ビッチスクールD×D 作:紅髪の魔娼姫
まぁそれはそれとして、本作オリジナル要素とオリ主の登場する話となっておりますです、はい
……この世界には、表と裏が存在する。
裏といっても犯罪者の世界という意味ではない。人間とそれ以外の世界と言い変えてもいい。
表において、人間は文字通り世界の覇者だ。一部の国家はその気になれば、地球全土を焼き払える数の圧倒的な力すら保有している。
だが、裏の圧倒的強者を相手にするにはそれでも足りない。実在していることを物証を出さない形で隠している神仏魔王は、至近距離で水爆が炸裂しても死にはしない。どんな核兵器でも一発では吹き飛ばせないような、標高1000mを超える山だろうと、神仏魔王の域なら一日にいくつも吹き飛ばせるだろう。それほどまでの圧倒的な差が、表と裏には刻み込まれている。
……とはいえ、人間の急激な発展力に彼ら異形は警戒している。自分たちを滅ぼせるだけの力をもって、複数の勢力がにらみ合うことで成立している人間世界。そこに自分たちの異能が広まればどれだけ危険なことになるかなど、分かったものではない。
だからこそ、異形は人間世界に不用意に踏み入れない。半端に関わり道を踏み外したりといったやむを得ない理由がない限り、自分たちの力で人間世界に覇を唱えようとするのはごく一部の例外だけだ。
そんな人間世界が大きく揺らいだのは、わずか三年前だ。
……それは二つの事態に分けて行われた。
一つは、世界中のネットワークで常に流れている「自由になるべきもの、自由戦鬼となる力を得る」という言葉と共にあふれるようになった超人たち。日本では自由戦鬼とそのまま名付けられているが、自由に伴う責任を度外視した連中たちの総称でもある。
某ゾンビゲームでたとえるなら「人間のままタイラントになった」と形容される身体能力に、必要最小限のちょっと下止まりで水と完全栄養食を創り出し、有ろうことかカーボンナイフといった武器までもを創り出す異能を持つ者が、年間数千単位で確認されるようになった。
あろうことか彼らは突如として覚醒し、そのほぼ全員が悪党だ。半グレや不良といったものが多く、また収監中の犯罪者がなって脱獄することも多数。さらにDVや不倫をした結果、田舎の実家に連れ戻されたり精神病院に叩き込まれた馬鹿が力を手にし、脱出して報復するといった事例も後を絶たない。
本格的に無力化するなら、重機関銃や対戦車ロケットなどを最低限必要とするこの存在により、世界は大きく揺るがされた。
そして同時タイミング、世界各国にある物体が届けられた。
Drニーナと名乗る謎の人物によって、なぜか日本・台湾・アメリカに重点的に送り付けられた謎の小さな結晶体「バイタル・ニーナ」。
これは移植されたものに圧倒的な戦闘能力を与える結晶体だ。その戦闘能力は火力なら小型の軍用武装船、耐久力なら大型の退避壕、機動力ならオスプレイ級であり、さらにそれが人間に宿っている結果、全てにおいてさらなる向上を果たしている。ぶっちゃけ上級悪魔すらてこずるレベルだろう。
さらにこれは最低限の基礎状態であり、現在確認されている第二段階や第三段階では明確に上を行く。
これを日本は500個、アメリカと台湾は200個、ほかの国家は50個ずつ送られており、結果としてバイタル・ニーナは自由戦鬼のカウンターとして大きく成果を上げ、これに伴い国防における重要存在となる。結果としてアメリカが頂点であるが故のパワーバランスは固定化されており、治安の悪化こそあれど、安定はしている。
……だが、このバイタル・ニーナに致命的な問題が発覚した。その結果、全世界の国家はバイタル・ニーナ保有者を正体を隠した美女美少女としつつ、個人情報は可能な限り秘匿。また全員が美女美少女であるにもかかわらず、女尊男卑運動などは起こっていない。
その理由は、バイタル・ニーナは「強大な力の獲得と引き換えに、移植者をバイセクシャルな淫乱女に変質させる」という特性を持っているからだ。
つまりだが、使用すれば全員がもれなく女になる。腹の出た中年男性だろうと、醜い中年女だろうと、最悪でも美魔女とか呼ばれる状態になる。これはかなり早い段階で周知されており、男もなるのだから女の尊重も男の卑屈もない。
そしてさらに強い性欲をもった淫乱な存在になる。それ以外の性格は一切変わらないが、性欲が高まり性的観念が淫らになり、そこに関係すれば性別も美醜も元の時より気にならなくなるのだ。
