※この作品はR-18です。

アースガルズの次期当主   作:ボルメテウスさん

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忍護符

「もう少しで春休みが終わるか」

 

そう言いながら、俺はその手に持つ戦国ドライバーを腰に巻きながら、その手にあるロックシードを創造する。

 

未だに黄金の果実の力を完全に使いこなせていないが、それでも着実に実力を伸ばしている。

 

だが、未だに刺客が襲い掛かる以上、これまでよりも強い力が必要になる。

 

その中でも、鎧武の力を強化するのは、勿論だが、その中でも、おそらくは俺に最も相性の良いロックシード。

 

そのロックシードを生成しようとするが

 

「やはり、まだ作れないか」

 

それは疲労するだけで、生成途中のロックシードしか残らない。

 

オレンジがまるでブロックのようになっているそれは、鎧武の最強の姿になる為の錠。

 

だが、それも未だに作れない。

 

「さて、どうするかなぁ」

 

そうしながら、俺はそれを手の中で遊びながら、空を眺める。

 

「へぇ、こんな所でお悩みかい、次期当主は」

 

その言葉と共に、一瞬で俺は構える。

 

「待った待った。

 

あたいは別に敵じゃないんだから」

 

そう言いながら、声がした方向に隠れていた人物が現れる。

 

その見た目はまさに忍者を思わせる格好をしており、現代でも珍しい格好をしている女性だ。

 

「誰だ」

 

「あたいは藤林しいな。

 

まぁ、マグニ様に仕えているヴァルキリーで、しばらくあんたの護衛をする事になった。

 

よろしくな」

 

と、しいなは気さくに手を差し伸べてくる。

 

俺は警戒しながらも、差し出された手を握り返す。

 

ふむ。確かに敵意はないようだ。

 

「そんなに警戒しなくても良いじゃない。

 

それにしても、なんだい、それは?

 

あの戦いで見たロックシードとは違うようだけど」

 

「まぁ、少し強くなる為にね。

 

けど、なかなか上手くいかなくてね」

 

俺は苦笑して答える。

 

「なるほどねぇ。

 

まっ、頑張りなさいよ。

 

にしても、あれだけの力を使えるのなら、十分だと思うんだけど?」

 

「そういうわけにはいかないんだよな。

 

ロキの奴が何を考えているのか分からない以上」

 

「なるほどねぇ。

 

まっ、あたいも力を貸すからさ」

 

しいなは笑いながら言う。

 

「頼りにさせて貰うけど、一体どんな事ができるんだ」

 

「それはねぇ、んっ」

 

それと共にしいなは何かを感じたのか、懐から札を取り出す。

 

「早々仕事みたいだね」

 

俺はその言葉を聞くと共に、同時にオレンジロックシードを取り出す。

 

「変身!」

 

【ソイヤッ!オレンジアームズ!花道・オンステージ!!】

 

俺はそのまま無双セイバーと大橙丸を同時に構え、周りを見る。

 

先程のしいなと同様に姿は見えないが、確かに気配を感じる。

 

「さて、何が出てくるのか」

 

そうして、見つめるが、正体が分からない。

 

そう思っていると、俺の身体に痛みが走る。

 

「っ」

 

振り返ると、そこには姿が見えない。

 

「まさか、透明の敵かよ」

 

そう思いながら、すぐに辺りを見渡すが、どこにいるのかすらわからない。

 

ただ、気配だけは感じる。

 

そして、その瞬間、背後からの衝撃を受け、吹き飛ばされる。

 

壁に激突するが、何とか立ち上がる。

 

しかし、既に敵の姿はなく、ただ、攻撃された感覚だけが残っている。

 

明らかに俺を殺すつもりだった一撃。

 

間違いなく刺客である事だけは間違いない。

 

「それで、どうするつもりだい、紘汰」

 

「どうするも何もやるしかないだろう。

 

だが、その前にあいつらの正体を確かめないとな」

 

「なるほど、ならば、少し乱暴だけど、少しやるかい」

 

その言葉と共にしいなはその手に持った符を地面に置く。

 

「それは」

 

「これは特別なまじないを込めた札でね、魔力を込めれば、色々な効果が発動できる便利な物でね。

 

こんな感じにねっ!」

 

「なっ!?」

 

しいながそう言った瞬間、地面にばら撒かれた札が光り輝き、一気に爆発する。

 

「っ!!」

 

爆音と共に爆風が襲いかかる。

 

俺達の身体には、まるでダメージはなかった。

 

しかし、その爆風によってできた煙によって、僅かに見えたのは、まるでイモリを思わせる怪人だった。

 

「イモリって、カメレオンじゃないんだから」

 

思わず突っ込みを入れるが、目の前に現れた怪人は確かにイモリを思わせる見た目をしていた。

 

しかも、そいつだけではなく、次々と姿を現す。

 

その姿形は様々で、中には人に近い形をした奴までいた。

 

それら全てが、俺達に向かって襲ってくる。

 

数はざっと見ても30体は超えている。

 

「数まで、こんなにいるとは」

 

透明で、集団で戦う。

 

これはあまりにも厄介だ。

 

「しいな、さっきのは」

 

「まぁ行けるけど、まさかやるのかい?」

 

「付き合ってくれるか?」

 

「やるしかないだろ」

 

その言葉を聞くと共に、俺が取り出したのはドラゴンフルーツエナジーロックシード。

 

【ドラゴンフルーツエナジー!】

 

その音声と共に、しいなの手を握りながら、そのまま戦国ドライバーに装填する。

 

【ミックス!オレンジアームズ!花道・オンステージ!ジンバードラゴンフルーツ!ハハァ!】

 

その音声と共に俺はジンバードラゴンフルーツへと変わると共に、ロックシードに変わったしいなを無双セイバーに装填する。

 

「それじゃ、行くぜ」

 

同時に無双セイバーに炎を灯し、周りの草を燃やす。

 

燃やされ、煙が浮かび上がると共に、再びイモリ達の姿が見える。

 

同時に俺はソニックアローを構える。

 

「しっかしまぁ、面倒な奴らが相手だな」

 

「そうだね。でも、やるしかないさ」

 

しいなの言葉を聞きながら、俺は弓を引き、狙いを定める。

 

「そこだぁぁぁぁ!」

 

その言葉と同時に矢を次々と放つ。

 

矢には、しいなの力が宿った事もあり、火、水、土、風、雷、氷、光、闇と様々な属性の矢がイモリ達に向かって放たれる。

 

その攻撃に怯み、動けないイモリ達に、俺はソニックアローを振りかざし、しいなを纏わせた刃を叩きつける。

 

「はああああっ!!」

 

しいなの力も合わさり、強化された斬撃にイモリ達は一斉に切り裂かれる。

 

「まだだっ!」

 

更に俺は無双セイバーとソニックを構え、接近してくるイモリ達を切り刻む。

 

「はあああっ!」

 

そのまま無双セイバーに風を纏い、嵐にして、そのまま地面に叩きつける。

 

嵐は周りにいるイモリ達をなぎ倒し、その身体を吹き飛ばす。

 

「ふぅ」

 

そうして、ようやくイモリ達の姿がなくなった事を確認する。

 

「まさか、ここまでの力とはなぁ」

 

「まぁなんとかな」

 

そう言いながら、俺はゆっくりと変身を解く。

 

未だに力をどう使えば良いのか迷いはあるが、それでも、今は少しでも、一歩でも強くなろう。

 

そう思いながら、再び手を握る。

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