿れたい?」
「私の膣内に挿れて」
「精液、どぴゅどぴゅって射精したいのかしら」
「私のことを妊娠させて、ペットにしたり」
「ずぅっとお家でご奉仕させたりしたいの?」
「――やらしいんだ」
男の上で器用に、淫らに腰を蠢かせながら耳元でレンが男にささやく。
理性を一つずつ剥ぎ取り、音だけで快感を感じさせるような媚声。
擦り上げられぎんぎんに張り詰めた男性器がレンの中に侵入りたいと主張する。
「でも、だぁめ」
かりっ。
男の乳首にレンが爪を立てる。もう片方の乳首には、キスを落とした。
そのまま片方の乳首を指でかりかりと攻め立て、もう片方を紅い舌で舐る。
直接男性器に触れられてもいないのに、男はそれだけで達してしまいそうだった。
「このまま搾り取ってあげる」
「挿れたかったら、いっぱいのご奉仕に我慢してもらわないと」
「もし耐えられたらぁ……ご褒美をあげるわ」
そう言うレンではあるが、もちろんそんな気はない。
ただの言葉遊びだ。
「でも耐えられなかったらぁ――うふふ」
「その時は、私の言うことを聞いてね、旦那様」
「いっぱい、いっぱい、おねだりとかしちゃおうかしら――ふぅー……」
乳首に吐息を吹きかけられ、男が背を逸らす。
その身体はレンの手にぐっと抑えられた。
細腕とは思えない恐ろしい力は、男が快楽から逃げることを許さない。
するり、ぬる――ぅ。
レンの身体が男の上を滑っていく。
そうして、今度は男の男性期に自身の顔を寄せた。
ふうーっ……。
男性期に吐息が吹きかけられ、屹立したグロテスクなそれがぴくぴくと震える。
「ん♪」
ちゅっ。
先端に口付けが落とされる。跳ねる男の体を、内股に置かれたレンの手が押さえつける。
何度も何度も、啄むように先端に口付けを落とされ男の体と男性器が震える。
一度の吐精などなかった事のように、先端からはカウパーが溢れ出した
レンの舌がそれを掬い、わざとらしく大きな音を立てて飲み込む。
「ふふ、さっきとはまた違う感覚でしょ?」
言葉とともに男性器に両手が添えられる。その掌には大量のローションが纏わりついていた。
それを潤滑剤にして、小さく細い両手が再び男性器を扱きあげていく。
だが言葉通り先程とは違う。ローションが原因だ。
ぬるぬると泥濘んだそれが男性器と掌に纏わりついている。
そのせいで滑りが良くなり、耐え難い感覚が男を襲っている。
にちゅ、ぬちゅ、ぬじゅ、じゅる、ぐちゅ、ぐぼ、ぐじゅ、ぐちゃっ。
「だあめ」
男が悲鳴を上げようとも手は止まらない。
嗜虐的な笑みを浮かべたレンによって男は追い立てられていく。
限界が近付く、男が喉を逸した。
――ぎゅうううっ。
だが吐精させてもらえることはなかった。
レンの親指と人差し指が、男性器の根本をキツく締め付けて射精をせき止めている。
「だめよ旦那様、まだはじめたばかりでしょう?」
「もうちょっと我慢して?そうしたら、ずっとずっと気持ち良いから」
「……うふふふ、良い子ね、旦那様」
男が頷けば、レンは妖艶に笑う。
そうして、大きく開けた口を性器へと近づけた。
「あー……んっ」
そのまま、レンが男性器を一気に根本まで飲み込む。
喉奥までを使った口淫だが、レンはえずくこともなく微笑を浮かべて大きな男性器を口いっぱいに頬張る。
「んっ♪んっ♪んんぐっ♪」
端正な表情を歪ませる事なく、魅力的な笑顔のままで。
レンが頭を前後させ口内で男性期に舌を絡める。
指できつく締め付けられていなければ、男はそれだけで射精してしまっていただろう。
だがそれは許されない。
口淫をしながらも指は離されていない。
男は抵抗する事もできず、射精することもできず、ただ強い快楽を与えられ続ける。
