「痛い痛いよぉっ、カイルぅっ」
「大した怪我でもないのに泣くな泣き虫」
尻を真っ赤にして泣きべそをかくミスティオラに魔力での治癒を行う儂。
ソファに寝転ぶミスティオラの桃尻を掴み触り心地を堪能しながら魔力を放出する。
いやー、すごいわい。
青く腫れた尻だというのにスベスベでモチモチ。
尻に指が埋まるほど柔いのに弾力もある、儂の胸より揉み応えがあるぞ。
「お兄さまがあんなに怒るなんて・・・」
「そら怒るわ、これから我等の進退を話し合おうとする場にあのような、のう」
着替えてきたミスティオラの魅力的な姿が頭をよぎり儂は口元を緩む。
口を隠すマスク、フェイスベール?というスケスケのヤツを口だけではなく尻と胸にも着けてきた。
豊満な胸と尻を露わにし綺麗な褐色肌はまさに天使じゃった。
耳を真っ赤にして恥ずかしそうにモジモジしながら階段から降りてくるミスティオラに儂は「おぉぉっ!」とガッツポーズをするがネッドは穏やかにニコリと笑いミスティオラにスタスタと近づき
「馬鹿」
と短く呟くと尻をおもいっきりビンタした。
ビターンっと腹が破裂したような音が屋敷に響き
「痛ああああああっ!っああああああああ!!」
と絶叫し痛みに耐え伏せるミスティオラにネッドは表情を変えず「茶菓子を用意する」と儂に告げそのまま立ち去ってこのような状況になっているのだ。
「もっと場所と時間をわきまえ行動しないとならんぞミスティオラ」
「情欲に身を任せ尻を揉むカイルが説教しても説得力はないぞ。もうとうに治っとるじゃろ」
「ちっ、バレたか。デカくなり勘が鋭くなったのう」
と儂が手を引っ込めるとミスティオラは尻をしまい居住まいを正す。
白いズボンに羊のセーター姿のミスティオラ。
凛々しく高貴な彼女、これが昨日暴れ馬が如く動いて純潔を失った奴には見えん。
「しかし、何故カイルがここにいるんじゃ?」
「ニダヴェリーナでの儂の立場を考えれば分かるじゃろ」
「そっか、お兄さまとお姉さまと仲は良かったけど皆から煙たがられてよね」
「焼き殺すぞ貴様」
人が気にしておる事を吐きよって、その胸を揉みしごいてやろうか。
睨む私にミスティオラはふうっと息を吐く。
「まあよい、其方がいても構わぬ。ネッド・ベイセルが目的としていた同族の救出の為には人手は一人でも欲しいからな」
「その通りだミスティオラ」
ミスティオラが言い終わると同時にバンっとドアを開けるネッド。
手にはオボンを持ちオボンに置かれたティーポットには湯気が出ている。
てか、扉を足で開けるな。
「お、お兄さま」
「ネッドと呼べ、人前で馴れ馴れしい態度を取るな。やるべき時はキチンとしないと癖になるぞ」
少女じみた声をピシャリと言い返すネッド。
もう優しい優しいお兄さまじゃなくニダヴェリーナ、つまりダークエルフを第一に考える王族のネッドになっておる。
この仕事モードの時は超怖い、ふざけたら容赦なく鉄拳制裁がくるのだ。
「わ、分かりました。二、ニダヴェリーナの女王候補に恥じぬ振る舞いをいたします・・・」
「よろしい、そこまで理解していれば後は分かるだろう。狡猾にいかねばまたゴブリンに犯されるぞ」
「おい、そのような言い方は」
犯されかけた女に対する無作法な物言いに儂は腹を立つが
「構わぬよカイル」と冷え冷えとしたミスティオラの声が聞こえた。
ミスティオラはネッドに向けるいつもの温かみのある眼差しではなく目を細め愉悦に浸ったようよう微笑を浮かべ腕を組む。
「妾が危機に陥った際はお主を犬のように呼び再び鏖殺させてやる」
とミスティオラはハンッと鼻で鳴らし上から目線で言い放つとネッドはクックっと少し笑った、どうやらお気に召したようだ。
「その意気だ、さて腹ごしらえをしながら今後の事を話し合おうか」