つくづく見て思ったのが「頭の目はともかく、顔の目は開かないんかい」とか「足の部分がヒールみたいな感じでクッソ歩きにくそう」とか「尻尾が台無し」と色々と自分なりのツッコミありました。今回はそんな欲望を実現させたお話。
それからというもの、エルとは何処でもセックスする様になった。嘆きの平原に鉄塔の森、贖罪の街に愚者の空母、更にはエイジスとか神機兵保管庫までする様になった。ただ、蒼氷の渓谷や鎮魂の廃寺は寒いので無理で、煉獄の地下街は間違いなくマグマのある中でセックスなんてしたら確実に熱中症になるからそれも駄目。創痕の防壁は本部と近いので、下手したらバレるので止めといた。エイジスもそこそこバレそうな気がするが。
そして、肝心の二人に関してだが、生活にも仕事にも充実していた。彼女とセックスしてからは疲れや不満が無くなったが、未だに人の目を盗んでは青姦する日々が続いている。基本、神機使いは肉体労働が当たり前なので、性処理する時間など取れないにも等しかった。なので、空いた時間でサックリとセックスが出来ちゃうセイはある意味人間のカップルよりも勝ち組だろう。場合によってはアラガミである彼女が助太刀に入ってくれるので、これが一番大きなメリットだろう。
しかし、必ずしも良いとは限らない場合もあるのであった……。
「なあ、エルってデカいよな?」
「ふぇ?」
回収作業をしていた時、セイは隣にいたエルにある事を呟いた。いきなりの発言にエルはちょっと困った反応を見せつつも、その理由を聞き出した。
「いきなりどうしたの?というかデカいって何?」
「いや、だってさ……アラガミと言えども種類によっては大きさとか重さは異なるけど、今になってエル……もといサリエルもそこそこデカいよなって」
「それって身長の事?んー……確かに人間と比較したら大きい方かもしれないけど」
「せめて人間と同じ身長にはなれないのかね。そしたら色々と都合が良いんだけど。特にセックスなんかちょっと重すぎて支えられないんだけど」
「あー!それって遠回しに私の事デブって言いたいんでしょ!女の子にそんな事言うのサイテー!」
「体重じゃなくても大きさの比率で無理なものは無理なんだって!3m以上もあるエル抱くのにどんだけ力いると思ってんのさ!」
これに限っては人間やアラガミに限らずかなりの体力と精力が必要だ。特にサリエルの見た目からしてあの大きさなのだから、素手で持ち上げるのはかなり無理がある。また、彼女自身の見た目がこれまた目立つ要素がありまくりなので、人間のサイズまでならもう少し監視の目を誤魔化す事が出来るかもしれないのだから。
「とにかく、アラガミの能力まではまだしも、身体は欲しくないの?手足もそんな形だし……頭のソレも何とかならない?」
「それでも無理。頭も大事な攻撃手段だから、これ無くすなんて出来ないよ」
「そうかー……せめてどうにか代わりとなる案は無いかなぁ……」
頭を抱えてしまうセイ。確かに頭から放たれるレーザーは強力だし、手は飛ぶ為の羽代わりとしての役目にもなっているから安易に消す訳には行かない。しかし、図体が大きいと何かと不便が生まれてしまうのもまた事実。これらを纏めて解決するにはどうしたら良いのだろうか。
「ねえ、この前みたいに食べるのはどうなの?」
「食べるかぁ……でも、お前この前までどうしたの?アラガミ喰ってた?」
「んー……食べてたけど、これといって特に変化無かったよ。一匹だけじゃ足りないのかも」
「食べる、か……」
アラガミは食べて進化する生き物。サリエルもまた食べては進化した生き物ではあるのだが、それに関してある確証の無い噂が1つだけ存在する。
―――『サリエルはザイゴートが進化した姿』と。
勿論、これといった証拠が1つも無いので決定打にはならない。しかし、仮にもザイゴートが無機質やアラガミを食べ尽くして進化した存在だとするならば……サリエルにも同じような手が通用するのではないだろうか。
冷静になって考えてみれば元々ザイゴートは手足もままならない状態で飛んで襲い掛かる位しか出来なかった。それが主にコンゴウだろうとシユウだろうと人の形をしていたアラガミを食べたのであれば、人の形に近付いてもおかしくない。ならば、人の形として半ば出来上がっているサリエルを完全に人間と差して変わらない位の進化を遂げるにはどうするべきか。答えは簡単だ。
―――『人間をベースとなったアラガミを喰らえば良い』。ただそれだけである。
幸いにもこの条件に当て嵌まるアラガミをセイは既に把握している。ならば検証も含めてやってみるだけの価値はある。
「エル、ライ◯ップするぞ」
「はい……?」
究極のダイエット生活がここから始まる……!
