地下図書館への配属を、メイド妖精は嫌がる。薄暗くて埃っぽく、常識外れに広い中を駆けずり回り、膨大な蔵書を管理する激務だからだ。
慢性的な人手不足は、ホフゴブリンが来て改善された。西洋の座敷わらしである彼らは、職務に忠実で勤勉だ。今や、従業員のほとんどをホフゴブリンが占めている。
「パチュリー様ァ、紅茶をお持ちしましたよ」
パチュリーは人使いが荒い。身の回りの世話も任せきりだ。仕事の最中に部屋まで呼びつけ、茶を淹れさせる程度は日常茶飯事だ。
「頼んでないわよ」
が、今夜は別だ。集中して読みたい本があるので私室に籠もる、誰も近づくなと事前に命令していたはずだった。読書の世界から引きずり戻され、ぎろりと睨み付ける。薄暗い室内で、紫色の瞳が輝く。
仕事を終えたならさっさと帰れと、視線で命令する。相手に、気にした風はなかった。軽く肩をすくめ、文机の隅にソーサーを置く。顔には薄ら笑いが浮かんでいた。
「察しの悪ぃ女だなぁ、まさかマジで茶ァ持ってきて終わりなわけねぇだろ? ちょっと楽しいことでもしねぇか、オイ」
「……っ」
言って、彼が取り出したのは、リードつきのレザーの首輪だ。ペット用の品にしては、ずいぶん立派だった。
見つめるアメジストの瞳には、はっきりと動揺があらわれていた。恐怖や焦燥ではなく、欲情からくる情動だ。動かない大図書館の二つ名とは裏腹な心理作用だった。
「散歩といこうや? なぁ? おら、着けろ」
ぽんと、こちらに放ってくる。何も言わず受け取る動きには、恭しさすら感じられた。 のろのろと、自らの首元へと運ぶ。指先は細かく震えていた。怒りによってでないのは、表情を見れば分かる。
彼らがそういうつもりであるなら、読書は中止だ。
尾錠を締める。三つ目の穴で、ネックサイズに丁度ぴったりだ。自らの首から伸びた、リードを眺める。その片側は、ホフゴブリンが握っていた。
「ペットが服着てんの、趣味じゃねぇなぁ。……脱げよ」
「かしこまりました……」
ぞんざいな言葉遣いとともに、顎をしゃくってくる。舐め腐った態度だ。
普段の高慢な彼女を知る者が今のやりとりを見たならば、あのゴブリン死んだわと確信するだろう。パチュリーは体力にこそ欠けているが、魔法の威力は凄まじいものがある。
が、今だけは違った。反駁のひとつもせず、素直に頷いてみせた。
首輪を付けている間、彼らは部下ではない。服従し奉仕すべき、ご主人様となる。命令に従うことは屈辱などではなく、むしろ悦びですらある。胸を高鳴らせつつ、自らの衣服に手をかける。
伏し目がちな瞳を象る長い睫毛、柔らかな稜線を描く鼻、肌の白さを感じさせる頬と、ほんのり朱の差す唇。日を浴びないからこそ成り立つ、透き通る美貌の持ち主が彼女だ。機会こそないが、人里を歩けば誰もが振り返るに違いなかった。
図書館に籠もりっきりで、移動の際は浮遊するため、身体は肉を蓄えている。全体的に小柄なわりに、肉付きは大変ふくよかだった。
といっても、ただ単に肥えているわけではない。土偶じみたフォルムに醜さなどなく、あふれんばかりの豊かさがある。むっちりした肉は、物理的な香りとして嗅げるほど濃厚なフェロモンを漂わせている。咽せそうなほどのセックスアピールを醸し出していた。
「はん。エロ肉の塊がよぉ」
見下した好色な視線とともに、罵倒が投げかけられる。馬鹿にした口調でこそあるが、彼も魅入られているのは間違いない。巻き付けた腰布にテントが浮かんでいるのを見れば、誰でも分かる。
ぽってりした首は白く、照明の光が照り映える。肩の稜線は狭く、なだらかだ。筋肉の存在を感じさせないが、全体の肉付きゆえ、華奢だったり不健康な印象も与えない。
乳房は手のひらに余るほどだ。カップにしてIにもなる。締め付ける服が嫌いだからと、普段からローブを纏っているが、その上からでも分かるほどだ。爆乳と呼ぶにも足りぬ、魔乳とでも讃えるべきサイズ感だった。
人体の構成要素のなかで脂肪は軽い部類に入るものの、体積があれば質量も相応になる。たわわすぎる乳塊はクーパー靱帯ではとても支えきれず、いくらか下向いている。それがまた、胸肉の豊かさ加減を間接的に強調していた。
見るからに柔らかな肉鞠がしっとりした肌に包まれているのは、なんとも似つかわしい。静脈の色を透けさせているのが、実にフェティッシュだった。
「お? なんだァ、もう興奮してんのか。躾のなってねぇ牝豚だな」
薄褐色の乳首は、こんもり盛り上がっている。いわゆるパフィーニップルで、もともとバストのサイズがすさまじいものだから、いっそう存在感がある。下品に一歩手前の、ギリギリの色香を振りまいている。
乳暈と同じく、乳頭も相応に大きい。硬く尖り、膨れているものだから、なおさらだ。なぜ充血しているかといえば、理由は明白だ。紅潮する肌に上昇する体温、運動したわけでもないのに荒くなる吐息が示している。性的興奮を覚えているのだ。ホフゴブリンへと向けられる目には、隠しがたい媚びと肉欲が浮かんでいた。
彼の視線は、さらに先へと向かう。臍が肉皺とともに横に走る腹部は、全身のムチムチした印象の最たる根拠だ。脇腹の描く曲線が、肉体の豊満さ加減を示している。
それだけの身体を支えるのだから、下半身も相応にどっしりしている。大きく広がった骨盤が、安産型の洋梨ヒップを形成している。こぼれそうな尻は、さながら満月のごとき球状だ。
三角州にはふさふさと縮れ毛が茂っている。毛の濃い体質なのが、しっかり反映されていた。濃厚な牝フェロモンを溜め込んで、薫らせている。
「もう濡れてんのかよ」
「だってぇ……」
指摘に対し零したのは、普段の彼女からは想像のつかぬ、甘ったるい声だ。言いがかりではない。実際に、彼女の恥部は潤みを帯びていた。トロついて、牝臭を漂わせている。言われて、いっそうヒクついている始末だ。
