「ああっ……いいっ……♡」
チャプチャプと波音を立てながら、穂波の声が浴室に木霊する。七緒の上へ背中を向けて覆い被さり入浴する穂波の体は、彼の手によって優しく揉まれていた。今は胸を堪能しており、自分の手にでは到底得られない感覚を覚える。それに加えてお湯と彼の温もりが全身を包み込み、反り立とうとするペニスがお尻を終始刺激していた。
「痛かったら、すぐ言ってくださいね」
「もう、それ3回目だよ……んっ♡」
しつこく確認してくる彼だが、それだけ思ってくれていると感じて興奮してしまう。しかし過ぎて興が削がれても意味がない。そのどちらも損なわないように、再び唇を重ねた。
お湯に浸かっていてわからないが、穂波の股は先程よりも濡れている。もはや閉じることを知らない淫らな口は、とめどなく愛液を垂れ流していた。再び七緒の口内に侵入する穂波の舌。またもされるがままと思いきや、反撃に出たのは七緒の方だった。
「あんっ♡ もう……」
「さっきまで虐めてたお返しです」
中指と親指で円を作り、打ち出された中指で乳首を弾く。これまでにない刺激とわずかな痛み。いままで乳首を責めてこなかった分感じてしまう。どれだけ甘い言葉で誘っても乗ってこなかった彼が、行為ひとつで振る舞いを変える。やはり、彼を動かすには行動しかないらしい。
そう結論付けた穂波は負けじと激しいキスを繰り返した。彼の舌を吸い上げ、淫らな音を立てる。溢れ出る唾液をコクコクと音を立てて飲み干す。乳首を責めるものの止まらぬ穂波の攻勢。そこで七緒は最終手段に出る。片方の手を胸から股下へと移動させ股下をまさぐった。
「ひゃんっ! 七緒、君……それ、だめだよぉ」
「だって穂波さんの感じてるところ、もっと見たいから」
「でも……でもぉ……」
稲妻のように駆け巡る快楽に思わず口を離してしまう。ようやく自分の意思で取り戻すことができた主導権を手離すまいと、七緒なりに必死になっていた。
「あっ、ちょっ、穂波さ、待って……! これぇ!」
しかしそれは思わぬ形で返上されることとなる。何度も反り返らんとしていた七緒のペニスが、穂波のお尻に挟み込まれていた。そんな状態で陰部に快楽を与えれば、それに伴う動きによって刺激を与えられる。好物によって多くのカロリーを摂取した穂波の体は、胸だけでなくお尻の発達も促していた。
それによって緩む責めの手。得られる快楽が少なくなったことに不満を覚え、お返しにと激しく上下に擦り付ける。浮力によって軽くなったとはいえ、力めば簡単に沈む程度のもの。肌を打ち付け音と激しい波音が浴槽に響き、まだ抽挿にも至っていないのにその気にさせてしまう。そんなどうしようもない妄想がお互いの気分を高揚させ、更なる高みへと召されていった。
「それ、ならぁ!」
「えっ、あぁんっ!」
反抗心と少しだけ残った良心。それによって七緒は自らのペニスを穂波の股下へと滑り込ませる。挿入には至らないものの、お互いの恥ずかしい場所が擦れ合い快楽を生んだ。
「あ、だめ、でる……!」
「いく、いっくぅううううう♡」
限界などとうに過ぎ去っていた2人は程なくして絶頂を迎えた。お互いの体液が混ざり合い、浴槽のお湯を汚していく。挟まれたままのペニスはいままでよりも長い射精を続けていた。
「あぁ……もったいない……」
そんなことを口から溢しながら、穂波はおもむろに七緒の男根を咥える。歯を立てないように注意深く、されど精液をむさぼるように激しく。滴る精液を余すことなく舐めとり、最後には尿道に残った分まで吸い上げる。いわゆるお掃除フェラ、というものだが七緒にとってはそんな彼女も愛でる対象でしかなかった。再び飲み込んで、口内に残ってないことを示す彼女に対し優しい笑顔で返す七緒だった。
