基本的に主人公での一人称ではなく、イッセーを中心にした三人称へと変わっていきます。
イッセー達悪魔から見た鎧武とは何者なのか。
同時に紘汰達がどんな行動をしているかという感じになっています。
ヴァルキリーの募集も残り少ないので、皆様の応募、お待ちしてます。
「貴様はっ一体」
その少年、兵藤一誠は目の前で起きている出来事に、驚きを隠せずにいられなかった。
先日、自分の彼女だと思っていた天野夕麻に殺されてしまった悪夢。
その日から自分の身体が変になっていた事。
そして、先程から声を出しながら、光の槍を出しながら、戦うコートを身に纏った男。
だが、彼が何よりも驚きを隠せなかったのは、自身の前にいる人物だった。
姿はまるで鎧武者を思わせるオレンジ色の鎧を身に纏い、青いインナーで全身を包み込まれている。
その手には二つの刀があり、一つはまるでオレンジの断面を思わせる刀と機械で造られた事が明らかに分かる刀。
それを両手に構えながらも、コートを身に纏った男から放たれる攻撃を軽々と切り裂いていく。
「これじゃ、まるで」
鎧武者の姿は、一誠はよく知っている。
いや、おそらくは日本人ならば、彼の名前を知らなくても、彼らの名前を知っているだろう。
50年という長い年月で、テレビの中で多くの人々に希望を与えてきた戦士の名を。
架空の存在と言われていた彼らの名前を。
【ソイヤッ!オレンジスカッシュ!】
「仮面ライダー」
そう、一誠が仮面ライダーの名を言うと共に、彼はベルトを操作した。
同時に跳び上がると、仮面ライダーの前に 空中に飛び上がって輪切りのオレンジが現れると共に、そのエネルギーを身に纏いながら、コートの男を蹴り上げた。
「がっがあぁぁぁ!!!」
その威力に、男は吹き飛ばされると共に、まるで映画の中のように爆散する。
現実離れの光景に驚きを隠せない中で一誠は呆然していると
「ごぎげんよう、鎧武さん」
そんな一誠の後ろから現れたのは、学園一の美少女リアス・グレモリーだった。
「えっ、リアス先輩!?」
ほとんど、自分と接点がなかった人物の登場に驚きを隠せなかった一誠は声を出してしまった。
「ごめんなさい。
詳しい事は後で話すわ」
そんな一誠に対して、リアスは優しく語りかけると共にそのまま鎧武へと目を向ける。
「これまであまり会う機会がなかったけど、こうして会えたのは何かの縁。
どうかしら、少し話をしない?」
そう鎧武に向けて、ゆっくりと語りかける。
それに対して
「悪いな、そういうのは止めろと言われているから」
これまで無言だった鎧武が言うと共に取り出したのは、桜だった。
手の平に収まる機械の桜に疑問に思っている中で、鎧武はそのまま投げる。
同時に手の平に収まっていた桜は徐々に巨大化・変形しバイクへと変わった。
驚きを隠せない中で、鎧武はそのバイクへと乗り込むと共に走り始める。
「っ待ちなさい」
一瞬の事で驚きを隠せなかったリアスはすぐに鎧武に向けて声を出す。
しかし、既に鎧武は、桜の花弁に包まれながら、姿を消した。
「逃げられたようね」
リアスは苦笑しながら言う。
「一体何が起きたんですか?」
状況についていけない一誠はリアスに質問した。
「そうね、詳しい事は明日使いが話すわ。
今日は少し休みなさい」
そう、リアスは彼に優しく言うと共にその場を立ち去る。
そして、一誠達から逃れた鎧武こと、紘汰は変身を解除した。
「あれが、堕天使。
それに、街を管理している悪魔なのか」
そう紘汰は尋ねるように、見つめる。
そこにいたセルベリアは、そのまま頷く。
「この領地を治めるには、未だに不十分な所が多い人物で、間違いありません。
主にロキの刺客が襲われるのも、あの悪魔の管理不足かと」
「いや、それは違うだろ。
ロキの奴は神話の中でもトリックスターだぞ。
しかも、どうも、この街、彼女も知らない何かが」
「何か心当たりが?」
「直感としか言えないな。
とりあえず、今後は俺もなんとか動こうか」
そう言いながら、紘汰はセルベリアと共に、歩き出す。