イけてはいないが、言葉にして表すのならばいき地獄と表現する他ないだろう。
「んはぁっ♪ふふ、かちかち、どろどろ、素敵よ、旦那様」
「とっても必死で、可愛らしくて――もっといじめてあげたくなるもの♪」
言葉の後に、レンが男性器に今度は舌を這わせる。
幹を唇で咥え、そのまま上下させ、下までおりては玉袋を口に含み舌の上で転がす。
唇を離せばぶぼっ、と空気の漏れる音がした。
「うふふ、とろとろね」
男の目には涙が浮かび、意識は既に法悦の彼方に堕ちつつあった。
無理もない、絶世の美女にここまでの奉仕をされているのだ。
「(もう少し蕩けさせて射精させてあげようかしら)」
レンとしては好都合だ。
男が堕ちてくれればくれる程扱いやすくなる。
指を離して吐精させてやってもいいが――それでは少し面白くない、とレンは思う。
「(悪い癖ね)」
こうやって男の上位に立って甚振るのが、少し楽しい。
大の男が情けない男で鳴くのに優越感を感じる。
これでも普段は目立たないよう極力頑張ってはいるのだ。
誰の記憶にも残らないこんな依頼の時ぐらいは楽しんでも良いだろう――そんなふうにレンは思う。
「じゃあ今度は、こっちね」
レンが笑うと、男が甲高く情けない声を上げる。
キツく根本を締め付けているものとは逆の手指が、男の肛門――アナルを指でなぞっていた。
「あら、こっちははじめて?」
「それはよかった、いじめがいがあるもの」
ローションを潤滑剤に、レンの人差し指が男の尻穴に侵入っていく。
第一関節の辺りまで挿れた指を浅い場所で動かしてやれば男はレンの思うように悶えた。
「うふふ」
次は、第二関節当たりまで指を押し入れる。
異物感と、男性器から生じる快感とは全く別の快楽に男が背を逸らす。
「えーっと」
「この辺、かしら?」
ぐりん。押し侵入れた指が尻穴の中で曲げられる。
今度こそ男の身体が跳ねた、浮かび上がった身体がレンの手によって抑えつけられ逃げ場がなくなった男が身体を大きく悶えさせる。
先程の比ではない。呼吸は荒くなり、手はマットを掴もうとして滑っている。
「あは、当たりみたいね、ここ、ここよ?わかるかしら、旦那様」
「男の人もここで気持ちよくなれるのよ、こうやって~カリカリ~……♪」
尻の中がレンによって蹂躙される。前立腺責めだ。
男はもう「か、は」と息を漏らすぐらいしか許されない。
「ねえ、どう?旦那様イキたい?射精したい?」
「びゅうってしたい?」
ふぅーっ……。
レンの吐息が、男性期に吹きかけられる。
「私の――レンのおててとお口でおちんちんとおしりのあないじめられて」
「ぴゅっぴゅって、おちんちん汁出したいの?」
かりっ、かりっ、ぐりっ。
尻穴に侵入した指が前立腺を攻め立てる。
「もう少し我慢できたらおまんこできるわよ?」
宝石のような琥珀色の瞳が、妖精の様に可憐で夢魔の様に淫らな笑顔が男をじぃっと見つめる。
「したくない?レンとおまんこしたくない?」
「今ここでイっちゃったらレンとおまんこできなくなっちゃうけど、射精する?」
「がまん、できない?」
「――あは」
男が答える。
レンが嘲笑った。
「いいわよ、イっちゃえ」
指輪が外される。荒れ狂う白濁を堰き止めていたものが無くなり、根本から一気に欲情が上がってくる。
「イけ、イけ、イけ、イけ――イキ狂えっ」
「イけ、雄豚っ♥」
ぼびゅっ、ぶゅりゅっ♥
びゅるるるるぅぅぅ~~~~~~~~~~~~~っ……。
びゅ、びゅびゅ、びゅうっ。
男性器から噴水のように精液が吹き出す。
同時に男の喉からか細い悲鳴が漏れていた。
体感したことがない快感。
堰き止められていた分が一気に押し寄せ、脳がショートしている。
永遠とも思える吐精。止まらない射精感。
白い濁流がレンの顔を、肌を汚す。
