新幹線から降り、久し振りに訪れる京都の光景。
見慣れたはずの町の景色も、何だか新鮮に見えるような気がした。
新幹線に乗って一時間あまり。窓の外を流れていく風景を見送って数十分後に、僕はようやく京都駅へと辿り着いた。
ホームに降り立つと、暖かな陽光が肌に触れる。
東京よりも幾分暖かい空気を感じながら大きく伸びをして深呼吸をしながら、ゆっくりと周りを見渡す。
「やっぱり、6年ぶりに来たけど、あまり景色が変わっていないな」
俺はそう言いながら、京都で住む予定の家に向けて、ゆっくりと歩き始める。
家賃が安いという理由もあるが、行く道には老舗の建物が立ち並んでいるため、まるでタイムスリップをしたかのような気分になるからだ。
そうして、ゆっくりと歩いていると、家の向かう途中に見えたのは、見た事のない美人だった。
黄色の着物を身に纏っており、まるで花魁を思わせる髪型に金髪。
俺よりも年上というのは見て分かるが、それでもかなり若々しい。
「うわぁ、美人だな」
俺は小さく、思わず呟いてしまった一言。
その一言に気づいたのか、女性は俺の方を見た。
「久し振りちゃいますか、桐生はん」
「えっ」
見覚えのない女性から言われた一言。
それは俺は思わず振り返ってしまう。
「俺の事を知っているのか?」
「ふふっ、そらどうやろう?
良かったら、うちの馴染みの店が近くにあるんやけど、話はそこで」
そう言って彼女は微笑むと、そのまま歩いて行ってしまった。
「……一体誰なんだ」
俺は首を傾げつつも、彼女の後を追いかけるように歩くと、辿り着いた先は、一軒の小さな茶屋のような店であった。
彼女がその店の引き戸を開ける。
「いらっしゃいませー」
中に入ると、奥から聞こえてくる声。
彼女はそんな店員に軽い挨拶をした後、そのまま奥の部屋へと案内される。
店の個室なのか、そこには小さな机と向かい合うように座布団が置かれていた。
そして先程の女性がお茶を運んでくる。
湯呑みを二つ置くと、微笑みながらこちらを見つめる。
「えっと、それで、俺の事を知っているんですか?」
「そうどすなぁ、こうして会うんは、6年ぶりやさかいね」
「6年ぶり」
それは丁度俺がこの京都から東京に引っ越した時期と被っている。
その時期に会っていたのならば、記憶に残っているはずだが。
「そうどすなぁ、まずは改めて自己紹介を。
うちの名前は八坂。この京都を纏める九尾どす」
「・・・・九尾?」
いきなり非現実的な自己紹介に困惑している間に、八坂さんはそのまま背中から九つの狐の尻尾が生えていく。
「えっ、マジで」
あまりにも現実離れの光景に俺は驚いたまま固まってしまう。
「ふふっ、まぁいきなり言われても、驚くわなぁ。
そやけど、うちとしては、こうやって再会するのんはほんまに心待ちしてました」
その言葉と共に八坂さんはそのまま立ち上がり、俺の正面に座り直すと、
「改めまして、八坂どすえ。
どうぞよろしゅう」
「あっ、はい、よろしくお願いします」
俺は慌てて頭を下げる。
「ほな、早速本題に入ろか。
桐生はんは18歳になり、人間で結婚する年齢としても問題のうなったさかいね」
「んっ?」
八坂さんの一言に驚きながら、ゆっくりと俺に近づく。
その見た目が花魁に近い事もあり、その色気のある笑みと甘い匂いにドキッとしてしまう。
だが、そんな場合ではない!
今なんて言った? 今、確かに結婚とか言わなかったか?
