※この作品はR-18です。

君歌IF   作:kasyopa

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一歌 in 温泉旅館 後編

 

 敷かれた布団の上で始まった二人の夜の営みは前戯を終えて繋がりを求めていた。肉体的も精神的にも満たされる一つの方法だが、当然リスクが伴う為万全の対策が求められる。そんな危機回避に使う道具は手元にないものの、少女の言葉が均衡を崩した。

 

「実は今日、安全日なんだ」

 

 その言葉は誘惑に満ちていており、前戯によって失われた理性では太刀打ちすることなど出来なかった。解けた帯は互いの柔肌を存分に見せつけ、浴衣では無粋と取り払われた下着で秘部も相手には見えてしまう。期待という名の蜜に溢れたこともまた、彼の理性を削るのに十分すぎた。

 

 普段は大人しい彼女であるものの、こと行為においては積極的なことが功を奏し、固い肉棒があてがわれる。仰向けの彼女に対して腰をがっちり捕まれた。しかし解す意味も込めて挿入はされず、一心に擦り合わされるだけ。更なる快楽を与えるために足は器用に閉じられていた。滴る愛液と一歌の涎に濡らされたお互いの敏感な部分は音を立て始める。

 

──グチュッ、グチュッ♥️

 

 秘部を守るための柔肌は、快楽を求めて強く押し当てられるほど、擦られるほど、元ある割れ目を大きくしていく。当然一歌もその行為に甘美な感情を覚えて自らの興奮を高めていった。その結果柔肌に隠れた最も敏感な部分が硬度を帯びていき、自ら割れ目の中から顔を出し始めていて……

 

──クリッ♥️

 

「んんっ!? イッく……っ♥️」

 

 彼の亀頭が反り立つ陰核を擦り上げ、駆け抜けた刺激で無様な声とイキ顔を晒しつつ、軽い潮吹きも伴った。閉じられていた足も力なく開かれて、それが一歌のほぐれた合図であるとは、攻め立てていた七緒本人が知るところである。

 

 抵抗など元より存在しない膣内に対してゆっくりと男根が差し込まれていく。さながら納刀にも見える行為だが元より欲望にまみれているのは知ってのこと。お互いの熱と形を感じながら、最深を目指して肉の壁を掻き分けていく。

 

「うっ……あっ……」

「なに、これ……中が、くっ、うっ!」

 

 始めてではないのに、今までにない感覚に声が漏れる。一歌はその肉棒の形と熱を、七緒は膣内の締め付けをより鮮明に感じていた。先の素股の影響もあって腰が震え、先走りが漏れ出したが、まだ挿入は続いている。

 

 やがてお互いの口が繋がり合いディープキスによって愛情表現を行った。今や二人を隔てるものはなくこれもまた二人にとっては始めての感覚。

 

 中の感触を確かめるようにゆっくりと腰が動く。突かれる感覚よりも擦れる感触が優先され、また違った快楽が互いの腰から発せられ頭に焼き付けられた。求めるよりも想い合う心が刺激されて次第に締め付けが強くなることを一歌は知らない。

 

「うあぁ……これ、すごいぃ……」

「はぁ、はぁ、一歌さん、気持ちいい……」

 

 それは確かに快楽として変換されて互いの心を満たしていく。元より相互の同意で行われる行為だったとしても感情の深さまでは感じ取れない。七緒の体力が削られながらも感じる心の熱量が腰を動かして存在を刻んでいる。

 

「七緒君、辛いよね。キス、してほしいな……」

「ん……」

 

 相手の表情に見える辛さを解消するためにキスを持ちかける。これで正常位へと変わり一歌が七緒を受け止める形で負担を軽減した。お互いの唇が触れ、舌が絡み合い、愛情の深さをより理解していく。それはまた、肉体がこの行為の本質を強く意識させていた。

 

 隙間なく重なる腰は挿入された部分へ更に強い密着を生み、うねりを立てて肉棒を扱き上げる。最愛の者から得られるものであれば喜んで受け入れると言わんばかりの一歌の本能に七緒は思わず震えた。

 

「う、ぐぅうう!!」

 

 ゴムのない状態の膣内射精が妊娠の可能性を伴うのは事実であり、深く愛するが故にそこまでの責任を負わせなくない。どれだけ体が求めていようと危険と判断した理性は本能をせき止め中から肉棒を引き抜く。

 

──ビュルルル!

「うああぁぁ……♥️」

 

 引き抜くと同時に解かれた拘束は我慢も解き放ち、一歌の体を汚していく。掛けられている本人も予想外の感覚に惨めな声をあげつつイチモツを凝視していた。

 

「もう、ダメ……」

 

 始めての感覚に翻弄され続けた七緒の体は、思いの外早く限界を迎え自らの布団へ体を預ける。やがて吐息が聞こえてくることから眠りについたのだろうと、一歌は予想した。

 

「七緒君、ありがとう。大切にしてくれて」

 

 彼の思いやりに感謝して優しく頭を撫でる一歌。攻められる側も中々に体力を使うらしく、染み付いた精液をそのままに彼女もまた眠りにつく。

 

──キュン♥️ キュン♥️

 

 しかし、肉体が求めた答えとは別の結果だったことは明白であり、膣内は未だ満足とは言えず彼の肉棒を求めていた。

 

・

 

・

 

 朝日が差し込むような早い時間にまず目を覚ましたのは一歌。いくら最愛の人から受けたものだとしても、快眠を阻害するくらいには汚されている。とりあえず温泉にでもと起き出すものの浴衣からも独特の臭いを発しており、このまま他の誰かとすれ違えば気まずいことこの上ない。

