その日、マルスはあらゆる仕事をこなしていると、そこに思春が現れた。
「マルス様、報告が。」
「何だ、何かあったのか思春。」
「はっ。都では生き残った魏の者達を取り込んだ漢軍が息巻いております。さらに都では下衆な者共らによって、重税が課せられており民も苦しんでいるようです。」
「そうか……都も碌なモノじゃないな。」
「それと、どうやら近々この淫に攻め込んでくる様です。」
思春からその報告を聞いたマルスは、『またか……。』と溜め息を吐く。
都の軍との戦は何度もあり、その大半が淫を手中に収めようとする十常侍の企みであるのだが、その理由は今の帝が淫に興味を持ってしまったから、らしいのだ。
「んで、今回はどんな奴が来るんだ?」
「大将軍、何進という女将だそうです。」
「何進?」
何進 遂高……“現”霊帝の后であり、皇后となった何太后の姉で、元は肉屋で妹のコネで武官になった。全くの無能というわけではないが、酷薄で権力欲が強く、保身を第一に考える性格で……一言で言えば面倒臭い存在だ。
「そうか、何進か……。よし、今回も俺が出るか。」
「今回は白蓮、俺と七乃、そして愛紗で出る。」
「承知いたしました。では……」
思春はその場で素早く消えると、マルスは名を挙げた面子に声を掛けに行った。
そして3日後、白蓮、マルス、七乃、愛紗の軍と何進の軍がぶつかったが結果は明白であった。愛紗、白蓮、マルスの武と七乃の相手への陰湿な策によって、何進の軍は崩壊し、逃げ場を失った何進は敗走。
「おのれ!おのれおのれ!?この私が、男に負けるだと!?認めん!!」
「負け犬の遠吠えだな。」
「黙れ!!こうなれば、私だけでも逃げてやる!!貴様に負けたなど認められるか!!」
大将軍である何進はそういうと、兵を捨てて逃げ出した。その後ろ姿を見て追撃を指示したのは、何と白蓮であった。
彼女曰く、漢軍の将を捕まえて利用できれば今後の戦にも有利になるし、有益な情報源にもなる。何より、あの強気な何進が泣き叫んで、男に媚びるのを見たいと白蓮が言ったので、マルスは追撃隊を出して、何進を捕らえることにした。
すると、案の定彼女は思ったよりも早く捕まった。どうやら都に戻っても、門前払いされたらしく、マルスはそんな彼女を見て頭を抱えたが、何進を捕らえた事で淫に戻ったのであった。
「都ってのはだいぶ腐ってるな?大将軍を見捨てるとは。」
「これは何ともやばいな。大将軍を見捨てて、さらに無視までするんだからよぉ。」
マルスの言葉に牛金もただただ頭を抱えるのであった。
えーっと、何進こと“傾”、確保です。
短いです?
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