地下図書館のシックな内装に対し、応接間の誂えは実に派手だ。館の主の趣味に基づく内装は豪奢で贅沢。飾られている花瓶一つとっても、里で家が建つくらいだ。
物理的にも雰囲気の面でもギラついており、おかげで目が痛かった。もともと細めがちな瞳を、パチュリーはしきりに瞬かせる。不機嫌に見えるし、実際そうだった。
来客があったからと、朝っぱらから応接間まで呼び出されたのが一〇分ほど前。白黒か七色かと思えば、見知らぬ中年男だった。聞けば、里で骨董を扱っている商人だという。
舌打ちする。アポなしで営業をかけてきた馬の骨など、追い返すのが普通だろう。住人の名を出したからといって、事実確認もせず通すなど、何のための門番か。
当然、そんな非常識な真似をした目の前の男に対し、友好的な態度を見せるわけもない。じっとりとした視線を向ける。当の本人は、何ひとつ気にしていないらしかった。
「パチュリー・ノーレッジ様、本日はお日柄も良く……」
樽を擬人化したような体型の、見るからに肥満体の男だ。重たい体をソファに沈めて、余り気味の頬肉をたわませ、ニンマリと恵比寿顔を浮かべている。足元の鞄は、子供一人ぐらいなら簡単に入れるほど大きい。揉み手をする仕草が胡散臭く、小悪党の匂いがした。
「御託はいいから本題に入りなさい。何の用?」
「もちろんですとも。実はたいへん貴重なマジックアイテムが手に入りまして、是非一度お目にかけたいと……」
ハンと、ついつい鼻で笑う。礼儀には欠けるが、そもそもあちらがいきなり押しかけてきたのだ。無礼さでいえばおあいこだった。
たいへん貴重などと、鼻で笑ってしまう話だ。白黒ほど奇特な輩ならともかく、里在住の只人が手に入れられる魔道具など、たかが知れている。見るだけ見て、すぐ追い返してやろうと決めた。
「それがこちらです」
「は? ちょっと……!」
男は身を乗り出し、机から取り出した品を応接机に晒す。ぬらりとした艶のある、黒い宝石だった。丁寧に研磨され、指で押せばどこまでも転がっていきそうだ。
それを見た瞬間、彼女は腰を浮かせた。差し出されたブツの危険さを見抜いたからだ。
「おお、流石は紅魔館の魔女様。これがどういう代物かご存じですか。まあ、もう手遅れですけれども」
宝石が濃紫の光を放つ。見てはならないと思いながらも、目が離せなくなる。次第に、昼下がりに微睡むときのように、意識が沈んでいった。
***
「どうされましたかな? パチュリー様」
「……ああ、いえ。少しぼんやりしていただけよ」
声をかけられ、我に返る。どうも居眠りをこいていたらしい。気恥ずかしさから誤魔化したが、気付かれているだろう。相手も大人であろうから、口に出して指摘はすまいが。
「それでこちらの石ですが、相手に催眠をかけ意のままに操る素晴らしい石でございます。あの門番とメイドにも使って、たっぷり味わわせてもらいましたよ、ええ。いい穴具合でした……」
「そう。確かに珍しいマジックアイテムだけど、私の興味のある分野の品ではないわね」
「そうおっしゃらず。ご自分の状況はお分かりですか?」
「状況? 間抜けにも催眠にかけられて、今から何でも好き放題されてしまうわけだけど。それがどうかしたの」
何を当たり前のことを訊くのか、意図を図りかねる。男は満足げに頷くと、ずずいと石を差し出す。濃紫の光は心地よく、揺らめくたびに脳味噌が幸せになる。視線を外したくなくなっていく。催眠光線に、頭を蕩かされているのだ。
「さて。何をしているのです? 男の客を迎えるときは、服を脱いで裸体を見せびらかす。常識でしょうが。早くしなさい」
「ああ……そうね。悪いわね。男性の来客なんて、本当に滅多にないものだから」
やたら体面を気にする吸血鬼と友人なのだ。エレガントとまでは言わずとも、最低限の作法は身に着けている。とはいえ、使う機会など年に一度あるかないかなので、ついつい忘れてしまっていた。
気恥ずかしさを覚えながら、ソファから立ち上がった。ローブに手をかけ、自らの肌を晒していく。外気に触れた肌が、ぞくぞくと粟立った。
渉外で顔が知れている門番、買い出しで外出することの多いメイド長が、里においてはよく知られている。どちらも、弩級の美女と認識されている。パチュリーとて、外に出る機会さえあれば、そこに名を連ねるのは間違いなかった。
長い睫毛に象られたアコナイトの瞳に、柔らかな頬。年に数時間ほどしか陽を浴びない暮らしで作られた、透けるほど白く滑らかな肌。ぷるんと潤う唇は、知人から嫉妬されるほどだ。ほとんど何の努力もなく保たれていると知れば、世の女性は発狂するだろう。
体つきも同じく美しかった。いつも緩やかなローブを纏っているため分かりにくいが、実に肉感的だ。地下図書館に籠もりきり、栄養と肉を蓄える中で培われた、むっちりしたダイナマイトボディだった。
ずっしりどっしりした輪郭は初期の土偶を思わせながら、豊満と肥満の境を行き来する。だらしなさすら感じさせながら、匂い立つほどの艶めかしさを演出していた。