・
・
その後、再び体を温め直した2人が再びバスローブに身を包み部屋に戻ってくると、服がすっかり乾いていた。それほどまでの時間を浴室で過ごしていたらしい。
「あ、時間……」
そして当然ながらラブホテルには時間制限というものが存在する。まもなく退出しなければ延長の料金がとられてしまうだろう。
しかしここまで出来上がった2人にとって、このまま別れてしまうのは生殺しもいいところだった。考えるよりも先に穂波が動く。受話器を手に取りフロントへとコールした。
「あ、すみません、休憩での利用だったんですけど……宿泊の方に変更を……はい、お金は大丈夫です。ありがとうございます。では」
受話器をそっと置いて次はスマホへ。親にただ一言【友達の家に泊まる】とだけ伝えて、七緒の方へと向き直る。
「えっと、結構高くなっちゃうけど、いいよね?」
「ああ、えっと、はい……」
これで時間に余裕ができた。事後のお風呂で落ち着きを取り戻したというのに、その余裕がどうしようもないほどの劣情を沸き立たせる。
「あの、穂波さん。その、1つだけお願いがあるんですが、いいですか?」
「えっ、うん……どうしたの?」
珍しく七緒からのお願い。今までの行為のマウントは終始穂波の物。誘っていたのも穂波であり、彼自身の要望には応えられていなかった。そんな彼が口にしたのは。
・
・
「んっ……ちゅ……はぁ、おいしい……」
前屈みにベッドに座る穂波の膝の上で、七緒が仰向けになって寝ている。果実の様にぶら下がる胸にしゃぶりついていた。
「もう、おっぱい好きなんだね。七緒くんは」
「それもありますけど……んちゅっ……穂波さん、お母さんみたいだから……」
彼女が持つ包容力はバンドでもクラスでも変わらず振る舞われている。しかしそれは今、一人の青年の為に発揮されていた。お互いの独占欲を満たしつつ快楽に浸れる、特殊なプレイである。
「ふふっ。嬉しいから、もっとサービスしてあげるね」
「えっ? わぷっ……!」
穂波は彼の顔に胸を擦り付け、いいようにもてあそばれていた。やがてバスローブの隙間から生える雄々しいペニスを見つめ、再び手を伸ばし射精感を促す。鈴口から溢れだしたカウパーが再びイヤらしい音を立て、穂波の興奮を掻き立てた。
一度落ち着いたはずの性欲に火がついて、熱は蜜となり股下から溢れだす。もうどうしようもないほどに淫らな女へと変貌してしまった穂波だが、以前のような自己嫌悪はどこにも感じていなかった。むしろもっと見てほしい、とまで思う始末。
「うむぅ……!」
唐突に絶頂を迎えた彼の喘ぎ声は穂波の胸の谷間に消える
その代わり白濁色の粘液がうち上がった。そんな光景だけで穂波自身も軽い痙攣と共に甘イキしてしまう。再び手に着いた精液を口に運んでいると、七緒が体制を変えベッドの下へと降りた。どうしたのかと疑問を思うよりも先に、穂波は両足を開かれてしまう。
「あっ……」
そこには濡れぼそった陰部が呼吸と共に鼓動しており、絶えず愛液が滴っていた。陰核も物欲しそうに薄皮から顔を出している。
「じゃあ、お返し、しますね」
「えっ、ちょっ、はぁぁんっ♡」
そのまま陰唇に口をつける七緒。その瞬間強烈な快感が穂波の全身を駆け抜けた。反射的に顔を引き剥がそうとしても、絶えず与えられる快楽が許してくれない。
「ああっ♡ ダメッ♡ そこっ、汚い、からぁ♡」
最初は口付けだけだったその行為も、次第に激しさを増していく。愛液をくまなく絡めとるように舌が陰唇を舐め回し、隠れることをやめた陰核を弄んだ。柔らかくも表面のざらつきによって変化する刺激を与えられ、クチュクチュとイヤらしい水音が部屋に響く。