 

 そんな中で微かに聞こえる水音に気付いた。この部屋を見渡した時に見つけたベランダの温泉であり、朝風呂のためにお湯が注がれている。偶然のことながら感謝しつつ、一歌は利用させてもらうことにした。

 

 備え付けのタオルは汚してしまうと生まれたままの姿で朝風呂を楽しむ。シャワーは無いものの風呂桶で浴槽のお湯を汲めば問題ない。パシャパシャと溢れ落ちる水音すら心地よく感じてしまう。愛する人のためにも念入りに洗う中、部屋で一つの影が動いた。

 

「あ、七緒君起きたんだ……」

 

 どうやら水音で目を覚ましたようで、聞き慣れぬ音を探すように周囲を見渡していた。そのまま視線があったので、優雅に手を振ってみれば、なるほどと頷いて一歌の方へと歩き出す。どうやら寝ぼけているようで、浴衣は脱ぎ捨てられ裸のまま向かってきていた。そんな彼の姿の一部を無意識的に凝視してしまう。

 

 本来なら目を覆いたくなる場所であり、直視できない部位。寝起きのふわふわとした意識から本人はその変化に気付いていないようで、頑なに重力から逆らっている。いわゆる朝立ちという現象が起こっていた。

 

──キュン♥️

「っ!」

 

 しかしそんなことは知らない一歌は彼がまた興奮しているのだと誤解してしまう。例え偽りであったとしても、本人がその意思を証明できない限り真となり、体に変化をもたらした。寝る前に満足出来なかった肉体の欲情で、理性を保ちながらも秘部からは蜜が溢れ出す。

 

 そんな姿は見せられないと、急いで浴槽へと体を沈めた。一方の彼は浴場へと進み出て体の汚れと汗を洗い流し始める。おはようの挨拶もなく、どことなく上の空な彼に対して一歌はここでようやく寝ぼけているのだと理解した。

 

 でも、七緒の勃起は治まっていない。そんなものをまざまざと、しかも間近で見せつけられ内なる熱量が彼女の体を動かした。割れ目に自分の指を這わせて上下させれば、卑猥な音は温泉の中に溶けていき、水面は優しく音を立てる。誤魔化すのがあまりにも簡単な絶好のシチュエーション。

 

「んん、んんん!」

 

 元より火照った体に絶頂は早く訪れ、身の震えと共に愛液を吐き出す。しかし元よりぬめりを感じる温泉なら勘づかれることもない。満足できないのが心残りではあるものの、甘イキを迎えた以上続けることは出来ない。やがて体を洗い終えた七緒が浴槽へと足を踏み入れた。

 

──キュン♥️ キュン♥️

 

 向かい合う形で入る二人には少し狭く感じてしまう。いくら旅館と言えどベランダ備え付けであれば面積も限られていた。そんな裸の彼と反り立つ男根を見れば、絶え間なく溢れる愛液。温泉が受け止めてくれているものの、狭い空間で体の疼きを隠すのには限界がある。

 

「ごめん七緒君。先に上がるね」

 

 立ち上がれば七緒の目の前に広がる一歌のアソコ。滴る温泉のお湯に紛れた、糸を引く粘液。振り返り見せつけられたお尻は、浴槽という垣根を越えるために前屈みになる一歌によって突き出され。

 

──クパァ♥️

 

 夜の営みと先の自慰、そして求める本能で緩んだ割れ目が開いた。そんなものを見せつけられて欲情しない男がいるならば、それはもはや生物ではない。雄としての本能が呼び覚まされ、彼女が浴槽を脱するよりも早く立ち上がると同時に挿入を行った。

 

「んぐっ♥️」

 

 一瞬で最深へと至る力強い突き上げで声が漏れ、体は動きを止める。何が起こったのか理解するよりも早く二度三度と再び突き入れた。

 

「あんっ、あっ♥️ 七緒、君、なんっ、で♥️」

 

 昨晩のものとは打って変わった欲望だけの性行為。抗議をする一歌も腰回りの動きは淫らな物で、自分から押し付けているようにも見える。昨晩の営みで心を既に満たされており、本能が求める一つの答えを導き出していた。

 

 文字通り加え込まれた男根は子宮口へと吸いつき、何かを逃がさないようにしている。ここから先に放出される何かを。そういう意味でも二人の体は相性抜群。本来起こり得ない周期を乱すことさえ造作もなかった。

 

「う、出る!」

「あぁ、来ちゃうのぉ!」

 

──ビュルルルルル!

 

 締め付けられた膣内に今度こそ中出しを決める。一歌はすんなりと受け止めながら、それが数回にわたって続くのを認めた。いつもと違う、深い喜びを感じながら。

 

・

 

・

 

「ねぇ、七緒君」

「何、一歌さん」

 

 その後、ゆっくりと身支度を終えて帰路に着く二人。一歌はお腹を擦りながら七緒に問いかけていた。

 

「もしものことがあったら、どうする?」

「……その時は僕が責任をもってあたります」

 

 口では軽く言えるものの、七緒の手は一歌の手に重ねていた。これから先起こるかもしれないことを、共に受け止めるために。

 

「ありがとう」

 

 二人の未来は、きっと明るい。




ご無沙汰してます。kasyopaです。
今回行ったUA10000アンケートですが、ニーゴの他にモモジャンがかなり多かったので、モモジャン編も執筆しようと思います。

選ばれた感ありませんが、私としても興味があったので……ということで、身勝手ながらアンケートご参加お待ちしております。

リクエスト・感想など↓
https://odaibako.net/u/my_create_free
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