白さの映える柔らかな首から、丸みを帯びた肩の稜線が伸びている。うっすらと浮いたデコルテのラインが、たまらない色気を醸し出している。
乳肉は驚くほどのサイズがあった。ローブを裾から持ち上げるにあたり、ゆったりした構造にもかかわらず、引っかかってみせた。ブラジャーの戒めから解き放たれた瞬間など、ぶるんっ! と弾みながら飛び出したほどだった。
たわわきわまるIカップで、バストの数値は一一〇を越える。片方だけでも新生児より重い柔肉は、流石に自重でやや下向いている。しかし醜く崩れているわけではなく、女性本来の色香が増していた。
圧倒的な肉塊は、熟した果実を思わせるフェロモンを振りまきながら、一方で瑞々しい。肌が透き通り、うっすら静脈の色を窺わせる様が、なんともフェティッシュだった。
先端はこんもり膨れたパフィーニップルであり、ずいぶん広い。乳房自体かなり大きいため、むしろバランスが取れている。濃いめの褐色で、肌色とはっきりしたコントラストを為していた
少し下って腹を見れば、たっぷり蓄えられた脂肪が凹凸を形作り、饅頭を思わせる輪郭をなしている。まるで肉の布団だが、醜くセルライト化することはなく、むっちりとした柔らかさを醸し出している。マシュマロボディと称されるべき姿だった。
骨盤は豊かに広がり、身体全体の土台となっている。たっぷりした腰幅が、全身の肉感を強調していた。
三角州には、縮れ毛がふさふさ生い茂っている。もさもさと称したくらいが、より正確なほどだった。もともと体毛の濃い体質なうえ、処理を怠っていた。人を選ぶたたずまいだが、好きな者にはたまらないだろう。
一方で、秘裂はほとんど筋に近い。図書館暮らしで男とは縁がないし、一人遊びもほぼしないからだ。ほんのりと、女の香りを漂わせている。
脚はこれでもかと脂を蓄えており、エンタシスを思わせる曲線を描いている。スマート、カモシカのような、といった形容からは遠い。逆にいえば、だからこそ肉感的なセックスアピールに満ちているともいえる。これもまた、理想的なレッグラインの一つだった。
後ろに回れば、艶めくベリーロングの――伸ばし放題の髪が輝く。そこから覗く白い背中のチラリズムは、ちょっとした芸術を思わせる。
とはいえ、もっとも視線を引き付ける部位は、さらに下だ。つまり、圧倒的なヒップだ。両尻たぶは身を持て余し、互いに押し合いながら盛り上がっていた。結果として、非常にどっしりした超重量級のシルエットがなされている。太腿との間で横に走った肉の皺が、サイズ感を協調していた。
「ほお、これはこれは、大したスケベ肉の塊だ」
「どうかしら。あまり人に見せたことはないのだけど、変ではないと良いのだけど」
言葉で答えてもらうまでもない。クワッと見開かれた、血走った目。ムフムフッと荒い呼吸、衣服越しでもはっきり分かる、股座に浮かんだテント。性的興奮を覚えているのだ。
嬉しさに浸る。いやらしく性的にまなざしていただけることは、女としての悦びだ。
とはいえ、そこで満足してはいけない。ソファに身を預け、腰を前方に突き出しながら、がばりと一三〇度ほども脚を開く。当然、陰毛生い茂る秘部が丸見えだ。
さらに、腰をゆるやかにくねらせる。曝け出された女の弱点を、自ら強調する。異性に裸を見てもらうときは、興奮を煽る。誰もが知っているマナーの一つだ。
「おほぉ~、絶景かな」
「ああ……ッ」
誘蛾灯に惹かれる羽虫のごとく、男はそこへ吸い寄せられる。ソファの前で跪き、両膝の間に顔を埋める。ほんの一〇センチほどの距離で、陰部を見られている。ゾワゾワッとこみ上げてくる恍惚に、甘い声が漏れる。
「何をしてるんです? 中も見せるに決まってるでしょうが」
「ああ、そうだったわね……んっ」
対人折衝が久しぶりすぎて、どうも当たり前のことを忘れてしまっている。身体の内側、いやらしい粘膜までじっくり観察してもらうのは、当然の義務だ。
白く細い、紙とインクの香り染みつく指が、下半身へと伸ばされる。濃紫色の縮れ毛がふさふさと茂る肉貝を、ゆっくりと割り開いてみせた。
コーラルピンクの恥肉が、白日の下に晒される。細かな襞がたっぷりと備わった性穴は、恥じ入るかのごとくきゅんっ、きゅんっと収縮している。男の視線が、いっそう強まった。物理的に触れられているかと錯覚するほどだった。
「毛が邪魔ですなぁ。こんなにもまぁモサモサと。恥ずかしくはないのですか?」
野放図に茂る恥毛を、親指と人差し指でちりちりとより合わせてくる。羞恥を覚えずにはいられない。誰にも見せるものではないからと、伸びるに任せていたのがよくなかった。
「仕方ありませんなぁ。整えてあげましょう」
男はのっそり立ち上がると、持ち込んだ鞄をごそごそと漁り始める。取り出したのは、ローションボトルと剃刀だった。
「悪いわね、そんなことまでさせてしまって」
「いえいえ。お高くとまってるくせに、まんまと催眠にかかるお間抜け魔女にふさわしいマンコにしてさしあげますよ」
見た目のわりに口が上手ね、と感心する。品性など欠片もない下卑た罵倒が、今の彼女には小粋な賞賛として聞こえていた。