「れろっ……そういう穂波さんだって、僕のちんぽ咥えてたじゃないですか」
「それは、言わないでぇ……んっんんん♡ クリちゃん、舐めちゃあ♡」
自らの痴態を指摘され更なる快楽を伴う穂波。止めるならその時しかないのだが、それを導き出せる余裕などどこにもない。そして七緒は更なる快楽を与えるために、舌をその割れ目に差し込んだ。
「あ、ああ……♡」
拒まれるかと思いきや、なんの苦もなく侵入を許す穂波の膣内。むしろ中身は歓迎するようにヒクヒクと鼓動を続けていた。驚きつつも今は快楽を与えることが先。念入りに舌を使って彼女が一番反応する場所を探す。
穂波も這い回る舌の感触で、探っているのを本能的に察知し自分の口へ手を当てた。例え探り当てられても耐えきるための予防線。愛しい相手であっても自分の弱点を晒すのは流石に恥ずかしいらしい。しかし、そんな彼女の努力もむなしく崩れ去る事となる。それは彼の舌先が陰核の裏側に届いた時だった。
「ん、んむぅ♡」
必死に圧し殺そうとしてもなお溢れてしまった熱。熱を吐き出そうとしても下の出口は七緒によって塞がれており、今度は口から吐息と声を引き連れて溢れ出した。自然と腰が浮き上がり更なる密着を生む。今までにない反応に気分を良くした七緒は、一呼吸置いて同じ場所を目指した。
「だ、ダメ……七緒……くぅん♡」
極めて正確に、かつ最短で刺激される穂波の弱点。制止の声も喘ぎ声へと変わり果て、再び腰が浮かび上がる。これ以上の快楽を拒むように体を捩らせ股を閉じようとするも、それが逆に顔を押し付ける形となり離れることはなかった。
「あぁ♡ ああぁ! 待っ……て♡ これ……これダメェ♡
なにかきちゃう、きちゃうのぉ♡」
いくら腰を動かしても密着していて逃げられない。膣内が押し返そうと躍動するも、逆に様々な箇所を刺激される。やがてそれが快感の緩急を生み、どうしようもないほどに蜜が溢れだす。潤滑油となって更なる刺激を与えられる穂波の、辿り着く結末は1つだけ。
一番感じる部分を舌の表面で思いっきり舐め上げられる。点ではなく面で捉えられたスポットが、絶頂という嬉しい悲鳴を張り上げた。
「イッくぅううううううっん……♡」
これまでで一番大きな絶頂に、穂波は思いっきり潮を吹いた。それはさながら噴水のようであり、絨毯に大きなシミを作っていく。それだけでは飽きたらず、透明なおつゆが音を立てて辺りに飛び散った。ピュッピュッと絞り出される事数回、ようやく落ち着きを取り戻す穂波の陰部。しかし頭は完全に快楽で支配され、エッチな事しか考えられない。
これから始まるであろう最上の愛情表現を期待して、誘うように陰唇がひくつく。おもむろに立ち上がる七緒の股下には、これまで以上に固く、大きく勃起したペニスがあった。鈴口からは絶えずカウパーが溢れだしており、既に準備万端といったところ。
口元に着いた愛液をぬぐい、唾を飲む。それはまるで、捕らえた獲物を目前に舌舐りする獣のよう。ベッドのそばにあるコンドームの箱に手を伸ばし──それを穂波が遮った。
「折角なら……ナマでしたい、な」
自分でも何を言っているかわかっている。そのリスクを背負えるほど大人でないことも。しかしそれ以上にお互いが気持ちよくなってほしい、という気持ちは譲れなかった。
「じゃ、じゃあ、外で出しますね……」
「……うん」
中出しさえ避ければ大丈夫、と自分に言い聞かせペニスをおまんこにあてがう。ほんのりと長かった穂波の返事を待ってから、ゆっくり押し込んだ。
「おっ……ほぉ……♡」
「あ、ああ……」
予想に反してすんなりとその侵入を許す膣内。数々の行為で蕩けきった穂波の陰部を慣らす必要はなく、既に半分ほどまで呑み込んでいた。穂波は中を掻き分けられ感覚に絞り出すような声を漏らし、七緒は自分のペニスを包みこみ蠢く肉壁に甘い声をこぼす。そして奥にある処女膜に到達したとき、ゆっくりストロークを開始した。