「で? お賢い魔女のパチュリー・ノーレッジ様よぉ。てめぇは何者だァ?」
ニタニタと、意地の悪さをはっきり表した笑みを浮かべながら、ホフゴブリンは問う。紅魔館の居候、知識と日陰の少女、七曜の魔女、動かない大図書館――二つ名はいろいろある。が、もっともTPOにふさわしいのは、もっと別な表現だった。
絨毯に膝をついた。手をつき、頭を下げて、地べたに額を擦りつける。本邦に古くから伝わる、請願の意を示すための姿勢、土下座だ。
「私、パチュリー・ノーレッジは、卑しい牝豚で、ホフゴブリンの皆様専用のお便女奴隷です。今もこうして命令されて、それに従っているだけで、身体が疼いて昂ぶって、股を濡らしています。こんないやらしく貪欲な肉ペットを、どうか今夜も躾けてくださいませ……嗚呼……」
一番簡単な魔法でも吹き飛ばせる雑魚に媚び、姿勢でも言葉でも自らを貶める。なんと屈辱的で無様なことか。胸の高鳴りを止められなかった。
彼女も、最初からここまで卑屈だったわけではない。肉体関係が始まったのは、今から数ヶ月前だった。
酷使・冷遇しまくっていたホフゴブリンに、とうとう反旗を翻されたのだ。睡眠中に、寝室に忍び込まれ、組み伏せられて犯された。泣こうが喚こうが許されず、徹底的に輪姦された。己の分際を、魂の奥底にまで思い知らされた。
はじめは反抗した。いくら優れた魔女であるといっても、身体能力は下の下だ。対するホフゴブリンは多く、精力は圧倒的だった。何度も何度も、気絶さえ許されず、穴という穴をホジられまくった。数え切れない男根で、知性をぐちゃぐちゃに攪拌されていった。
後先を考えていたとは思えない。いけ好かない女を叩きのめすための、衝動的な行動に過ぎなかったのだろう。だから、強制粘膜接触の快楽にパチュリーが堕ちたのは、嬉しい誤算というやつだ。自ら股を開いて交尾をねだる淫乱女を、彼らが放っておくわけもなく、二者の関係は変質した。
表向きは、上司と部下という建前を守っている。館の主たる友人にバレれば、面倒事になるのは分かりきっていた。なにより、上司として彼らを酷使すれば酷使するほど、後の調教がハードになる。鬱憤を晴らすかのように使い潰されるのを、彼女はいつも楽しみにしていた。
「お~お~、情けねぇなぁ。てめぇにプライドってモンはねぇのか? オイ」
「あぁッ」
後頭部に重みが載せられ、額が床に押しつけられる。百年以上も叡智を蓄えてきた脳を、足蹴にされ、ぐりぐりと踏まれている。ほんの少し前までなら絶対に許さなかった行為は、今の彼女にとって悦びの対象だ。漏れるのは抗議の声でなく、甘やかな鳴き声だ。
床に添えられていた手が自然と下半身へ伸び、剥き出しの秘部を擦りはじめる。ぬっちぬっちと、薄暗い室内に音が響く。およそ、皮膚に触れるときあがる音ではない。淫貝の濡れ具合を、端的に示している。
「おいおいおい、何してんだっつぅの。そんなにマンコが切ないか? んん?」
魔女の浅ましい姿をへらへらと嘲笑いながら、ホフゴブリンは彼女の足から頭を退ける。解放されても、彼女の額は地に擦りつけられたままだった。頭を上げて良いとは言われていないからだ。
「うへぇ、確かにこりゃぁぐっしょぐしょだ。よくまぁ今の一瞬でこんな濡らせるな?」
「あっはぁッ、ンッ、アッ、アッ、アッ」
野太く節くれ立った指が、我が物顔で性器をなぞる。止めどなく溢れる蜜を掬い上げて、にっちゃにっちゃと弄ぶ。他者に触れられて生じる、ゾクゾクとこみ上げる不安混じりの快感に、腰がぷるぷると震えている。
「どうしようもねぇマンコがよォ。こんな女が上司でございってふんぞり返ってるとか、マジでやってらんねえわ。違うかよ、ああ?」
「違いません、違いませんっ、あはぁ、申し訳ございませんっ」
「なにが申し訳ねぇって?」
「淫乱の変態で、いやらしくて浅ましい女で申し訳ございません、アッ、あ!」
小刻みな動きで膣口を擦り上げてくる。ヌルヌルと分泌される蜜が散り、絨毯を濡らす。尻尾の付け根に触れられた猫よろしく、ムチムチとした尻がゆっくりと持ち上がっている。頭は低く下げたまま、陰部だけ高々と掲げていた。ひどく卑猥であり、普段の高慢な振る舞いからは想像のつかぬ情けなさだ。
「しょうがねぇ穴ポコだな。おら、ボケッとしてねぇで頭上げろや、散歩行くつったろ」
「んぐッ」
ぐいとリードを引かれる。自然、首が絞まり、呻き声が漏れる。ホフゴブリンは部屋の扉に向けて歩き始めていた。
頭を上げ、彼についていく。もちろん、四つん這いのままでだ。ペットが二足歩行など、するわけもない。
「嗚呼……」
一糸纏わぬ姿で、廊下に出てしまった。首輪を着けて、獣の姿勢だ。誰かに見られれば、弁明のしようもない。
社会的地位にかかわる状況において、恐怖や緊張に顔を引きつらせることはなかった。うっとりと、マゾヒスティックな恍惚に浸っている。むしろ誰かに見つけてほしいとすら願っているし、深夜ゆえ誰もが寝入っているのを、惜しいとすら感じていた。
「おぉら、もっと早く歩けねぇのか? どんくせぇ女だなァ、オイ?」
「あんっ、あぁんっ」
ぐいぐいと引っ張られるまま、従順な飼い犬よろしく這い歩く。ぷりぷりと左右に尻をくねらせながら。ただ移動するだけなら不要な動きだった。
彼女が何を望んでいるか、ホフゴブリンもばっちり見抜いていたのだろう。お望み通りにとばかりに、ピシャピシャッとヒップに平手を打ち込んでくる。そうして打たれるたび、彼女の手足はしゃかりきになって動いた。目の前に人参をぶら下げられた馬だった。
「あ~あ。牝豚引っ張ってると足が疲れてしょうがねぇなぁ、っと」
「っぐっ」
これ見よがしな台詞の後、背中にのしかかってくる。ホフゴブリンは小柄な種族だが、全体重となれば相応の重さだ。支える腕はぷるぷると震えている。