「この姿勢だと剃りづらいな……もっと下品に脚を広げてくださいよ?」
「これでいいかしら」
ソファに足を乗せると、M字に開脚する。いささか無作法だが、この際気にするまい。ぱかりと開かれた股はなんとも間抜けで、自分のような女にはぴったりだと思えた。
「んッ、はぁ……」
ウインナーを思わせる男の指が、無遠慮に三角州へ触れる。透明な粘液が、ゆっくりと塗り広げられていく。
他人に、まして今日初めて顔を合わせたばかりの男に、恥部を許している。ぞわぞわとこみ上げる感覚に、ついつい甘い吐息が漏れた。
「だらしない、助平な体つきのわりに、穴は使い込んでいる感じがしませんな。男遊びはあまりされないので?」
「ん……あまりというか、ほぼ全くね。外出することもないし、うちは女所帯だから」
「ほほう。オナニーは週にどれほど?」
「それも全く。性欲に構っている暇があるなら、読むべき本がいくらでもあるから」
セクハラ丸出しの質問に、赤裸々極まる回答を返す。異常なやりとりを、パチュリーはなんら疑問に思っていなかった。商人だけあって話術には長けてるのね、と評価すらしている始末だった。
「か~ッ! こんなエロボディの持ち主が、マンコを死蔵しているですって? まったくよろしくありませんな。いいですか、今後は一日に最低三回、下品にマンズリをコくこと。男との経験は、私が積ませてあげましょうか。こんなドスケベボディ、放っておくわけにいきませんからなぁ」
「あら、いいの? 悪いわね」
「もちろん。ぷ、……ククッ。レイプされようってのにまるで気付いていないアホ女には、お似合いの扱いですよ、ええ」
胡散臭くて小悪党じみているのは見た目だけで、存外に善良な人物なのかもしれない。内心で評価を上方修正する。
ニタニタと底意地の悪い笑みを浮かべ、男はローションを塗り広げる。粘液にまみれた毛がしんなりと萎れて、刈られる準備を整えていた。
「なんだか、下半身が熱いわ……温感ローション?」
「惜しい。こちらは特製の媚薬ローションでして、貞淑な乙女を涎を垂らす牝犬に堕とす逸品ですよ。門番もメイドも、そりゃあ気に入った様子でしたよ?」
あの二人が認めるなら、確かな品なのだろう。実際、効果はてきめんだ。ツーン……と腹の奥が疼き、粘膜が潤みを帯びつつある。無意識のうちに、腰をゆるやかにくねらせていた。快楽を求める本能の発露だ。
「おおっと、動かないでくださいよ。大事なマンコに傷でもついたら、私の射精する先がなくなってしまいますからな」
剃刀が肌をなぞっていく。ぷつぷつぷつと、毛の根元が切断される、小気味良い感触が伝わってくる。
「あ、はぁん、あぁ」
指先が秘貝を撫でる。動くなと言われたのも忘れ、甘やかな官能につい身をよじる。
剃毛には明らかに不要な行為だが、わざわざ抗議などしない。男性には、女の下半身に悪戯する権利がある。三歳児でも知っている常識だった。
「なんとまぁ毛深いことだ。刃がダメになりそうだな。あとで研ぎに出さないと」
それでも、何度も刃を滑らせるうち、抵抗は小さくなっていく。毛の切れる感覚も次第になくなっていき、最終的にはつるつると、刃が表皮を撫でるばかりとなった。
「やれやれ……ま、こんなもんでしょう」
懐から取り出した手ぬぐいで、陰毛の残骸混じりのローションを拭き取っていく。露わになった恥丘は、剃り跡があおあおと残る、つるりとした間抜けな姿を晒していた。童女のごとく閉じた秘貝はこんもりと盛り上がっている。あまりにも無様だった。
「ああ……」
しかもそんな陰唇から、ヌメり汁がヌルヌルととめどなく分泌されているのだ。濃厚な牝フェロモンを、ムンムンと分泌している。たっぷり染みこんだ媚薬ローションの効能だ。
「あはぁ……」
ぎしっとソファが軋んだ。指が下半身へ伸びていく。みっともない姿に生まれ変わった陰裂へ。見られているにもかかわらず――いや、見られているからこそ、自慰を始めようとしていた。
動かない図書館の異名をもちながら、パチュリーは勤勉な面ももつ。最低でも一日三回、下品にマンズリをコくこと――課題を課されたからには、早速こなすべきだと考えていた。
「んはぁ……ンッ、んっ、ん」
人差し指と中指で、肉貝を擦り上げていく。ぬち、くちと、ネトついた汁が音をたてる。ゆるやかに腰を振る様を見ながら、
男は目を逆三日月型に歪めている。ぶふぅ、と嘲笑混じりの鼻息を漏らしている。見ていただけているのだと思うと、嬉しくなってくる。
「ああ……」
ツーン……と腹の奥が切なく疼く。性的に昂ぶることなど、いつぶりだろう。性欲など魔女とは無縁と思っていたが、違っていたらしい。久方ぶりに火のついた炉は、今までを取り戻すかのごとく燃え上がっていた。つまり、彼女は今、猛烈に盛っている。
「あは――あぁんッ!」
その証拠が、無毛の肉貝の端で自己主張を始めたクリトリスだ。ぷっくりと膨れ、一目で弱点だと分かる姿を晒している。指先でくりくりと弄べば、電撃に打たれたかのごとき快感が腰から背骨を貫いた。