「あっ……うぅん……♡」
「はぁっ……はぁっ……」
破ることなくペニスをゆっくりと前後させ、挿入だけでは得られなかった快感が2人を支配していく。しかしその程度で穂波は十分な満足を得られない。それこそ浴室での素股や、先ほどのクンニの方が激かった。
それでも七緒はただ念入りに膣内を擦っている。夢中になっているわけでもない。ただ、穂波の感情を引き出すように焦らしていた。そして同時に、その膜をいつでも破ることができるということを、体に教え込んでいる様で。
「ねぇ……いつでも、いいんだよ……?」
「ダメです。今は僕が攻めてるので」
「あぁ……そんなぁ、意地悪……」
物欲しそうな目で彼を見つめる穂波は、思わず口に出していた。しかしそれは予想通りと返されてしまい、抽挿と焦らしが合わさって更なる快感を生む。しかしそれは七緒にとっても同じこと。膣内から溢れ出した愛液がシーツを汚し、袖の垂れ下がった部分を伝う。グチュグチュと卑猥な音が響く中、奥から込み上げる射精感を押さえ込んでいた。
それでも彼が理性を保っていられたのは、歪んだ性知識にある。膜を破るのは相当な痛みを伴うらしい。しかし彼は男であり、そもそも挿れる感覚すらもわからない。愛する相手だからこそ優しくしたいという一心で、焦らしプレイに興じていた。
「……………♡」
そんな彼の2つの心境は表情に現れている。存分な満足を得られず、ただおねだりを続けていた穂波だが、その心境を汲み取ったのか彼の背中に手を回した。
「えっ、あっ!」
制止の声をあげるよりも早く彼を抱き締めベッドに引っ張り込む。先の潮吹きで濡れた絨毯では踏ん張ることもできず、そのまま覆い被さる形で正常位に移行し──
「あぁああん♡」
ズプン、と根本まで突き刺さる七緒のペニス。それによってあっけなく処女膜は破れ去り、降りてきていた子宮口を軽くノックする。最愛の人による処女喪失という喜びが脳内麻酔を分泌させ、本来感じる痛みのすべてを快楽へと変換していた。
「七緒くんがぁ、悪いんだよ♡ わたし、いいって言ってるのにぃ……♡」
「ああ、穂波、さんっ!」
本来男性が有利な体位であるはずなのに、腰を必死に上下させているのは穂波の方だった。グリグリと体を捩らせ、今度は自分の一番気持ちいいところを押し付けるようにしてむさぼる。それによって膣内は激しく鼓動を続け七緒のペニスを扱き上げた。
「一緒に、イこ?」
「……っ!」
「お゛っ、ほぉ♡ 急に、激し……♡」
そんな悪魔の囁きによって七緒も我慢をやめる。ただ快楽に溺れる獣のようなセックス。打ち付けられる音と下品な喘ぎ声がこだまして、最高潮に達しようとしていた。
奥から沸き上がる熱を感じ七緒は腰を引こうとする。ここまで来ても、まだ妊娠という不安を払うことはできないらしい。その優しさこそ穂波が彼を愛する理由であり、そして何より──彼を苦しませる理由であると知っていた。
引き抜かれようとするペニスに対し全ての力を使って対抗する。腕が背中を、足が腰を、膣がペニスを締め付け離さない。いわゆる足からめ、というものであり、
特に膣内においてはそれが極上の快楽に繋がる。
「
「あっ、ダメ、ほな、あっあっあっ……!!」
トドメとばかりに精一杯のおねだりをする。願いを叶えるということに縛られていた彼。その枷はもうないものの、それでも体に染み付いた癖に漬け込む。それによって、彼の理性は吹き飛んだ。
「ああああ♡♡ イく、イっくぅぅううううう♡♡♡」
「僕も……出る、出ちゃうううう!」
──ビュルルルル!
