短編自体初めて書くので色々と慣れてないですが、温かい目で読んでいただければ幸いです。
「んーっ!
やっぱり休みの日の朝は格別だなぁ!」
俺は朝起きて、伸びをする。
はぁ…、休日の朝は平日と違ってゆっくりできるから最高だなぁ。
「よぉ坊主、ようやく起きたか」
そこへやってきたのは白衣を着た熊だ。
しかも普通に喋ってる。
だが、これに関しては俺の家では見慣れた光景なので特に気にしていない。
この熊の名前はレオナルド博士。
俺の家に居候している熊だ。
いつからここに居候しているのかはわからないが、俺的にはいつの間にかいたという認識だ。
それにこの人、口は悪いけど発明品に関しては頭おかしいとしか思えないくらいすごい。
例えば、紙コップでマジモンのスマホ作ったり、百均で売ってる材料でアニメに出てきそうな戦艦作ったりとかを平気でやってのける。
ただし、本人の前で熊呼ばわりしてはいけない。
そこから先が地獄が待ってるからな。
「あぁおはようレオナルド博士」
「あぁおはよう。
それよりもお前、あいつをどうするつもりだ?」
レオナルド博士が顔を振った先にいる女の子を見る。
その女の子は緑のうさ耳付きの緑のフードを被った青い髪の少女だ。
彼女は昨日俺が家に連れてきた少女だ。
昨日家の近くで、仕事帰りに見掛けたけど水溜りで遊んでたんだけど、足を滑らしたのかそのまま顔から水溜りに突っ込んでしまったのでそのまま家に連れていき介抱したんだ。
その際、左手につけてたパペットがほつれたりしてたんで直してあげたりご飯も食べさせたりお風呂に入れてあげたりして泊まらせたんだ。
それで今、俺の家のリビングの椅子にちょこんと座っている。
「…どうするって言ったって、まずこの子の親を探さないとだしな…。
交番に連れて行くってのもありかもしれないけど…」
「交番はやめときな。
こいつ精霊だから、間違いなくASTに狙われるぜ」
「精霊?……そういえば前にもそんな事言ってたな」
精霊、それは空間震と呼ばれる災害を引き起こす原因となっている存在。
そんで、ASTは陸軍所属の対精霊殲滅部隊のことだ。
俺は最初よくわからなかったけど、レオナルド博士からそれを聞いて、全部とはいかないけど一応納得している。
…にしても、まさかこの女の子が精霊だなんてなぁ。
一応、精霊も好きで空間震を起こしてるわけじゃないので対話で解決しようとしてる組織もあるらしいけど、その辺りどうなんだろう…。
「あ、あの…」
すると少女が椅子から降りて、トコトコとこっちにやってきた。
「その、色々と…、ありがとう、ござい、ます…。
ここに泊めてくれたり、よしのんも、直してもらって…」
少女はペコリとお辞儀をした。
「いやいや別にいいよ。
それより君の名前は?」
「わ、私は、四糸乃です。
よ、よろしくお願いします……」
四糸乃と名乗った女の子はまたお辞儀をした。
「そうか、四糸乃って言うのか。
…なぁ四糸乃、お前これからどうするつもりだ?」
「…と、とりあえず、この家から出ます。
これ以上ここにいると、また怖い人たちが来るかもしれませんし、お兄さんたちを巻き込みたくない、ですから」
「でもそれだとお前はずっとASTに狙われるぞ?
それでも良いのか?」
「……はい」
レオナルド博士の言葉にも、四糸乃は眼を伏せがちにしながら答えた。
「…なぁレオナルド博士、いくらあの子が精霊だからって、このままにしていいのかな?」
「んっ、なんでそう思うんだ?」
「いやだって…、いくらこの子が空間震起こしてるからって、この子自体は好きで誰かを傷つけるわけじゃないみたいだし、何より俺たちのことを巻き込まないためにここから出ていこうとしてるんだ。
そんな子を放ってはおけねぇよ」
「んー、まぁ方法としてはあるにはあるんだ」
「え、本当か!?」
レオナルド博士の言葉に思わず声を上げる。
「あぁ、こういうこともあろうかと用意しておいたんだ」
「さすが博士、天才すぎ!!」
と、あるものを取り出したそれはバンドみたいなもののようだ。
「これは?」
「これはこの家の生活ゴミで作った、精霊の力を封印する装置だ。
これさえあれば精霊の力を封印できるし、ASTから狙われることもなくなる。
…ただこれで封印するにはちょっとばかし条件があるんだ」
「条件?」
「あぁ、まぁ簡単に言うと、精霊とエッチして、デレさせろ」
「……は?」
レオナルド博士のとんでもない発言に思わず間抜けな声を出してしまう。
「い、いきなり何を言ってんだよレオナルド博士! つーか、それどういうことだよ!」
「どういう事もなにも、開発してこうなっちまったから、しょうがないだろ」
「いや、他にも色々と方法あるはずだろ!!」
「そんな事をしたら、この小説のコンセプトが消えるだろが」
「メタ発言は止めろ!!!」
俺は思わず目の前にいる熊に暴言を吐いてしまう。
「本当にそれ以外は方法はないのかよ」
「まぁな。
対象となる人物から直接力を吸い出す以上、身体の繋がりを強くしないといけない。
その為にはキスもあるが、それでは吸い出す力が弱いからな」
「えー…というかいつの間にそんなことを」
その言葉と同時に腕輪が俺の手首に嵌められる。
「あっ、これ結構意外と軽いな……」
「まぁな、見た目もできるだけ目立たないようにしてるし」
確かによく見ると、普通のバンドに見える。
これなら普通に日常生活を送る分には問題なさそうだ。
「あ、あの、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫。
けど、その大丈夫か?
その、これから俺と、その行為を行うのは」
「…………」
俺の提案に、四糸乃はしばらく黙った後……。
「……はい、お願い、します……」
と言ってくれた。
「おっ、じゃあ決まりだな。
これからよろしくな、四糸乃」
「……よろしくお願いします、坊主さん……」
「いや、坊主は名前じゃないよ。
あれはレオナルド博士が勝手に言っていただけだから」
こうして俺は精霊の少女・四糸乃を保護及び力の封印をすることになった。
この話でよしのんが会話に出てきてないことについてですが、特に深い理由もなく、単純に設定のことで手一杯で忘れてただけです。
次回からちゃんと出すつもりですので、ご容赦ください。