肉洞はすでにトロつききっており、異物を受け入れる用意をすっかり整えている。その証拠に、ほんのわずかに力を込めただけで、指はぬるんと体内に侵入する。
「あっはッ、あぁッ、あぁあん」
人差指と中指で、細かな襞を擦り上げる。待ち望んでいた刺激に、肉壁はきゅうきゅう収縮して侵略者を歓待する。
激しく指を抜き差ししては、快楽を貪っていく。ぐちょぐちょと淫音が響き渡るたび、ぴっぴと淫蜜がしぶいてソファを濡らす。革張りの立派な逸品だ。染みになって消えないだろう。変態的なマーキングだ。
「あぁっ、見て、もっと見てぇっ」
「ええ、見ておりますよ、お間抜け催眠魔女のどうしようもない変態公開マンズリをね」
大股をこれでもかとおっぴろげて、男に見せつける。鼻息のかかりそうなほど近くで、凝視されている。
どうか奥まで観察してほしいと、陰唇に指をかけて割り開く。にちゃぁ、と、コーラルピンクの粘膜が曝け出される。汁が溢れて止まらぬ様は、さながら泉だった。実際には、そのような清いものでは断じてなく、むせ返るほどの淫臭をまき散らしていたのだが。
「ほぉ、指に吸い付いてきますな。いいマンコだ、これは」
「んひッ、ああ!」
我が物顔で、指を差し入れてくる。ぬち、ぬちと、襞一枚一枚の形を確かめるがごとく弄んでくる。自分で弄くるのと他人に触れられるのとでは大違いだ。挨拶程度の行為でも、喉の奥から引きつった嬌声が溢れる。
「ほぉれ、もっと切なくしてやりましょうか」
「ひっ!? あぉッ、あぁッ、熱い、あついぃいッ、おマンコあついのぉッ」
「でしょう? あのお高くとまったメイドも、こうやった後は自分からケツ振ってチンポねだってましたよ。生ハメのために犬の真似までするんですからなぁ。いや~……ありゃ傑作だった。笑った笑った」
ついでにとばかりに、先ほどたっぷりと使ったローションを、肉穴の内へと塗り込んでくる。襞の裏側にいたるまで、執拗かつ丁寧にだ。
途端、触れられたところが、燃え上がるような熱を孕む。何かで引っ掻いてもらわなくては――ゴリゴリと、硬く雄々しい棒でホジッてもらわなくては、気が狂いそうだ。
「あぁッ、はぁッ、あぁ、疼く、疼くのぉ、あぁあんっ」
「おお。この牝豚スメルときたら。チンポに効くこと……で、何をしているのですかな。自分ばかり愉しんで、無作法きわまりない女だ」
無毛の絶景をひとしきり楽しんだのち、男はのそりと立ち上がる。向かいのソファに、どすんと身を沈めた。大きく広げられた股座には、テントがクッキリと浮かんでいた。
「うぁ、はッ……そうね、ごめんなさい、私ばっかり張り切ってしまって」
今日はどうにも空回る日だ。反省しつつ、ソファから降りた。男へ近寄り、両脚の狭間に跪く。たったそれだけの移動の間にも、股から滴った蜜が絨毯を濡らしていた。
奥まで塗り込まれたローションが、さっそく効果を発揮しているのだ。今の彼女の膣は、だらしなくセックスを夢見る牝豚穴だ。
「ん……っ」
ズボンを唇でつまみ、ゆっくりとずり下げていく。容易ではなかった。逞しく反り返る棒が、内側からつっかえているからだ。膨らんだ一点を越える瞬間、ボロンッ! と勢いよく男根が姿を現わした。
「嗚呼……ッ」
今日初めて会ったばかりの、中年男の性器など、本来なら見て楽しいものではない。が、パチュリーは感嘆の溜息を漏らす。今の彼女にとって、勃起した雄の象徴は、賛美と賞賛の対象だ。
実際、男のモノは業物と称するに値した。亀頭の大きく張り出す様ときたら圧倒的で、女を穿つために存在しているのだと一目で理解させる。威圧的に反り返った竿の太さは、赤子の腕にも匹敵する。もはや凶器にも等しかった。
長さに至っては、三〇センチほどにもなろうか。自分の肉穴で納めきれるだろうか――つい、想像せずにはいられない。子宮口までゴリゴリと穿たれて、ほじくり倒されるのだ。
「お~やおや……紅魔館の魔女ともあろう人が、なんて牝顔を晒しているのか」
「あっあっ」
ペチッペチッと、鉄のごとき肉竿で頬を叩いてくる。火傷しそうなほど熱く、胸を高鳴らせる。ぷっくりと膨れた乳首が、じんじんと疼いている。
「あはぁ、あっ、あぁ」
呼吸するたび、濃厚な雄臭が鼻孔いっぱいに広がる。脳髄まで犯されているかのごとき感覚に、クラクラしてしまう。口を開いて、レロレロと舌を躍らせる。ヌルついた唾液が、ぬらぬらと艶めかしく輝いている。
「ずいぶんとまぁ、間抜けですなぁ。全幻想郷に晒してやりたいですよ、まったく」
「あぁん……ッ」
鼻先をグイと押される。豚のごとく小鼻が歪められる。広げられた鼻孔に、カリ首付近を押し当てられる。肺を満たすペニス臭で、トリップしてしまいそうだ。
「よし、いいでしょう。しゃぶりなさい」
「あはッ、いただきまぁす……あもぉおっ」
口蓋垂が見えそうなくらい、大口を開ける。丸太のごとき野太いイチモツは、そうでもしなければ到底受け入れなどできないからだ。
ぱくりと、一口でかぶりついた。途端、口内で男根臭が炸裂する。たまらない味わいが味覚を刺激する、子宮がキュウンと疼いた。