「あー、むっ♪」
――それが止められる。
先端をレンが口に咥えたのだ。
溢れ出るそれをごきゅ、ごきゅと飲み干しながらまた最奥まで咥えこみ、喉奥で精のほとばしりを受け止める。
やがて射精が止まると「ごぐんっ」と嚥下する音が響いた。
けぷ、と飲み干した量とは裏腹に可愛らしくはしたない程度の呼気音をレンが漏らす。
「うふふ、い~っぱい出したわね、旦那様?」
立ち上がったレンは、息も絶え絶えな男を見下ろす。
快楽に表情は歪み、全身からは力が抜けた無様な姿だった。
レンは、背中にぞくぞくした感覚が走るのと自分の中の嗜虐心が鎌首をもたげるのを感じる。
それと同時に仕事が順調なことも。
このまま調教し尽くしてしまえば、情報を引き出して牢獄にぶちこむのにも都合がいいだろう。
大体の男なんて、所詮そんなものだ。
「でも、まだまだ」
「満足なんてしてらっしゃらないでしょう?」
レンの白く、美しく細い――けれども肉付きの良い蠱惑的な脚が男性器に伸びる。
ローションで滑ったそれをしっかりと捉えて、踏みつける。
「もう射精せない?――うふふ、嘘ばっかり」
レンがぎゅぅっ、と足裏で男性器を押しつぶす。
足は器用に滑り親指と人差し指の間で幹を挟み込みゆっくり、ゆっくりと扱き上げる。
手指とはまた違う感覚。よりキツイ締め付けと、背徳感。
その刺激を受けた男性器が緩やかに硬度を取り戻していく。
男自身も信じられぬ様だった。
「あは♪」
レンが嗤う。
男を小馬鹿にした笑みだ。
「やっぱり嘘だったわね、こんなに元気」
足を持ち上げ、指から男性器を解放する。
そうして男の顔の上に自身の腰を下ろした。
顔面騎乗の体勢。秘部を男の鼻と顔に押し付けた後、そのままくるりと身体を反転させる。
いわゆるシックスナインと呼ばれる姿勢だった。
「う~ん……あと1、2回っていうところかしら」
むにぃ、むにゅ。ぐり、こりこり。
レンが両手で男の玉袋を掴み、揉みしだく。
中に溜まった精液の量を測っている様子だった。
「手と、口と……足もさっき使ったわね、射精はさせてないけど……」
「そうね、決めた。――おっぱいでイかせてあげるわ、旦那様」
むにゅうぅんっ。
言葉とともに、男性器が左右から圧迫される。
レンの豊かな双丘。
それが男性器を挟みこんでいた。
「こういうのはどう?」
むにゅぅんっ。むにゅうぅんっ。
レンが両手で横から胸を押さえつける。
ぐっ、と男性器が圧迫され、男が射精しそうになればより強く抑えつけて射精を封じる。
「んふふふ~♪」
そのまま胸を上下に動かし、先端を舌で舐る。
ローションが、カウパーが潤滑となり胸が、男性器が一つになったかのようにどろどろと溶けていく。
「あら、今度は速いのね?」
ぴくん、ぴくん。男性器が脈動をしはじめる。
既に二度吐き出している事もあってか、三回目はあっさりと訪れた。
「ふふふ――いいわよ、イっちゃえ♥」
どぴゅっ、びゅるっ、ぴゅぅっ、ぴゅっぴゅ。
三度目の射精は呆気なく、そして情けないものだった。
胸の間で強く圧迫された男性器の先端からお漏らしをするように白濁が溢れる。
レンがゆっくりと身体を離せば、硬度を失った男性器が力無く曲がった。
「ん~~……もう出ないかしら」
精液を吐き出した男性器を、レンが指で弄る。
へにゃり。
中年の男に3度の吐精は体力的に厳しいものがあったのか、手の中で弄ばれてもそれが硬さを取り戻す事はない。
意識の方も、夢心地といった具合だ。
「(丁度いいかしらね)」
レンが上体を起こして腰の上に馬乗りになる。
男を見下ろすのは冷たく、冷めた目、冷え切った表情だった。
「(後は適当に催眠でも掛けて――)」
情報を聞き出して、報告して、家に戻って、全ておしまいだ。