「おらアバズレ。後がつっかえてんだからさっさと歩けっての」
「は、いッ、アッ」
踵で腹をぐりぐりと圧迫される。苦しさに呻きつつも、やめてほしいとは思っていない。むしろ、もっと嬲ってほしいとすら感じている。
「しっかし、そんなにケツプリプリ振ってよぉ、恥ずかしくねぇのか? エッ?」
「あっあっ、恥ずかしいです、パチュリー・ノーレッジは恥ずかしい女です……アァッ」
魅力的な両尻が、もっちもっちと揉みしだかれる。堂々たるセクシャルハラスメント。我が物顔とは、まさにこのことだ。
嫌がるどころか、たくさん弄んでほしいとばかりに、腰をそらせ、尻を掲げる。無様をきわめた服従のポーズだった。
「お前、ケツ肉がブ厚すぎて邪魔なんだよなぁ。ったくよぉ」
「アンッ」
あふれるほどのヒップがかき分けられる。座りっぱなしの日常において育まれた臀肉に、平手が打ち込まれる。ぷるんっ、ぷるるんと、小さく波打っていた。
肉の谷間の奥から姿を表した肉裂は、すでに濃い愛蜜を滴らせている。外気に接して、恥じ入るかのごとくヒクつく様は、水揚げされた貝を連想させる。透明なネトついた蜜が垂れ、ぷぅんと薫る牝臭をまき散らしている。知性の知の字も感じられない有様だった。
「ほれほれ、これがお望みなんだろうが、ンン?」
「おっひ、ッ、お、あぁんッ、ぉッ、んぅううッ」
秘部とも称されるとおり、膣はプライベートな部位だ。当然、軽々に触れていいわけもない。が、ホフゴブリンに遠慮も配慮も存在しなかった。中指と人差し指をねじ込んで、雑に体内を弄くりまわしてくる。
ぐちょッ、ぬぢゅッ、くぽっと、廊下という場にはふさわしくない粘っこい音が響く。同じくふさわしくない、情熱的な嬌声が続いた。
「ほぉれ、さっさとしろよ? でないといつまで経っても終わらねぇぞ、こら」
「あはぁ、あんっ、あっ、おっ、おっ、おほぉっ、おんっ」
くちょくちょくちょと断続的に責められるのは、膣口浅くのあたりばかりだ。ただし、命じられたとおり足を動かせば、奥の方を虐めていただける。となれば、パチュリーのすることはひとつだった。しゃかりきになって、床を這いずる。鞭打たれた馬のようだった。
うずうずと快楽を欲する淫乱穴が、嬲りものにされて悦んでいる。歩いたあとに、ぽつぽつと雌汁が染みをつくっていた。最悪のヘンゼルとグレーテルだ。
「そおら、到着だ」
「はひ……ッ」
そうして歩くこと数分。ようやく目的地に辿り着く。かつては物置として使われていた部屋だ。ぎぃ、と、扉が開かれた。
「よう、待たせた」
「遅ぇぞ、おい」
「いや、悪い。この牝豚があんまりのろのろしやがるもんだからよぉ」
板張りの、八畳ほどの室内に待ち構えていたのは、両手であまる数のホフゴブリンだ。ニタニタと、素っ裸で無様をさらすパチュリーを見下ろしていた。誰も彼も一様に男根を勃たせ、巻き付けた腰布を膨らませている。
いわゆる、ヤり部屋だった。毎晩ここに連れ込まれては、たっぷりと躾けていただいている。掃除も換気も行き届いているが、性愛の生っぽい匂いが漂っていた。
「皆様におかれましては、ご機嫌麗しく。本日もどうかこの淫乱牝豚奴隷ペットを躾けて、穴ポコとして磨き上げてくださいませ」
恭しく頭を下げる。後ろで扉が閉められた。朝まで開くことはない。今日も魔女として、人としての尊厳を踏み躙っていただけるのだと思うと、淫ら汁が止まらなかった。
「御託はいいからよぉ。とっととやることやれや」
顎をしゃくられる。命じられたとおり、四つん這いの姿で彼らに尻を向ける。頭は低く下げたままだ。後ろから見ると、まるでヒップの怪物だった。
「変態穴のパチュリー・ノーレッジの、情けないケツ穴オナニーをどうぞご覧ください」
またも下半身に手を伸ばす。ただし、指先が向ったのは、秘裂ではなかった。それよりいくぶん背中側、薄茶色をした背徳の出口、肛門だ。
ホフゴブリンは脆弱な種族で、そのぶん繁殖欲が旺盛だ。その結果が、グツグツと精子を煮えたぎらせる、何十本もの絶倫ペニスだ。ヴァギナだけで処理できるわけもなかった。効率よく順番をまわすため、当然、そちらの穴も使われている。
「ほ、っぉ、っお、っお」
開発されすぎてこんもりと盛り上がった肛口を、ギターリフでも奏でるかのごとき動きで擦る。ヒクッヒクッと、腰が動いている。
指を、ずぶずぶと呑み込ませていく。滴った膣汁によってアヌスは十分に濡れており、大した抵抗もなく異物を呑み込んでいく。
「あっ、ぉ、ッ、ぉおおおんっ……」
あがるのは、やや太く低い、間の抜けた嬌声だった。排泄と表裏一体の原始的な快楽は、知性を捨てさせるのに十分すぎる。
「ぉんッ、ッお! おひッ、ぉおッ、あぉッ、ぉおんッ」
人差し指と中指が、アヌスをほじくる。ぬぐっ、ぢゅぐっと、粘っこい淫音が響くたび、理性を腐らせ人をにする官能が脳天を衝く。
「おら牝豚ァ、これでも使えよ」
「あっはぁ……ッ」
ぽんっとぞんざいに投げ渡されたのは、ビー玉大のシリコン球が数珠状に連なった玩具。すなわち、アナルビーズだった。どぎついバイオレットカラーのそれを恭しく受け取り、れろれろと舐め回す。ローションの代わりだった。
「ンッ、ぉッ、お……ッ!」
涎で十分に濡らしたら、先端を菊座に押し当てる。むりゅっ、と、わずかな抵抗ののち、一粒めがヌルンと呑み込まれる。その瞬間に生じる性感で、腰がビクンと跳ねた。
「ぉおんッ、おッ、ほッ、おおぉッ、んぅううッ」
「あーあー、無様だねぇ。他人様の前でケツ穴ホジってよぉ」
「恥ずかしい女だよまったく。俺だったら首くくってるね」
ぬぽっ、ぬぽっと、一つずつ玉を呑み込ませていく。間抜けな声が室内に響き、彼らの嘲笑が続いた。
「マン汁ダラッダラじゃねぇか。そんなにマンコ弄りてぇのか? ン?」
「はひぃ、弄りたいです、おマンコ弄らせてくださいッ、あぁっ」