「んぢゅるぷぅ、ぢゅぽッ、レロレロッ、んぢゅくッ、ぢゅぷぅん」
頭を前後させ、雄杭をしゃぶりたて始める。柔らかな頬を思い切り窄めた、知性を感じさせぬ淫乱口腔奉仕だ。口内ではレロレロレロッと舌が躍り、亀頭から肉幹まで満遍なく舐め回している。陰茎細胞の一つ一つにいたるまで、美少女の涎を染みこませていく。
「ぢゅるくッ、ぢゅぽッ、んほぉッ、んぢゅくぅ、ぢゅぷッ」
口端から空気が抜け、涎が滴っていく。応接室に、濃厚なフェラチオサウンドが響く。男性を満足させるための行為なのだから、とびきり下品にするべき――淑女としての必修技能の一つだった。
「ぉおう……っほぉ、これは中々……」
唾液たっぷりの口淫は、男を唸らせるに足るものだったらしい。低い声をあげながら、ときおり腰をビクつかせる。本来ならお近づきになるのすら難しい、極上美女に傅かせているのだから、当然といえた。
「ングぅッ!?」
それでいてなお、彼は貪欲だった。腰を浮かせ、喉奥を小突いてくる。ソファのバネが、ぎしぎしと軋んだ。
「ぉッ、ぐぉッ、んぐゥ、っぐッ、ぉぐ」
ごりっ、ごりっと、逞しき亀頭が喉をほじくってくる。扁桃よりさらに奥、食道に至るまでを征服せんとする。鼻孔が陰毛で塞がれ、呼吸ができない。
もちろん苦しい。苦しいが、喜ばしくもあった。雄に踏み躙られ、性処理玩具にされることは、女にとって最上級の賞賛――常識だ。
「んぶぐぅッ、ぉぐッ、んぶぢゅッ、もぢゅぅ」
射精用のペニスケースにされる感覚は、パチュリーをいたく昂ぶらせた。喉肉で雄杭をきゅうきゅうと締め付けながら、口腔全体をおしゃぶり用の道具とする。下腹に埋もれた顔面は、女としての幸福を物語っていた。
そんな状態であるがゆえ、彼女の穴もすさまじい有様になっていた。とろとろと溢れる蜜が、高級ウールの絨毯に濃厚な染みを作っていく。
「んっふぅう、ンッ、んぉッ! んぢゅるうぅッ、んふぅうッ」
自然、手は裂け目へ向かう。剃り上げられ、つるりぬらりとした姿をさらす陰裂を。指をねじ入れ、ぐちょぐちょと掻き回す。腰が円を描くようにくねっており、広げられた膝が笑っていた。
「ぢゅるくゥ、ぢゅぽッ、んぢゅくッ、んふぅうん」
もちろん、本来なすべきことを忘れるほど、パチュリーは愚かではない。むしろ、口淫は先にも増して熱烈になっていた。男の下半身に顔を埋め、喉奥をゴリゴリと抉り抜かれながらも、男根にむしゃぶりつく。ぢゅるぢゅると上がる音は、防音の行き届いた応接室の外にまで聞こえそうな勢いだった。
「さぁてそろそろ出しますぞ。その牝ヅラにぶちまけてやりますよ。玉をしゃぶりながら、受け止めなさい、おッ、おッ、おおッ……!」
「んぽぁッ。んちゅうッ、レロレロレロぉッ……」
腰が引かれ、肉魔羅が口腔から引き抜かれる。最後まで吸い付いていた唇が、ぶぽんッ、と間抜けな音を立てる。
涎と汗にまみれた顔面が一瞬だけ露わになったものの、すぐまた埋もれた。命じられたとおり、竿の根元の、はち切れんほど膨らんだ玉を舐め回しはじめたからだ。
美女の涎は、マムシドリンクよりも効く最強の精力剤だ。グツグツと煮えたぎる睾丸が、舌の上で脈打つ。
「ぉおッ、出る、出る、出る。そぉらそのお綺麗なツラをザーメンまみれにするぞぉッ、ぉッおッ、おおッ!」
「んはぁあ……!」
陰嚢が収縮し、肉竿全体が力強く脈動する。びゅぼッ、どぼッと、鈴口から濃厚な種汁が解き放たれていく。
白濁した砲弾は、物理法則に従ってパチュリーのふくよかなる美貌を汚していく。瑕疵一つない滑らかな肌に絡まり、最低の化粧となる。
「あはッ、あっ、あぁっ」
広げられた口から、舌が這い回る。人中やおとがい付近に着弾した汚泥を、れろれろと舐め取っていく。鮮烈な苦味と臭みが素敵だった。見知らぬ男の精子にまみれながら恍惚とする様は、娼婦よりも淫らだ。
「そら、牝豚にはこれがお似合いだ」
「んぐぅうッ……!?」
射精真っ最中の亀頭が鼻先に押しつけられる。鼻頭が醜く歪められる。鼻孔に、白濁液が流し込まれていく。
「んがッ、かふぅっ」
勢いよく注がれた汚濁が、喉の側にまで至る。思わず、げほげほと咳き込む。その呼吸すらスペルマ臭く、情欲を煽り立てた。
「ぉお、出た出た。……おっ、尿道に残ったぶんまで吸い上げるとは。よくできた豚だ」
男根が脈動を終えた頃合いを見計らい、鈴口に吸い付く。わずかな残滓を、チュルンッ、と吸い上げる。濃厚で雄臭い、最悪のゴールデンドロップだった。
「んはぁあ……」
満足げな溜息を漏らす。知識と日陰の少女には似つかわしくない、しかし淫乱牝豚にはぴったりの陰茎臭を纏っている。べとべとの口元に、縮れ毛が二・三本へばりついていた。
「いやはや……。七曜の魔女と名乗っておきながら、まんまと催眠にかけられたあげく、やることが下品チンポしゃぶりとは。生きていて恥ずかしくないのですかな、エッ?」
「あぁあ……」
ぴしゃりぴしゃりと、絶頂したてで半萎えのイチモツでもって、頬を叩いてくる。涎にまみれたモノ特有の生臭さが、恍惚を後押ししてくれる。M字におっ広げられた股の間で、手が肉の裂け目をこねくり回していた。
