ララと婚約を結んだ事で私の機嫌は有頂天に達していた。
生前と比べて今生の何たる華やかな事か。自分を褒めてやりたい気分だった。
……それにしても、振り返って見ればララとの関係は所謂セフレから始まったんだよなぁ。
肉欲から始まる恋愛だなんて、あるあ……ねーよの範疇であったが、こうして体験してしまうと、アレだ。
肉体的に繋がった事で記憶に残りやすいのが最大の要因なのだろう。
今も尚、あの時のララの唇の柔らかさを、心地良い身体の感触を、火照った身体の熱さを、思い出せる。
記憶の引き出しに引っ掛かるフックが多いと言うべきか、思い出フィルターが掛かっているのか、良い思い出と言う感じで覚えているのが大きい気がする。
いやぁ、本当にあの頃はドMで箱入り娘でちょろくて良い身体してるララを下卑た感情で手籠めにしようと考えていたからなぁ。
ある意味性処理用の奴隷と言うか、躾ければ色々とできそうだなと言う感情の方が大きかった気がする。
ファンタジー物で異世界転生やら転移した主人公が奴隷を買う気分が良く分かる。
欲しいよなぁ、自分の物にして良くて何をしても良い都合の良い可愛い女の子ってのは。
現代社会では有り得ないそれが、異世界なら奴隷と言う形で存在するのだから余裕があるなら絶対に欲しいのは頷ける。
実際、ララを誑し込んだ理由もそれに近い。
被虐願望を叶えてやればそれにかこつけて色々とヤれるだろうと言う打算であの頃は動いてたからなぁ。
「それが、こうして同じベッドで眠る仲になるとは、なぁ……」
自室のベッドで煽情的なネグリジェ姿で寝息を立てているララの穏やかな表情を見て頬が緩む。
つい先ほどまで熱中症になるぐらいにキスを交わしていて、精神的にも疲れていたのかララが一度達してからそのまま寝てしまったのだ。
ぐつぐつと心の奥底で煮え滾る性欲をどうしたものかと現実逃避すべく過去の事を思っていた訳だが、むしろ燃料となってしまい、欲情を抑えきれなかった。
……起こしてしまうのは忍びない、であれば、起こさないで色々とヤれば良いのだ。
ソウルから睡眠香木と呼ばれる深い睡眠を誘発する快眠グッズを取り出す。
見た目は掌サイズの乾いた枝木なのだが、これに火を付けてお香代わりにする事で眠りが深くなるらしい。
『ティンダー』で先端を炙り、立ち上がった煙を手で仰いでララに差し向ける。
数分程それを続けているとララの様子が少し変わる。具体的には此方の動きに対して反応していたそれが無くなり、眠りが強く深くなった様子を見せていた。
これぐらいで良いだろう、そう判断して睡眠香木の火を消してソウルに仕舞い込む。
……残った煙で少し眠くなったが、意識していたからか眠気を飛ばす事ができた。
「さぁて、寝ているララに悪戯しちゃうぞーっと」
小声では無く普通に声を発してみるもララはそれに反応する様子は無く、ぐっすりすやすやと寝ているようだ。
流石ファンタジーだな。めっちゃくちゃやべぇもんを快眠グッズとして売り出すなよ。
薄っすらと肌の見えるネグリジェの前を開くと豊満な胸が露わとなり、先程までの興奮が残っていたのか桜色の乳首が自己主張していた。
仰向けに寝ていたララを此方側に引き寄せるようにして側面を向かせ、鏡餅が如く重なったそのおっぱいに私は顔を近付かせて埋まった。
おぉー、ララの匂いに包まれているのと同時に顔が幸せだ。
ララのおっぱいは張りの良いタイプなので柔らかさよりも弾力を感じるタイプであるため、こうして顔を埋めると反発するように肉々しい感触を強く感じる。
成程なぁ、ドラクエの勇者が嵌る訳だ。
ぱふぱふ、ぱふぱふとおっぱいの側面に手を入れて顔を圧迫するように押し付ける。
あぁー……、凄いなこれ。とっても癒される。
大好きな人の匂いに包まれて至福の柔らかさに顔を埋めているのだから興奮しない訳が無い。
じっくりと堪能すれば谷間がじっとりと汗をかいたからか匂いが強くなっていく。
すぅー、はぁー、すぅー、はぁー、と鼻で深呼吸したら……、やばいな、キマりそうなくらいに心の肉棒が勃起する心地であった。
邪魔な上に掛けていた掛け布を剥ぎ取り、月光が差し込む室内にララの煽情的な肢体の全貌が露わになる。
むちっむちっと言う擬音が付きそうなくらいにララの身体は性的に淫靡であり、何とも私好みの身体をしている。
ネグリジェを開かれ露わになった上半身に合わせ、下半身部分も捲ってやれば白磁の太腿と安産型のお尻が見えるようになる。
谷間から顔を出し、顔に近い右乳首を口に含んで赤子が吸うようにちゅぱちゅぱと愛撫する。
流石に快楽が混じると反応するのかぴくりぴくりと身体が動いており、乳輪を吸い上げながら乳首を舌で転がすと甘い声が吐息に乗って漏れるのが聞こえた。