八坂さんの言葉の意味を理解して、俺は思わず混乱した。
「あのー、ちょっと待ってください。
なんで、そうなるんですか?」
「あら、おかしい事言うてますかな」
「いえ、だってまだ会ったばかりなのに」
「いいえ、6年前、貴方と初めて出会った時からずっと想い続けていましてん」
うわぁ、なんか凄い告白されちゃったよ。
これまで自意識過剰な所もあったが、目の前にいる八坂はまさに本気というべきなのか、俺に身体を寄り添ってくる。
八坂さんはそのまますっと右手を中途無く伸ばし、ズボン越しでも分かる程に大きく勃起した肉棒を優しく撫でつける。
妖艶な笑みとと共に撫でられた事もあり、ゾワッとした愉悦が背筋を襲った。
先程の自己紹介でも言われた九尾の狐という言葉に合わせるように、まるで人間を惑わせるが如く、八坂は俺の耳元に息を吹きかける。
「ふぅ~」
「あぁ……」
「フッ」
「はぁああぁぁぁ」
耳に吹きかけられただけで、情けない声が出てしまった。
その様子を見た八坂さんは満足げに微笑む。
そして、そのまま八坂さんは俺の上着を脱がせながら、その着物から僅かに見える豊満な胸の谷間を見せつける。
俺の上着のシャツのボタンをゆっくりと外し、ボタンが外れる度に、大きな乳房が揺れる。
俺は思わず喉がゴクリと鳴ってしまう。
その俺の反応を見てか、八坂さんは妖しい笑顔を浮かべると、上着の下の方に手を入れ、ゆっくりと脱がしていく……。
八坂さんは、自分の着ている着物に手を掛け、肩紐を外すと、僅かに震える手で、するりと服を下ろしていく。
露になった白い肌と、大きく実った果実のような双丘が目に飛び込んでくる。
「……どうじゃ? 妾の体は?」
「……綺麗です」
「そうか。
それは何より」
八坂さんの体を褒められてか、彼女は嬉しげに笑う。
「では次は、こちらの番だな」
八坂さんはそういうと、着物の裾を掴み、ゆっくり持ち上げる。
徐々に見えてくる彼女の下着。
「……」
無言のまま、八坂さんは俺の顔を見ながら、見せ付けるように、艶めかしく、着物の裾を上げ続ける。
やがて、完全に着物が捲れ上がり、八坂さんの白く美しい脚が顕になる。
そして、その美しくも淫靡な光景に見惚れていると、八坂さんがクスリと笑い、両手を広げて、まるで誘うかのように話しかけて来た。
「ほら、触っていいぞ?」
八坂さんが、自ら腰に巻いている帯に手を掛けると、それを解いていき、スルッという音と共に、床へ落とす。
「さあ」
八坂さんに急かされながら、恐る恐る手を伸ばしていく。
初めて触れる女性の胸。その感触はよく餅のように柔らかいと聞くが、実際に触れてみるとそんなことはなかった。
しかし、それでも尚、柔らかくて、温かい。
俺はそのまま指先に力を入れて、ゆっくりと揉んでいく。
その度に、掌に収まりきらない程のボリュームを持った乳房が形を変え、柔らかさと弾力が伝わってくる。
次第に気分が高揚していく中、ふと、八坂さんが妖しい笑みを浮かべていることに気付いた。
「どうじゃ? 妾の体は気持ち良いだろう?」
八坂さんが、挑発的な表情でそう問いかけて来る。
「……はい」
素直に答えると、八坂さんが愉快そうな笑顔を見せる。
「うむ、正直でよろしいな。それでこそ男よ」
満足げな様子で、八坂さんが言うと、突然俺の股間を握ってきた。
「ちょっ!?」
慌てて引き離そうとするが、八坂さんの手が離れない!