「さぁて。まさかこれで終わりとは思っておられますまいな? マンコ交尾の時間です。だらしない牝豚に、たっぷり種を付けてやるとしますか」
「あはッ!」
マンコ交尾。性交のこれ以上ないほど下品な換言に、ときめかずにはいられない。耳にしただけで、感じずにはいられなかった。おっ広げた股の間で、指先が激しく踊っている。濡れ濡れの牝穴に、白い指が叩き込まれている。
「そぉら、何をすればマンコしてもらえるか……察しはつきますよね?」
セックスをすると宣言しておきながら、男はソファの上から動こうとしなかった。悠然と腰掛けたまま、股間のモノをおっ勃てている。
それで正しい。性交とは、ヴァギナを使った性奉仕を意味する。女が上に跨がり、知性も貞操も品性もかなぐり捨てていやらしく腰を振り、精を注いでいただく儀式のことだ。だから、ハメていただく女が、自ら穴を捧げるのが作法だ。寺子屋通いのハナタレだって知っている、常識中の常識だった。
「それじゃあ、失礼するわ……アアッ!」
そういうわけで、さっそく男に跨がる。向かい合った姿勢で、貞操を捧げようとする。
途端、悲鳴をあげることとなった。やわらかな乳房を、思い切り平手で打たれたからだ。
「セックスの間中、そのザーメンまみれの汚ぇツラをこっちに向けて、チンポ臭ぇ息を私に浴びせるつもりですか? 魔法使いというのは、ずいぶんとまぁ的外れなことをなさるのですなぁ?」
「ああ……ごめんなさい。あまりにも無礼だったわね。謝罪するわ」
確かに、配慮に欠ける行為だった。自分はペニスにほじくられるための穴であって、情愛を育む必要などないのだ。見つめ合う必要など、どこにもなかった。
一八〇度反転し、男に背中を向ける。たっぷりした肉が溢れんばかりの尻を、ゆっくりと下ろしていく。
「んっは……」
剥き出しの秘裂に、男根の先端が押し当てられる。避妊などするわけもない。むっちりした肉貝と亀頭がキスをし、むちゅうと音をたてる。
今から見知らぬ男にファックしていただくのだと考えると、発情汁が止まらなかった。こんなに濡らしちゃって恥ずかしいわ、と思いながら、腰を左右にくねらせる。自らの状況に対し、なんらの疑問も抱いてはいなかった。
「あ、は――あぉおおんッ!」
「ぅグッ」
腰を落とす。ぶぢゅんッ! と、いきり立つ肉竿が膣口を押し広げ割り開く。メリメリメリと肉襞をめくり返しながら、魔女の内へと侵入を果たす。
たっぷりした肉がぶつかり、だぷんッと特有の音を響かせる。腰にのしかかる卑猥肉のずっしりした重量に、男は小さく呻いた。
上がった嬌声は、普段の彼女の物静かな――大声を出すと噎せる――喋り方と裏腹の、けたたましく聞き苦しいものだ。知性などなく、むしろ匂い立つ痴性を感じさせた。
「あはぁあん……」
んはぁと、満足げな溜息が漏れる。体内がみっちり埋められている。オトコなど久しく味わってこなかった狭穴を、雄々しく熱い肉竿でみちみちと広げられている。他の何にも代えがたいほど素敵な感覚に、これこれと、ヴァギナが悦んでいるのを感じていた。
「あっはぁッ、ぉおんッ、あぉッ! あはぁッ、んっひ、あぁッ、ぉおんッ!」
もちろん、ただ粘膜で触れあっているだけではいけない。擦り合わせ絡みつかせ、締め上げて精を搾り取らせていただくのが、穴としてのマナーだ。
そこに疑問を呈するパチュリーではなかった。大股をおっ広げ、男根を咥え込む陰唇を晒しながら、たっぷりした腰を上下左右に躍らせていく。さながら娼婦のごとき振る舞いであり、動かない大図書館の異名からは想像もつかない。
身体が弾むたび、Iカップバストがだぽんだぽんと揺れる。腰が浮き、沈むたび、無毛の恥丘を男の陰毛が擦る。淫核が刺激され、ピリつく官能をもたらす。結合部からは愛蜜がまきちらされ、ソファのあちこちに牝臭いシミをつくっていく。
「あはッ、ぉウッ、ぉおんッ、んっは、ぉんっ、あぉおおッ」
ゴリッ、ゴリッと、体の内側から幸せな音が聞こえる。腰を揺するたび、深く刻まれたカリが肉襞をめくり返している。びりびりと、脳天を痺れさせる快感が突き抜けていく。
「あはぁあ、んっぉ、あぉッ、ぉんッ、あっはぁッ」
全身に汗を浮かばせながら、粘膜接触の法悦に酔いしれる。淫猥フェロモンをムワムワまき散らす、スケベ肉の塊となっていた。二人分の体重を一箇所で受け止めるソファが、ギシギシとスプリングの軋む音をたてる。
「おっほぉ、こりゃあ大した名器だ。こんな穴ポコが自分からケツ振ってくれるんだから、まったく催眠さまさまってもんだ……ッ」
下半身の悦びに浸っているのは、パチュリーだけではない。男もだ。ヌルついたナマの肉襞で雄棒を擦り上げられ、平気の平左でいられる者などいない。低い声で呻きながら、自らが玩具に堕とした女の具合を愉しんでいる。
「そぉら、もっと愉しませてくださいよォ!」
「あぉおおッ!?」
一方で、彼はきわめて貪欲でもある。極上美女と生の粘膜交尾をしてなお、満足してはいない。揺れる腹肉を鷲づかみ、逃れられなくしたうえで、腰を突き上げてきたのだ。
