皆様の応募、本当にありがとうございました。
複数の応募があったキャラクターに関しては、登場話にその理由を後書きに書く予定となっております。
俺の家の食事はほとんどが商店街での買い物で行われている。
家の住人全員分という事もあるのだが、結構沢山食べる人物も多い為に、その買い物の量はかなり多い。
「紘汰さん、そんなに無茶に運ばなくても」
「いや、世話になっている分、これぐらいわね」
そう、今回の買い物当番であるセレナと一緒に買い物を行っていた。
だが、その買い物をしている量は結構多く、米俵を4個程運んでいると思うぐらいに重い。
「それにしても、結構賑やかになっていますね。
ほら、あそこなんて」
「んっ」
そうセレナは商店街の様子を見ていた。
最近までは寂れていた様子が見えた商店街だったが、ヴァルキリー以外の稼ぎ口として、商店街でアルバイトをしているらしい。
だが、商才があったのか、それとも彼女達自身に惹かれたのか、客が凄い勢いで増えており、今では駒王名物と言われる程に賑わっている。
その中に、見たことのない女の子がマジックショーをしていた。
「そんな予定あったか?」
「さぁ、でも、こういうのも凄いですよね」
実際にマジックショーというのは結構久し振りだが、セレナもこういうのに興味があるんだと思った。
ヴァルキリーという存在自体がマジックのように思えるが、それでも見張る物があるんだろう。
そうしていると、マジックショーを行っている女の子と一瞬、目が合ったような気がする。
「んっ?」
同時に路地裏に見える奇妙な炎。
不審に思った俺は荷物を置く。
「紘汰さん」
「セレナ、悪いけど、これ頼む。
たぶん、刺客だ」
「紘汰さん!」
俺を呼び止めようとするセレナの声を無視して、俺はすぐに走り出す。
向かった先には、予想通りというべきか、怪人が立っていた。
奴はこちらの存在を感知すると共に、勢い良く襲い掛かってくる。
赤い装甲と金色のトゲに覆われた竜人のような怪人だと、目の前に迫り、よく分かる。。
「相変わらず、こういう奴は多いんだからっ」
その言葉と共に、襲い掛かる怪人の攻撃を避けながら、戦国ドライバーを取り出し、そのままオレンジロックシードを起動させる。
「変身!」
【ソイヤッ!オレンジアームズ!花道・オンステージ!】
音声が鳴り響くと同時に、俺は鎧武へと変身し、その手に持った大橙丸と無双セイバーを振り下ろす。
装甲に当たりはしたが、その装甲に火花は散ったが、それだけだった、
まるで傷を負った様子のない怪人はそのまま口から炎を吐き出し、攻撃を仕掛けてきた。
「熱っ」
その熱さは避ける事ができたが、それでもかなりの物だった。
後ろの壁は、その炎に当てられてか、まるで溶岩を思わせるような溶け方をしている。
この炎を受ければ、危険だ。
「だったら、遠距離ならば、これだ」
その言葉と共に、俺はレモンエナジーロックシードを取り出し、戦極ドライバーに差し込む。
【ミックス!オレンジアームズ!花道 オンステージ!ジンバーレモン!ハハーッ!】
ジンバーレモンになると同時に、俺は手に持ったソニックアローを怪人に向けて放つ。
ソニックアローから放たれた光の矢は怪人に当たったが、それも先程と比べれば、僅かに凹む程度だった。
これはどうやら、パワー系の相手らしい。
それなら、手数で勝負するしかない。
そう判断した俺の目の前では、怪人が口に炎を溜め始めた。
「嘘だろっ」
それと共に、口から次々と火球が俺に向かって、襲い掛かる。
その火球に対抗するように、ソニックアローで対抗する。
火球と矢がぶつかり合い、爆発を起こす。
それは俺を吹き飛ばすほどの威力を持っていた。
なんとか吹き飛ばされないように耐えたが、奴はまだ火球での攻撃が続いていた。
「このままではまずい」
互いに攻撃を続けていく中で、スタミナの問題について考慮する。
今はまだ大丈夫だが、人間である俺に比べて、怪人の体力はおそらくは俺よりもある。
それはつまり、この状況を打開しなければ、負けるということを示していた。
何かないのか?この状況を覆す方法は。
そう考えていると、怪人の周りには光の刃が襲い掛かる。
「これは」
「紘汰さん!」
その声に上を見れば、そこにはセレナがいた。
なぜか、マジックショーの脱出ショーに使われるような人が入れるぐらいの大きさの箱が宙に浮かんでおり、その中から出てきたようだが。
「一体なんで」
「話は後です。
今は、あのサラマンダーを」
どうやら、サラマンダーのクローン。
それがあの怪人の正体らしい。
ならば、やる事は決まった。
【ピーチエナジー】
俺はすぐにピーチエナジーロックシードを取り出し、それをレモンエナジーの代わりに装填する。
【ミックス!ジンバーピーチ!ハハーッ!】
ジンバーレモンからジンバーピーチへと変身する。
それと共にセレナの手を掴む事で、セレナがロックシードへと変わる。
そのまま俺は彼女をソニックアローに装填する事で、その形は大きく変わる。
ソニックアローはこれまでの機械的な印象とは打って変わり、まるで伝説に出てくる弓のような形へと変貌した。
同時に俺はその場から離れ、空高く飛び上がる。
そして、そこから一気に急降下しながら、引き絞る。
それと共に、俺を中心にセレナの短剣が無数に展開する。
同時にジンバーピーチの能力である非常に高い聴力によって、聞くのはサラマンダーの弱点。
「そこだっ!」
引き絞りながら放った一撃。
その矢を中心に、周りにある短剣が追撃するように、一斉に突き刺さり、最後にはその矢が爆発した。
それに合わせるかのように、爆発による衝撃と爆風が辺りを襲う。
それにより、サラマンダーが崩れ墜ち、塵になっていく。
どうやら、倒したらしいな。
「ふう……」
一息吐くとともに、変身を解除して、セレナを元の姿に戻す。
「ありがとう。
本当に助かったよ」
「お礼は彼女に言って下さい。
私は彼女のおかげで間に合ったような物ですから」
それと共に現れたのは、金髪ロングに突出の激しいボディライン、更には魔法使いを思わせる格好をしていながら露出がある少女。
「彼女は?」
「私はマナ。
フレイ様のヴァルキリーを務めさせております!」
元気よくそう言った少女。
「えっと、もしかして」
「はい、あの時に会えて良かったです」
それは商店街で見かけたマジックショーを行っていた少女だった。
「いやぁ、偶然、紘汰さんを見つけられて、本当に良かったよ」
どうやら、あれは本当に偶然のようだった。
「とにかく、その、これからよろしく頼む」
「はい、勿論!」