しかも、手を動かすたびに、ズボン越しに、上下に擦られる感覚が襲ってくる。
笑みを浮かべた八坂さんは、そのまま俺のズボンのチャックを下げる。
それと共に露わになった俺の肉棒を一心不乱に口内に入れる。
亀頭は八坂さんの鼻先や唇に絡み、溢れ出る我慢汁が八坂さんの顔を濡らす。
そして、八坂さんは舌先で尿道口をチロチロと舐めながら、手で陰茎を包んで扱いていく。
「あの頃から成長しておらんのう。ほれ、ここもこんなに硬くなっておるぞ」
「ああっ……」
八坂さんが鈴口に軽くキスをする。
それだけで、ビクンと反応してしまう。
「相変わらず可愛らしい奴じゃ。どれ」
八坂さんはその一言と共に、大きく口を開くと共に肉棒を喉奥までくわえ込む。
柔らかく温かい感触に包まれ、思わず声が出てしまう。
八坂さんはそのままゆっくりと頭を前後に動かし始める。
ぬちゃりと水音が響き、同時に強烈な刺激が走る。
腰が砕けそうになる。
だが、八坂さんがしっかりと支えて、逃がさない。
そうして、しばらく口淫を続けていると、八坂さんが動きを変える。
「はむ……ちゅるるるるる……じゅるるるるるる」
吸い込まれるような音を立て、激しくなる。
もう限界だった。
八坂さんの色気に惑わされ、既に我慢の限界を迎えた俺はそのまま彼女を後ろから抱き締め、そのまま俺の上に乗せる。
背面座位の体勢にすると共に着物の下で既に待ちわびている八坂さんの秘部に肉棒を密着させる。
抱き締める事によって、感じる甘酸っぱい香りは部屋の中で満たしており、心地良い温もりが俺の腕の中にあった。
それと共に俺は八坂さんの腰に手を回すと、そのまま体勢をずらして、亀頭の先から秘部へとゆっくりと挿入していく。
膣内は既に潤んでおり、肉棒はまるで我が家に帰るように馴染むように挿入される。
「んっ……ふぅ……」
八坂さんは小さく息を漏らすと、背中越しに見える彼女の表情はすっかり蕩けた様子で、瞳は熱を帯びていた。
そんな彼女に興奮を覚え、一気に最深部を目指すべく突き上げる。
「ああっ!いきなり激しすぎじゃよぉ……。まだ、心の準備ができとらんのにぃ」
「すみません、でも、止まれないです」
「全く仕方ないのう……。でも、そういうところも嫌いじゃないぞ?」
そう言いながら、八坂さんは俺の唇に自身の唇を重ねてくる。
舌と唾液を絡め合う濃厚なキスをしながら、八坂さんは両手で俺の身体を抱き寄せて、より深く繋がるようにしてくる。
そして、より深い繋がりを求めるかのように、八坂さんの両足が俺の足を挟み込む。
その瞬間、太股の柔らかさと体温が伝わってきて、下半身が更に硬くなるのが分かった。
八坂さんは妖艶に微笑みを浮かべると、再び口内に自分の舌を差し入れ、今度は俺の口内の形を確かめるような動きをしてきた。
そうしたキスは俺の興奮を高めると共に、八坂さんの膣内にある肉棒は怒濤の勢いで膨張し、根元までみっちりと咥え込む。
かすかに腰を湯出すだけでも、ぱっくりと開ききった八坂さんの膣口の端から愛液がだらりと垂れていく。
そうしている間も、八坂さんはその興奮を隠す様子もなく、淫らに肉棒を求めるように腰を動いている。
「もう……我慢できぬ。もっと激しく動いて欲しい……」
八坂は俺の耳元で囁いた。
八坂さんが言っている事はつまり
「激しくして、いいですよね」
俺は八坂さんに確認を取ると妖艶な笑みを浮かべながら、頷く。
八坂さんの同意を得た事で、俺は八坂の胸に手を伸ばす。
服越しから触っても分かるぐらい、大きな乳房。