――――ちくり。
「……え?」
足首になにか針が刺さる感覚。
ぐら、とレンの視界が揺らぐ。
意識が真っ白に染まっていく。
「(―――――ど、く)」
”しまった”。
そう思った直後レンの意識は暗転した。
―――――
―――――
―――――
―――――
「ぅ……あ――」
意識が、視界が。
白一色から復元されていく。
「――――は、っ」
大きく、目を見開く。
レンは一糸纏わぬ姿のまま、天蓋付きの大きな寝台の上に寝かされていた。
「(ここは)」
見覚えのある場所――最初に招かれた男の私室だった。
レンは身体を起こそうとして、手足に力が入らない事に気付く。
「ぅぁ……」
考えをまとめるために言葉を紡ごうとして、呂律が回らないことに気づく。
おそらく筋肉を麻痺させるたぐいの毒が盛られているのだろう。
「う、ああぁう、あ……っ」
「(頭が回らない、そういう毒も入ってる? クソ――)
動かない身体に力を入れて、レンはわずかに首を動かす。
気配を感じて視線を向けた先には脂ぎった男の姿があった。
にやにやと下卑た笑みを浮かべ、レンを見下ろしながら「起きたようだね」、とわざとらしく男がレンにたずねる。
皮肉の一つでも飛ばしてやろうかと思ったが、舌が回らず意味のない音を発するだけだった。
そんなレンを見下ろしながら、男はそもおかしそうに嘲笑り、語りだす。
”レンが自分の事を調査しに来たのはわかっていた”。
”どころか、その素性も知っている”。
”――「結社」の元・執行者――「殲滅天使」”。
”成長はしていたが資料で顔を見たことがあったので、すぐにわかった”。
”そうして、一目見て決めたのだ”。
”この可憐で美しい女を自分のものにしてやろう”――と。
「(しくじったわね、私の事を知ってるぐらいに深くまで食い込んでたなんて)」
過去の自分を知っている。
それはつまりレンが思っていたよりもこの男の、裏社会や結社との関わりは深いということだ。
些か迂闊だったかもしれない――とレンは他人事のように考える。
「(なんとかして脱出しないと、毒が抜けるまで時間を稼いで……)」
少しばかりではあるが、自分にも毒のたぐいに対する抵抗はある。
どのような毒かは分からないが単なる筋弛緩系のものであれば程なく解毒できるはずだ。
問題はどうやって時間を稼ぐか、だ。
手段はある。
この状況で上の台詞だ。
男がどうするか、何をしたいかなど考えずともわかる。
それを受け入れて、男が悦ぶように感じるフリでもしてやるか、
あるいは飽きるまでマグロにでも徹してやろうか。
男が疲れて寝入れば毒が抜ける程度の時間を稼ぐのはわけがないだろう。
「(はーあ、やな感じ……)」
最悪、と胸中で毒づいてレンは身体から力を抜く。男を受け入れる体勢――
もっといえば全てを諦め受け入れるポーズだ。
「(適当に受け入れて――……)……ぅ、あ?」
いっそ瞼も閉じてしまおうか、と目を細めて――レンは男が手になにかを持っているのに気付く。
液体の入った小瓶だ。
「(追加の、毒?)」
レンが疑問に思っていれば、男は上機嫌に語りだす。
これは闇組織の技術で造られた強力な滋養強壮薬である――と。
一滴飲めば老人でも全身に活力を取り戻し、強靭な肉体を得ることができる。
枯れ木のようにひ弱な男でも巨石を動かせるような豪傑となる――ものを、
精力剤にしたものだ、という。
「(なんてばかばかしい)」
技術と知識と素材と費用の無駄遣いだ、レンは頭が痛くなるのを感じた。
同時に自分がこれからそんな男に貪られるのだ、という事に不快感を覚える。
だが、男の次の言葉がレンに呆れ以外の感情を覚えさせる。
――レンにはこの薬を開発した男が作った、女用の媚薬を注射したのだという。