赤子の腕ほどもあろうかという逞しき魔羅が、メリメリメリッと深いところまで穿つ。ゴツンと、体内でノック音が響いた。淫ら穴の最奥部、子宮口を亀頭が小突き上げたのだ。
そこは、どんな淑女も牝豚に堕ちる、女最大の鳴きどころだ。まして、もともと牝豚である今のパチュリーには、効果覿面だった。目を白黒させ、裏返った嬌声をあげる。
「んっひ、あぉおッ! んはぁッ、ぉひッ、あぉおッ、アッ、アッ、あぁあんッ!」
しかも、一回では終わらなかった。そのまま、ゴスゴスと何度も激しくピストンを繰り出してくる。子を成すための聖域をペニス用サンドバッグにされては、流石の七曜の魔女も狂う。あがるのは獣を思わせるエクスタシーボイスだった。
だらしなく乱れながらも、腰を振り、牝穴を締め付ける。意識しての行動ではなかった。悦ぶ牝肉が、本能的にそうした動きをとらせていたのだ。
「まだまだ、もっと締めて腰振らないと、中出しはできませんなァッ」
「あぁあんッ、そんなぁ、中出ししてぇ、子宮イきさせてぇッ」
「なら何すべきかは分かるでしょうが、マンコを締めるんですよッ、えぇッ!?」
「んひぃいッ!」
ソファのスプリングの反動を活かし、ピストンを繰り出してくる。ばすんばすんと突き上げられ、尻肉はムッチムッチと形を変える。生じる快感に、涎や汗を垂らしてよがる。
もっと締めろ、でないと中出しはできない。いかにも出来の悪い穴への罵倒だ。しかし実際のところパチュリーの牝裂は、これ以上ないほどの魔性穴と化していた。
ヌルつく淫乱汁がとめどなく分泌される。無数の細かな襞が、うねうねと蠕動しながら絡みついて、奥へと誘う。魔境と称することすらできる、雄狂わせの搾精ホールだ。早漏の男なら、根元まで入れることすらできず射精へと導かれてしまうだろう。
にも関わらず、彼は満足していない。こみ上げる暴力的衝動と嗜虐心を、目の前の卑猥肉塊に叩きつける。
「っかはッ……!」
首回りに腕が回される。ヘッドロックだ。ぎりぎりと締め上げ、頸部を圧迫してくる。プレイの一環とするには、全く容赦がなかった。
「ッお、っひッ、かッ、あぁッ……!」
気道が塞がれ、掠れた吐息が喉から漏れる。酸素を取り込めず、視界がぼやける。無意識のうちに、手は男の腕をタップしていた。
「おっほ、締まる締まるゥ~」
「く、ひぃ、ぉッ、ほ、ぉおッ……!」
男に、良心の呵責を感じているそぶりはなかった。キュウキュウと収縮するヴァギナの感触を愉しみながら、無邪気に腰を叩きつける。ヒップに下腹が打ち付けられ、ばちゅんッ、ばちゅんッと音をたてる。
パチュリーもまた、逃げようとしていない。腰を止めようとすら、考えていなかった。暗く染まりつつある視界と、ぼやける意識にも関わらず、肉穴を使った男根奉仕を続けている。キュンキュンと無毛恥丘を疼かせ、脳天まで痺れさせる臨死の快感に蕩けながら、全身で男根に媚びへつらう。
穴をダメにする勢いのピストンを受けるたび、乳房がばるんばるんと弾む。白い肌に汗を浮かばせ、身体じゅうからムワムワと、蒸気すら立ち上らんばかりだ。誰がどう見ても、知識と日陰の少女という二つ名はふさわしくないと断じるに違いない。せいぜい、恥識とスケベの牝豚がいいところだ。
「そぉら、出すぞ出すぞ、中出しだッ、あのメイドと門番よろしく、ガキ仕込んでやるッ。勝手に産んで勝手に育ててろよ、グフフッ、オッ、おッ、おおおゥ……!」
放たれた言葉を理解する余裕が、今の彼女には全くない。なけなしの酸素は淫らな全身運動に使われている。読書で培った言語野など、とても活用している場合ではなかった。
それでも、男が限界に近いのは悟っていた。肉棒が体内で膨れ上がって、ストロークがペースをあげていく。体中の水分をラブジュースとしてまき散らす、噴水のごとき粘膜に、摩擦で火をつけさせる勢いだ。
中出しを受ける女は、牝穴を駆使し全力で媚びへつらうべし。これもまた、洟垂れ小僧でも知っている常識だ。くねくねっと、軟体動物のごとく腰が弾む。入口から奥にかけて誘い込むかのごとく、粘膜が蠕動する。
溜め込んできたスペルマすべてを搾り取るがごとき動きだ。堪えられる者は多くない。男も例外ではなく、炎症でも起きたかのごとくぱんぱんに膨れた睾丸の中身を、勢いよく解き放ち始めた。
「出るぞ、出るぞ、出るぞ、ぉゥ、ッ、おッ、おおお~……ッ!」
「ッ、かッ、あぁッ……!」
どぢゅんと、水際だって深く魔羅がねじ込まれる。さんざん小突き上げられ、柔らかく解された子宮口を、亀頭が思い切り殴りつける。ぐりぐりぐりと圧迫し、一ミリたりとも逃れられぬようロックした。
陰嚢がぎゅんッと縮み上がり、溜め込んだ濃厚精子を解放する。輸精管から尿道を通り、鈴口からぶちまけられていく。
マグマのごとく熱い、ギトついた種汁が、夥しい数の精虫が、子宮内へ注ぎ込まれる。卵子と結合するべく、鞭毛を振るい奥へと泳ぎ始める。
「かッ……はぁあああ……ッ!」