穂波の膣内を迸る精液が、子宮口を激しく叩きつけた。それが更なる快楽を呼び激しく潮を吹く。エビ反りになりながらも何度も痙攣を繰り返し、やがてベッドに沈んだ2人。全ての精液を吐き出し終え、縮小した七緒のペニスが抜け落ちて、白濁色の粘液がその隙間から漏れだしていた。
「穂波、さん……」
「七緒、く……んっ♡」
最後の力を振り絞り優しいキスを交わした2人はシーツを被り、疲れからやってくる睡魔にその身を委ねる。今日はお互いに、いい夢が見られそうだった。
・
・
翌朝。
「ん……あ、もう朝……」
窓から差し込む日の光によって目を覚ましたのは穂波。時計を見ればまだ日の出といった頃で、退出にはまだまだ余裕があった。
「すぅ……すぅ……」
となりには気持ち良さそうに眠っている七緒の姿がある。あれだけ気持ちよくしてもらったことに満足感を覚えながら、その顔に見とれる。
「あ、そうだ。写真……」
ベッドのそばに投げ出されていたスマホを手に取り、1枚。はじめて捉えた彼の寝顔。しかも、初夜の後である。二度と忘れられないであろう1枚を深層フォルダに転送し、安息のため息を吐いた。
「わたしも、二度寝しちゃおっか……な……」
スマホを戻しもう一眠りしようとしたところで、穂波はあるものを目にする。彼の股間。眠っているというのに立派なテントが建っていた。そう、朝勃ち……もとい、朝立ちである。その勇姿は残念ながら拝むことはできないものの、穂波の中に潜む獣を呼び覚ますには十分で。
「まだ、起きてないよね……」
ベッドから一度抜け出し、下からシーツの中へ潜り込む。ほどなくしてたどり着いた目的地には、雄々しく反り返る彼のペニスがあった。
「すぅぅぅぅうう……」
鼻孔を目一杯広げ嗅覚の全てを総動員する。行為の後そのまま疲れ果て眠ってしまったことから、その肉棒には精液と愛液がこびりついていた。そして何よりシーツによって行き場の失った為に、数倍にも凝縮された臭いが充満している。
「はぁあああ……くさぁっい……♡」
口から出た言葉とは裏腹に穂波の顔は法悦に満ちていた。吐息も充満した臭いを薄めることなどできず、逆にその分の空気を求める。それを繰り返す度に穂波の理性は消えていった。
「ちょっとだけ……ちょっとだけだから……」
自分を言い聞かせるように舌を伸ばし、彼のペニスに触れる。そのまま裏スジを舐め上げ、ビクンと反応するソレに心を奪われた。
「ダメ……やっぱり我慢できないよぉ……♡」
雄々しい見た目に強烈な臭い、精液独特の苦味と熱さ。五感の大部分を支配されてしまった穂波は完全に堕ちていた。
「いただきまぁす……♡ んん……ん!」
ジュボッ! ジュルルル!