その感触に感動を覚えながらも、ゆっくりと揉んでいく。
その度に、八坂さんの表情が蕩けていき、声が漏れ始めた。「んっ……あぁ」
八坂の胸を堪能しながら、彼女の唇に吸い付く。
何度も、何度も、舌と唾液を交換する。
やがて、八坂が自分から足を絡ませてくると、挿入している秘部への刺激を求めて来た。
それと共に、八坂さんはそのまま腰を前後に動かすだけではなく、「の」の字に揺すり、肉棒に激しい快感を与えてくる。
折り重なった膣ヒダに絡め取られ、射精が強く促される。
溢れた愛液は、肉棒の結合部は泡立ち、淫乱な獣の香があたりに立ちこめる。
肉棒はそのまま膣奥に刺さり、子宮を何度も揺さぶる。
互いの身体がぶつかり合う音と、粘膜同士が激しく擦れる音が響き渡る。
「あっ! イイッ……気持ちいぃぞぉ!」
子宮口は亀頭にキスを繰り返し、膣内は精を求め、うごめき続ける。
「そろそろ、出ますよ」
絶頂が近い事を告げると、俺はそのまま八坂さんを抱きしめ、八坂の柔らかい肉体が密着する。
互いに快楽が走り今まで以上に力強く、深く、ピストンを繰り返す。
「ああぁっあああぁぁ!!」
そのまま俺は八坂さんの至急へと押し込み、柔らかな膣肉の感触を味わう。
肉棒は八坂さんの膣肉を咥え、離さなかった。
それは肉棒ごと引き抜かれそうなぐらいの激しさだった。
「あぁん……もっと激しく突いてぇ」
八坂は俺の背中に手を回し、ぎゅっと抱きついていた。
胸の弾力が伝わり、彼女の熱い体温が伝わる。
それと共に八坂さんの膣内に向けて、精液を勢い良く吐き出す。
亀頭から押し広げながら、初めての行為から来る精液を膣奥へと流し込んでいく。
打ち込まれる精液の熱が八坂さんの膣内を広げ、子宮内へ直接注いでいった。
「はぁ、はぁ……。これがセックスなのですね。とても、素敵です」
まだ息が荒くなっているが、満足げな表情を浮かべている。
「お気に召したようで何よりですよ」
そう言い、八坂さんからゆっくりと離れると、彼女は名残惜しむように秘部から愛液と白濁の混じった液体が零れ落ちる。
「ふぅ。私も初めてでしたが、こんなに気持ちいいなんて思いませんでした」
「いやー、良かったよ」
「こちらこそ。ありがとうございます」
八坂さんは笑顔を見せると、ベッドから降りて服を着始める。
「それで、これからどうするんですか?」
「そうだね。俺はこれから自分の家に帰ろうと思うけど」
「良かったら、我家へどないどすか?
娘の九重も待ってますさかい」
「・・・娘?」
俺はその言葉に思わず驚きを隠せなかった。
「その八坂さんはもしかして、人妻ですか、それじゃ」
「ふふっ、ちゃいますで。九重はあんたの娘どすえ、桐生はん」
「あぁ、なるほど、俺の娘ですか。
・・・娘ぇ!?」八坂さんの言葉に驚いたが、すぐに冷静になった。
「それはつまりどういう事なんでしょうか」
「そのまんまの意味やよ。うちはあんたが京都へ来る前からずっとここに住んどるんえ」
「そ、そうなんだ……」
「ほな、行きましょうか」
俺が呆然している間に八坂さんは服を着替え、そして、八坂さんの案内で屋敷の外へ出る。
屋敷の外には、大きな鳥居と八坂親子の住む古い日本家屋があった。
門を開けると、そこには石畳の参道があり、両脇には木が植えてある。
それは先程までの京都の光景とは大きく違った。
「さぁ、こちらに」
ゆっくりと俺に差しのばす手。
その手を握り返すと、八坂さんは嬉しそうに笑った。
まるで迷子になっていた子供を見つけた母親のように。