その日、マルスは愛紗、華琳と共に街を歩いていた。淫は魏漢連合軍を倒した事で中華全土を掌握し、天下統一を成し遂げたがマルスはそんなことを気にした様子もなく、穏やかに空を流れる雲を見ていた。
「平和だなぁ……。」
「そうですね、とても穏やかです。」
「この前の戦が嘘みたいね。私としては負けてよかったと思っているわ。」
「そうか……「マルス様!」……ん?」
3人で当て所なく歩いていると、数人の兵士達が彼に駆け寄ってきた。そこに愛紗が怪訝そうに尋ねる。
「どうかしたのか?賊でも現れたか?」
「いえ、そうではありません!実はマルス様にお礼が言いたかったんです!」
「皆この国に来てから笑って暮らせる日々を送れてて、俺達も美人な嫁さんが出来た上に、ついこの前に子供も生まれたんですよ!!」
「ほう、それはよかった。楽しめてるのならそれで良い。人生楽しんだもの勝ちだからな。俺も淫もそれを受け入れよう」
「はい!これも全て淫の、マルス様のおかげです!本当にありがとうございます!」
感謝を伝えた男達は一礼すると仕事に戻っていった。マルスは改めて今の淫の街を見渡す。
「(しかしまあ……ここまで上手く行くのは正直想定外だった)」
以前は男性が7、女性が3の割合だった街並みが、今では男性も女性も5:5の割合でほぼ均等に変わっていた。恋姫以外いなかった娼館の方もすっかり見目麗しい美女、美少女、美幼女の娼婦達の声で賑わっている。
何故淫に女性が増えたのか、それはマルスによるものであった……。
◆◆◆
淫がある程度大きい国になったある日の事、いつも通りマルスが政務を終えてのんびりしていると有ることをふと思った……。
「そういえば、淫って女が少ないな……。」
魅力的な恋姫が数十名いる淫だが、そんな彼女達を抱こうとする男達は数千どころではないのだ。当然溢れてしまう者達もいる。
それを考えたマルスはかつての仲間に教わった“変換転生の術”を使うことにした。
まずは大勢の死んだ兵士達の死体や処刑した者もろくでもない悪人等の死体が納められている場所に魔法陣を描き、使い死んだ者達を男から女へ変換転生させた。その際、過去の悪行によっては幼女に、善行によって胸が大きくなるよう調整した。これにより超乳、爆乳、巨乳、美乳、貧乳と選り取りみどりな美女、美少女、美幼女達が誕生した。当人達にあるのは女性としての意識と新たな名前だけである。そんな彼女達はマルスが連れてきた新しい女として淫に迎え入れられた。
マルスはもうここまでやったらいっその事、男の相手をするのは淫の国の女全員にまで広げることにした。移住してきた女達にも術で美女、美少女化させた後、その場にいた男達を使った大乱交によって快楽に染め上げさせた。
これにより女に手を出し易くなった代わりに、取り合いなどのトラブル防止として身請けされた奴隷及び既婚する女性は薬指に指輪とチョーカーの着用を義務付ける政策も設けた。
その結果、男が求めれば空いている女性はいつでも受け入れ、どこででも男の相手をしてくれる。どの女性も共に楽しんでくれるその光景から、いつしか淫は男達から桃源郷と呼ばれるようになった……。
◆◆◆
「(ああまで感謝を向けられるとはな……なるほど、思ってた以上に悪くない)」
「マルス、どうしたの?」
「いいや、何でもない。」
華琳の問いに軽く流すと、生み出した女たちが赤ん坊を抱きながら、旦那同伴で街を歩く姿を見かけた。彼女達もマルスに気付いて満面の笑みを浮かべて会釈する。実に幸せそうなその姿を見たマルスはその場を離れるが、その顔には笑みがこぼれていた。
次回、話に戻ります。
十常侍の女か……
わがまま娘か……
迷うなぁ。
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