おっ広げられた肛門のすぐそばで、肉穴は大洪水と称するに相応しい姿を晒している。今すぐにでもホジられねば、身体中の水分という水分が出ていってしまいそうなほどだ。
「駄目だね。無様にクソ穴で遊んでんのがお似合いだよ、てめぇは」
「あぁッ、そんなぁッ、あっ、ぉッ、おッ」
彼らは無慈悲にも首を横に振る。思うがままにならない切なさと、そのため生じるマゾヒスティックな官能で、彼女は腰をへこへこと振りたくる。尻穴から生える新たな尻尾を、ぬぽぬぽと抜き差ししながら。
「わがままばっか抜かしてんじゃねぇぞ牝豚風情がよぉ」
「ぉッ、ひッ! あぁッ、申し訳ありませッ、ひぃッ!」
またしても、尻肉に平手を打ち込まれる。容赦のない一撃だった。パシィッ! と鋭い打擲音とともに、掌の痕がくっきりと残される。
痛みとともに、叩かれたあたりがじんじんと熱をもつ。その疼きも、今の彼女には官能を強調するスパイスでしかなかった。
「申し訳ありませんねぇ。言葉が軽いよなぁテメェは。違うか? あ?」
「違うんです、誠意をこめて本気で言っています、あぁんッ、あぁ」
「ハン。誠意を込めて本気で喋ってる奴はマンコから汁垂らさねぇし、オモチャでケツ穴ホジったりもしねぇんだよ。一つ賢くなったな? えぇ?」
見下されて悦び、排泄孔で快楽を貪る浅ましい姿を、鼻で笑い捨てる。ピシッピシッと尻を叩き、ムチついた肉を波立たせながら言う。
「マジで悪いと思ってるんなら、そうだな、この場でそのビーズ全部ひり出してみろや。手も何も使わずにだぜ?」
とんでもない命令だった。謝罪と疑似排泄の間には何の因果関係もない。相手の尊厳を踏み躙ってやろうという悪意だけがのぞく、最悪の指令だ。
が、パチュリーは拒まなかった。自尊心を否定することこそ、一番気持ちがいいのだ。せっかく気持ちよくなれるのに、どうして拒否する必要があるだろう。
「はい、どうぞ、どうぞパチュリー・ノーレッジのお下品ビーズ排泄を、ご覧下さい……ぁっ、ぉ、ぉおおおおんッ……!」
腹膜に力を込め、反対に括約筋は緩める。深々とねじ込まれていた玩具が、腸内の蠕動運動に巻き込まれて、体外へと排出される。ぬるんっ、ぬるんっと、珠が飛び出すたび、腰を上下にくねらせた。
「おーおーおー、人前でこんなことしでかしてよぉ。生きてて恥ずかしくないんか?」
「んっはぁッ、は、はへ、ぉひっ、あはぁあ」
「あぁ駄目だこれ、聞こえてねぇわ」
半ば床に突っ伏しながら、腰をヘコつかせてよがる。瞼を逆三日月の形に歪め、曖昧な笑みを浮かべながら涎を垂らす姿は、まるきり白痴だった。当然、言葉など聞こえているわけもない。
それでも、侮蔑と好色の視線を注がれていることは理解していた。でなければ、もっと情けない姿を見て嗤ってほしいとばかりに、自分から尻肉を割り開いたりしていなかったに違いない。
「ぉッ、おッ、ぉんッ……!」
やがて、ビーズの最後の一珠が、体外へとひり出された。板張りの床に落下し、ぼとんと音を立てる。
ぐったりと、床に体重を預ける。白い肩が上下し、荒い呼吸を繰り返す。弄ばれた菊座は緩んで、閉じなくなっていた。ローズピンクの内部粘膜を晒しながら、切なさのあまり蠢いている。とても、出すのが専門の器官だとは思えない有様だった。
「んひッ、あは、あはぁあ……」
「ぎゃははは。まっ、見世物としちゃァおもしれぇ方だったよ」
「下品すぎだけどな。俺たちってハイソな存在だから、牝豚とは釣り合わねぇんだワ」
とびきりの無様をゲタゲタと嘲笑いながら、ホフゴブリンらは彼女を取り囲んでいく。腰布を外し、その内側を晒す。
「あぁ……」
肛門排泄の興奮で惚けていた瞳が、光を取り戻す。理性ではなく、欲情の光だが。
己をぐるりと取り囲む魔羅・魔羅・魔羅の、なんと雄々しいことだろう。体格に不釣り合いなほど太く長く、中東の曲刀を思わせるカーブを描いている。
赤紫の亀頭は鉄兜のごとく張り出しており、鈴口からネトついた、美味しそうな先走りを滴らせている。カリ首は深く、ギリシャ彫刻を思わせるソリッドなラインを描いている。肉幹はビキビキと張り詰めて、今にも張り裂けんばかりだった。
排泄のためでなく、女を堕とし牝へ造り替えるために存在しているのだと一目で分かる。己を何度も穿ってきたソレの味を思い返すだけで、達してしまえそうだった。
「ほぉれ、マンコ豚。チンポを見せられたら、何しなきゃァなんねぇんだっけ?」
「あ、あ、あ」
相変わらず、言葉が耳に入っていない。視線は、逞しき男根に吸い寄せられている。紫の瞳に、反り返るシルエットが映り込んでいた。
「あはぁ……アッ、んちゅぅうッ……」
のそのそと起き上がる。両手で数え切れない竿のうち、手近な一本に、顔を近づける。間近で見るに、不躾なほど野太く、立派で素敵なペニスだ。思わず口づけてしまうのも、彼女が淫乱である以上、無理はない。
柔らかなリップが、むせかえるほどの雄臭を放つ肉棒に押しつけられ、むちゅりと形を変える。情熱的きわまるベーゼだった。しかも一度では終わらない。何度も何度も唇の雨を降らせ、幹全体にリップの痕を残していく。
「チンポ中毒のチンポ依存症って感じだなぁ、おら、とっととしゃぶれよ」
極上の美女からの熱烈なラブアピールにも、ホフゴブリンらは当然だといわんばかりの顔をしている。不遜にも、亀頭を自ら押しつけてすらいた。押しつけられる側も、嬉々としてそれを受け止め、うっとりしているのだから始末に負えない。
「あは……えぁあ」
カバのあくびかと思うほどの大口を開ける。でもなければ、ホフゴブリンの野太い象徴を迎え入れるなど、到底無理な相談だ。ときめきに胸を弾ませながら、次の瞬間、ぱくりとかぶりついた。
「んっふぅうう……ッ」