「うおおおおおおおおおお!!目に見える敵は全部ぶち殺せぇぇぇぇぇ!!喰い尽くせぇぇぇぇぇ!!動いて動いて、脂肪を燃焼させろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「うおー!!」
現在、二人は神機兵保管庫にて大量に出て来る暴走神機兵・大剣型とちょくちょく乱入して出て来るニュクス・アルヴァを纏めて相手していた。(参考ミッション:「虚の舞踏」)
回収作業が終わってセイが即座に引き受けたとされるミッションがこれで、何でも暴走神機兵・大剣型が大量に迫っているという事らしく、丁度ダイエット計画には最適の仕事だった。
「そこ!急いで喰って!コアごと全部!」
「はふっ!はふっ!はふっ!ゴリッ!ゴリッ!ガリッ!ガリッ!」
急いで神機兵を倒すセイと急いで死にかけの神機兵を喰い尽くすエル。このダイエット計画は神機兵である事が前提で行われている。
まず、神機兵は人型に完璧に近い身体をしており、エルが人間として形を作るには最適なアラガミだった。これをエルが一気に喰い尽くせばいずれは手足が形成されて出っ張った所も引っ込むのではないかと思っていた。なので、次々と現れて来る暴走神機兵・大剣型を自慢のメテオバレットで粉砕しつつ、それをエルが食べ尽くすという行動を何度も繰り返しているのだが……。
「ええい、邪魔だ!」
「えーい!」
問題なのはダウンした神機兵を回復させようとするニュクス・アルヴァが問題だった。これが原因で一旦体勢を立て直す猶予すら与えてくれないというのもあり、完全に邪魔者扱いされていた。しかも、ニュクス・アルヴァを倒しても何故か第2、第3のニュクス・アルヴァがこちらでも何故かわんさか来る為、もう面倒臭いからコイツも倒して食べようという流れになった。
なので、現在は神機兵とニュクスを纏めてやけ食い状態に。こんな食べ方で大丈夫か?と問われるかもしれないが、その結果はすぐにでも出た。
「お、頭と尻尾の部分が萎んできたぞ!」
「ホント!? わーい♪」
異様に出っ張っていた頭の部分と尻尾は少しずつだが小さくなり始めている。そして、神機兵を食べた事によって大幅な骨格が出来上がっていた。ハイヒールの形をしていた足は程よい良い肉が付き、ほぼ羽だった腕も指まで形成されて人間に近い身体になっていた。また、頭にあった眼球部分も目を閉じてから次第にその部分が無くなっていき、代わりにずっと目が閉じてばっかりだった彼女の目が開くようになった。瞳の色は頭の眼球と同じキンモクセイの様な綺麗な色になっていた。
「おお!スゲェ!完全に見間違えたな!レーザーとか空飛べたりは大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫!レーザーは今まで通り目から放てるよ!手はね羽があるイメージすれば勝手に変わってくれるみたい」
「任意によって飛行する事も出来るのか。こいつは良い情報を聞いた」
「それにね、回復も出来るようになったよ!どんな風に回復するかはちょっとやってみないと分からないけど」
「うお、マジか」
しかも、ニュクス・アルヴァの能力も引き継いだという素晴らしい結果を残した。また、神機兵の使っていた神機も食べたので、場合によってはそれを形成して戦うなんて芸当も出来るとか。加えてニュクス・アルヴァを食った事によってオラクル細胞が適合してくれたのか、銃撃以外は効かないニュクス相手に物理が通るようになったというこれまたトンでもない内容が。ダイエット成功だけでも嬉しいのに、ここまで驚きの連続は最早お腹いっぱいとしか言い表せ無かった。
とにかく本来の目的は達成し、他のアラガミも全部殲滅させたので後は帰ろうかとした時だった。
―――ズシンッ……ズシンッ……
「何だ?」
大きな足踏みらしき音が聞こえ、こちらにゆっくりと近付いて来る。エルにも聞こえたらしく、彼女も警戒しながら辺りを見渡す。その直後―――
―――ズシィィィィィィィィィィンッ!!!!
思いっきりジャンプしては床を鳴り散らした正体が姿を現した。まるで美貌とも言える存在ではあるものの、それとは全く正反対な醜い下半身がそれを物語っていた。
「第一種接触禁忌種アラガミ「ヴィーナス」……!マジかよこんちくしょう……!」
よりにもよって 高い戦闘力を持つ危険なアラガミがこんな所にまでやって来てしまったのである。セイの存在に気付いたヴィーナスは彼をじっと見つめた後、舌を少し舐める動きを見せると彼に狙いを定めた。
この時、隣で見ていたエルは何となくとは言い難いが、彼女の中の女の勘がこう呟いていた。
(あのヴィーナス……(性的に)食べるつもりだ……!)
と。そして、その予測が当たるのもそう長く時間は掛からなかった。
レイジバーストが発売される前の2でやったDLCミッション「虚の舞踏」は超お世話になりました。金稼ぎにもなるし、捕食したアラガミ素材も強化や換金アイテムに成り代わるし、複合コア作りにも大いに役立ちましたわ。