※この作品はR-18です。

ポケモン射精物語   作:六道むくろ

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No.478 ユキメノコ

 少し先すら見通せない吹雪の中、雪山を慌てたように歩く青年が一人。

 薄汚れた厚手の布を身に纏っており、どう見てもまともな人間ではないことが伺える。

 青年は山のふもとに点在する集落の中の一つの出身で顔だけよく生まれて来た。顔に対して素行が悪く、何人もの女性を泣かせてきたプレイボーイでもあり、その魔の手は出身集落だけではなく他の集落にまで伸びていた。

 青年からすれば女性をとっかえひっかえして遊んでいただけだったが、あまりいない年頃の女性が一人の青年に弄ばれるというのは少々マズイ。そんなことは青年としてはどうでもよく、性欲を満たしたかっただけなのだが。

 それでも集落同士のつながりが強くなるという利点が無くは無かったため見過ごされてきた。しかし、今回は許されなかった。有力集落の長の次女に手を付けてしまったのだ。口説いた末に充血を奪ったのでであれば僅かなばかりの賠償で済んだかもしれない。しかし青年は無理やり犯すという凶行に出てしまったのだ。

 青年の出身集落は償いとして滅ぼされ、住んでいた者は所有物として連れていかれた。そして青年は雪山へと追放されて現在吹雪の中歩いているのだ。被害者側の嘆願もあってこれでも結構甘めの刑である。

 

 青年は白い息を漏らすこともできず、数日の間歩き続けていたが猛吹雪の為か方向も分からず同じ場所をぐるぐる回っている。

 遂に青年は疲労で倒れ、雪の中に沈んでいく。これにて青年の命は終わりを迎える……ということは無かった。倒れ行く少年に一匹のポケモンが足跡も残さずに近づいていく。ユキメノコだ。

 ユキメノコは哀れな遭難者だと思って近づいたが、青年の顔を見た瞬間に遂にこうなったのだとくすりと笑う。ユキメノコは雪山で遭難した女性の魂が氷柱に宿ったのだと言われる。このユキメノコも勿論そういった出自である。純潔を失ったことで家から追い出され、雪山で死んでしまった女性はその原因となった目の前の青年を恨んで死んだことでユキメノコとなり、ふらふらと彷徨っていた。だが、恨みと共に青年への愛も持っているために倒れている青年を自身の住処へと連れ去ることに決めた。

 

 青年が目覚めるとそこはとても寒いが吹雪の中ではないので比較的生活しやすい洞穴の中だった。

 まだ疲れている体を起こそうとする。だが動かない。

 青年が自身の体を見ると、両手足が氷漬けにされている。ユキメノコが青年を逃がさないように四肢を凍らせてしまったのだ。

 慌てる青年の声で目覚めたユキメノコは死してなお熟成された粘ついた愛を胸に青年を襲う。

 青年は何かを言おうとしたが、それよりも早くユキメノコが冷たい口づけをして口をふさぐ。

 ユキメノコの接吻に女好きの青年は自然と勃起させ、ユキメノコは目敏くそれに気づく。腕をそっと青年の男性器に伸ばすと、先端を優しく撫でる。とても冷たいユキメノコの腕は熱くなっている男性器に強い刺激となって快感を感じさせていく。

 青年は自分の体が冷えていることに気付いているが、もう四肢は凍らされているので抵抗は出来ない。口づけは更に強くなり、口内へマイナス50度という極寒の冷気が流し込まれて体内からも凍らされていく。

 男性器の方も徐々に冷えて行って凍傷になっていく。それほど冷たいというのに男性器は性欲に任せて精液を噴き出そうとしていた。だが、カウパーが凍り付いてしまったことで栓となってなっているせいで射精などできない。

 ユキメノコの愛撫で昂らされているというのに射精も出来ないまま、青年は静かに息を引き取った。それと同時に凍り付いた男性器が砕けて凍った白い塊が露出する。

 氷漬けになった青年の氷像をユキメノコは飾り、それから永遠に過ごしていく。

 

 それからしばらくして、青年を追って何人かの女性が雪山へと登って帰らぬ人となる事件が起きた。

 そして青年の死体の周囲には沢山のユキメノコが住まうようになるのであった。

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