※この作品はR-18です。

ポケモン射精物語   作:六道むくろ

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No.356 サマヨール

 暗い夜道、一人の少年が走っていた。

 左手にはスクールバッグを持ち、塾帰りであることが見て取れる。

 そんな少年は、塾で急にお腹が痛くなってバスに乗り遅れ、電話も持っていなかったためにこうして暗い道を小走りで走っているのだ。

 塾から家までは走って15分程、近くもないが遠いとも言えない微妙な距離。そのため、少年はたまにバスに乗り遅れた時にはこの道を走って家まで帰っていた。

 街灯もほぼ無く、家々から漏れ出る生活の明かりが道をぼんやりと照らしてはいるが、少年は心臓をドキドキさせながら家まで急ぐ。

 

 そんな少年は目の前にぼんやりと光る赤い光を目視し、その瞬間にふわりと頭が軽くなった。

 少年の体はふらふらと赤い光の方へと歩き出し、遂には赤い光の正体を見てしまった。

 包帯を巻いたような体に、赤い瞳のサマヨールだ。

 少年は塾でゴーストタイプのポケモンが危険だと教わっていたために逃げ出そうとするが、催眠状態の体はビクともしない。

 サマヨールは動けない少年に見えるように大きく口を開く。すると少年の目にはしっかりとサマヨールの体内が見え、人魂のようなものを見てしまう。

 その途端、少年の魂はサマヨールの中へと引きずり込まれて崩れ落ちた。

 サマヨールは少年の魂をしっかりと体内に入れると、用は済んだとばかりにその場から去っていった。

 

(ここは……?)

 少年が目を覚ますと見えるのはサマヨールの体内にある人魂と暗闇。声は全く出ない。

 少年はどうすればよいのか分からないまま、本能的にサマヨールの人魂に引き寄せられる。

 少年の魂がサマヨールの魂に触れた瞬間、少年が感じるのは甘い快感と虚脱感。すぐに少年は人魂から離れるが、体は無いのにがくがくと膝が震えるような感覚がしてくる。

 どう考えても危険だと少年の思考は警鐘を鳴らす。だが、少年は肉体から解き放たれたことで本能的にサマヨールの人魂に引き寄せられてしまう。それがサマヨールに飲まれた魂の役目だと言わんばかりに。

 魂が人魂に触れると再度あの甘い快感を感じ、徐々に力が抜けていく。触れて計数秒ほどで少年の魂は動けなくなってしまった。それほど生命力を吸う力が強いのだ。

 まだ少年の魂は完全には消えていない。しかしもう逃げることも出来ずにじっくりと吸われるだけの餌だ。

 魂が食べられて数時間、少年の意識は快楽の中で溶けていくのであった。

 

 このサマヨールに少年が襲われる事件はよくあること。

 塾や学校では再度ゴーストポケモンの危険性と、出会わないために夜出歩かないことを伝えられた。

 しかし、たまにこうした事件は起こるのであった。

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