女の子が少ない世界にTS転生した 作:アリス
身体測定が終わりジャージから制服に着替えました。席に戻ると机の上に起きっぱなしにしていたハンカチの位置が変わっていました。よく見てみるとうっすらと粘液を擦り付けた痕のようなものがハンカチに着いています。
もしかして2日目にしてもう持ち物に精液ぶっかけ事件が起きたのでしょうか。さっきのお医者さんといいこの世界の男子の性欲の強さは危ないかもしれません。
席についてハンカチを持ったまま考えていると右隣の田沼くんが話しかけてきました。
「ど、どうしたの内藤さん……」
「え?」
急に話しかけてきてハンカチをチラチラ見ながらズボンにテントを張っている田沼くんが恐らく犯人でしょう。
「ボーっとしてた?私寝ぼけちゃってたかな?涎垂れてないよね?」
ハンカチを口元に持っていくとカルキのようなツンとした匂いが漂ってきました。時間がたって精液の匂いが変化したのでしょうか。
田沼くんの精液を唇に塗り込むようにハンカチで拭いて笑って見せると視覚情報だけでイッてしまったのか田沼くんのテントの先が染みはじめました。
「大丈夫。ちょ、ちょっと僕トイレに行ってくるね」
そそくさと田沼くんはトイレに去っていきました。
数分後頑張ってパンツのなかを綺麗にしたのかようやく田沼くんが戻ってきた頃最後の生徒も戻ってきてクラスの委員会と係活動決めが始まりました。
一番楽そうなのは窓係りという存在意義が無さそうな係りだったのですが、真っ先に一番楽そうな係になるのも怠惰系ロリじゃない私には厳しいものでした。
クラスの男子に気楽に話しかけれそうな学級委員長に立候補しようと思ったら先に白錦さんが立候補してしまいました。
「ワタクシが学級委員長になればこのクラスにとって最善ですわ!決定ですわね!あと柴垣さん貴女副委員長やりなさい!」
「……えっ」
「決定ですわね!」
「えっ?どうして……」
そのまま絶対に表舞台に立ちたくないであろう柴垣さんを副委員長に立候補させています。可愛そうに。でも嫌なら嫌って自分で言わないと駄目ですから私は助けてあげられないです。
「さ、早く残りの委員を決めてしまいますわよ。学級委員長のこのワタクシがこの先の進行をしますわ!」
白錦さんがバリバリと進行を進めていきますが、委員会は係活動と比べて面倒な仕事が多いので中々生徒も立候補しようとしません。
ここは優等生らしく私が立候補するべきでしょう。表向き学内の風紀を健全にしたい不健全な私は風紀委員に立候補しました。
「白錦さん。私風紀委員やりたいです」
「内藤さんがやるなら俺も風紀委員やろうかな」
「いや、俺がやるよ」
「僕やりたいな」
すると先程まで他の人に委員会の仕事を押し付けようとしていた男子達が一斉にもう一枠空いている風紀委員に立候補しはじめました。
「いい加減にしなさい凡愚達!さっきまでやる気がなかったのに目的はバレバレですわ!全くこれだから男は!」
ばしぃんと教卓を叩いて白錦さんが立ち上がりました。自分が勧めていたときに聞き流していた男子たちの手のひらを返すような行動が気にくわなかったのでしょう。普通怒りますよね。
「もういいですわ。内藤さんこちらに来て貴女がお決めになりなさい!この不埒な考えを持つ男達からマシなのを選んでくださいまし」
白錦さんに前に呼び出されつつキラーパスを渡されました。教卓の前に立ち座席の方を見ると立候補して立ち上がった男子達の視線が刺さります。
男子の半分くらい立ち上がっててその人達から一人を決めるなんて結構無茶な気がします。後田沼くんは座らないとお漏らしの跡が見えてますよ。
あまり悩んでもしょうがないのでさっと教室を見渡して決めました。
「じゃ宇賀神くん。私と風紀委員やってくれますか?」
「えっ僕でいいの?」
「身嗜みをしっかりしているので、一緒に風紀委員頑張りましょう」