「(いまのところは、何もないようだけど)」
感覚としては身体がまともに動かない程度だ、なにか敏感になっているといった感じもしない。
どういう効果なのか、と思考を巡らせるレンを他所に男が目の前で液体を飲み干す。
め、き。
そんな音を立てて男の体が隆起した。
「……ぇ」
レンは唖然として小さく声を漏らす。呂律が回らず音になっていない音だったが、誰が聞いても動揺と困惑を含んでいるとわかった。
それも当然だろう。
薬を飲み干した脂ぎった男の身体は一瞬で引き締まり、浅黒い筋骨隆々のものになったのだから。
余っていた贅肉は全て筋肉に置き換わり、小太りと称して良かった体格は2m近いものに変化している。
そして股にぶらさがっていた貧相だった一物はグロテスクに黒光りする「凶器」と化していた。
「(どんな薬なのよっ――)」
ごくりとレンは固唾を飲む。
あんなものを挿れられては壊されてしまう。
以前に相手をさせられていた、どんな男達のものよりも兇悪だ。
すぐに身体の毒を分解して逃げなければ。
「――ん、ぅッ……!?」
そう思い、身体に力を入れようとした瞬間にレンの心臓がどくりと跳ねる。
レンの全身は急激に昂ぶっていた――高ぶらされていた。
雄々しく勃起する男のペニスから目が離せない。
「(なに、これ……っ)」
肌が、胸が、股が。
目の前の雄を求めている。
男に支配される――蹂躙されることを脳が、心が求めてしまっている。
そこでレンは、はっと思い至る。
薬だ。
男が注射したという薬。
その影響だろう。
「ぅぅ、ああ……にゃ、にをっ……!」
熱とともに身体の感覚は戻ってくる。
まだ痺れている舌で必死に言葉を紡いで男を問いただせば、男は楽しそうに語る。
曰く、この毒は一対になっていること。
曰く、雄と雌を強く結びつける作用があること。
――曰く、一度この薬を飲んで男に抱かれてしまえば、女は心の底から男に服従せざるを得なくなるということ。
「(最ッ低)」
女を何だと思っているのか、と僅かに残ったまともな理性を働かせてレンは胸中で毒付く。
しかし、身体の昂りだけは真実だった。
恐らく男の言うことhも大凡は真実なのだろう。
だが、とレンは思う。
そうやって女を――少女を弄ぶ様な男はいくらでも相手をしてきた。
今回もそれと同じことだ。
くわえて、幼かったあの頃とは自分も違う。
男などいくらでも手玉に取ってきたし、大切な家族には秘密で「火遊び」もしてきた。
「(こんな男にいいようになんて、されるもんですか)」
耐えきることなど、訳はない。
そう思いながらレンはキッと男を強く睨み付けた。
―――
――――
―――――
「はッ、ひッ――あくぅッッ」
びくん、ぷしゃあッ。
白い喉を反らして、レンが絶頂に達する。
太くごつごつしたものに変わった指で弄られていた秘所からは大量の潮が吹いていた。
「(なんッ、でっ♥)」
頭に桃色の靄がかかったような感覚の中でレンは考える。
男の愛撫は決して上手いとは言えない。
乱暴で、ガサツで、本来であれば快楽を感じるわけもなく痛みを覚える程度のものだ。
だというのに肌の上を指が這う度に体が震える。
たった今も膣内の浅いところを指で弄ばれ、陰核に触れられるだけで達してしまった。
それも軽イキや甘イキ程度のものではない。
そういったことを得手とする相手との行為の中でもあまり感じないような――視界が真っ白になるような。
本イキ、ガチイキ、――雌の本能をむき出しにさせられるような、そんな絶頂だった。
そして、最もおかしいのは絶頂とともに感じる「多幸感」だ。
もっとして欲しい。
手を止めないで欲しい。
好き放題にしてほしい。
そんなふうに思ってしまうような感覚。