途端、ペニスの存在が味覚と嗅覚を満たした。肺や脳味噌に至るまで男根で埋められたかのごとき感覚を、彼女はこよなく愛していた。麻薬中毒患者のごとく、目尻がとろりと垂れ下がる。
「んぢゅるッ、ぢゅぽゥ、んふッ、んぢゅるッ、ぢゅこっ」
頭を激しく前後させ、肉杭全体をしゃぶりたて始める。頬を窄めてぢゅうぢゅうと吸いつく様は、さながら火男だ。口端からは涎が滴り、ぶぽっぶぽっと空気の抜ける間抜けな音をあげていた。
口腔内部では、桃色の舌がヌルヌル蠢いている。鈴口を舌先でほじくったかと思いきや、カリ首をレロンレロンと舐め回す。肉幹に、たっぷりと涎をまぶしていく。
娼婦より情熱的なフェラチオだった。当たり前だった。彼女らはあくまで、商売のため、食のたずきとして春を売っているにすぎない。根っからの好き者で、股をホジられたくてやっているパチュリーとは、動機からして違うのだ。
「ぉぅッ、おッ、おッ、ぉお~ッ」
絶世の美女に、そのような下品口淫をさせているのだ。傲岸きわまるホフゴブリンも、低く呻きながら、腰をカクつかせている。根元でぶら下がる睾丸がグツグツと煮え、濃厚きわまる精子を急速に製造していた。
「んふぅん」
一本だけに、口だけで奉仕しているのでは奴隷の名折れだ。尽くすべき男根は、他にもいくらでもある。自分には、その全てを満足させる義務がある。白い指が、手近なモノに伸びる。バナナのごとく反り返る肉幹に、そっと絡められる。敏感な指先と掌に、猛烈な熱が伝わってくる。
「ぉッ、おッ、おっ。いいぞォ~」
肉竿全体を、ゆっくりとくすぐっていく。親指と人差し指で作った輪っかで、しゅっ、しゅっと扱き上げる。手首のスナップを効かせた、ねっとりしながらも情熱的な指使いだ。
残りの指は睾丸をやわやわと弄んでいる。うぞうぞと泳ぎ回る精子一匹一匹の動きすら感じられそうだ。どこに注がれるのかを考えるだけで、うっとりとしてしまう。
「んぽぁッ」
しゃぶりついていた肉棒から口を離す。根元から先端まで、唾液にまみれてぬらぬらと輝いている。かぶりつく前よりも猛々しさを増した威容に、思わず頬ずりする。
「んはッ、あむぅう」
口淫を中断したのは、一本だけに尽くしていてはいけないからだ。また別な雄を見定め、ぱくりとかぶりつく。
きちんと洗えていないのか、一本目よりも匂いが強い。肺にまで満ちる性臭に、下半身がきゅんきゅんと疼く。手淫奉仕で塞がっていなければ、うっかりオナニーをおっ始めていたに違いなかった。
「ぢゅる、んぢゅぷ、ッ、んぢゅぽっ、ぢゅくッ、ぢゅるん、んふぅうん」
「ぉッ、おゥ、ぉお~ッ」
涎を滴らせながら、くぽっくぽっとカリ首まわりを集中的にしゃぶり立てる。ペニスのなかでも特に敏感な部位を責められては、ホフゴブリンも腰を震わせるほかにない。口内では舌が変幻自在の動きを見せているのだから、なおさらだった。
「んは、あむ、んっぢゅッ、んちゅるッ、ぐぷ。れろ、れろれろッ、れろれろれろ……」
ふやけて無くなってしまうまで舐め回していたくなる、素敵すぎるペニスだった。が、もちろんそうして夢中になってなどいられない。口と両手を駆使してもなお足りぬほどの男根に、ぐるりと囲まれているのだから。
「んはぁ……んっ、んくぅ」
吸い付いては舐め回し、口を離す。咥え込んではしゃぶりつき、口を離す。そうやって雄を、次々に取っ替え引っ替えしていく。自らの口腔を、雄棒扱きの便所にしていく。
「へへ、たまんねぇなぁオイ、オッ、そろそろ出すぞ、おら顔こっち向けろォ」
「おっ、こっちもだ。へへ、そのキレーなツラ、ザー汁まみれにしてやるからなぁ」
そうして尽くすうちに、ホフゴブリンらも絶頂に近づいていく。ただでさえ逞しかった雄棒をビキビキビキッと、いっそう野太くさせている。放たれる熱量は、真冬であっても暖房要らずだと感じられるほどだった。
「んぽぁ……っ、どうぞ、私のお口に注いで下さい」
おしゃぶりを中断する。顔を上向け、大きく口を開く。目を閉じ、舌を突き出し、手を添えるおまけ付きだ。私の顔面を性処理用のちり紙としてお使い下さいという、たいへん分かりやすいアピールだった。
「へへ、上等じゃねぇかよ牝豚がよぉ」
男達は自らのモノを扱き上げていく。銃口はきっちり、パチュリーへと向けられていた。シュッシュッと、室内に擦過音が響く。やがて、一人が限界を迎えたのを皮切りに、次々と精をぶちまけ始めた。
「おらッ、そのオキレーなツラ、台無しにしてやらァ……!」
「んっはッ、あはぁああッ……!」
睾丸が収縮し、鈴口から濃厚な汁を解き放つ。飛び出した汚濁は物理法則に従って飛び、彼女の顔面に着弾する。
熱した泥のごとく粘っこい汚汁はダマ混じりで、ゼリーと錯覚するほど濃い。構成する精虫一匹一匹の動きすら感じられるほどだ。
額、眉、瞼、鼻筋、目元、目尻、小鼻、頬、人中、唇、おとがい。文字通り隅々まで、素敵な汁でパックするかのように汚していただいて、パチュリーほどの淫乱が平然としていられるわけもない。蕩けた声で身をくねらせてよがる。
開きっぱなしの口腔にも、ポイ捨てでもするかのごとき気軽さで、精子が注がれていく。何人分かも分からぬスペルマのプールができあがっていく。サメがヒレをのぞかせるかのごとく、舌がぬるぬると泳ぎ回り、不特定多数の精子をじっくりと味わっていた。
「んは……ンッ、くッ」
スペルマの雨がやんだ頃を見計らい、唇を閉じる。ぐちゅぐちゅと音を立て口を濯ぎ、歯の隙間、歯周ポケットにいたるまで精虫を染みこませていく。うぞうぞと鞭毛を蠢かす精子の感覚は、まるで口内をレイプされているかのようだ。素敵すぎて気が狂いそうだ。
そのままゆっくりと飲み下していく。簡単なことではなかった。種族の脆弱さを圧倒的な生殖能力でカバーするホフゴブリンの精子は、半固形といっても大げさでないほど濃い。舌や喉にいつまでもへばりつき、絡みついて、なかなか降りていこうとしない。うっかりしていると、詰まらせて窒息してしまいそうだった。