ご馳走にがっつく子供のように、淫らな音を立てながら無防備なペニスをむさぼり尽くす。彼が起きようが起きまいが関係ない。己を満たすためだけの行為。それも全ての基盤となる第一欲求。
「(七緒くんのオチンチン……おいしい……♡)」
顔を激しく上下させ、ディープスロートの域まで達している。それも味わい尽くすためであり、今まで間接的にしか精液を接種できなかった反動の現れでもあった。やがてビクビクとペニスが痙攣し射精の合図がおくられてくる。
「(七緒くんのオチンチンから、いっぱい精液欲しい♡)──んんんんんん!」
「んん……!」
最後は吸い上げるように射精を促し、口内にぶちまけられる。ありとあらゆるところが精液によって犯されるも、その1滴もこぼすことはなかった。後はいつものように縮小したペニスを丁寧に掃除して飲み干す。はじめて飲んだ時より薄くなっていたものの、それでも癖になる味わいだった。
「はぁ……」
しかし食後の挨拶にはまだ早かった。極限まで高められた性欲はまだ収まっておらず、穂波の陰部を湿らせている。どうしようもなく淫乱になっていた彼女だが、それを咎めるものは誰もいない。と、そこで日の光がシーツの中に差し込み、七緒が顔を覗かせていた。
「穂波さん、おはよう」
「うん、おはよう七緒くん」
あそこまで激しくフェラをされれば起きない方が不自然であり、射精と同時に現実へ引き戻されていた。現在の位置関係から何があったか容易に想像できるため、七緒は特に追求しない。
「えっと、七緒くん。立てる?」
「立て……あっ、えっと、そっちは難しいかも」
「そっか……」
一度睡眠を挟んだとはいえ、先程のを合わせて計6回もの射精を行った七緒にとってそれは辛い相談であった。ここで終わってしまってはこの熱の行き場に困ってしまう。そしてこの場だからこそ事に及べる。その魅力から穂波はどうしても諦めることができなかった。
勃たせるためにできることを思考する。しかし手コキもフェラも既に経験済みであり、素股やこのままセックスに及ぼうとしても固さが足りない。
そんな中、七緒の熱い視線が穂波の一部に向けられている。たわわに実ったその乳房はシーツによって肝心なところが隠されており、されど体に押されてはみ出した豊満な部分が彼の興奮を誘っていた。
「ふふ。やっぱりおっぱい、好きなんだね」
「あ、いや……! ……はい」
「ありがとう。それじゃあ……パイズリ、しよっか」
体を乗りだし、胸の谷間に小さくなったペニスを被う。その柔らかさを堪能させるために手でしっかりと挟み込んだ。
「んあっ……」
舌から潤滑油代わりの唾液をたっぷり垂らし、タプタプと上下に動かす。股とシーツに擦れる乳首は既に固く勃起しており、穂波自身もそこから快楽を受け取っていた。
「ああ……気持ち、いい……穂波さん」
「ふふ、顔蕩けちゃってる。嬉しいから、もっとしてあげるね」
次第に固さを取り戻し、谷間から姿を現す七緒のペニス。鈴口から次第にカウパーが漏れだし、再び臭いが濃くなっていく。
「すぅぅうう……やっぱり、臭い♡」
「あの、だったら嗅がない方が……」
「でも、嗅いじゃう。七緒くんのオチンチンがエッチだから」
穂波の思わぬ言葉に耳を疑うも、それは体に変化をもたらした。一気に固さを取り戻す七緒のペニスを眼前で目の当たりにした穂波は、興奮が最高潮に達する。目的は果たされた。後は行動に移すだけ。
覆い被さるシーツを取り払い、その上に股がっておまんこをあてがう。そのまま強引に体重をかけて膣内へと挿入させ、一瞬にして子宮口へと到達した。
「お゛お゛っ……んくっ、いっくうううう!!」
「んんん……!?」
叩きつけられた衝撃と快感は穂波の脳天まで貫き、下品な喘ぎ声として吐き出される。それでもなお高ぶる性欲を発火材に腰を打ち付ける穂波。
「もっとぉ……♡ もっと頂戴♡ 七緒くぅん……♡」
「穂波さ、んんん!!」
そのまま七緒の上に覆い被さり強引に唇を奪う。時おり呼吸のために口を離すことはあっても、法悦の笑みを浮かべながらキスを求める穂波は、獣そのものであった。もちろん腰を打ち付けることも忘れていない。
「穂波さ、はげ、しっ……まっ……てぇ……」