私の言葉を聞いて他の男子達があわてて服装を整え始めますが、選んだ理由は席が離れてる男子で一番真面目そうだったからですよ。委員会活動中になにか面白いことができたら楽しそうです。
「はい決まりですわ!選ばれなかった負け犬達はとっとと座りなさい!」
白錦さんが手をパンパンと鳴らして進行を進めていきます。こう見ていると学級委員長は私より全然向いていそうなので立候補しなくてよかったと思えます。
柴垣さんは小さい身長で頑張りながら黒板に文字を書いていてとても可愛らしく、男子生徒もガン見しているので顔が真っ赤になっています。苛めたくなるオーラが出てますね。
その後クラスの委員係活動決めはスムーズに決まり、雅ちゃんはちゃっかり窓係に就任していました。
鈴木さんが図書委員に立候補したときもまた男子達が沢山立候補したのですが、クラスメイトに幼なじみの男子が居たらしくその幼なじみの清水くんを選んでました。慣れた様子の二人のやり取りからは何となくラブコメの波動を感じました。
前世の記憶が逆NTRは良いぞと叫んでいます。たぶんあの二人はまだ寝てないですし、私も寝る気はないので成立しないでしょう。でも少しちょっかいだしたら楽しそうかもと思っちゃいました。
次はちょっとした講義だそうです。痴漢防止についてのありがたい話が教室のプロジェクターで投影されています。男子はつまらなそうに聴いていましたが被害者のコメントで胸を執拗に触られたと流れてからチラチラと私のことを見てきます。私は真面目に映像を見ていますけど、周りの男子はこのままオナニーを始めるんじゃないかというくらい怪しい空気になっています。共学に進学する女子が少ないのもわかる気がしました。
結局痴漢というものは電車だけではなく公共の図書館やひと通りの少ない道でも行われたりと多様化しているようです。また盗撮の被害は発展した技術が悪用されているため、スカートで出かけるときはなるべく足を止めない方が良いとまで言っていました。じっとしていると超小型望遠カメラなどで盗撮されてしまうようです。性犯罪のメッカですね。
最後は痴漢の感想を書いて提出だそうです。私も揉みくちゃにされてみたいと思いました。なんて書いたら担任に呼び出されて三者面談か肉便器になってしまうので真面目に書きます。
私は結構鈍いので痴漢をされていることに気が付けないかもしれないそう思って怖くなりました。みたいなことを書いたところ丁度隣席の田沼君も書き終わったようでついでに持って行ってあげると言われたのでお願いしました。
私の痴漢の感想をじっくり読みながら田沼君は紙を提出してくれました。田沼君は鈍いなら私に痴漢をしてみようかなとか思ったのでしょうか。
そういえば田沼君って護身術部にいた先輩と同じ苗字ですが兄弟なのでしょうか。性欲の強さとか雰囲気は結構似ている気がします。
「田沼君プリントありがとう」
「えっ、大丈夫こんくらいなんてことないし」
私は席に戻ってきた田沼君に聞いてみることにしました。
「田沼君ってお兄さんいますか?」
「い、いるよ。なんでしってるの?」
「昨日部活動見学に行ったときに田沼君と同じ苗字の先輩がいたんです」
ビックリした様子の田沼くんは少し考えた後納得した表情を浮かべてボソリと呟きました。
「あぁ…兄貴がいってためっちゃ可愛い後輩って内藤さんか」
「何か言いました?」
「いやなんでもないよ。内藤さんは今日も護身術部に見学いくの?」
「はい。そのつもりです」
もうやることが終わり放課後なのでまた部活見学の時間です。今日はせっかくジャージを持ってきているのでまた護身術部に見学に行くつもりでした。
「な、なら僕も一緒にいいかな?」
どうしましょう兄弟そろって暴走して二穴貫通処女喪失は嫌なのですが、残念ながらクラスメイトの提案を穏便に断る理由もありません。まぁなんとかなるでしょう。
「大丈夫ですよ。一緒に行きましょうか」
私たちは護身術部に向かいました。