「んは……けふっ」
奮闘すること一分ほど、やっと嚥下し終える。小さなゲップが漏れ、羞恥に頬を染める。吐息は、凄まじくザーメン臭かった。
胃のあたりに、ずっしりとした重さを感じていた。今まさに、何億、何十億もの精子が、胃液によって灼かれている。精子とは蛋白質の塊であるから、やがては血肉となっていくのだろう。男の精で出来た、男好きのする淫乱ボディ――牝豚にはお似合いの代物だった。
「お~、出した出した。見ろよアレ、顔中ザーメンまみれじゃねぇか」
スペルマパックを施された姿を、ホフゴブリンは嘲笑う。雄の体液にまみれる今の彼女は、湯気すら立たんばかりだった。
たっぷりと精を放ったにもかかわらず、彼らの股のモノは、まるで萎えていなかった。一度や二度の射精で鎮まるわけがないと、今まで散々ホジられてきた経験で知っている。惚けている場合ではなく、次の奉仕に向けて動かなくてはならなかった。
床に寝転び、股をおっ広げる。獣がこうして腹を見せがるのには、相手への服従を示す意図がある。セックス狂いの牝豚と化した女には、お似合いのポーズだった。
下腹へ手を伸ばす。だらしなく涎を垂らす肉貝を割り広げる。コーラルピンクの粘膜がてらてらと輝き、無数の肉襞がしきりにヒクついている。心の底から交尾を望んでいると、一目で分かる光景だった。
「皆様、どうぞご覧ください。私、パチュリー・ノーレッジの淫乱変態発禁おマンコは、こうしておチンポ様を望んで、生ハメ中出し妊娠レイプを望んで、ネトついたドスケベ汁をまき散らしながらヒクついています。こんなハメられたがりで中出されたがりなオナホ好き者牝豚の、情けない中古激弱ユルユル穴ッポコでよろしければ、もののついで感覚でハメ潰して、ちり紙感覚でお精子を注ぎいでコキ捨てて、人生終了・お下劣アクメさせてくださいませ、魔女としての知性も尊厳も剥奪して、ホフゴブリン様専用の肉便器として使い潰してくださいませ、どうかお願い致します。あっはぁあッ……」
語彙を駆使し、自らを貶めていく。被虐牝豚として目覚めた今の彼女にとっては、言葉を使った自慰に他ならない。びくびくと跳ねる腰は、軽い絶頂を迎えたことを示していた。
「えっ、喋ってるだけでアクメしてんのかよ。コッワ~……」
「しょうがねぇマンコだな、ハメてやってもいいけどよぉ、男に腰振らせようってのは、ちょっと思い上がった考えなんじゃねぇか?」
「あぁ……ッ」
まったく正しい考えだ。ホフゴブリンのおっしゃることに間違いなどあるわけもない。まして彼は雄なのだから。確かに、乞うてハメてもらう分際で上げ膳据え膳など、傲慢だった。
彼は手を頭の後ろで組み、床に仰向けで寝そべっている。女を穿つべくいきり勃つ肉の塔が、不遜なまでに天を衝いている。見ているだけで子宮が熱くなる威容を晒していた。
「あは、あ。失礼致します……っ」
「グェッ。重てぇなァ」
起き上がり、彼に跨がる。わざとらしい罵倒すら、心地よく感じられる。
ギンギンと反り返る先端を、指先でちょいっと摘まみ上げる。あらためて観察するに、カリ高の太魔羅だ。女をほじくるためにあるかのごときフォルムをしている。
こんなモノをねじ込まれて、正気でいられるわけもない。理性もなにもかも吹き飛ばされて、穴に堕ちる瞬間を、彼女はこよなく愛していた。はやく真性の豚にしてほしいと、恋する少女のごとき胸の高鳴りに浸っていた。
「あっはぁッ!」
亀頭を、淫口に押し当てる。ヌチッと、粘っこい蜜音が小さく響く。被せ物なしの生のペニスは、己の分際を思い知らせていただいた夜以来、全く変わっていなかった。つまり無遠慮なほどに熱く、こうして入口で触れあっているだけでも、どんどん豚としての己を思い知らされる。中に咥え込んだりしたらどうなるか。想像するだに興奮する。
今からそれが現実になるのだ。嬉しくて仕方なかった。
「アッ、は、ぉ……ッ、ぉ、おおおんッ!」
腰を落とす。物理法則に従い、肉槍は淫洞を穿ち貫く。ぶぢゅんッ! と、泥沼に杭を打ち付ける音が響いた。
めりめりめりと、ヒイイロカネほど硬い亀頭が、狭穴を割り開いていく。無数の肉襞をゾリゾリッとめくりあげ、容赦なく踏み躙る。ミチミチと、限界まで肉が押し広げられているのがわかる。今の彼女は、体内までマゾヒスティックに仕上がっており、すさまじい圧迫感を快感として伝える。
重力に従ったストロークは、やがて終着点に行きつく。むっちりした太腿とゴブリンの腹肉がぶつかりあう瞬間、ドヂュン! と、硬肉をミートハンマーで打ち据えたときにも似た音が体奥から響いた。オンナをオンナたらしめる最たる部位、子宮の入口を、小突き上げられたのだ。
それにより生じる衝撃と官能は、他の何にも代えがたかった。知識を尊び知恵を求める魔女のありかたをそっくり変えてしまうのに、十分すぎるほどだった。
「んあはぁッ! ぉッ、ひッ、あぉんッ! ぉッ、んっは、ほっひッ、ぉおッ!」
パチュリーは運動を好まない。ちょっとした距離でも浮遊して移動するし、門番主催の健康体操に参加したことだって、一度としてない。
そんな彼女が、狂ったように腰を振りたくっていた。たっぷりした下半身を躍らせて、ムチムチとした尻を波打たせる。涎まみれの肉壺で、ぢゅっぽぢゅっぽと雄竿をしゃぶりたてる。動きの激しさたるや、ダンスでも踊っているかのようだ。全身に浮かんだ汗が、ぴっぴっと珠となって飛ぶ。助平汁は、それ以上の勢いでまき散らされている。
「あぁー。全自動チンポ扱き機に任せっと楽でいいわァ。だいぶユルいのが難点だけど」
「あはぁんッ、ごめんなさぁい、ユルくて申し訳ありませぇんッ!」