催眠レイプで中出ししていただけるのは、女として最高の悦び。パチュリーにとっても例外ではなかった。淫ら肉を震わせながら、絶頂に至る。脳味噌を快楽物質が埋め、酸素不足で暗転していた視界が白く弾ける。
肉穴がヒクつき、痙攣しながらうねる。ヴァギナ全体が、男根を搾り上げていく。子宮は注がれるザーメンを貪欲に吸い上げていた。底なしの淫乱と称されるべき振る舞いだ。
「ぉッ、おおッ、おお……っふぅう~……」
射精は、たっぷり十秒ほども続いた。赤子の握り拳ほどもあった左右の睾丸は、胡桃ほどのサイズにまで縮み上がっている。差分がどこに行ったかなど、考えるまでもなく明らかなことだった。
グリグリッと、駄目押しに奥を刺激した後、ゆっくりと腰を引く。いまだアクメの夢に浸っている肉襞は、返しのようにぞるぞると肉竿を舐め回す。ちゅうちゅう、もぐもぐとペニスを貪り離そうとせず、亀頭が引き抜ける瞬間にはブポッと音まで慣らした。
酸欠と絶頂快楽に溺れるパチュリーは、ぐったりと脱力しきっていた。白磁の肌に汗を浮かばせる様は、さながら助平な加湿器だ。ムワッムワッと、牝豚特有の発情フェロモンを薫らせている。ひゅうひゅうと零す吐息は、濃い精臭とペニス臭を纏っていた。
「いつまで他人様に跨がっているつもりですか。とっとと退きなさいよ、重いんだから」
押しのけられ、床に転がされる。絨毯の布地が、浮かんだ汗や唾液、愛蜜を吸い上げる。
「そら、寝ている場合ではありませんぞ? このチンポをどうしてくれるおつもりで?」
もともと体力には劣るうえで、あれほどのハードファックを経験したのだ。起き上がるどころか、呼吸すら億劫だった。
とはいえ、そんなことは男には関係ない。さっさと起きろと、休む暇も与えられぬまま足蹴にされる。
疲労に鞭打ちのそりと起き上がれば、彼は自らの男根を指さしていた。目を見張るほどだったはずのペニスは、大量射精を経て半萎えになっている。精液と愛液の混ざった汁でベトベトになっており、なんとも無様だった。
「ああ……」
四つん這いになり、男の元に傅く。ありがたくも己を孕ませてくださった半萎え棒を、艶めく唇で受け止める。餌を貪る牝豚を思わせる仕草だった。
「むちゅッ、んふぅッ、ぢゅる、ぢゅぽぉ……んちゅぅうん……」
愛しげなキッスの雨を降らせながら、むちゅむちゅと舐めしゃぶっていく。纏わり付く汚れを丹念に落としながら、逞しき男根を讃える。次回の使用に備え、肉槍を磨き上げる。
「ぉッ、おッ、おッ。キくぅ~……」
顔面汗と涙と涎と精液まみれとはいえ、極上の美女による情熱的フェラチオだ。ペニスにはこれ以上ない刺激となる。汚れを落とすのを主目的としていたはずが、モノは逞しく勃起していた。
「一発二発では収まらんな、これは。まだまだお付き合いいただきますぞ?」
「あはッ……ええ、いいわ、来てェ……」
四つん這いのまま、男に尻を向ける。溢れんばかりの尻肉をかきわけ、白濁にまみれた、受精済みの秘貝を晒す。
「ぉッ、っひ、ぉほおおおんッ!」
いきり立つ魔羅が、ヒクつく粘膜を穿つ。ずぶん、と音が響き、肉と肉のぶつかる打擲音が響く。脳天まで貫くかのごときセックスに、あがるのは牝豚そのものの声だった。
***
「はぁ……」
じんわり広がる熱に、溜息を漏らす。ぬるいシャワーが、疲労した体に快かった。
スペルマの絡みつく肌や髪を、ゆっくりと撫で回しては洗い流していく。雄に征服していただいた証を落とすのは勿体なくも感じるが、流石に放置するわけにもいかない。
朝から始めた商談だったが、終わるころにはすっかり夕方だった。一日の予定丸つぶれだが、有意義なやりとりもできたし、パチュリーとしてはたいへん満足だった。
しかも、素敵なお土産までいただいてしまった。たわわ極まる、自らのIカップバストを見つめる。ぷっくり膨れた先端を、錘つきのクランプが責め立てていた。甘く、切なく乳首を苛み、自らが無価値なハメ穴にして牝豚に過ぎないことを思い出させてくれる。
試供品にしてはかなり気の利く品だ。見た目は胡散臭かったが、どうやら当たりの商人だったらしい。今後は週一で訪ねてきて、牝豚として調教してくださるというし、かなり楽しみにしていた。
「ンッ……!」
どろりと、排泄に似た特有の感覚に身を震わせる。子宮が膨れるほど注いでいただいた濁液が、重力に従って零れ落ちたのだ。無毛恥丘より滴る、薄ら黄ばんだ種汁は、彼女が催眠牝豚と成り果てたなによりの証拠だ。
「あぁん……勿体ない……」
せっかく注いでいただいたのだ。まだ、精虫が体内で蠢く感覚を楽しんでいたい。ぐいぐいと、指先で押し戻す。ヌチュッ、グチュッと、シャワーの水音に混ざって淫音が響く。ぐっちゅぐっちゅと、襞の裏側まで指先で嬲る。たっぷり中出ししていただいた汚汁を、馴致させていく。
「あっはぁッ、あんっ、あぁ、あぁ、あはぁあ……ッ」
そうこうしているうちに、身体が昂ぶりはじめる。目的がすり替わり、行為は自涜へと変わっていく。最低でも、一日三回マンズリすること――せっかくだからこの場で課題をこなしてしまおうと、ぬるま湯を浴びながら、セルフプレジャーに浸り続けた。