肌触りの良いお尻と太ももを左手で撫で上げながら、右手で左乳房を弄び、右乳首を中心に口で愛撫してララの身体を弄んでいく。
時折腰をかくかくと震わせている事から確りと快楽は感じているようだ。
左手を恥部に触れてやればぬちゃぁと言う感じの感触が返って来て、洪水の如く濡れているのが分かってしまう。
「んふふ、寝ていても身体は正直だな、えっちだぁ、可愛い、好き」
普段は恥ずかしくて言わないような愛情表現が口から出るくらいに、私は精神的に興奮していた。
『エレクチオン』を唱えれば今すぐにでも挿入して中出しをキメるぐらいに、沸騰した湯に汽笛を上げるヤカンの如く発情していた。
ステイ、ステイ……、と唱えたくなる自分を押さえながら、ララの肢体を味わう事に専念する。
私の手は女児と言って良いぐらいに小さいので、成人間近のララのおまんこに指を二本から挿入できてしまう。
中指と人差し指を同時に熱々な膣に濡れ出た愛液を潤滑油に潜り込ませて、ざらりとしたララの敏感な弱点に指の腹が触れた。
所謂Gスポットと呼ばれるクリトリスの根元を中指の腹でなぞるように円を描き、ムクムクと自己主張をし始めた勃起クリトリスを親指で優しく押し潰す。
私の手を挟み込むようにむっちりとした太腿が締まり、もじもじと腰が動き始める。
けれども吐息は荒いものの寝息のそれであり、薄目を開いて起きている様子も無く、深い眠りに落ちているのが手に取るように分かってしまった。
実に悪い事をしている、そんな背徳感に背中がぞくぞくと震えて愉悦に似た歓喜を覚える。
力任せなゴシュゴシュと擦り付けるような愛撫ではなく、蛞蝓が這うかのようにねっとりとした手付きでGスポットを指で舐っていく。
中指をフックのように曲げて吊り上げる形で圧迫したり、指二本でGスポットで足踏みするかのようにトントンとリズムよく叩き込んでみたりするとララは呼吸を荒くして私を抱き抱えてもじもじと耐える。
その起きている時とは違ったいじらしさに胸奥がきゅんきゅんと高鳴り、可愛らしい姿に興奮のボルテージが上がっていく。
「んっ、ぁっ、ぁっ、んっ、あぁっ、あっ、あっ、あっ、んっ、んぁっ」
快楽を甘受している嬌声が耳元から囁くように聞こえてくるのがやばいな、ASMRみたいだ。
私の理性の鎖が引き千切られる音が聞こえ、『エレクチオン』を唱えてガンギマリのマジカルチンポを腹部に反り返るくらいに勃起させた私はとろっとろのララのおまんこにゆっくりと挿入した。
起きている時は私の挿入に即座に反応して締め上げてくる膣が、今はまるで目隠しで口に入れられた肉棒を当てるかのようなもにょもにょとした動きで迎えてくれた。
限界勃起した肉棒をゆっくりと愛液を潤滑油に奥へ、奥へと滑らせてゆき、どちゅりと子宮横のポルチオまで到達するとララの身体が歓喜に震えた。
私はそのままピストンへ移行する事無く、ポルチオを押し上げるように更に奥へと押し込んで固定する。
ポリネシアンセックス……と言うよりかはスローセックスの類だろうか。
前者は四日間愛撫して感度を高め合う儀式的な精神的性行為が肝な訳であるし。
膣奥まで到達した剛直と化した肉棒を動く事無く、ララのおっぱいに顔を埋めながら背に腕を回して抱き着いて一つとなる一体感に心身を揺蕩わせる。
お互いの温度、呼吸、快楽が混じり合うかのような心地に思わずうっとりとした精神的な絶頂を迎える。
あー、やばいな。ララ側が睡眠状態で無意識的であるからか、意識的である私への精神的な快楽が半端無い。
大好きな女の子を独り占めにしている支配感と肉棒を奥まで捻じ込んでいる背徳感が、感じている快楽によって攪拌されて気持ち良さを倍増させてくれている。
動かされないが故に快楽を求めるのかぎゅぎゅっと締まったり、絞り出そうとするかのような繊毛運動めいた膣の動きに感じた事の無い種類の快楽を感じて気持ちが良い。
このまま射精に至れるくらいに気持ちが良いが、この手の性行為は相手にバレない事が肝要であるのでステータスを開いて量と濃さもゼロにしてドライオーガズムめいた設定に変える。
これで私が絶頂に至ってもマジカルザーメンが出ないので物理的な証拠でバレる事は無くなる。
奥底にトントンとリズムよく腰の動きだけで抽挿を始め、寝ている間のポルチオ開発に努める。
知らない間に自分の身体がエッチになっているとか最高に滾る内容だよなぁ、と性癖に身を任せ同化する。
ポルチオへの小刻みな快楽を受け続けるララの呼吸が荒くなってゆき、時折絶頂に至って膣内を締め上げるも私は行為を止めずに続けていく。
深い絶頂を浅く続けていくと言う少し矛盾染みた言葉遊びであるが、今の状況はそれに相応しいものだった。