……むしろ男の方がテンションを上げて好感を示しているのは、まぁ男と女の性的傾向からして当然だろう。
結果として必要な存在であるバイタル・ニーナは、しかしそれゆえに多大な問題を呑み込まざるを得なくなっている。とどめにこのバイタル・ニーナ、世界各地で発見されるようになったからさぁ大変。
発見数はまだ数百個だが、表に出ない形で発見された者も数多いだろう。しかもその軍事的影響力は、単独で打倒できる兵器など大型の軍事船舶でしかない圧倒的な脅威の塊だ。悪党の手に渡ればどうなるかなど、考えるだけでも恐ろしい。
世界中で未登録のバイタル・ニーナを探しているのが近年の国家情勢だが、廃村やら廃鉱山、砂漠のど真ん中や南極、果ては貧民街の公園の片隅などといたるところで発見されており、多大な賞金を懸けてもなかなか集まらないのが現状。しかもこれすら日本・アメリカ・台湾での発見数が多いのもまた厄介だ。
必然的に三国は高い軍事力を持った国家になり、同時にテロが起きれば絶対に大きな被害が出る国家になってしまった。
そんな中、国民性ゆえに二国に比べればまだマシな個の日本でも、やっぱり厄介なことは起きるものである。
そんなことを考えながら、俺は口と尻に入れられたペニスから出てくる精液を、無感情に呑み込んだ。
呑み込むときにわざと少しこぼすと、さっきまで突っ込んでいた奴らはいい顔をする。
そして同時に、俺の上で踊るように腰を振っていた女が絶頂し、我慢できずに俺も射精した。
……割と疲れたな。ニ十分も休憩なしだと、さすがに応える。
そう思いながら俺は起き上がると、女が差し出してきたコップの水を飲みほした。
「……で、これで終わり? 一応そろそろ時間だけどさ」
「そうね。できればまたお願いしたいけど、今日はどっちにしてもここまででいいわ」
そう告げる女は、俺の髪を手ですきながら、うっとりとした表情を浮かべる。
「無理やりするのもいいけれど、素直にしてくれる子もいい者ね。なにより、自分からその恰好で売りに来てくれる男ってそうはいないわ。似合ってるのも込みだとね」
「ちげぇねぇ!」
「おかげで俺らも楽しめたぜ!」
男たちが女に応えるように、そう下劣な笑いを上げる。
ま、確かにそうだろうな。
長めのスカートにフリルのついたシャツ。そして長い髪をリボンでまとめた長髪。とどめに線が細いため、全裸にでもならなければ女としか見えない体格と声色。
自分でもいうのなんだが、リアルに男の娘がいて、しかもそれが自発的に売春を誘っているとか思わなかったのだろう。
出会い系サイトとはいえ「男でも女でも、なんなら男女混合の乱交でもOK」なんて条件を出す男はそういない。どうひいき目に見積もっても少数派だろう。むしろフィクションの存在ともいえるはずだ。
ま、だからこそ一時期はこれで荒稼ぎしたし、送金にも困らなかったがな。
一年ぐらいこれで食っていたから、それなりに満足もさせれただろう。
「……ま、次の機会はないけど、満足させれたのはよかったよ」
「含みのある言い方だねぇ? なんなら何度も頼みたいぐらいだけどさ?」
女が俺にけげんな表情を向けるが、悪いがその誘いには乗れないんだ。
だって―
「―自由戦鬼を三人も部下にして麻薬売買で荒稼ぎするバイタル・ニーナなんて、どうひいき目に見ても娑婆に出るには何十年もかかるだろうさ。せめて最後のいい重いぐらい、させてやろうという慈悲も出てくるって」
「……へぇ? 悪いけど、私はそこまで知ってるやつを逃がす優しさなんてないんだけどねぇ?」
殺意をすぐに向けれたのはいいが、判断が遅い。
俺は瞬間的に、神器を解放すると得物を構える。
一対のトンファ―を俺が構えると、そこから一気に電流が流れる。
ただの人間に使えば、数日は入院確定のスタントンファ―。しかもタングステン鋼や特殊繊維プラスチックをふんだんに使用した、超高性能の逸品だ。
「……はぁ!? そんなもん、何処から出しやがった!?」
「さすがにまさぐったときに気づくだろ!?」
「ってかなんだその電圧!?」
狼狽する自由戦鬼共に対し、バイタル・ニーナはまだ余裕を持っている。
「……はっ! バイタル・ニーナじゃないようだけど、いったいどんな手品だい?」
そういいながらその女は、全身に光のようなエネルギーを纏い、さらに装甲を具現化させる。
