初恋 作:通知
デミゴッドほどの圧倒的な力は無いも、凄まじい力を持っていた火の巨人の打倒。その先にある大釜にたどり着き、崩れゆくファルム・アズラにいた神肌の使徒、神肌の貴種の二人組の撃破、お目当ての竜王プラキドサクス、その力をものにして竜餐の祈祷でないことを知った褪せ人は少し失望したが。すぐさま立ち直り黒き剣、マリケスを殺害、百智卿、ギデオン=オーフニールを最初の王、ゴッドフレイ、黄金律、ラダゴン、エルデの獣を次々と倒しエルデの王となった褪せ人は猛りに猛たけていた。
高まる獣性をそのままに、マレニアのもとに帰還した褪せ人は女神を貪った。
性欲を爆発させる。ぶつける。しかし褪せ人の渇きは満たされることなく大きくなるばかり。
そこからは愛した。
ただただ愛しあった。
褪せ人の刃になった女神、完全律のルーンにてエルデンリングを修復してエルデの王になった褪せ人に時間なんてものは気にする必要がない、日が昇って沈むのを数えるのは遠い昔に止めたから、時間の感覚なんてものは壊れている。だからひたすら意識が続く限り愛し合った。途中て正気に戻りはするもまた愛し合って、セックスして、ひたすらセックスし続けた。褪せ人がエルデの王になるまで居なかった期間、状況を上書きする様に、体中をマーキングする様に犯し、犯され、ひたすら愛し続けた。
理性を溶かし切ってひたすらセックスに励み続けた。エルデの王となった褪せ人・古竜。腐敗の女神の二人はセックス程度で死ぬような軟弱な生き物じゃないし、疲れて来たら軽く生命力、祝福を分け与えれば良い。そうすれば飲まず食わず、ノンストップで互いを犯し続けられる。途中、余りの快楽に心臓が止まっても、強すぎる生命力が勝手に心臓を動かすからショックで死ぬ事も出来ない。お互いの祝福が相手を生かす。
女神が気絶している間もセックスを続行する。
口から言語にならないうめき声の様な喘ぎ声しか出なくなってもセックスする。体位を何度も切り替えては、同じ場所を何度も犯す。
そうやってセックスを繰り返して、繰り返して、繰り返し続ける。
脳味噌の中身を蒸発させて、匂いも様子も一切気にかけないほどに乱れに乱れ続けて、
―――そして、気づいた時には終わっていた。
ひたすらセックスし、ベッドも体も部屋も精液と愛液で汚れている。所々血が混じっている所もある。
果たしてどれだけセックスを続けていたのか。それを一瞬だけ考えて、そして考えるのを止める。ベッドに倒れている女神を守るように抱き込まむ。腕の中に抱かれた、女神は体を軽く丸めるようにしながらベッドの中、濃厚な性臭がただよう空間を二人で過ごす。
しばらくは余韻に浸るように無言を貫いていた。
だがその無言も永遠に続かないもので、徐々にセックスの熱が引いてきた所で、少しだけ肌寒さを感じて身を寄せる。そうやってセックスのないふれあいをしばらく続けてから、
漸く、女神が口を開く。
「………貴公、に聞いて貰いたいことがある」
「………………」
「そう身構えるな。私が死ぬ、貴公の前からいなくなるといった悲しい話題ではない」
「では、何を?」
「率直に言おう。それは――――――」
その日、狭間に地、巨人たちの山嶺、聖別雪原の奥地にて二度目の、一度目とは比較にならない開花が起きた。正真正銘の女神になるための、種子を散布するための開花。
ばら撒かれた無数の種が伝える。
エルデの王となった褪せ人と腐敗の女神の子供が生まれると。
霧の彼方、我らの故郷、狭間の地で。
朱い種
腐敗、女神と人、竜の力を宿す種
さざれ石の混じった異形のそれは
ときおり生々しく脈打っている
その様は、おぞましく野蛮であり
また美しい