イッてもイッても亀頭でのポルチオ舐りを止めない私の嗜虐心は寝ながらとろ顔と甘い声を晒し続けるララの媚態に満たされていく心地であった。
婚約を決定してから、いや、ララの被虐願望の鳴りが潜んで来た頃から感じていた事だが、主人と奴隷めいた調教が心理的にし辛いんだよな。
何と言うか、ララは特別甘やかしたいと言うか、こうしてアヘアヘとろとろ顔にさせて快楽に溺れさせたいと言うか、泣き叫ぶような快楽責めよりも心身一体になるような心通い合うセックスが良いと言うか……。
まぁ、日和ったのだ、私が。多分、心の奥のセーフティが言っているのだろう。今の私だとそっち方面に走るとガチでやべー事をしかねないぞ、と。
そっとララの首に手を添えて徐々に圧迫を加えていく。細い首が締まって息苦しそうにするララの苦悶の表情を見て、心理的な嫌悪感を感じてそっと離す。
言うなれば、守るべき相手に対して暴力めいた行為をするのは如何なものか、と言うジレンマが発症しているのだろうな。
誰よりも守りたい相手を壊す倒錯めいた感情の是非を問われているのだ。
行き着く先は死であるが故に、その一線を今の私は越えかねないと心が怯えている訳だ。
心当たりは勿論ある。『暗い穴』を取得した事による人間性の変質だろう。
本来であれば『暗い穴』は最大HPを削るだけの呪いと言うデバフを与えるアイテムであるが、その本質は亡者化に至る遅効性の呪いである。
死亡毎に呪いを蓄積して亡者化する、そのようなシステムのために存在するアイテムだ。
亡者化とは何かと言えば人間性の喪失であり、知性や自我を失いソウルだけを貪欲に求め続ける化け物に堕ちる事を指す。
つまり、亡者に近付けば近づく程、知性と自我及び人間性を失い、人でなしとなっていく訳で。
人を手に掛ける事に嫌悪感を感じていた筈の私が、自己防衛のために仕方が無いと考えていた筈なのに今ではソウルの貯蓄のために喜んで狩り尽くそうと考えている事は異常に尽きるのだ。
人間にとって一番のタブーと言えば同族殺し、言うなれば殺人を犯す事である。
そのタブーをタブーと思えない精神の変質は異形とも言える劇的な変化だが、これを無意識的にスライドさせる亡者化は非常に厄介と言わざるを得ない。
それは苦手だと思っていた事が実際にはそこまで苦手じゃなかったと意識を緩めるような有り触れた感情の変化であり、それの何が一番やばいかと言えばその温度差を自覚できない事だろう。
極端な例を言えば、苛々している時に自分の行いを注意した人物を殴り殺し、罪悪感や罪の意識が芽生える前に「清々した」と言う感想が出てくるような悍ましさ。
一般常識的にやってしまった事に対する罪の意識から罪悪感に苛まれるのが通例である筈なのに、それよりも先に自身の行いを肯定するような感想が出てくるのは異常であると言わざるを得ないのだ。
そして、今の私はそれを肯定できてしまう。これは、明らかな異常であり、人間性の一部欠如と言って過言ではない。
「……はぁ」
精神的に萎えてしまった事もあり、『エレクチオン』を霧散させて上気するララの胸に溺れるように抱き着く。
まだ、まだ私は人だ。人である、筈だ。そう信じたいが故に人の温もりを求めた。
あの時の私はいったい何を考えてこんな転生特典を貰ったのだろうか。
もう少し使い勝手の良い、言うなればMarvelのヒーローたちのような能力を貰うべきだっただろう。
ダクソ3の呪術が目的だったと言えばそれだけであるのだが、それ単体で貰うべきだったんじゃなかろうか。
「……あれ? えっと……」
私は誰にそれを貰ったんだったっけ? アクアさんではないのは確かだ。
確か、羽根が、……天使? 天使、だった、筈だ。何故だろう、酷く朧気で思い出せない。
顔にモザイクが掛かってテレビの砂嵐がエフェクトされているかのような、断片的な記憶。
既に十三年も経っているから仕方が無い、のだろうか。
だが、あれ程インパクトのあった筈の思い出を思い出せない訳があるか?
約束は、あの時したであろう約束だけは覚えている。魔王討伐の遂行、だった筈だ。
深みに嵌っていくような心地で考えるも眠気が思考を邪魔してくる。
――まるで、思い出してはいけないと警告するかのように。
意識が落ち――。
意味深な伏線ぶち込み(ニッコリ
サブタイトルに内容の概要乗せ……
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る。(キャラ+番号+内容)
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ない。(キャラと番号のみ)