※この作品はR-18です。

ポケモン射精物語   作:六道むくろ

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No.92 ゴース

 廃墟を探索する男が一人。手には配信機材を持ち、廃墟に似合わない明るい声で騒いでいる。

 この男は配信者であり、夜な夜な怪しげな光が灯る廃墟の噂を聞いてきたのだ。

 コメント欄は一人か二人程度しかおらず、男の人気が伺える。人気のない配信者故にこんなことをして目立とうとしているのだろう。

 コメントには明かりの正体が書かれているのだが、男はコメントを見ることもなく廃墟を歩く。いや荒らすというのが正しいのかもしれない。

 男が歩くと埃が舞い上がり、蹴り飛ばされた元は壺だったのであろう破片が音を立てる。

 

 歩くこと数十分。何も起きないことに退屈を覚えだす男は持ってきたガムを噛みながら廃墟を進む。味が無くなればその辺に吐き捨てる辺り、配信者として人に見られている感覚が無いのかもしれない。

 コメント欄は男の非常識さで怒りのコメントが流れてくるが、男はそれをアンチコメだと笑いつつブロックする。そんなことをしていると、雀の涙ほどはいた視聴者は消えていった。

 誰も見なくなったことに苛立ちつつ、男は奥にある部屋へと到着する。部屋の中は今まで通った部屋と同じように静まり返っており、何かがあるようには見えない。

 落ちていたぬいぐるみを踏みつけながら部屋を物色する男の姿は配信者というより泥棒というのが正しいのかもしれない。

 

 最後のガムを吐き捨て、記念品兼金になりそうという理由で高級そうな万年筆を懐に仕舞い帰ろうとしたその時だった。ふと甘い香りが男の鼻孔をくすぐる。

 ようやく来たのだと男が匂いを嗅いで強くなっていく方へと陽気に進んでいくと、小さな部屋に繋がっていた。

 扉を力づくで開けるとそこに転がっていたのは人骨。男を恨めしそうに眼球の無い眼窩で見つめているようにも見え、流石の男も後退りをしようとする。だが、足元に落ちていたぬいぐるみに足を取られて転倒してしまう。

 いやぬいぐるみは足元に無かったはずだ。そう考えつつ、男はぬいぐるみを掴もうとする。しかしぬいぐるみは男の手を軽々と躱して宙へと浮かんだ。

 男は配信者としての最期の意地か震える手でぬいぐるみを撮影しようとするが、汗で滑ってカメラを落としてしまった。スマホロトムではない弊害だ。

 ぬいぐるみは宙で踊るように動くと、不意に地面に落ちる。男は落ちたぬいぐるみを見るが、もう動かない。そのため、また空中を見るとそこにいたのは沢山のゴースであった。

 鳴き声を上げ、男の周囲を取り囲むゴースは我先にと男へをガスで包み込む。包まれた瞬間に男の意識は消えていった。

 

 男が目覚めると、体の調子がおかしい。まるで毒ガスでも吸ったかのように視界が揺れて意識が定まらない。

 そんな男だが、男性器にとても冷たい何かが触れる。確認しても視界がおかしくて何が起きているのか定かではない。

 男は分からなかったが、それはゴースが悪戯半分で男性器を舌で舐めていただけであった。舐められるたびに男の男性器は冷たさと毒で刺激されて、青黒く勃起していく。もう普通の勃起ではなく、冷え切っているのに勃起しているので男も何か気持ち悪い。

 ゴースは舌で男性器を弄び、毒をじわじわと侵食させていく。それと同時に男の命はじわじわと削られている。だが、もう男はガスのせいで脳が壊れてしまったのかそれともゴーストポケモンへの恐怖でおかしくなったのかは分からないが、笑い出してもう恐怖など感じない。

 奇声を上げながら射精をした。その後、しばらく変な言葉を叫び続けたが、徐々に声は小さくなって何も言わなくなった。

 

 この光景はばっちりと配信されていたが、直ぐに削除された。しかし、そういったものに性的興奮を覚える者によって長い間取引されて行く。男は死んだので実感はないだろうが、確かに一部の者には人気になれて嬉しいだろう。

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