インフィニット〇ストラトスとかハート〇ハイブリットとかテイル〇アとかを思わせる、SF寄りの強化スーツ。
なるほど、その段階か。
「オルゴンフォースにメンタル・メイル。第二段階まで言ってるとなれば、俺たちのお鉢が回ってくるだけのことはあるな」
「はっ! この期に及んで抜かしてくれるねぇ? 大体アタシらを狙うってんなら、バイタル・ニーナが必要なんじゃないのかい!?」
まぁ、女の言い分はもっともだな。
バイタル・ニーナを相手にするなら、それこそ中隊規模の軍事部隊を複数の兵科で投入するレベルだろう。それが無理ならバイタル・ニーナそのものが妥当な案だ。
だが、そういうわけにもいかない理由があるんだよ。
「……あんたの部下の一人、自由戦鬼なのに白い炎をまき散らすことができるだろ? それは
俺の言葉に、奴らは全員一人の宝を向いた。
……そして、そのすきは逃さない―ッ
十分後、男の一人だけをこちらが捕縛し、後は警察に属するバイタル・ニーナに任せることにする。
バイタル・ニーナそのものは、摘出そのものは可能ではある。ただ、淫乱バイセクシャルの女体化は消せないため、その辺は実際問題厄介なんだけどな。
ま、そのあたりのごたごたは上に任せるとするか。
俺がそう思いながらシャワーを浴びたいと思っていると、濡れタオルが投げつけられた。
「ご苦労さん。毎度毎度周囲の安全確保までの時間稼ぎまでしてくれて、助かってるぜ」
「別に構わないです。そもそもそのための女装ですから」
国家元首にアポイントメントを取れる、国家級の組織の長が、直接来るとは思わなかった。
ま、俺がこの世界に本格的に踏み入れたのは、このおっさんに在ってからだからな。この程度では驚かない。
「……俺の女装は趣味じゃない、主義だ。そう、かつての俺みたいな下種どもの、女に対する情欲をはけ口としか見ない視線を少しでも、罪なき女性たちに向けさせないために俺は女装をしているんですから」
「……ついでに罪滅ぼしの送金を、男の娘好きな連中専門の男娼でやるんだからこじらせてるなぁ。おまえふたなりはともかく同性愛の毛はないだろ」
「だからやってるんです」
……唐突だが、君たちはフィクションだから許されることというものをいくつ思うだろうか。
女を凌辱する。キメセク。人がごった返す場所で青姦。
その中に一つに、フィクションだからこそ成立するフィクション以外でやってはいけないことがある。
……謎のアイテムを使って、女を性欲のはけ口にすることだ。
これも論外だ。やる奴がいたら問答無用で下種野郎であり、さげすまれるべき屑であり、そんな奴は悪党ども相手に共食いでもして死ぬべきである。
だから、俺はそれをやっている。
それを知っているはずの彼は、だがそれを指摘することなく困ったような笑みで俺に告げた。
「悪いが、明日から次の仕事だ。近くのホテルのスイートルームをとってるから、そこで一晩休んでくれや、
「今すぐビジネスホテルの一番安い部屋にしてください……といっても通らないし金の無駄ですよね。わかりましたよアザゼル総督」
俺は、手にしてしまった魔法の道具で女を食い物してきた糞野郎、
今は堕天使が率いる組織、
大まかなエロ要素と世界の影響を示しつつ、主人公を出した話でした。
ここまでが0の部分になりますね。次からはエクスカリバー編を主体にしますが、めちゃくちゃ捻っているのでその辺はご了承ください。
……ぶっちゃけ性転換した男が男とSEXするのはボーイズラブに入れるかどうか悩むところはありましたが、新華は自分の体を使ってノンケにもかかわらず下種な男を誘って情報を引き出したりするので、その点からボーイズラブタグを入れることにしました。
エクスカリバー編を主体とする一章では、そのあたりの過去を描写したりしながら、すでにめっちゃ変わっているこの世界を書いていこうと思っております、はい。
アンチ・ヘイトタグ、いる? いらない?
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……さすがにいるっしょ
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特にいらなくない?
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内容をタグで突ければ十分でしょ