白痴のごとく喚きながら、自らのもっとも大切な部位を下卑た雄杭に捧げる。あふれんばかりの乳肉と腹肉を、ゆっさゆっさと弾ませながら。その姿は、普段の静謐なる彼女とあまりにもかけ離れていた。何十本もの男根に何百回と陵辱され、徹底的に堕とされた穴の末路だった。
「あー。ちり紙感覚でコキ捨てろみてぇなこと言ってたけどよぉ。お前ほんとユルすぎて、まだ自分でセンズリ扱いてたほうがマシってもんだなァ! エェッ!?」
「んはッ、おッほぉおおッ!?」
ホフゴブリンは傲慢で、不遜で、貪欲だ。極上の美女を豚に貶め、尊厳を踏み躙らせ、下劣な奉仕をさせてなお満足しない。自ら腰を突き上げ、彼女の秘裂をほじくりはじめる。
「んっひぃッ、あぉッ、おひぃッ、あはッ、あぁぉッ、んぁああッ」
メリメリメリッ・ごぢゅッ・ごぢゅんッと、体内からえげつない音が聞こえる。力強く張り出したカリが肉襞を捲り蹂躙しては、己の分際を思い知らせている。亀頭が子宮口をノック――否、リンチしサンドバッグにし、二度とまともな生活を送れない快楽袋として仕立て上げている。
そうして生じる快楽に、パチュリーは髪を振り乱しもだえる。おんおんと涎を垂らして喘ぐ姿は、発情期の家畜を思わせる。叡智の「え」の字すら、そこのは存在していない。
「アッ、ひぃッ!?」
ぐちょぐちょと、濡れた肉穴をほじる音が響く。パンッ、パンッと、肉同士のぶつかり合う小気味良い音が続く。狂女のごとき嬌声も加えて三重奏だ。
そこへさらに、また異なる音が加わる。鋭い打擲音だ。無防備にくねっていた尻肉へ、平手が打ち込まれたのだ。
「おぉっと悪い悪い、叩いて下さいとばかりだったもんでなぁ」
「あはぁッ、はひッ、どうぞ、もっと叩いて、お尻ペンペンしてぇッ、あはぁあ!」
悪いなどとは欠片も思っていない声色だった。彼はその後も、容赦ないスパンキングを何度も何度も執拗に繰り出してくる。
一発一発が、紅葉の痕を残すほどの威力だ。ヒップはたちまち朱に染まる。日光の猿のごとき、恥ずかしい尻となっていく。お尻ぺんぺんで悦ぶ浅ましいマゾ豚だと、看板をぶら下げているにも等しかった。
「へへッ、マンコだけじゃァ、回転率ってもんが悪いよなぁ」
「アッ」
後ろから、グイと押される。下で寝そべる男に、覆い被さるような姿勢にされた。
反対に、臀部は高く掲げられている。大口をあけてペニスをしゃぶりたてる結合部が丸見えだ。
「あはぁッ……どうぞ、どうぞ私のケツマンコにもズッポシハメてくださいませ、あはッ、二穴ファックで気絶するまでイかせまくってェッ……!」
ムチムチとした尻肉が割り開かれる。先ほど散々自涜したおちょぼ口が、外気に晒される。何をしていただけるかは、考えるまでもなく明らかだった。
「アッ、っひ」
菊門に、野太い槍の先端が押し当てられる。反射的に、菊座はキュンッと窄まる。次の瞬間を心待ちにし、直腸を熱く疼かせる。そのまま腰が突き出され、彼女の排泄孔は性欲処理穴に成り下がった。
「んほッ、――おっひぃいいいッ!?」
背骨を引っこ抜き、知性を掻き出すかのごとき快楽が、後頭部を直撃する。背筋が反り、Iカップバストがぶるんっ! と跳ねる。あがるのは裏返った嬌声だ。誰かに聞かれれば一生モノの恥となるのは確定の、間抜け極まる声を、両手で数え切れないホフゴブリンどもが聴いていた。
「おほッ、相変わらずふわっとろのチンポコキ穴だな。クソするための穴だとか信じらんねぇよホント」
「あはぁあ、はひッ、パチュリー・ノーレッジのケツマンコはチンポコキ穴です、うんちするための穴なんかじゃありませぇんッ、お、ひッ、あは」
一本でさえ圧倒的なサイズを誇るモノが、二本もねじこまれている。下半身はギチギチと音を立てており、今にも張り裂けんばかりだ。激しくピストンなどされてしまったら、文字通りに裂けてしまってもおかしくない。
にかかわらず、パチュリーは悦んでいた。限界まで口を拡げた二穴をキュウキュウ締め付け、腰をクイクイとカクつかせて誘惑する。
「へへッ、ド淫乱が。オラッ! お望み通りにしてやるよ!」
「んっひッ、ぉっひぃッ! あ、ぉゥッ、ぉおおんッ!」
もちろん、男達も挿入しただけで終わりではなかった。激しく腰を振りたくり、目の前の穴めがけて肉棒をピストンしていく。
ぐちょぬぶずぽぐぷぬぽと、二つの穴からえげつない抽送音が響く。体液という体液が出ていってしまうのではと思うほどの愛液と腸液が分泌されているが、それでもなお摩擦で発火しそうなほどだ。肉壁をすり潰す勢いだった。
上がるのは、悲鳴じみていながらも蕩けたキャンディボイスだ。狂ったようにおんおんよがる姿は、誰が見ても見捨てる牝豚以外のなにものでもなかった。
「ヘヘヘヘ、ケツ穴ホジられてマンコの締まりまでよくしやがってよお。テメェみてぇなド変態が、なんで魔女なんかやってやがんだッ! 全世界の魔女に謝れやコラァ!」
「んひぃいッ、申し訳ありませんっ、申し訳ありません、申し訳ありませんんんんッ!」
粗雑かつ乱暴で、自分が射精することしか考えていない独り善がりなストロークだった。相手を悦ばせようとなど、小指の先ほども考えていないに違いない。
にもかかわらず――いや、だからこそ、何でも受け入れるマゾヒストとして躾けられたパチュリーは、涙すら流してよがる。時に協調し、時に反目しながら叩きつけられる肉棒を、下品によがり狂いながらしゃぶりたてている。
「ほひッ、ぉひッ、んひぃ、ォぉおおッ……!」
ヒトらしい理性もなにもかもかなぐり捨てたファックは、いつまでも続いてほしいほど素敵だ。が、惜しいことに、終わりが近づいているのを感じていた。交尾における最高の瞬間、脳神経が焼き切れるほどのフィナーレを、両穴で感じている。ペニスがはち切れんばかりに膨らみ、ストロークの勢いは増すばかりだ。射精衝動を、腰使いに乗せている。
