岩場をゆっくりと足元に注意しつつ移動する男が一人。足元が不安定の為かその動きは遅い。
初めての岩山登山のためか、周辺の確認を疎かにしているがこの岩山は誰も登らないために他の登山客もおらず、特に何かにぶつかるといったことはない。
男の額には汗が流れ、一歩一歩を踏みしめるように歩く姿は岩山に生息するポケモンにはよく目立つ。
登ること1時間、少し平らな場所に来た男は少し腰を下ろして休もうとする。リュックを背負ったまま、座り込んでこれからどうするかを考える。
男の脳内では初めての登山で何でこの岩山を選んでしまったのかという後悔と、それはそれとして登山は気持ちがいいという充足感が鬩ぎ合っており、このまま登るかそれとも下山するかを悩む。
リュックから水を取り出し、口を付けると流し込む。もしものために数リットルの水分を持ってきているので水の心配は無いが遭難の危険を考えると下山をした方がいい気がしていた。
しばしその場で座り込んで考え、やはり最後まで登ろうと決めた男は立ち上がろうと力を入れる。
だがその瞬間、男の鼻孔に甘い匂いが入り込む。
その匂いに本能的に危機感を覚えた男はやはり下山すると決めて動こうとしたがもう遅い。
体の力が不自然に抜け、立ち上がろうとすると足がもつれて岩場に勢いよく倒れてしまう。
全身に鋭い岩が叩きつけられ、激痛が走る。だが、体は動かない。
男が座り込んでいた時、その場にはあるポケモンがいた。そのポケモンの名はヤトウモリ。男が持っているだろう食料を目当てに忍び寄っていたのだ。
ヤトウモリが男に目を付けたのは登山開始からしばらくしてから。周囲をまともに見ていなかった男を発見するとカモだと笑いつつ、こんな馬鹿よりも自分が食べる方が食料の為だと思って追跡をしていた。
そして男が座り込んだのを見て、背後から男も無く忍び寄って毒ガスを放ったのである。
ヤトウモリの毒ガスは致死性こそないが、吸うと体の自由が利かなくなる程度の毒性を持つ。
ヤトウモリは倒れる男に接近すると、食料よりも先に主張する股のふくらみを発見した。ズボンの上からでも分かる程に勃起している。
ガスにはフェロモンも含まれているので体の自由を利かなくするほかに興奮作用も持っているので男は性的興奮から勃起してしまったのだ。
ヤトウモリは丁度性欲処理もしたかったので、ついでとばかりにズボンを焼いて男性器を露出させる。そこまで加減していない炎だったため、男の股間の皮膚も軽く焼け、周囲に人肉の焼ける不快な匂いが漂う。
ヤトウモリもその匂いに不快感を覚えつつ、それよりも性欲を満たそうと男性器に接近した。
男の男性器の大きさはヤトウモリも驚くほど。勃起しているとはいえ、自身の尻尾よりも大きい男性器に少したじろいだ。だが、優位は自分にある。ヤトウモリは口を開くと男性器を咥え込んだ。
ヤトウモリの口内は毒と恐ろしい程の熱を持ち、長い時間咥えられれば火傷するであろう温度。男は熱さに抵抗しようとしたが、体の自由が利かないのでただ体を揺らす程度に終わった。
ヤトウモリは男性器をじっくりと焼きながらしゃぶり、快感を与えていく。それは性行為ではなく料理のそれだったが、確かに男は快感を得ていた。
しゃぶられてしばらくすると、男の男性器から精液が射出される。精液はヤトウモリの口内温度で強烈に温められて生殖能力を失う。
それから男はヤトウモリが満足するまでしゃぶられ、火傷によって衰弱していく。
そして命を終えると、ヤトウモリによって消費されていった。それを聞いた者はあの岩山ではよくあることだと溜息を吐くのであった。