「ダ~メ♡ 七緒くんが、わたしをこんなにエッチにさせたんだよ♡」
いままでの穂波の苦労は七緒が知るところではない。ただ、清楚だった彼女が悶々と彼の写真でオナニーに更けるほどである。一線を越えた今、穂波にとってセックスとは快楽を得る手段でしかない。それも『お互い』に『最上』の快楽を得ることができる。
誰も不幸にならない幸福を知った、誰もが不幸になってほしくないと願う少女。そんな彼への『お返し』として、セックスは最高の行為だった。
「おっ……ほぉ♡ 七緒くん、七緒くぅん♡」
「穂波さ、ダメ、もう、出る……!」
「いいよ、出して♡ 私の膣に思いっきり、赤ちゃんできちゃうくらい射精して♡」
最後に思いっきり腰を打ち付け、全てを包み込んだ膣がうねりを上げてペニスを扱き上げる。絶対に孕んでみせると言わんばかりの反応に男の持てる全力で応えた。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ イ゛ック゛♡ イ゛っちゃうううううううう♡♡♡」
「で、出るうううう!!」
喉からまるで雄叫びのような喘ぎ声を上げつつ絶頂を迎え、吐き出された精液のすべてを膣と子宮で受け止める。激しい痙攣と潮吹きの後、穂波が七緒の上に覆い被った。
「気持ち……よかったぁ……♡」
「ぼ、僕、もう……だめ……」
余韻に浸る穂波に対し、完全に弾切れを起こした七緒は完全に気を失ってしまう。それは穂波が彼を貪り尽くした証でもあった。
「ありがとう七緒くん……大好き」
そんな彼の唇にキスをして、穂波は再び眠りにつく。最愛の人の体温を感じながら2人は朝日に包まれるのであった。
・
・
その後時間一杯まで眠りについていた2人は受付のコールによって目を覚まし、軽く汗を流してホテルを後にした。
そこでお互いのお腹が鳴る。丸1日ヤリあっていたのだから仕方のないことではあった。こうして2人が向かったのは──
「やっぱり、ここですね」
「うん。あ、今焼き上がったみたいだよ!」
穂波が行きつけのアップルパイ屋さんであった。どうやら開店直後で香ばしくも甘い香りが漂っている。七緒を置いて駆け出す穂波は、さっそく馴染みの店員に注文を飛ばしていた。
「えっと、アップルパイ……5個ください」
「え、5個?」
追い付いた七緒は、その数の少なさに思わず聞き直す。本来なら10個はペロリと平らげる彼女からすれば、ある意味異常であった。
「もしかして体調悪かったり……」
「う、うん……ちょっと、ね」
商品を受け取りつつ、そそくさとその場を離れる穂波。心配する七緒もその後に続く。あえて人がいない公園を選び、ベンチに座る2人。袋からアップルパイを取り出し、ゆっくり食べる様子を見て更なる不安が彼を襲った。
「あの、穂波さん。本当に大丈夫ですか? もし悪かったら病院に……」
「そ、そこまでじゃないよ! ……ただ、その……」
「その?」
よく見れば耳元まで真っ赤に染めている。何か言いづらい個とがあるのだろうと、七緒は弱気な彼女に聞き返した。
「お腹、七緒くんのでいっぱいになっちゃったから……」
「あっ……!」
恥ずかしくも愛しそうにお腹をさする穂波。その言葉の意味を理解するのにさほど時間はかからず、彼も耳まで真っ赤に染まってしまう。
「七緒くんのエッチ……」
「あ、いや、えっと、そういう意味で聞いた訳じゃなくて……!」
「うん、わかってる。ごめんね?」
悪戯な笑みを浮かべて彼の良心を弄んだ穂波は、謝罪と共にアップルパイを差し出した。誤魔化すように頬張る七緒は中身の熱さに驚く。やがてお互いに落ち着きを取り戻した後、少女は言葉を切り出した。
「えっと……七緒くんがよかったらだけど……これからは、ああいう場所にも行きたいなって」
「……いい、ですよ。僕も、たまになら」
「うん、たまに、ね?」
今回は初めてということもあり、完全にタガが外れていた2人。そうでなくともあんな快楽に浸っていれば、恐らく心も体ももたない。
ここから先、デートの時には七緒はコンドームを仕込ませ、穂波は生理の周期に敏感になったという。それでも、今まで以上に幸せな関係を築けたのは、言うまでもなかった。