「ぉ、お、おッ、おお、上ってきた上ってきたァ、そぉら牝豚、どこに出してほしいんだ、言ってみろや、言わねぇと外に出すぞ、いいのかソレで、アァ!?」
いいのか? 無論、いいわけがない。彼らとて、それは同じだろう。
質問の体をとってこそいるが、回答自体に意味は無いのだ。どうせイエスなのだから。回答し、己を貶めることにこそ、主眼が置かれている。なら、とびきり下品ではしたなく、淫らな語彙を使うべきだろう。幸い、彼女はそういったことが大得意だ。言葉を操るのも、いやらしくお下劣であるのも。
「あッはぁ、よくない、よくないですッ、中に、中にぶちまけてくださいッ! 淫乱変態お下劣お下品チンポコキ穴安物肉オナホのパチュリー・ノーレッジの、ユルユル最低最悪おマンコとくっさい猥褻ケツマンコに中出ししてッ、孕ませ得て、アクメ狂わせまくって人生終了牝豚堕ちさせてェッ!」
「おうおう、そうだろうなぁ、んじゃぁ許可も出たとこで、容赦なく中出ししてやらァ、ぉッ、おッ、おッ、お……!」
ピストンが、際限なく激しくなっていく。抑え込まれていなければ、身体毎吹っ飛んでいてもおかしくなかった。
「そらッ、中出しだ、ケツで妊娠しとけ、ぉッ、おッ、おおおおッ……!」
最初に限界を迎えたのは、肛門にねじ込まれていた肉竿だった。S字結腸にまで至った亀頭から、濃厚極まる白濁がどぼどぼとぶちまけられていく。
腹の中に、灼けた鉄を注がれているかのようだ。無数の精虫が卵子と結合すべく、鞭毛を蠢かし泳ぎ回って生じる熱量は、まさに圧倒的だった。にもかかわらず、そこには卵子などなく、本懐も果たせぬまま肉体に吸収されていくしかないのだから、大した皮肉だ。
「おらぁこっちもだぞォ、せいぜいイき狂えや牝豚が、ぉッ、出る出る出る出るッ!」
今日一番の刺突が繰り出され、子宮がどぢゅんとミンチにされる。同時に、キュゥッと陰嚢が縮み上がり、鈴口から雄のリキッドが解き放たれた。
本日二発目の射精にもかかわらず、えげつないくらいの濃さと熱さだ。火山から掬ってきたばかりの、煮えたぎるマグマを注がれているのだと言われても、信じていただろう。
そんなもので、オンナとしてもっとも大切な部位を埋め尽くされるのだ。当然、アクメするに決まっていた。
「んっは、イっく、イく、イくぅううッ、っひ、あぉッ、ぉおおおおおんッ……!」
全身を痙攣させ、弓なりに反り返らせながら、快楽の頂点に至る。ひときわ高い、獣の遠吠えじみた嬌声をあげながら、オーガズムを謳い上げる。掌にあまるほどの乳房は弾み、躍る。男根を咥え込んだヴァギナから、ぶしぃっと熱い女潮が噴く。
アコナイトの瞳はこれでもかと見開かれているが、実際のところ何も見ていない。神経をバチバチとショートさせる、快楽信号の火花で視界は埋められていた。脳味噌はピンクに染まりきっており、知性も理性もグズグズに腐敗して蕩けていた。この世界にはペニスとヴァギナとアヌスのことだけあればいいと、本気で考えている始末だ。
「んひぃ……ぉっひ、ぉおん、ッ、あはぁあ……ッ」
一生続くかと思われた射精も絶頂も、しかしやがて終わりを迎える。だらぁんと、汗や涎や男汁にまみれた身体を脱力させる。全身からもわもわと、湯気すら立ち上らんほどだ。
「あー、出た出た……オイとっとと退けや。重てえんだよお前たいがいよぉ」
体力を使い果たしぐったりとするパチュリーを、下で寝そべっていたホフゴブリンが、無理やり押しのける。指一本動かす気力もなく、彼女はそのままべちゃりと床に崩れた。
「はひ、ぉひ、ぉお……」
二穴から、男根が引き抜かれる。キュウキュウと収縮している肉口は、いまだアクメの余韻にある。亀頭が抜ける瞬間にはぶぽんッ! と、コルクを抜くのに似た音をたてた。
「おいおい、まっさかもう終わったつもりでいんじゃねぇだろうなぁ、あ?」
柔らかな両足首を掴まれ、ぐいッと持ち上げられる。後転を途中で止めたようなかたち――屈曲位、より俗な表現ではまんぐり返しと称される姿勢で固定される。先ほど中出しされたばかりのヴァギナとアヌスを、これでもかと高く掲げた姿勢だ。
穴は開きっぱなしになって閉じなくなっており、ピンクの内部構造を晒している。白いモノや千切れた陰毛を絡ませながらうぞうぞ蠢く姿は、まるで独立した猥褻生物だ。
「へへ。とんでもねぇセックスシーン見せつけてくれやがってよぉ」
えげつない3Pレイプを、ホフゴブリンどもがただじっと眺めているわけもなかった。誰も彼もイチモツを扱き上げており、限界寸前だった。吐き出す先がどこかなど、考えるまでもない。
「孕みたがりの淫乱穴ポコのてめえに、プレゼントだ。動くなよぉ?」
「アッ、あ、アッ……」
剥き出しの肉貝に、異物が挿入される。ペニスに比べればいくぶん細いソレは、しかしパチュリーの瞳を期待に潤ませた。
漏斗だ。そして彼らは、自らの男根を、そこへと向けている。ぶちまけた白濁を、一滴残さず膣内へ――子宮へと注いでやろうというのだ。
「そら、セックスなしで妊娠だ、堕ちるとこまで堕ちたもんだな、牝豚? ギャハハ!」
「あっ、アッ、アッ、あぁあッ……!」
次から次に、種汁がぶちまけられていく。円錐部に溜まった汚濁が、とぽとぽと子宮に注ぎ込まれていく。何人分かも分からぬ精子が、妊娠器官でミックスされていく。
「あへぇっ、はひっ、ぉッ、おッ、おぉおおおんッ……」
無数の精子がうぞうぞと泳ぎ回っている。押し合いへし合いしては、この世に産まれるべく、卵子めがけて殺到していく。本人の意思を無視した生誕のためのレースが、腹の中で繰り広げられている。
「あへぁあ、ありがとうございますぅっ、ありがとうございますぅうう……ッ」
なんとおぞましく、素敵なのだろう――へらへらと曖昧な笑みを浮かべ、ホフゴブリンらに無上の感謝を捧げながら、パチュリーはいつまでも官能に浸り続けた。