まるで自分が自分でなくなるかのような、何かに侵されていくような感覚。
それが絶頂の度にレンの身体を、心を襲っていた。
「ッひ、イッ♥」
ぐりゅんっ。
男の指がレンの膣内奥深くまで侵入りこむ。
痛みを感じる手付きだが、それすらも心地よく感じる。
「あッ♥お゙っ♥んゥッ♥」
男が膣内に挿れる指を増やせば、喘ぎ声は更に大きさを増す。
もっともっとと快楽をねだるように膣壁は指に吸い付き、ぎゅぅと締め付けた。
それに気を良くした男が、淫汁で大きな水音が立つほど乱暴に膣内を掻き回す。
「お゙、ッ♥」
ぐりっ、かりっ。人差し指が膣壁をひっかく。
痛みを感じる筈のそれが、薬のせいで快楽に変換される。
それを続けられれば許容量を超えた快楽にレンは白目を剥いて悶える。
「あッ゙♥やめッ♥てッッ♥」
ぐりゅっ、がくん、ぐぢゅっ、がくん、ぐにぃっ、がくん。
乱暴に膣内を弄られるだけでレンは快楽に悶え狂う。
襲い来る暴力的な快感はレンの脳を呆気なく壊しはじめていた。
「い、ひィィッ♥」
ぷしゃあッッ。……ちょろろろ。
後ろから自身を抱きかかえ愛撫を続ける男の責め手に、レンが幾度目かの絶頂に達する。
今度は潮吹きと同時に、小水も零してしまったようだ。
じわぁ……とシーツに地図が描かれ、広がっていく。
「(思ってた、よりッ――薬が強いッ)」
当初あった余裕も殆ど残っていない。
男の責め苦に耐えるのが精一杯で、息も絶え絶えだ。
僅かに残った理性も絶頂の度に削られていっている。
恐ろしいのは、絶頂を繰り返す度に自分自身が男に向ける感情が変化していることだ。
――すき、すき、すき、すきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすきすき。
この男に屈服させられたい。
おまんこにおちんちんを捩じ込まれて狂うような絶頂を幾度も与えられたい。
性器と性器を擦り合わせて耐える事無く快楽の坩堝の中に閉じ込めて欲しい。
妊娠させて欲しい、あかちゃん汁を注ぎ込んで欲しい、このヒトのメスにしてほしい――
「(ばかっ、しっかりなさい、レンっ)」
――そんな風に狂いそうになる自分を必死に押し止める。
「(毒の分解は、進んでる、もう少し、もう少し耐えればっ……)」
耐えれば、逃げられる。
薬の効果で筋骨隆々とした大男の姿になったとはいえ闘いは素人の筈だ。
「(こんな男なんかに、負けるもんですかっ……!)」
意思を強く持てば、この程度はなんてことない。
レンは自分自身にそう言い聞かせた。
―――
―――
―――
「お゙ほおおおおおおおおおおっっっッ♥♥♥
どぶっ、ぶりゅりゅっ、びゅううう~~っ。
膣内に精液の濁流が放たれる感覚に、レンが獣の様な雄叫びを上げて絶頂する。
正常位の体勢で男に伸し掛かられ、全身を押しつぶされながら精液を受け止めるその姿に可憐さは微塵もなかった。
へこへこと迎え越しを使う様は浅ましくすら見える。
「あ♥っひ♥ィ、ひぃっ♥」
ごぼっ、ぼびゅっ♥
男が凶器と化したグロテスクな男性器を引き抜けば、ごぼぉ♥と音を立てて膣内から精液が溢れ出てくる。
股を大きくM字に広げて男に見下されるレンは潰れたカエルそのものだ。
「(まけっ、まけないっ、まけなひぃっ♥まけてなっ、ひっ♥)――んごぼぉっっ!?!?」
呼吸を整えようとしていたレンの口内に男性器がねじこまれる。
肥大化した男性器は喉奥まで軽々と届き、気道までも塞ぐ。
なんとか鼻で呼吸しようとすれば、顔にがっちりと密着させられた男の肉でそれすらも防がれた。
呼吸が、できない。
「んごぉおっほっ♥んぶぅいぅ!!んんんぼぼおぁぁっ♥♥♥」
頭を両側がら鷲掴みにされ、物を扱うようにがしがしと前後させられる。
男性器を押し出そうと抵抗をしようと、心は思うが、身体はそれに従わない。
むしろ、もっともっと、と。
喉奥から更に奥、食道まで男を受け入れようとする。
口内を超えて脳にまで届く強いオスの匂い。
それは確実にレンを蝕んでいた。
「が、ぼ、おおおおおおおおおおおおッッ♥♥♥♥♥♥♥♥」
ごぶっ、ごびゅぅぅっ。ごぼっ。
喉の奥の奥、本来食物以外が入ってはいけない場所。
そこまで捩じ込まれた男性器から白い濁流が放たれる。
「(精液、でっ♥おぼれ、りゅぅっ♥♥♥)」
レンの許容量を超えても白濁が止まる事はない。
やがて口内や鼻から溢れ出し、呼吸が止まったレンは白目を向いて痙攣をはじめる。
……暫くしてずるり、と口から性器が引き抜かれる。
レンの端正な顔は酷く歪んでいた。
だが、そこに浮かべられている表情は苦痛ではない。
法悦――強い快楽に蕩けた表情だ。
見れば精液が溢れ出していた秘部からはぴゅっぴゅっと潮が噴き出している。
男に喉奥と食道を犯される事によって強い快楽を感じ絶頂していた証だ。
「あ、あへ、あひ♥はひ♥――はひッ!?」
がくんがくんとその身体を痙攣させていたレンの首を掴んで、男が軽々と持ち上げる。
そうして身体を転がして四つん這いの体勢で、自身に尻を向けさせた。
また犯される。
レンがそう思ったときには既に遅かった。
「あ゙ぁおッ゙♥♥♥いぎィッッ♥♥」
ずぶ、んっ。ぶちっ、ぶりゅんっ。
可愛らしくひくついていた後ろの蕾、肛門に性器が捩じ込まれる。
「お゙ッ!!おぉ゙んッ♥♥♥あああぎぃぃッ――ひッ!?ぃッ!?」
尻穴を侵され獣の様な悲鳴――否、淫らな喘ぎ声を上げながら悶えるレン。
そんなレンの前の方の穴にもなにかが充てがわれる感覚があった。
男性器だ。
男の男性器が二股に分かれている。
「(こッ、れも薬の効果ッ、なのッ!?♥♥)」
肉体改造の薬、強化の薬とは聞かされたがまさか肉体そのものを変容させるとは。
いかなレンどいえど”一人の男”に2穴を犯された経験などない。
複数人の男に複数の穴は犯された事は、もちろんある。
けれどそういう手合はいつだって対して大きくもないし、上手くもない連中だった。
だがこの男の凶器と、薬によって敏感になった自分の身体は――
「お゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙ッ゙♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
――挿入されると同時に”戻って来れない場所”につれていかれた。
「おお゙ぅッ♥あびゃああッ♥ひぃッ♥ひーーーーッッ♥♥」
声にならない声。音にならない音が喉から絞り出される。
随喜の涙を流して後ろから男に二穴を犯される様は獣のそれだ。
「やべッ♥やめでェッ♥イギッ、いぎ狂ゥッ♥♥壊れりゅのッ♥無理ィッ無゙理ィ゙♥」
腰が強く打ち付けられ、その度に尻肉と男の内ももがぶつかり、ぱぁん、と音が弾ける。
腹部は男性器の身体に膨れ上がり、悲鳴を漏らしながら大きく開いた口からは涎が飛び散っている。
「ぐ♥げぇッ♥」
そんなレンの身体が後ろから伸し掛かって来た男の巨体によって押し潰される。
より膣奥と尻奥に二股の男性器が侵入し拡張していく。もう二度と元には戻れないだろう。
「無゙理ッ♥無理゙ぃいぃぃッ♥壊れたッお尻ッ壊れたァン♥ッ、っほっ♥♥」
心の底からの哀願をするも、男は止まってはくれない。
身体を密着させたまま腰を強く打ち付け、また、放つ。
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~♥♥♥♥♥♥♥♥」
絶頂に達するとともに、レンの意識が途切れる。
精神と肉体が限界を迎えたのだ。
世界は真っ白く染まり、音は全てが遠くなる。
背を反らし、白い喉を露わにし、両目から涙を流して。
白目を剥きながら口の端からは涎を垂らす。
その身体ががくん、と力無く落ちた。
――男性器を引き抜いた男が膣穴と尻穴から「ぼびゅ♥」と白濁を溢れさせて寝台に沈むレンを見下ろす。
その顔には下卑た笑み。
責め苦は、まだ続く。
―――
―――
―――
「お゙♥」
ぶいいいいいいん。
「あひ♥」
ぶいいいいいんっ、ぶいいいいんっ、
ぶいいいいいいいいいいいいいいいいんっ。
「ひ♥は♥はー♥♥」
場所は変わらず男の部屋。
レンが悪趣味なデザインの三角木馬に架けられていた。
乳首には振動する卵型の淫具。
尻穴には極太のバイブ。
膣穴と陰核は鋭い反りを持つ三角木馬に自重で押しつぶされている。
「はひ♥はー♥」
目は黒いアイマスクで覆われている。
視界が封じらた事で、薬で鋭敏になった身体が殊更その感度を増していた。
今や空気の揺れ、肌の擦れ、自身の身体の揺れがもたらす刺激だけで絶えず絶頂に達しているほどだ。
「イグッ♥――あへ、あひ、は、ひー、ふ、ぅ♥」
呼吸を整えようとすれば、腹に力が入り、それがまたレンを絶頂に導く。
そんなことを何度も繰り返していたせいでレンの意識はすでに混濁の汚泥に沈んでいた。
もはや理性は、ない。
――そんなレンに男がたずねる。
もっと気持ちよくなりたくはないか。
もっと愛して欲しくはないか。
もっと、薬が欲しくはないか。
それは悪魔の囁きだった。
本来であれば気丈に断るか、一笑に伏していただろう。
だがもはやレンにそれを断る意思も、一笑に付すだけの理性もない。
そうして、レンは――
―――
―――
―――
「はッ♥あっ!!♥あ゙ーーーー!!あーー!!きぼぢいいいっっいぃぃぃっ♥♥♥」
獣の様な雄叫びを上げながら、ガニ股の体勢でレンが男の上で腰を使う。
精液を搾り取る動き、幼い頃からの経験で培われた性奉仕の技術だった。
男は堪らず呻いて、レンの膣内に精液を注ぎ込む。
それでもレンは止まらない、男の勃起も収まってはいない。
腹部が精液で膨れ上がる程に膣内に精液を注がれても尚、淫らに乱れるレンを止めることはできない。
「(きもち♥い!♥おちんちん!♥ちんぽ!♥ちんぽっっっ♥♥♥)」
もはやレンは自分がなにをしているのか、どこにいるのか、何が目的だったのか。
何一つ覚えては居ない。
ここにいるのは男に貶された一匹の牝犬だ、
「おッ――ぎゅうううううううううううっっ♥♥♥♥」
ずん、と杭打ちのように腰を強く打ち付けてレンは雄叫びを上げて絶頂する。
首がだらりと垂れ下がるが腰はかくかくと快感を求めて意識がない状態でも動き続けている。
――少女は堕ちた。
完膚なきまでに男の手の中に。
そして、そして――
―――
―――
―――
夜が明けた。
部屋に男の姿はない。
あるのは寝台に転がされた一糸まとわぬ姿のレンだけだ。
その身体の至るところからは白濁が垂れ流され、白い肌は黄ばんだ精液で汚されている。
「あ、ひ、……ふへ、ふひ……ッ♥」
その目にかつての光はない。
あるのは快楽を求める淀んだ濁りだけだ。
可憐な手は自身の秘部へと伸びて、男が居なくなった後もほてる身体を慰めている。
夜になれば男はまた現れるだろう。そうして自分を抱いてくれる。
何を言われようとも、喜んで奉仕する。
もはやレンはそういう生き物になってしまった。
命令を、暴力を、寵愛を、壊れてしまった心で待ちわびている自分がいる。
男が現れれ、命令をすれば自分は喜んで昔のようにこういうだろう。
――――はい、よろこんで。 と。
シコ。